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RAIDグループのサイジングに関する考慮事項

ドキュメント内 clustered Data ONTAP 8.3 物理ストレージ管理ガイド (ページ 118-129)

RAIDグループは、クライアントデータがストライピングおよび格納される1つ以上のデータディスク またはアレイLUN、および最大2つのパリティディスクで構成されます。構成要素は、RAIDグルー プが含まれるアグリゲートのRAIDレベルによって決まります。

RAID-DPは2つのパリティ ディスクを使用して、RAIDグループ内の2つのディスクに障害が発生し た場合でも、データをリカバリできるようにします。

RAID 4は1つのパリティディスクを使用して、RAIDグループ内の1つのディスクに障害が発生した

場合に、データをリカバリできるようにします。

RAID0はパリティ ディスクを使用しません。RAIDグループ内のディスクに障害が発生した場合 に、データをリカバリできません。

RAID グループの命名規則

各アグリゲート内のRAIDグループには、作成された順番にrg0、rg1、rg2という名前が付けられま す。RAIDグループの名前を独自に指定することはできません。

RAIDグループのサイジングに関する考慮事項

最適なRAIDグループサイズを設定するには、さまざまな要素について優先度を考慮する必要が あります。設定するアグリゲートにとって最も重要な要素を、RAIDのリカバリ速度、ドライブ障害に よるデータ損失のリスクに対する保証、I/Oパフォーマンスの最適化、データ ストレージ スペースの 最大化の中から決定する必要があります。

大規模なRAIDグループを作成する場合、パリティ(「パリティの負荷」)に使用されるストレージと同 じ容量分、データストレージに使用できるペースが最大化します。一方、大規模なRAIDグループ でディスク障害が発生した場合、再構築の時間は増加し、パフォーマンスへの影響が長時間にお よびます。さらに、RAIDグループ内のディスク数が増えると、そのRAIDグループ内で複数のディ スクに障害が発生する可能性が高くなります。

HDDまたはアレイLUN RAIDグループ

HDDまたはアレイLUNを構成するRAIDグループのサイジングを行う際は、次のガイドラインに従 う必要があります。

• アグリゲート内のすべてのRAIDグループを同様のディスク数で構成する必要があります。

RAIDグループは完全に同じサイズにする必要はありませんが、可能な場合は、同じアグリゲ ート内の別のRAIDグループの半分未満のRAIDグループが存在しないようにします。

• RAIDグループ サイズの推奨範囲は12~20です。

信頼性の高いパフォーマンスディスクを使用する場合は、RAIDグループのディスク数を必要 に応じて最大28まで増やすことができます。

• 上記の2つのガイドラインを満たすRAIDグループ サイズが複数ある場合は、より大きいサイズ を選択します。

Flash PoolアグリゲートのSSD RAIDグループ

SSD RAIDグループ サイズは、Flash PoolアグリゲートのHDD RAIDグループのRAIDグループ サ イズと同じである必要はありません。通常は、パリティに必要なSSDの数を最小限にするために、

Flash PoolアグリゲートのSSD RAIDグループは1つだけにします。

SSDアグリゲートのSSD RAIDグループ

SSDを構成するRAIDグループのサイジングを行う際は、次のガイドラインに従う必要があります。

• アグリゲート内のすべてのRAIDグループを同数のディスクで構成する必要があります。

RAIDグループは完全に同じサイズにする必要はありませんが、可能な場合は、同じアグリゲ ート内の別のRAIDグループの半分未満のRAIDグループが存在しないようにします。

• RAID-DPの場合、RAIDグループサイズの推奨範囲は20~28です。

関連参照情報

ストレージの制限(205ページ)

RAID グループのサイズ変更

アグリゲートに含めるストレージの容量に応じてRAIDグループのサイズを変更できます。

タスク概要

標準のアグリゲートの場合、RAIDグループのサイズはアグリゲート単位で変更します。Flash Pool アグリゲートの場合は、SSD RAIDグループとHDD RAIDグループのサイズを別々に変更できま す。

RAIDグループのサイズ変更に関する注意点を次に示します。

• デフォルトでは、最後に作成されたRAIDグループのディスクまたはアレイLUNの数が新しい RAIDグループのサイズよりも少ない場合は、新たに設定したサイズになるまで、最後に作成さ れたRAIDグループにディスクまたはアレイLUNが追加されます。

• アグリゲート内のそれ以外の既存のRAIDグループのサイズは、明示的にディスクを追加しな いかぎり変更されません。

• RAIDグループのサイズを、アグリゲートの現在のRAIDグループの最大サイズよりも大きくす ることはできません。

• すでに作成されているRAIDグループのサイズを縮小することはできません。

• 新たに設定したサイズは、そのアグリゲート内のすべてのRAIDグループ(Flash Poolアグリゲ ートの場合は、該当するタイプのRAIDグループ - SSDまたはHDD)に適用されます。

手順

1. 該当するコマンドを使用します。

状況 入力するコマンド

Flash Poolアグリゲートの

SSD RAIDグループの最大

サイズを変更する

storage aggregate modify aggregate aggr_name -cache-raid-group-size size

その他のRAIDグループの 最大サイズを変更する

storage aggregate modify aggregate aggr_name -maxraidsize size

アグリゲートn1_a4のRAIDグループの最大サイズ(ディスクまたはアレイLUNの最大数)を 20に変更するコマンドの例を次に示します。

storage aggregate modify -aggregate n1_a4 -maxraidsize 20

Flash Poolアグリゲートn1_cache_a2のSSDキャッシュRAIDグループの最大サイズを24に変 更するコマンドの例を次に示します。

storage aggregate modify -aggregate n1_cache_a2 -cache-raid-group-size 24

関連コンセプト

RAIDグループのサイジングに関する考慮事項(118ページ)

アレイ LUNData ONTAP RAID グループに関する考慮事項

アレイLUNのData ONTAP RAIDグループを設定する際には、必要な数とサイズのアレイLUNを

Data ONTAPで使用できるようストレージアレイ管理者と計画を立てて調整する必要があります。

アレイLUNの場合、Data ONTAPは、RAID0 RAIDグループを使用して、ストレージアレイ上で

LUNにデータを割り当てる場所を決定します。RAID0 RAIDグループは、RAIDデータ保護には使 用されません。RAIDデータ保護はストレージアレイによって提供されます。

注: Data ONTAP RAIDグループの概念は、ストレージアレイベンダーがRAIDグループ、パリテ

ィグループ、ディスクグループ、パリティRAIDグループなどの用語で呼んでいるものと同様で す。

アレイLUNのData ONTAP RAIDグループを計画する場合は、次の手順に従います。

1. データの要件に最も合うアグリゲートのサイズを計画します。

2. アグリゲートのサイズに対して、必要なRAIDグループの数とサイズを計画します。

注: アレイLUNのデフォルトのRAIDグループサイズを使用することを推奨します。デフォルト のRAIDグループサイズは、ほとんどの組織に適しています。デフォルトのRAIDグループ サイズは、アレイLUNとディスクによって異なります。

3. RAIDグループで必要なLUNのサイズを計画します。

• パフォーマンスへの影響を回避するために、特定のRAIDグループに含まれるすべてのア レイLUNのサイズを同じにします。

• LUNのサイズは、アグリゲート内のすべてのRAIDグループで同じにします。

4. ストレージアレイ管理者に、アグリゲートで必要なサイズと数のLUNを作成するよう依頼しま す。

パフォーマンス向上のために、ストレージアレイのベンダーから提供されるドキュメントの説明 に従ってLUNを最適化してください。

5. アグリゲート内のすべてのRAIDグループを同時に作成します。

注: 同じData ONTAP RAIDグループ内に、特性の異なるストレージ アレイのアレイLUNを混 在させないでください。

注: 既存のアグリゲートに新しいRAIDグループを作成する場合は、新しいRAIDグループの サイズがアグリゲート内の他のRAIDグループと同じになるようにし、アレイLUNがアグリゲ ート内の他のRAIDグループのLUNと同じサイズになるようにしてください。

ホット スペア ディスクに関する Data ONTAP の動作

ホットスペアディスクは、ストレージシステムに割り当てられるディスクですが、RAIDグループで は使用されません。データは格納されていませんが、いつでも使用できる状態になっています。

RAIDグループ内でディスク障害が発生した場合、Data ONTAPはホットスペアディスクを自動的 にRAIDグループに割り当てて、障害ディスクを置き換えます。

最低限必要なホット スペアの数

十分なスペアを用意しておかないと、ディスクで障害が発生したときにスペアを利用できず、RAID グループがデグレードモードになる危険が高まります。また、コントローラが停止した場合にテクニ カルサポートに重要な情報(コア ファイル)を提供するためのスペア ディスクも必要です。

MSATAディスクまたはマルチディスク キャリアのディスクの場合、安定した状態では4つのホット スペアを用意し、MSATAホットスペアの数が2つを下回ることがないようにする必要があります。

SSDで構成されるRAIDグループの場合は、少なくとも1つのスペアディスクを用意しておく必要が あります。

それ以外のData ONTAPのディスク タイプについては、ストレージ システムに設置されているディ スクの種類ごとに、少なくとも1つの一致するホット スペアまたは適切なホット スペアを用意しておく 必要があります。すべてのディスクに対して2つのホットスペアを用意しておくと、ディスク障害に対 する最良の保護を実現できます。2つ以上のホットスペアを用意すると、次のような利点がありま す。

• データ ディスクのホット スペアが2つ以上あれば、必要に応じてデータ ディスクに対して Maintenance Centerのテストを実施できます。

Data ONTAPでは、Maintenance Centerを使用して疑いのあるディスクをテストし、問題のあるデ ィスクをオフラインにします。

• ホット スペアが2つあれば、1つのディスクに障害が発生し、そのディスクを交換する前に別の ディスクに障害が発生しても、スペアを使用できます。

1つのスペアディスクを複数のRAIDグループのホットスペアとして使用することができます。しか し、これらのRAIDグループのいずれかのディスクで障害が発生すると、スペアを交換するまでの 間にさらにディスクに障害が発生した場合や、コア ファイル用に使用できるスペアがありません。

そのため、2つ以上のスペアを用意することを推奨します。

関連コンセプト

マルチディスク キャリアのディスクのスペアに関する要件(30ページ)

ドキュメント内 clustered Data ONTAP 8.3 物理ストレージ管理ガイド (ページ 118-129)