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Fi8.3−61 『遠近慮』得点に変化が見ら れた側(胆 eω

「遠近業」得点の低い側2

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ri8.3・62 『遠近じ』得点に象化が見ら れた側(P08 08t)

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Fi8.3・66 「カプセル化』得点に変化が 見られた側(,誠帖誠)

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ri8.3.67 「カプセル化』得点に変化が 見られた側(明確他8t)

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3.分析皿

 1)なぐり描き制作に対する姿勢の検討

  介入効果が顕著な児童の特徴を把握するため,毎介入後に記入を求めた振  り返りの自由記述の分析を,なぐり描きの作品制作に対する姿勢の相違とい  う観点から中井・岡本(2006)を参考に行った。その結果,三つの特徴的な  タイプが見出された。第1のタイプおよび第2のタイプは中井・岡本(2006)

 同様,「内的作業型」,および「切り離し型」と名づけられ,第3のタイプと  して本研究では「カタルシス型」が見出された。

  第1のタイプである「内的作業型」は音楽を聴きながらのなぐり描き表現  において,作品に積極的に自己を表現しようとするタイプのことを指す。第  2のタイプである「切り離し型」は作品に自己を表現しようとはせず,作品  と自己とを別個のものとして捉えているタイプのことを指す(中井・岡本,

 2006)。第3のタイプである「カタルシス型」は情動の発散を重要視している  タイプであり,コミットメントのタイプとしてはr内的作業型」とr切り離  し型」の中間に位置づけられる。

  以上の三つのタイプの特徴を,中井・岡本(2006)を参考に,事例研究や  ロール・シャツハテストの分析の視点(片口,1987)などで指摘されている,

 ①自己像の有無とその内容,②作品のテーマ性の深さ,③作品としての望ま  しさと自己表現欲求との葛藤の有無,④体験的距離が近いか遠いか,⑤作品  への評価が内容的か,形式的か,⑥それまで気づかなかった自己の側面に気  づく体験の有無,⑦作品制作の意味づけ,という視点でより詳細に検討する  こととした。そこでタイプ別にそれぞれの視点別に見た各タイプの記述例を  該当させ,それぞれの視点から見た各タイプの特徴を分析した。毎授業後に  記入を求めた振り返りの自由記述,および絵の題名と内容の説明から視点別  に見た各タイプの発言例を 抽出しTab1e3.6に,各タイプの視点別の特徴を  TabIe3・7に示す。

  各事例を上記の基準に従ってコミットメントのタイプを分類していくと,

 同じ調査対象者でも,「内的作業型」の回,「切り離し型」の回,「カタルシス  型」の回があることが明らかになった。また,どのタイプにも該当する「折  衷型」も見出された。この結果は中井・岡本(2006)の結果と同様であるた

Tab1e3・6視点別に見た各タイプの記述例

タイプ

視点 内的作業型の発言例 切り離し型の発言例 カタルシス型の発言例

①自己像の有無とぞ 『色々なお菓子が浮いていて,そ の内容 の上に虹や色のついた空気があ

る。その中に私と友だちがちょう 自己像に関連する記述なし 自己像に関連する記述なし ちょになって遊んでいます。」(A,

排1),「自分の景色」(81排1),

「題名は、『今の自分』で今の自分 は(絵の)真ん中にいる。」(C,排3)

②作品のテーマ性の 「題名は『勇者』で.1人と1匹で 「題名は『色々』で,4色の色を 「題名は『虹』で,雨からだんだん 深さ さみしかったところに.勇者が3人 敷き詰めた。」(J,排2)、『ぐるぐる 晴れになって,虹がかかって

きて,元気になったところ。」(D, しているだけで、普通の絵に いる。」(N、推1),『題名は『青空』

排3),「題名は『光の天使』で, なった。」(K,排1) で,青い空をみているところ。」

1年に1度だ1ナ,海のなかに (O.排3)

光としてでてくる天使。」(E.#3)

③作品としての望ま 「前描いた絵と少し似てしまった 「カラフルなところが気に入って 「同じ色を2回ずつ使った。」(P,

しさと自己表現欲 (から変えた方が良いけど, います。」(L,#3),rカラフルな線 推3)r色んな色を使った。きみ 水との葛藤 (そうせず)思い通りに描けて, を描いた。」(J,排2) どりが気に入っている。」(Q.帖3)

良かった。」)(C.排2),「物語の 絵(だからその通り描いた方が良い とも思った)だけど、少しちがうように 描いてみた。」(D,推3)

④体験的距離が近し 「自分が音楽の世界に入り込んだ 「(この絵を描いたのは)楽しそうな r音楽に合わせてぐちゃぐちゃした か遠いか ような,すごく不思議な世界になり 曲だったから。」(L,排2) (結果,絵ができあがった)。」(Q.

ました。」(F.排1)、『誰もいない #2),「てきとう!」(P.排3)

秘密のきれいな森をイメージして,

その場所1こ本当1こ行ってみたか った。」(G,排2)

⑤作品への評価 『できあがった自分の絵をあらため r前の時よりもうまくできてよかっ 「気持ちよく描けた。」(N,排2),

て見たら.満足な絵になっていて. た。」(1〈,塔2),「よくできた。」 「力強<描いたから,気持ちよく

気持ちよかったです。』(F、排3)、 (M,排2) なった。」(R,推1)

r自分のイメージが描けてよかっ た。」(H,排1)

⑥洞察の有無 「誰かが(自分の絵の世界に)住んで

いるなんて思っていなかったけど,先 洞察に関連する記述なし 洞察に関連する記述なし 生が『小人が住んでいそうわて書い

ていたのを読んで.本当にそうなのか もなあ…と思いました。」(8,#2)

⑦なぐり描き制作の 「言葉にせず絵に描くと、自分の 「ちゃんとした直線じゃなくてもた 「楽しいし,おもしろい。」(P,排1),

意味づけ 気持ちを考えることができた。」(I, くさんの絵が描けました。」(J.排1) 「色んな絵が描けた。」(N、無1)

排1),気持ちを絵に表現するの は楽しい。」(F,排2)

Tab1e3・7なぐり描き制作に対する三つのタイプの特徴

タイプ

視点 内的作業型 切り離し型 カタルシス型

①自己像の有無とぞ 自己像またはそれに変わる自己の 自己像が作品内1こ認められず,また 自己の表現らしきものが作品内1こ詔

の内容 表現がある。 自己像に関連する発言も見られない。 められるものもあるが,自己像に関連

する発言は見られない。

②作品のテーマ性の 作品のテーマが工夫されており, 作品はなぐり描き運動の結果であり, 作品はなぐり描き運動の結果であるが、

深さ ストーリー性がある。自由画に近い。 ストーリー性はない。 ややストーリー性がある。

③作品としての望ま 作品の審美的な望ましさよりも,自分 作品としての望ましさを追求すること1こ 作品としての望ましさよりも,カタルシス しさと自己表現欲 らしさを表現することに意義を見出して 葛藤がない。 を優先する。

水との葛藤 いる。

④体験的距離が近し 自分のイメージした世界(=作品の 自分のイメージした世界は音楽聴取・ 自分のイメージした世界は音楽聴取・

か遠いか 世界)との距離が近い。 なぐり描き運動などの結果だと捉えて なぐり描き運動などの結果だと捉えて おり1自己とは関連させていない。 おり,自己とは関連させていない。

⑤作品への評価 作品に自分の気持ちや,自分らしさを どれだけ美しく描けたか,うまく描けた どれだけすっきりできたか,気持ちが 表現できたかどうかという,内容的な かという形式的な観点でなされる。 良くなったかという,カタルシス効果を

観点でなされる。 鑑みてなされる。

⑥洞察の有無 自分のイメージの世界を振り返って, 作品や制作過程から,自己の内面を 自己洞察につながるような表現が見ら それまで気づかなかった自己への気 見つめようという姿勢は見られない。 れるが.洞察1二までは至っていない。

づきにつなげようという姿勢が見られ

る。

⑦なぐり描き制作の 自分の気持ちを表現する場,自己をみ 美術表現の場として捉えている。 情動発散の道具として捉えている。

意味づけ つめる場として捉えている。

作品としての望ましさよりも,カタルシス

め,中井・岡本(2006)に倣い,調査対象者の各授業のコミットメントのタ イフを分類し,最も多く体験しているタイフを,その調査対象者のコミット メントのタイプとした。作品制作に対するコミットメントのタイフの内訳は,

「内的作業型」55%,『切り摩し型』21%,『カタルシス型j24%であった。

2)「心理的居場所盤』得点・心理的居場所イメージの変化と,なぐり描き制 作に対する姿募の国連

 本プログラム実施前後で『充実感j得点に肯定的変化が見られた充実感L 群の児童について,「心理的居場所感」得点および各下位尺度得点の変化と,

コミットメントのタイプを合わせて以下に記述する。

 (1)裏 側I

ム 〈内的作葉型タイフ〉

居場所イメージ(介入前)

 Aの『居場所イメージjは,友人 と,ペットの犬と散歩をし状がら色 々なことを話している様子であり,

題名は「みんなでおさんぽ♪』であ った。しかしながら描かれた描画は 瓜二つの女の子の顔が,首から上の み二つである。真上からの視点で描 かれた,寝そぺっているようにも見 える小さな犬だけが全身を描かれて いる。また,r色々な話をしている」

と説明されているにも関わらず,二

間風

Fi8.3−68 ▲の介入前居場所イメージ

人の女の子は正面を見つめており,互いに視線を交わしてはいない。最初に絵 を見た印象は,白い部分が多いにも関わらず寂しい寒々しい印象ではなかった。

しかしながら外に向かっていきたいエネルギーがぎゅっと真ん中に押し込めら れてしまっているような,やや窮屈な印象を受けた。自分を絵の中に戻してみ ても,登場人物たちの微妙な距離感からか,本音で楽しく話をしながら歩くご

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