ものであった。この天使は1年に1度のこの日を,とても嬉しい気持ちで迎え ているように感じられ,またその嬉しい気持ちでいっぱいの光の天使がE自身 のようにも思え,それに出会えたことで筆者自身もそのような感情を抱いた。
また,絵が何枚も描かれた場合には,重ねて光に透かしてみると何かを見いだ せることがあるとの指摘があることから(GreggM.Fmrt止,1988),第2回のな
ぐり描きと本描画を重ねてみた。その結果,第2回の風船と本描画の光の天使 がちょうど同1二位置,同じ角度に重なった。このことからも,光の天使はEの
自己像である可能性があるのではないかと推察される。全3回の介入の経遺と して,たくさんのエネルギーが枠内でくすぷっている第1回日の絵から,自己 像と思われる赤い風船が虻の出た空を飛んでいく第2回の絵を経て,第3回の 絵で,海の底から光となって,ついにEは外の世界に出てきたのではないか,
という解釈がされ得るのではないかと考えられる。『1年に1度しか現れてこな い天使に1度会ってみたいな!と思いました。」「天使がすごくきれかった。」と いった,天使に関する肯定的なフィードハックが行われた。それについてEは,
「発表(シェアリング)のとき言ったことを『すごい』とか,『天使がきれい』
とか書いでいてくれて,嬉しかったです。」と記述していた。また,すべての介 入を振り返って,『毎回音楽を聴いて絵を描くのがとても楽しかったです。先生 が自分の絵に対していつも手紙をくれるので嬢しかった!」と記述していた。
居場所イメージ(介入後)
介入後の「居場所イメージ」は,
理と姉が愛犬の散歩をしている様 子であり,題名は「犬と散歩jで あった。介入前には薄かった筆圧 も濃くなり,しっかりした描線で 描かれている。また介入前には白 い部分が多く寒々しかった絵も,
画面全体に色が塗られ,暖かみが 増したように感じられる。一 サして 何よりも腺できっちりと囲われて
撚
一漠・
蓋
いた室内から外に出ている点.が印象的である。最初に絵を見た印象は,肩にカ が入っておらず楽である,といったものあった。介入前のイメージでは丁寧さ が逆に窮屈な印象を生んでいるように感じたが,介入後のイメージからは丁寧 さは失われていないにも関わらず,そのような窮屈さは感じない。また,Eの 表情が心から楽しそうである。以上のことから,Eは囲われた家の申から一歩 外に出てみることで,心から楽しいと思え,のびのびといられる新たな居場所 を見出した可能性があるのではないかと考えられ.る。
50
45
無・副咄圧喘曲拙拙由馨
40 35
30
25
20
15
10
5
一 一歳
..一・〃■
..一.■ @ 、出蜘冊居場所感
十被受容感
唾 充実感
・1≒・自己肯定感
・→←一安心感
pre poSt fo■Iov}一uP
Fig.3 82 事例1I,E個人の「心理的居場所感」尺度得点の変化
66
ありふれた ぽやけた 暗い 浅い 嫌いな あっさりした 単純な 厳しい 静的な つまらない 陰気な 冷たい おとなしい 感情的な
かたし・
悪い 重々しい 粗野な 弱い 空想的な
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個性的な はっきりした 明るい 深い 好きな 濃厚な 複雑な 優しい 動的な 面白い 陽気な 暖かい 活発な 理性的な 柔らかい 良い 軽やかな
繊系囲な
強い 現実的な
Fig.3・83 事例皿,E個人の印象分析プロフィール
■介入前 国介入後
饗
鰯
窪,