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RAIDレベル スクラビングのパフォーマンスへの影響の制御

ドキュメント内 clustered Data ONTAP 8.3 物理ストレージ管理ガイド (ページ 129-139)

Data ONTAPでRAIDレベルスクラビングを実行すると、ストレージシステムの全ディスクのディス

クブロックがチェックされ、メディアエラーやパリティの整合性が確認されます。この処理によるシ

ステムパフォーマンスへの影響は、raid.verify.perf_impactオプションを使用して制御でき ます。

タスク概要

RAIDレベル スクラビングとミラーリングの検証が同時に実行される場合、2つの処理によるリソー スの総使用量は、両処理に設定されているパフォーマンスへの影響の大きい方に基づいて制限さ れます。たとえば、raid.verify.perf_impactmediumに設定され、

raid.scrub.perf_impactlowに設定されている場合、両方の処理で利用されるリソースの影 響は中程度(medium)になります。

1日のうちに、ストレージシステムの負荷が低い時間帯がある場合は、自動RAIDレベルスクラビ ングの開始時刻または実行時間を変更して、パフォーマンスへの影響を制限することもできます。

手順

1. 次のコマンドを入力します。

storage raid-options modify -node node_name raid.scrub.perf_impact impact

impactにはhighmedium、またはlowを指定できます。

highを指定すると、使用可能なシステムリソースのほとんどがスクラビングに使用されます。

この設定は、ストレージシステムのパフォーマンスに大きく影響する可能性がありますが、スク ラビングの時間は短縮されます。

lowを指定すると、処理に使用されるシステム リソースは非常に少なくなります。この設定は、

ストレージシステムのパフォーマンスにはあまり影響しませんが、スクラビングにかかる時間は 長くなります。

デフォルトの設定はlowです。

プレックスの再同期化のパフォーマンスへの影響の制御

プレックスの再同期化は、ミラーされたアグリゲートの両方のプレックスを同一に維持する処理で す。プレックスの再同期化によるパフォーマンスへの影響は、raid.resync.perf_impactオプシ ョンを使用して制御できます。

タスク概要

プレックスの再同期化とRAIDデータの再構築が同時に実行される場合、2つの処理によるリソー スの総使用量は、両処理に設定されているパフォーマンスへの影響の大きい方に基づいて制限さ れます。たとえば、raid.resync.perf_impactmediumに、

raid.reconstruct.perf_impactlowに設定されている場合、両方の処理で利用されるリソ ースの影響は中程度(medium)になります。

このオプションの値は、HA構成の両方のノードで同じ値に設定してください。

手順

1. 次のコマンドを入力します。

storage raid-options modify -node node_name raid.resync.perf_impact impact

impactにはhighmedium、またはlowを指定できます。

highを指定すると、ストレージ システムでは、使用可能なシステム リソースのほとんどがプレ ックスの再同期化に使用されます。この設定は、ストレージシステムのパフォーマンスに大きく 影響する可能性がありますが、再同期化にかかる時間は短縮されます。

lowを指定すると、処理に使用されるシステム リソースは非常に少なくなります。この設定は、

ストレージ システムのパフォーマンスにはあまり影響しませんが、再同期化にかかる時間は長 くなります。

デフォルトの設定はmediumです。

ミラー検証のパフォーマンスへの影響の制御

ミラー検証は、同期ミラーされたアグリゲートの2つのプレックスが同一であることを確認するため に行います。ミラー検証の速度、およびシステムリソースへの影響は、

raid.verify.perf_impactオプションを使用して制御できます。

タスク概要

ミラー検証とRAIDレベル スクラビングが同時に実行される場合、2つの処理によるリソースの総使 用量は、両処理に設定されているパフォーマンスへの影響の大きい方に基づいて制限されます。

たとえば、raid.verify.perf_impactmediumに、raid.scrub.perf_impactlowに設定 されている場合、両方の処理で利用されるリソースの影響は中程度(medium)になります。

同期ミラーリングの詳細については、『clustered Data ONTAP データ保護:テープ バックアップおよ びリカバリ ガイド』を参照してください。

手順

1. 次のコマンドを入力します。

storage raid-options modify -node node_name raid.verify.perf_impact impact

impactにはhighmedium、またはlowを指定できます。

highを指定すると、使用可能なシステムリソースのほとんどがミラー検証に使用されます。こ の設定は、ストレージ システムのパフォーマンスに大きく影響する可能性がありますが、ミラー 検証にかかる時間は短縮されます。

lowを指定すると、処理に使用されるシステムリソースは非常に少なくなります。この設定は、

ストレージシステムのパフォーマンスにはあまり影響しませんが、ミラー検証にかかる時間は 長くなります。

デフォルトの設定はlowです。

アグリゲートとは

セキュリティ、バックアップ、パフォーマンス、およびデータ共有に関するさまざまなユーザ要求をサ ポートするために、ストレージシステムの物理的なデータストレージリソースを1つ以上のアグリゲ ートにグループ化できます。アグリゲートは、適切なレベルのパフォーマンスと冗長性を提供するよ うに設定できます。

各アグリゲートには、独自のRAID構成、プレックス構造、および割り当てられた一連のドライブま たはアレイLUNがあります。アグリゲートは、その構成に応じて、関連付けられたFlexVolボリュー

ムまたはInfinite Volumeボリュームにストレージを提供します。

アグリゲートには次のような特徴があります。

• ドライブまたはアレイLUNで構成できます。

• ミラーリングすることも、しないことも可能です。

• ドライブで構成される場合、単一層(HDDのみ、またはSSDのみで構成)のアグリゲートと、

HDD RAIDグループとSSDキャッシュの両方を含むFlash Poolアグリゲートがあります。

クラスタ管理者は1つのStorage Virtual Machine(SVM)に1つ以上のアグリゲートを割り当てること ができます。その場合、そのSVMで使用できるのは割り当てたアグリゲートのボリュームのみで す。

関連情報

ネットアップ テクニカル レポート3437:『Storage Subsystem Resiliency Guide』

ミラーされていないアグリゲートの機能

SyncMirrorを使用している場合を除いて、アグリゲートがミラーされることはありません。ミラーされ

ていないアグリゲートは、プレックス(データ コピー)を1つだけ含み、プレックスは、そのアグリゲー トに属する全RAIDグループで構成されます。

次の図に、1つのプレックスを含む、ディスクで構成されたミラーされていないアグリゲートを示しま す。このアグリゲートには4つのRAIDグループ(rg0、rg1、rg2、rg3)があります。各RAIDグループ には6本のデータ ディスクがあり、パリティ ディスクとdparity(ダブルパリティ)ディスクが1本ずつ含 まれます。アグリゲートで使用されるすべてのディスクは同じプール(pool0)のものです。

スペア ディスク データ ディスク パリティ ディスク dParityディスク RAIDグループ

アグリゲート plex0(pool0)

pool0 rg0 rg1

rg2 rg3

凡例

次の図に、1つのプレックスを含む、アレイLUNで構成されたミラーされていないアグリゲートを示し ます。このアグリゲートには2つのRAIDグループ(rg0とrg1)があります。アグリゲートで使用される すべてのアレイLUNは同じプール(pool0)のものです。

アグリゲート

plex0(pool0)

rg0 rg1

凡例

アグリゲート内のアレイLUN Data ONTAP RAIDグループ

ミラーされたアグリゲートの機能

ミラーされたアグリゲートには、2つのプレックス(データ コピー)が含まれます。これらのプレックス

は、SyncMirror機能を使用したデータ複製により、冗長性を提供します。

ミラーされたアグリゲートが作成されると(または既存のミラーされていないアグリゲートに2つ目の プレックスが追加されると)、Data ONTAPは元のプレックス(plex0)のデータを新しいプレックス

(plex1)に複製します。プレックスは物理的に分離されていて(各プレックスには独自のRAIDグル

ープおよび独自のプールがあり)、同時に更新されます。これにより、アグリゲートのRAIDレベル で保護されるよりも多くのディスクで障害が発生した場合や接続が解除された場合に、影響を受け ないプレックスでデータサービスを継続しながら障害の原因を修正できるため、データ損失を防止 できます。問題のあるプレックスが修正されたら、2つのプレックスが再同期化され、ミラー関係が 再確立されます。

注: 2つのプレックスの再同期化にかかる時間は、アグリゲートのサイズ、システムの負荷、変更

されたデータ量などの多くの変数によって異なります。

システム上のディスクとアレイLUNは2つのプール(pool0とpool1)に分割されます。plex0はpool0 からストレージを取得し、plex1はpool1からストレージを取得します。

次の図は、SyncMirrorを有効にして実装したディスクで構成されるアグリゲートを示しています。ア グリゲートのplex1用に2つ目のプレックスが作成されています。plex1のデータはplex0のデータの 複製であり、RAIDグループも同じです。32本のスペアディスクがpool0またはpool1に割り当てられ ます(各プールに16本)。

アグリゲート

plex0(pool0) plex1(pool1)

pool0 pool1

rg0 rg1 rg2 rg3

rg0 rg1 rg2 rg3

スペア ディスク データ ディスク パリティ ディスク dParityディスク RAIDグループ 凡例

ドキュメント内 clustered Data ONTAP 8.3 物理ストレージ管理ガイド (ページ 129-139)