3.7 ボタンの特殊機能
3.7.1 グローバルシステム設定
一行目のボタンを二つ同時に押すと、V-Machineのグローバルシステム設定が開かれます。最初に押す 時は、ディスプレイの一行目に「Menu: System Info」が表示され、◀・▶ボタンを使ってメニューを ナビゲートできます。
図16 グロバルメニューを開く特殊機能ボタン
グローバルシステム設定の詳細は後ほど説明しますが、設定の概要は以下の通りです。
• ディスプレイ(液晶パネルのコントラスト)
• オーディオオプション(モノ・ステレオ出力、入力ゲイン、出力ゲイン)
• MIDIオプション
• グローバルMIDIラーン: V-MachineをMIDIで遠隔に操作するオプション
• システム情報: ファームウェア・OSバージョン番号及びメモリー使用率
• インポート: 外部USBデバイスにあるVFXライブラリーフォルダーから、本体フラッシュメモリ ーにバンクをインポートする操作
• エクスポート: 本体フラッシュメモリーから、外部USBデバイスにあるVFXライブラリーフォル ダーにバンクをエクスポートする操作
• 削除: フラッシュメモリーからプリセットとバンクを消す操作
• プラグインを削除: フラッシュメモリーからプラグインを単独に削除する操作
それぞれの設定を◀・▶ボタンを使って変更できます。例えば、インポートのページでは、2行目の
◀・▶ボタンを使うことで、「一つのバンクのみ」、「一つのバンク及び関連プラグイン」、「全ての バンク」、もしくは「全てのバンク及び関連プラグイン」のどれかを選んでインポートすることができ ます。
グローバルシステムメニューを閉じるには、液晶ディスプレイの下の行に表示されている「Back」の隣 の◀ボタンを押します。
3.7.1.1 メニュー>液晶パネル
V-Machineの液晶パネルのコントラスト設定は、環境の明るさや視線角度などに合わせて調整できま す。設定は、コントラストパラメーターの右側にある◀・▶ボタンを使って、%の値で調整します。
3.7.1.2 メニュー>オーディオ設定
オーディオ設定には三つのオプションがあります。2行目の◀・▶ボタンを使って、必要に応じて「出 力」、「入力ゲイン」、「出力ゲイン」のどれかを選択します。
1. 出力
V-Machineのオーディオ出力は、モノにもステレオにも設定可能です。世に出ているプラグインの中、
モノしか出力しないプラグインもあります。そのようなプラグインを使用する場合は、同じ信号を両出力
端子(L・R)から出力することが望ましいケースもあるでしょう。また、ライブ演奏などの場合、同じ 信号をモニター用アンプに送ると同時に、FOHミキサーにも送る、という必要性も考えられます。
3行目の◀・▶ボタンを使って、ステレオ・モノ設定を切り替えます。
2. 入力ゲイン
V-Machineのオーディオ入力ゲインは、異なる入力信号に合わせて設定できます。V-Machineをリアル タイムでエフェクトプロセッサー(エフェクター)として使用する場合に便利な機能です。
「Input Gain」の表示の隣にある◀・▶ボタンを使って、入力信号のレベルを1dB単位で調整します。
このパラメーターは0dB〜+35dBの範囲で設定可能です。V-Machineへ低レベルの信号を送る場合 は、エフェクトプラグインに十分なレベルの信号が届くように、入力ゲインを上げることができます。逆 に、信号が既に高レベルの場合には、プラグインの中でひずみが発生しないように、入力ゲインを下げ ることができます。
エフェクトプラグインによって、入力信号のレベルを低く設定し過ぎると、ノイズが発生してしまう恐れ があります。プラグインの出力が低すぎる場合は、出力レベルを下げて、入力ゲインを上げると、プラグ インがより効率的に作動することができます。その一方、音声信号にクリッピングが聞こえる場合は、
入力ゲインを下げることによって解決することもできます。重要な点として、入力ゲインのパラメーター はアナログパッドではなく、信号が一旦デジタルに変換された後に入力レベルを調整します。入力ゲイン を下げてもクリッピングが聞こえる場合は、V-Machineへ入力されている音源自体のレベルを下げてみ ることを勧めます。
3. 出力ゲイン
出力ゲインは、1dB単位でー42dB〜+14dBの範囲で設定可能です。V-Machineの出力音量調整と して機能します。ライン出力にも、内蔵ヘッドホンアンプに送られる信号にも影響を与えます(ヘッド ホン専用の音量調整ノブもあります)。
ヘッドホンの出力レベルを最適に保つためには、出力ゲインを比較的高く設定し、V-Machineの信号が ミキサー(もしくモニター用アンプなど)に入力される段階でレベルを下げることを勧めます。ただ し、V-Machineから出力される信号にひずみが聞こえる場合は、出力ゲインを下げると解決できること があります。
3.7.1.3 メニュー>MIDIオプション
MIDIオプションでは、以下の操作が可能になります:
● プログラムチェンジを送信
このオプションは「プリセットの後にプラグイン」もしくは「プラグインのみ」の二つが設定可能です。
接続されているMIDIコントローラーからバンクチェンジもしくはプログラムチェンジメッセージを送る ことで、V-Machineのバンク・プリセットを切り替えることができます。これは、V-Machineがシーケ ンサーにコントロールされている時や、本体が離れた場所にある時に便利です。
バンクチェンジやプログラムチェンジメッセージを送る方法については、お使いのMIDIコントローラ ー・キーボードのユーザーマニュアルを参照してください。
「プリセットの後にプラグイン」に設定した場合:
バンクチェンジやプログラムチェンジメッセージはVFXのミキサーに認識されるチャンネルで送信され ると、アクティブなVFXバンク及びプリセットが切り替わります。バンクチェンジのメッセージは、プ ログラムチェンジが伴う場合のみに受けられます。VFXミキサーがメッセージを受けない場合は、その メッセージがロードされている全てのプラグインへ転送されます。アクティブなVFXバンクにVFXプリセ ットが一つしかない場合は、プログラムチェンジメッセージはそのプリセットの中の最初のプラグイン に送信されます。
「プラグインのみ」に設定した場合:
全てのバンク・プログラムチェンジメッセージは、同じMIDIチャンネルを受信している全てのプラグイ ンに送信されます。バンク・プログラムチェンジメッセージは、アクティブなVFXバンク・プリセットに 影響しません。
● プログラム・チェンジ・ディレイ
このパラメーターは「変更しない」、「即時」、もしくはディレイタイム(0.1〜7.0秒の範囲)のどれ かで設定可能です。
「変更しない」に設定した場合:
プログラムチェンジメッセージは「プログラムチェンジを送信」パラメーターに送り先が与えられている にも関わらず、無視されます。
「即時」に設定した場合:
プログラムチェンジはすぐに実行されます。
ディレイタイムを設定した場合:
これは、新しいプリセットを選択してからロードするまで数秒間を待つ、という感覚に近いです。この 機能は、ライブ演奏などの際に、曲と曲の間に機材の設定変更が必要な時に役立ちます。
● パラメーター・フィードバック
V-Machineのパラメーター・フィードバックは、ON・OFFを切り替えることができます。モータライ ズ・フェーダー付きMIDIコントローラーや、ノブの値がLEDポットで表示されるMIDIコントローラーを 使用する場合を初め、大変便利な機能です。モータライズ・フェーダーやLEDポットは、V-Machineの プリセットが切り替えられる時に正しい位置に更新されなければいけません。これを実行するには、三 つの条件が揃う必要があります。まずは、モータライズ・フェーダーもしくはLEDポット付きのMIDIコ ントローラーが必要になります。二つ目は、V-MachineのMIDIはUSBで出力されるので、コントローラ ーとV-MachineをUSBケーブルで接続する必要があります。最後に、特定なパラメーターとコントロー ラーメッセージを繋げるために、V-Machineの「MIDIラーン」機能を使わなければいけません。その繋 がりが一旦作られてプリセットの一部として保存されると、プリセットをロードする度に、パラメータ ーの値がV-MachineのMIDI出力(USB)に送信されます。お使いのコントローラーがパラメーター・フ ィードバック関連のMIDIメッセージの送受信が可能だとすれば、フェーダーやノブは自動的に正しい位 置に合います。
3.7.1.4 メニュー>グローバルMIDIラーン
グローバルシステム設定のMIDIコントロールオプションでは、V-Machineのボタンや操作を外部MIDIコ ントローラーにアサインすることが可能です。ここでの設定によって、V-Machineを外部MIDIキーボー ドやコントローラーから遠隔で操作できます。
MIDIでコントロール可能なボタン、操作や設定は以下のものを含みます:
• バンク・ノブ
• プリセット・ノブ
• パラメーター・ノブ
• 値ノブ
• メニュー・ボタン
• 保存ボタン
• MIDIラーン・ボタン
• パニック・ボタン
• 「Accept」(ロード)ボタン
• 「戻る」ボタン
• モノ出力の設定
V-Machineには物理的にノブは付いていませんが、上記の最初の四つのものを◀・▶ボタンで調整する と、物理的にノブを回しているような感覚になります。
MIDIコントロールオプションを表示してから、2行目の◀・▶ボタンを使ってMIDIコントロール関連の 機能を選択できます。遠隔でコントロールしたい機能を一旦選択してから、3行目のボタンを使ってCC メッセージを手動的に特定する、もしくは、MIDIコントローラーからCCコントロール信号を送信しま す。V-Machineは受信されるMIDI信号を検知し、コントロールを選択された機能にアサインします。コ ントロールメッセージはMIDIオムニ・モードで受信されるので、送信されたコントロールメッセージの MIDIチャンネルはともかく、V-Machineは反応します。例えば、フットスイッチのコントロールメッセ ージ(C66)をパニック・ボタンにアサインしたとしましょう。C66メッセージをどのMIDIチャンネル で受信したとしても、V-Machineはパニック機能(全てのノートをOFFにする)を起動させます。
重要:ここに記載されているMIDIコントロールの説明は、V-Machineのハードウェアコントロール(本 体のボタン及び設定)を指しています。プラグイン・パラメーターのコントロールもプリセット毎に設定 することによって、各プラグインの重要なパラメーターのハンズオン・コントロールが可能になります。
詳細は、3.7.3を参照してください。
3.7.1.5 メニュー>システム情報
システム情報のページは以下の情報(読み取り専用)を表示します:
1. V-Machineのファームウェアバージョン
バグフィックスや新しい機能のために、V-Machineのファームウェアは定期的にアップデートされま す。お持ちのV-MachineがSM Pro Audioのホームページで表示されている現バージョンより古い場合 は、新しいバージョンにアップデートすることを勧めます。アップデートの手順は、P40の3.9を参照し てください。その他、技術サポートが必要な場合にも、V-Machineのファームウェアバージョンを確認 すると役立ちます。