ガイド付きリカバリ
この章では以下の項目について説明しています。
クローンの設定時間を短縮します。
■ 検証プロセスによって、クローン操作が正常に完了する率が高まります。
■ クローン操作を実行するために、元のデータベースにアクセスする必要はありません。
ガイド付きリカバリのクローン操作のための設定
ガイド付きリカバリのクローン操作では、OpsCenter でデータベース情報を表示できるメ タデータカタログが必要です。 メタデータカタログは、クローンを作成する Oracle データ ベースからのバックアップ中に実行される必要があります。収集されたメタデータは OpsCenter インターフェース内に表示され、クローン操作のガイドが示されます。 クロー ン操作では、操作の開始前に Oracle のバックアップ先ファイルパスが存在することも必 要です。
ガイド付きリカバリのクローン操作を行うには、以下の項目を実行します。
■ バックアップを作成する前に、次のいずれかの方法で、クローン操作に使うメタデータ カタログを設定します。
■ マスターサーバーまたはクライアントにアクセスできるメディアサーバーにあるテキ ストファイル (new_config.txt など) に、次のテキストを入力します。
ORACLE_METADATA=YES
次に、bpsetconfig コマンドを使って、この設定をクライアントホストに送信しま す。
bpsetconfig -h myoracleclient new_config.txt bpsetconfig コマンドは admincmd ディレクトリにあります。
Windows の場合: install_path¥NetBackup¥bin¥admincmd UNIX の場合: /usr/openv/netbackup/bin/admincmd
■ または、UNIX システムと Linux システムの場合は、クライアントの bp.conf の
Oracle メタデータパラメータを次のようなバックアップ時間に設定していることを確
認します。
ORACLE_METADATA=YES
■ RMAN コマンドでは、バックアップ時に SEND 文を含めることができます。
... allocate channels ...
SEND 'NB_ORA_METADATA=YES';
... backup command ...
■ クローン操作では処理中に新しいファイルパスが作成されないため、クローン操作を 実行する前に、すべてのバックアップ先ファイルパスを設定します。 Oracle ユーザー がこれらのパスへの書き込み権限を持っていることを確認します。
ガイド付きリカバリのクローン操作前のチェック
クローン処理を始める前に以下の項目を確認します。
■ ソースシステムと宛先システム、およびソースデータベースと宛先データベースの互 換性があることを確認します。たとえば Solaris 9 と Solaris 10、Oracle 11 と Oracle 11 などです。
■ クローン操作では、オフラインの表領域または raw 表領域はサポートされていませ ん。
■ クローン操作では、Oracle Automatic Storage Management (ASM) はサポートさ れていません。
■ クローンで異なるユーザーまたは異なるグループを使うには、バックアップ時のバック アップイメージの権限を変更します。 ソースデータベースのバックアップ中に、送信コ マンドに「BKUP_IMAGE_PERM=ANY」を追加します。
p.102 の 「NetBackup for Oracle によって設定される環境変数について」 を参照し てください。
■ 宛先クライアントがソースクライアントと異なっていたら、代替のリストア手順を実行しま す。
p.134 の 「代替クライアントへのリダイレクトリストア」 を参照してください。
■ Windows システムでは、NetBackup Legacy Network Service を Oracle ユーザー として実行する場合、そのユーザーには「プロセスレベルトークンを置換する」に対す る権限が必要です。
■ Windows の Oracle 9 では、Oracle ユーザーアカウントで Oracle サービスを実行 します。デフォルトでは、ローカルシステムで動作します。Oracle 10g 以降のシステ ムでは、ローカルシステムで実行することができます。
■ Windows システムでは、同じシステムにクローンを作成する場合、ソースデータベー
スを停止し、正常に操作を完了します。そうしないと、データベースを排他モードでマ ウントできないことを示すエラーが表示されます。
■ UNIX および Linux システムでは、クローンユーザーが既存の Oracle ホームを共有
している場合、そのユーザーは DBS などのディレクトリに対する書き込み権限を持っ ている必要があります。
■ UNIX と Linux システムで、同じシステムにクローンを作成し、同じユーザーを使用す
るか、ソースデータベースとして同じホームを使用する場合は、クローン操作を実行 する前にソースデータベースを停止します。
第 6 章 ガイド付きリカバリ 145 ガイド付きリカバリのクローン操作前のチェック
ガイド付きリカバリのクローン操作の実行
クローン操作を実行するには、OpsCenter にログオンする必要があります。OpsCenter は、すべてのガイド付きリカバリ操作を実行するために使う Web GUI です。
OpsCenter で Oracle データベースのクローン操作を実行する方法
1 OpsCenter にログオンすると、最初に[監視の概要 (Monitor Overview)]画面が表 示されます。画面の上部にある[管理 (Manage)]>[リストア (Restore)]をクリックし ます。
2 [何をリストアしますか? (What do you want to restore?)]画面で[Oracle データ ベースのクローン (Clone Oracle Database)]をクリックします。
3 小さい[マスターサーバーの選択 (Select a Master Server)]ダイアログボックスで、
使うマスターサーバーをドロップダウンメニューから選択して、[OK]をクリックします。
p.148 の 「[マスターサーバーの選択 (Select a Master Server)]ダイアログ」 を参照 してください。
4 [ソースデータベースの選択 (Select Source Database)]画面では、データベース 名、ホスト名、データベースのバージョン、プラットフォーム、日付によって、データ ベースのリストをフィルタ処理できます。デフォルトの条件では、デフォルトの日付範 囲にバックアップされるすべてのデータベースが表示されます。[データベースの表 示 (Show Databases)]をクリックします。
この画面に詳細情報が表示されます。
p.148 の 「[ソースデータベースの選択 (Select Source Database)]パネル」 を参照 してください。
5 同じ画面のフィルタ処理された部分にデータベースが表示されます。データベース エントリの左にある[オプション (option)]をクリックし、クローン操作を実行するデー タベースを選択します。次に[次へ (Next)]>をクリックします。
6 [制御ファイルバックアップの選択 (Select Control File Backup)]画面に、制御ファ イルバックアップが時系列で表示されます。時系列表示で、目的の制御ファイルバッ クアップのアイコンを選択します。アイコンの上にカーソルを置くと、制御ファイルの 詳細が表示されます。アイコンが複数のバックアップに対応している場合、アイコン の上にカーソルを置くと、該当する期間におけるすべてのバージョンのバックアップ が表示されます。
追加情報を参照して、正しい制御ファイルを選択したことを確認できます。画面左下 に 3 つのリンクが表示されています。これらのリンクについて詳しくは、次を参照して ください。
p.149 の 「[制御ファイルバックアップの選択 (Select Control File Backup)]パネル」
を参照してください。
選択したデータベースのクローン用に、リストアする制御ファイルバックアップのアイ コンをクリックします。デフォルトは、最近選択したバックアップです。次に[次へ (Next)]>をクリックします。
7 [宛先ホストとログイン (Destination Host and Login)]画面には、作成されるクロー ンの宛先のパラメータが表示されます。テキストボックスに宛先ホスト名を入力する か、[参照 (Browse)]をクリックして、利用可能なホストのリストから選択します。宛先 ホストについては、次の前提条件に注意してください。
■ ソースと宛先は、プラットフォームの種類が同じである必要があります。
■ NetBackup クライアントがインストールされている必要があります。
■ Oracle の互換性のあるバージョンがインストールされている必要があります。
p.150 の 「宛先ホストとログインパネル」 を参照してください。
オペレーティングシステムの認証のために、ユーザー名、パスワード (Windows)、ド メイン (Windows) を入力します。次に[次へ (Next)]>をクリックします。
8 [宛先パラメータの定義 (Define Destination Parameters)]画面が表示されます。
この画面の 5 つのタブは、データベースの属性、制御ファイルの宛先パス、データ ファイル、REDO ログ、リストアオプションを変更するために使われます。宛先パラ メータを変更したら、[次へ> (Next>)]をクリックします。
p.150 の 「[宛先パラメータ (Destination Parameters)]パネル」 を参照してください。
第 6 章 ガイド付きリカバリ 147 ガイド付きリカバリのクローン操作の実行
キャンすることができます。リカバリセットと宛先データベースの属性へのリンクによっ て、変更を表示して確認することができます。概略情報で問題がなければ、[次へ>
(Next>)]をクリックします。
p.151 の 「[選択の概略 (Selection Summary)]パネル」 を参照してください。
10 [クローン前チェック (Pre-clone Check)]画面では、データベース属性とファイルパ スを検証することができます。検証するには、下線の付いた[ここ (Here)]をクリックし ます。ディレクトリパスがない場合は、検証チェックによってエラーのフラグが設定さ れます。ファイルがすでに存在する場合にも、クローン操作によってファイルが上書 きされないように、検証チェックによってエラーのフラグが設定されます。
p.151 の 「[クローン前チェック (Pre-clone Check)]パネル」 を参照してください。
クローン操作を開始する準備ができたら、[クローンプロセスの起動 (Launch Cloning
Process)]をクリックします。NetBackup アクティビティモニターに類似した表示が表
示されます。
メモ: NetBackup(7.1 以上)では、raw デバイスに存在するデータファイルの検証は、ク ローン操作が正常に実行された場合でも失敗することがあります。 特定のパスの検証に 失敗したことを示すエラーを受信することがあります。
[マスターサーバーの選択 (Select a Master Server)]
ダイアログ
プルダウンメニューから、クローン操作で使われるバックアップ情報を収集した NetBackup マスターサーバーを選択します。
[ソースデータベースの選択 (Select Source Database) ]パネル
[ソースデータベースの選択 (Select Source Database)]画面が最初に表示されたとき には、画面の最下部に、デフォルトの日付範囲でマスターサーバーが認識しているすべ てのデータベースの最新のバックアップのリストが表示されます。
画面の上部には、データベースのリストをフィルタ処理するためのパラメータが表示され ます。リストが長い場合は、データベース名、ホスト名、データベースのバージョン、日付 範囲によって、表示されるデータベースをフィルタ処理できます。複数のフィルタパラメー タを同時に使うことができます。
たとえば、2011 年 11 月 5 日と 2011 年 11 月 12 日の間にバックアップされた Solaris データベースだけを表示するには、[プラットフォーム (Platform)]プルダウンメニューか