SSDを既存のストレージ プールに追加する場合と新規作成する場合の考慮事項
2. Flash Poolアグリゲート内のRAIDグループを確認します。
タスク概要
SSDストレージプールを使用するFlash PoolアグリゲートのSSDキャッシュのRAIDタイプを変更で きるのは、最初のストレージプールの割り当て単位をそのアグリゲートに追加する場合のみです。
SSDキャッシュとHDD RAIDグループでRAIDタイプが異なる場合、Flash PoolアグリゲートのRAID
タイプはmixedとみなされ、アグリゲートのRAIDタイプはmixed_raid_typeと表示されます。この
場合は、各RAIDグループのRAIDタイプも表示されます。
Flash Poolアグリゲート内のすべてのHDD RAIDグループのRAIDタイプはすべて同じ(RAID-DP)
にする必要があります。
手順
1. Flash PoolアグリゲートのSSDキャッシュまたはHDD RAIDグループのRAIDタイプを変更しま
す。
storage aggregate modify aggregate aggr_name raidtype raid_type -disktype disk_type
SSDキャッシュのRAIDタイプを変更するには、-disktype SSDを使用します。HDD RAIDグル ープのRAIDタイプを変更するには、HDD RAIDグループに含まれるいずれかのディスクタイ プを指定します。
data 1.2.8 0 BSAS 7200 827.7GB 828.0GB (normal)
RAID Group /test/plex0/rg1 (normal, block checksums, raid4)
Usable Physical Position Disk Pool Type RPM Size Size Status --- --- ---- --- --- --- --- parity 1.3.3 0 SSD - 82.59GB 82.81GB (normal) data 1.4.0 0 SSD - 82.59GB 82.81GB (normal) data 1.4.1 0 SSD - 82.59GB 82.81GB (normal) data 1.4.2 0 SSD - 82.59GB 82.81GB (normal)
関連コンセプト
Flash PoolキャッシュのRAIDタイプとスペアの管理に関する考慮事項(138ページ)
関連情報
NetApp Hardware Universe
アグリゲートのドライブと RAID グループの情報の確認
一部のアグリゲート管理作業を行うには、アグリゲートを構成するドライブのタイプ、サイズ、チェッ クサム、ステータス、ドライブを他のアグリゲートと共有するかどうか、およびRAIDグループのサイ ズと構成を確認しておく必要があります。
手順
1. アグリゲートのドライブをRAIDグループ別に表示します。
storage aggregate show-status aggr_name
アグリゲート内の各RAIDグループのドライブが表示されます。
ドライブ(データ、パリティ、ダブルパリティ)のRAIDタイプはPosition列で確認できます。
Position列にsharedと表示されている場合は、ドライブが共有されます。HDDの場合は、パ ーティショニングされたディスクです。SSDの場合は、ストレージプールの一部です。
例:SSDストレージ プールとデータ パーティションを使用するFlash Poolアグリゲート
cluster1::> storage aggregate show-status nodeA_fp_1 Owner Node: cluster1-a
Aggregate: nodeA_fp_1 (online, mixed_raid_type, hybrid) (block checksums) Plex: /nodeA_fp_1/plex0 (online, normal, active, pool0)
RAID Group /nodeA_fp_1/plex0/rg0 (normal, block checksums, raid_dp) Usable Physical Position Disk Pool Type RPM Size Size Status - --- ---- --- --- - - shared 2.0.1 0 SAS 10000 472.9GB 547.1GB (normal) shared 2.0.3 0 SAS 10000 472.9GB 547.1GB (normal) shared 2.0.5 0 SAS 10000 472.9GB 547.1GB (normal)
shared 2.0.7 0 SAS 10000 472.9GB 547.1GB (normal) shared 2.0.9 0 SAS 10000 472.9GB 547.1GB (normal) shared 2.0.11 0 SAS 10000 472.9GB 547.1GB (normal) RAID Group /nodeA_flashpool_1/plex0/rg1 (normal, block checksums, raid4) (Storage Pool: SmallSP)
Usable Physical Position Disk Pool Type RPM Size Size Status - --- ---- --- --- - - shared 2.0.13 0 SSD - 186.2GB 745.2GB (normal) shared 2.0.12 0 SSD - 186.2GB 745.2GB (normal) 8 entries were displayed.
関連コンセプト
ルートデータのパーティショニングの概要(32ページ)
Flash Pool SSDパーティショニングでFlash Poolアグリゲートのキャッシュ割り当ての柔軟性を拡 張する方法(144ページ)
HA ペアでのアグリゲートの所有権の切り替え
HAペアのノード間で、アグリゲートからのデータ提供を中断せずに、アグリゲートの所有権を切り 替えることができます。
HAペアでは、両方のノードのディスクまたはアレイLUNが物理的に相互接続され、それぞれのデ ィスクまたはアレイLUNはどちらか一方のノードで所有されます。テイクオーバーの発生時にはデ ィスクの所有権が一時的に切り替わりますが、アグリゲートの再配置処理では、アグリゲートに含 まれるすべてのディスクまたはアレイLUNの所有権が永続的(負荷分散を行う場合など)または一 時的(テイクオーバー処理など)に一方のノードからもう一方のノードに切り替わります。所有権の 切り替え時に、データコピー処理やディスクまたはアレイLUNの物理的な移動は行われません。
アグリゲートの再配置の仕組み
アグリゲートの再配置では、HA構成の利点を活かして、ストレージアグリゲートの所有権をHAペ ア内で移動します。アグリゲートの再配置では、フェイルオーバー時のパフォーマンスを最適化す るだけでなく、以前はコントローラ フェイルオーバーを必要としていた運用と保守に関する機能を 容易にすることで、ストレージ管理の柔軟性を向上します。
アグリゲートの再配置は、計画的なフェイルオーバー(無停止のソフトウェア アップグレードなど)
の際の停止時間を短縮するために、テイクオーバーを手動で開始したときは自動的に実行されま す。パフォーマンスの負荷分散、システムの保守、および無停止のコントローラアップグレードの ためのフェイルオーバーとは関係なく、アグリゲートの再配置を手動で開始できます。ただし、アグ リゲートの再配置処理を使用してルートアグリゲートの所有権を移動することはできません。
HAペアでアグリゲートaggr_1の所有権をノード1からノード2に切り替える例を次に示します。
アグリゲートに含まれるボリューム数に対応できるデスティネーションノードであれば、アグリゲー トの再配置処理で1つまたは複数のSFOアグリゲートの所有権を切り替えることができます。各ア グリゲートへのアクセスの中断は短時間で済み、それらの所有権情報が1つずつ変更されます。
テイクオーバーを手動で開始したあとは、テイクオーバーの実行時にアグリゲートの再配置が自動 的に実行されます。対象のコントローラをテイクオーバーする前に、各コントローラのアグリゲート の所有権がパートナーコントローラに一度に1つずつ移動されます。ギブバックが開始されると、所 有権は元のノードに自動的に戻されます。テイクオーバーの実行時にアグリゲートの再配置が実 行されないようにするには、storage failover takeoverコマンドで‑bypass‑optimizationパ ラメータを使用します。
アグリゲートの再配置とSnapDiffを有効にしたInfinite Volume
SnapDiffを有効にしたInfinite Volumeで使用されているアグリゲートについては、アグリゲートの再
配置を行う際に追加の手順が必要になります。具体的には、デスティネーションノードにネームス ペース ミラー コンスティチュエントがあることを確認し、ネームスペース コンスティチュエントを含む アグリゲートを再配置するかどうかを判断する必要があります。
Clustered Data ONTAP 8.3 Infinite Volumes Management Guide
関連タスク
Infinite Volumeで使用されるアグリゲートの所有権の切り替え(164ページ)
ルートデータのパーティショニングがアグリゲートの再配置に及ぼす影響
ルートデータのパーティショニング(共有ディスクとも呼ばれます)を使用するプラットフォーム モデ ルがある場合は、物理(非共有)ディスクと同様にアグリゲートの再配置処理が実行されます。
アグリゲートの再配置時にコンテナディスクの所有権がデスティネーションノードに切り替えられ るのは、対象の物理ディスク上のすべてのパーティションの所有権がデスティネーションノードに
移行される場合のみです。この所有権の変更は、永続的なアグリゲートの再配置処理が実行され る場合のみ発生します。
ネゴシエートストレージフェイルオーバーのテイクオーバーまたはギブバックの際に発生する所有 権の変更は一時的なものです。
アグリゲートの所有権の切り替え
アグリゲートの所有権の切り替えは、HAペアのノード間でのみ実行できます。
タスク概要
• アグリゲートの再配置処理では、ボリューム数の制限がプログラムで検証されるため、手動で チェックする必要はありません。
ボリューム数がサポートされる上限を超えると、アグリゲートの再配置処理が失敗し、関連する エラーメッセージが表示されます。
• ソース ノードまたはデスティネーション ノードでシステムレベルの処理を実行中のときは、アグ リゲートの再配置を開始しないでください。同様に、アグリゲートの再配置の実行中にシステム レベルの処理を開始することも避けてください。
システムレベルの処理には次のものが含まれます。
◦ テイクオーバー
◦ ギブバック
◦ シャットダウン
◦ 別のアグリゲートの再配置処理
◦ ディスク所有権の変更
◦ アグリゲートまたはボリュームの設定処理
◦ ストレージ コントローラの交換
◦ Data ONTAPのアップグレード
◦ Data ONTAPのリバート
• MetroCluster構成を使用する場合は、ディザスタ リカバリ処理(スイッチオーバー、復旧、また
はスイッチバック)の実行中にアグリゲートの再配置を開始しないでください。
• MetroCluster構成を使用する場合に、切り替えられたアグリゲートでアグリゲートの再配置を開
始すると、DRパートナーのボリューム数の制限を超えるため、処理が失敗する可能性がありま す。
• 壊れているアグリゲートや保守中のアグリゲートでは、アグリゲートの再配置を開始しないでく ださい。
• オールフラッシュで最適化されたFAS80xxシリーズシステムの場合、HAペアの両方のノードが オールフラッシュで最適化されている必要があります。
オールフラッシュで最適化された構成でサポートされるのはSSDだけであるため、HAペアの一 方のノードにHDDまたはアレイLUNが含まれている(したがって、ノードがオールフラッシュで 最適化されていない)場合は、そのノードからオールフラッシュで最適化されているノードへの アグリゲートの再配置を実行することはできません。
• ソースノードがSnapDiffを有効にしたInfinite Volumeで使用されている場合は、アグリゲートの
再配置を開始する前に追加の手順を実行し、そのあとに特定の方法で再配置を実行する必要 があります。
具体的には、デスティネーション ノードにネームスペース ミラー コンスティチュエントがあること を確認し、ネームスペースコンスティチュエントを含むアグリゲートを再配置するかどうかを判 断する必要があります。
Clustered Data ONTAP 8.3 Infinite Volumes Management Guide
• アグリゲートの再配置を開始する前に、ソースノードとデスティネーションノードにコアダンプを 保存する必要があります。
手順
1. ノードのアグリゲートを表示して、移動するアグリゲートがオンラインの良好な状態になっている ことを確認します。
storage aggregate show -node source-node
例
次のコマンドの出力では、クラスタ内の4つのノードにある6つのアグリゲートが表示され、どの アグリゲートもオンラインになっています。ノード1とノード3がHAペアになっており、ノード2とノ ード4もHAペアになっています。
cluster::> storage aggregate show
Aggregate Size Available Used% State #Vols Nodes RAID Status --- --- --- --- --- --- --- ---aggr_0 239.0GB 11.13GB 95% online 1 node1 raid_dp, normal aggr_1 239.0GB 11.13GB 95% online 1 node1 raid_dp, normal aggr_2 239.0GB 11.13GB 95% online 1 node2 raid_dp, normal aggr_3 239.0GB 11.13GB 95% online 1 node2 raid_dp, normal aggr_4 239.0GB 238.9GB 0% online 5 node3 raid_dp, normal aggr_5 239.0GB 239.0GB 0% online 4 node4 raid_dp, normal 6 entries were displayed.
2. 次のコマンドを実行して、アグリゲートの再配置を開始します。