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ドキュメント内 方言研究法の探索 (ページ 47-51)

      方言意識と:方言使用の動態  45

3.2土地ことばについての意識

 次に,現在の当該地のことばに関して,それが東西ことばのどちらに近い かを判断してもらった結果のデータを見よう(表5・6)。

 設問は,次のようであった。

  「この土地のことばは,関東,関西のどちらに近いと思いますか。」

 表5は老年層における,また表6は若年層における実態である。

 まず,老年層の場合について見ると,ほぼ東になるほど「関東」とする回 答が多く,西になるほど「関西」とする圃答が多くなる。ただし,獺立には

「関西」とするものはいないし,長島をのぞく地点には「どちらとも言えず中 間」とする回答も多い。なお,桑名には,「ここの言葉は独特」とする,まさ に独自の圏答が見られることが注囲される。この地の,自立心を培う風土性 といったものを改めてうかがうことができる。

 若年層において指摘されることは,老年層では見られなかった回答形「名 古屋」が新たに各地で顕著に出現していることである。ヂ関東」と「関西」の みを指示したにもかかわらず,若年層が積極的に「名古屋」といった具体形 で圏止するのは,やはり.この地域で名古屋の影響が最近になってより強く なってきている,そしてそのことを若い人々が特に意識しているということ を示すものではないかと思う。

  表7 この土地のことばは今どこのことばの影響を受けっっあると思いますか。

   桑  名      長  島      名 占 屋     知  立

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3.3 ことばの変化についての意識

 さて,「この土地のことばは今どこのことばの影響を受けつつあると思いま すか」とインフォーマントにたずねた結果のデータは,衰7のようであった。

 まず,桑名では錯綜した状況となっているが,「東京」とする回答が比較的 多いといえよう。「変化ない」という回答も多い。長島では「桑名」とする回 答が存在する。しかしそれにもまして「名古屋」とする回答が多いことが注

窩される。一方,名古屋では圧倒的に「東京」である。ただし,「関西」とす る團答も若干見られる。そして,蜘立ではやはり「東:京」が多いが,特に若 年層において「名古屋」とする回答が増えていることが注目されるのである。

3.4 各地方言のイメージ

 ここで具体的に対象としたのは,「関西のことば」「名古屋のことば」およ び「東京のことば」についてである。それぞれについて全体としてどのよう な印象をもつか。そのことばを聞くとまずどんなことがイメージされるかを 自由に回$してもらった・(ただし,名古屋での揚合「名古屋のことば」に関 しては「この土地のことば」と言い換えてたずねている)。

 以下にその結果を表の形で示す。なお,それぞれのコメントを,筆者(真 田)の主観において,プラス評価(十),マイナス評価(一〉として判定した。

「知らない」「何も感じない」などのほか「発音が変わっている」「ちがうこと ば」などの客観的コメントについてはゼm評価(0)とした。そして,それ ぞれの評価を合計してグラフ化した(ゼn副馬は計数外とする)。

 a,「関西のことば」の評価

 まず,「関西のことば」について見よう(表8)。

若年層伯ヌキ)においては,桑名をのぞいて,老年層にくらべ棒が短か くなっているが,これはゼロ評価が多いということで,「関西のことば」があ まり身近でないことを示すとともに,無関心層が多くなっていることのあら われと見られよう。

 地点ごとに見ると,桑名では,老年層においてプラス評価をする人が多い

       方言意識と方言使用の動態 47       表8 「関西のことば」の評価

象(評緬)印  象(評価〉印  象(評価)印  象(評緬〉

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桑名から 長鵬から 名古屋から 知立から

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のに対し,若年層は逆にマイナス評価をする人が多くなっていることが注目 され,一方で長島では,特に老年層においてマイナス評価がかなり多いこと が注目される。名古屋ではフ。ラス評価とマイナス評価とがほぼ拮抗している ようである。

 b.「名古屋のことば」の評価

 次に「名古屋のことば」について見る(表9)。

 第1に指摘されることは,若年層において長島をのぞいては,いずれの地 点においてもマイナス評価が多くなっていることである。若年層での「名古 握のことば」に対する評価はあまり高くないことがわかる。

 第2に指摘されることは,桑名ではマイナス評価が圧倒的なのに対し,長 島ではプラス評価が多いということである。この点を先の表8と対照して見 ると,「関西のことば」の評価と「名古屋のことば」の評価が両地点でまった

く逆になっていることが注目される。すなわち,桑名では「関西のことば」を 比較的プラスに評髄する一方で,「名古屋のことば」は評価しない傾向にあり,

名古屋に地理的に近い長島では三重県に属しつつも「名古屋のことば」をプ ラスに評価する一方で,「関西のことば」はあまり評価しない傾向にあるわけ である。その対照、が興味深い。

 なお,知立では,プラス評価とマイナス評価とがほぼ拮抗しているが,上 述のように若年層ではマイナス評価の方に傾きつつあるようである。

 c.「東京のことば」の評価

 最:後に「東京のことば」について(表10)。

 桑名をのぞいては,いずれの地点においてもプラス評価が多くなっている。

その傾向は特に若年層に著しい。「東京のことば」をもっとも高く評価するの は名古屋である。大都市名古屋が率先して「東京のことば」を隔意的に受け 入れている状況が見えるのである。ただし桑名においては「東京のことば」の 評価はまだあまり高くはなっていない。この点は表8とも対照されたい。

P       表9 象(評価)印

         方雷意識と方言使絹の動態  49

「名古屋のことば」の評価

象(評価〉印  象(評価)印  象(評価)︶   ︶   ︶   ︶   ︶   ︶   ︶   ︶+ 0 + +  一 一 一 一︵   ︵   ︵   ︵   ︵   ︵   ︵   ︵︶   ︶   ︶   ︶   ︶   ︶   ︶   ︶一 + 0  ㎝ 0 0  一 一︵   ︵   ︵   一   ︵   ︵   ︵   ︵

あ  い      て

が  な       い いぎる      る    な

み  じ   い い し るすいか  感 品 か し ら たかなら  に   ら 々 や  つらく葬る別 上 柔 女 い 甘柔良て    い て い じ  いつ  い  な  つ な  威ゆ た  いま し ら こ ら に み なな 優 知 に 知 別 猫 汚

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ア  る良  て ば な

とな  ても  し  と じこ的  つとばび こ 感 うい腔  ま つとの い に つ 良女ばなもこま 良 別 ふと   じな      のこ い 記し  い いう  いい な にか  な なつ  な良 汚 別おば汚 汚ふ語汚

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︑       ︑       ︑し      レ    し

   い   くい    い く   ろ    いな 品 か に いし  い かく   ら り なもいし ら良 上 柔 分 汚お良優 柔  な   す な    い い じ る や は   ろう な 感 て み で い しつ ら に  つ し 寧 な もふ 知 別 変 親 丁 汚 .お

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桑名から 長島から 名古屡から 知立から

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