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MikuMikuDance 上での作業

第 4 章 課題解決のプロセス 13

4.2 エアードーム制作

4.3.5 MikuMikuDance 上での作業

MetasequoiaPMDEditorで制作した惑星モデルをMikuMikuDanceというフリーソフトを 使用して作業を行った。この章では以下の作業について述べる。

モデルの配置

太陽系惑星をMMDで自転させる

それぞれの惑星の回転の付与

カメラワーク

地球

金星

水星

太陽

火星

木星

土星

天皇星

海王星

太陽系全体

背景画像

エフェクト

AVI出力

(※文責:越後谷萌子)

モデルの配置

カメラワークを設定したりモデルを動かす前にまず肝心のPMDエディタで作成した太陽系のモ

デルをMikuMikuDance(MMD)に配置した。モデルを配置するためにはまず下のモデル操作の欄

から読込ボタンをクリックし、出てきたウィンドウからPMDエディタで作成した太陽系モデルの pmxファイル選択し、開くボタンをクリックした。その結果、太陽系モデルの太陽の中心がX=0 Y=0Z=0でそこから他の惑星がX座標の正の方向に並ぶように配置された。

 その後、メニューバーの編集からボーンフレーム全て選択をクリックし、太陽系モデルを全て選 択した後、同じくメニューバーの編集からセンター位置バイアス付加をクリックして出てきたウィ ンドウのZの欄に30と打ち込みOKボタンをクリックした。こうすることでモデルの初期位置を Z方向に30だけ移動させた。これはカメラワークを設定する上で問題となるために移動させた。

詳しいことはカメラワークで説明する。

4.20 MMD画面

(※文責:岡田一真)

太陽系惑星をMMDで自転させる

3Dの太陽系惑星の映像中は、地球、月、金星、水星、太陽、火星、木星、土星、天王星、海王星 の10個の惑星を、それぞれ自転させる必要があった。PMDEditorでは公転設定はできたが、自 転の設定ができなかったため、MMD上で行うこととなった。

 それぞれの惑星の自転の速さは、太陽系の惑星一覧というサイトから調べることができた。それ ぞれの惑星の自転時間は、地球が約1日であるのに対し、太陽は25日と9時間7分、水星は59 日、金星は243日、火星は24時間3723秒、木星は9時間5030秒、土星は10時間14分、

天王星は11時間、海王星は16時間、月は27日であった。この自転時間というものは、惑星が一 周回るのにかかる時間のことで、時間が速いほど自転速度は速く、時間が遅いほど自転速度は遅く なっている。

 今回MMDでの太陽系惑星の映像の総フレーム数は12000フレームとなっていた。そのため、

それぞれの惑星ごとに自転速度を設定してしまうと、長時間の作業となってしまうため、50フレー ムごとに自転する角度の数値を決めて、惑星ごとの自転速度を変えることを行った。

 自転させるためにはPMDEditor上で設定したそれぞれの惑星のボーンを設定する必要があっ た。MMD上の角度にあるYの値を変えることで、回転させることができる。地球において、50 フレームの時にYの値に30と入力し、ウィンドウ内下にある再生ボタンを押すと、地球が半時計 周りに0フレームから50フレームにかけて回転を行うような動きをする。似たような自転速度の 惑星に関しては、50フレームごとの角度Yを同じ値に設定した。

(※文責:丸毛寿晃)

それぞれの惑星の回転の付与

まず、基本となる地球の回転から設定を行った。今回は地球の値は50フレームごとに30度回 る設定を行った。そして火星も地球と似た自転速度を持っているので、地球と同じ自転として設 定を行った。50フレームの角度Yに30と入力し、100フレームでは60と入力するようにして、

12000フレームまで行った。

 地球の次に自転速度が遅く、似たような速度を持っている太陽と月の値は、50フレームごとに 20度回る設定を行った。その次に自転速度の遅い水星の値は、50フレームごとに10度回る設定 を行った。そして惑星の中で一番自転速度の遅い金星の値は、50フレームごとに5度回るような 設定を行った。

 30度以下の自転速度は、500フレームや250フレームごとに設定を行うことで、作業の効率化 を図った。自転の角度を180度ごとに設定を行うと、反時計回りに180度回った後、時計回りに 180度回ってしまい不自然になったので、180度を超えないような自転の角度の設定を行うよう注 意した。

 地球の次に自転速度が速い海王星の値は、50フレームごとに45度まわる設定を行った。その次 に自転速度の速い天王星の値は、50フレームごとに80度回る設定を行った。最後に惑星の中で速 く、似たような速度を持っている木星と土星の値は、50フレームごとに90 度まわる設定を行っ た。これにより、0フレームから12000フレームまで再生した時、それぞれの惑星が自転をするよ うな設定を行うことができた。

(※文責:丸毛寿晃)

カメラワーク

太陽系モデルの動きを設定したので次にカメラワークを設定した。その前にMMDのカメラに ついて説明する。

 MMDのカメラはカメラの位置に加えて距離の概念が存在する。人が自分自身でビデオカメラ を持って撮影する場合、自分(カメラ)を中心に視界が動くが、MMDはカメラの中心点というも のが存在し、その点を中心にカメラが動いてしまう。なのでビデオカメラで撮影する感覚でMMD のカメラを操作すると上手くいかないという自体が起こった。

 これを解決するために初期設定でカメラの位置を変更した。まずカメラ中心のY座標を10から 0に変更することで初期のカメラの位置をX=0Y=0Z=0にした。これは太陽系モデルがカメ ラの上下に対しての中心に来るようにしたためである。

 次にカメラ中心の欄の横にある距離を初期値の45から0に変更した。こうすることによってカ メラの動きの基準となる点がカメラの位置と同じになり、実際のビデオカメラに似たような感じに 動かすことができるようになった。

 次にカメラのフレームごとの動きをつけていった。全体の流れとして惑星の周りを1周して次の 惑星に移るようにカメラの動きをつけていき、最終的に11000フレームまでつけた。映像自体のフ

レームは12000フレームとなった。

(※文責:岡田一真)

地球

01000フレームまでに地球を1周するようにカメラワークをつけた。

 まず、0フレーム目にカメラ中心のX座標を269Y座標を0Z座標を20にして角度のY 向だけ90に設定した。次に250フレーム目はカメラ中心のX座標を229、Y座標を0、Z座標を 60にして角度のY方向だけ180に設定した。500フレーム目はカメラ中心のX座標を189Y 標を0Z座標を20にして角度のY方向だけ270に変更した。750フレーム目はカメラ中心のX 座標を229Y座標を0Z座標を-20にして角度のY方向だけ360に変更した。1000フレーム 目はカメラ中心のX座標を269Y座標を0Z座標を20にして角度のY方向だけ450に変更し た。こうすることで地球を映しながら周りを1周するようなカメラワークをつけることができた。

 基本的に月以外の太陽系惑星は1000フレームで周りを1周するようにカメラの動きを設定し た。10011100フレームまでは地球から月までのカメラの移動の動きをつけた。1001フレーム目 はカメラ中心のX座標を239Y座標を0Z座標を20にして角度のY方向だけ-90に変更した。

 次に1100フレーム目はカメラ中心のX座標を268Y座標を0Z座標を20にした。これで 月に近づいていくようなカメラワークをつけることができた。

(※文責:岡田一真)

11001600フレームまでに月を1周するようにカメラワークをつけた。

 まず、1100フレーム目だがこれは地球から月までの移動のときに説明したとおりに設定した。

次に1225フレーム目はカメラ中心のX座標を275Y座標を0Z座標を13にして角度のY 向だけ0に変更した。1350フレーム目はカメラ中心のX座標を282Y座標を0Z座標を20 して角度のY方向だけ90に変更した。1475フレーム目はカメラ中心のX座標を275Y座標を 0Z座標を27にして角度のY方向だけ180に変更した。1600フレーム目はカメラ中心のX 標を268Y座標を0Z座標を20にして角度のY方向だけ270に変更した。こうすることで月 を映しながら周りを1周するようなカメラワークをつけることができた。

 他の惑星と比べて月だけカメラが周りを周るのが速いのは後につける月の説明が他の惑星の説明 より短いためである。

 16011800フレームまでは月から金星までのカメラの移動の動きをつけた。1601フレーム目 は1600フレーム目から角度のY方向だけ90に変更した。次に1700フレーム目はカメラ中心の X座標を229Y座標を0Z座標を30にした。最後に1800フレーム目はカメラ中心のX座標 を194Y座標を0Z座標を20にした。これで地球の横を通って金星に近づいていくようなカ メラワークをつけることができた。

(※文責:岡田一真)

金星

18002800フレームまでに金星を1周するようにカメラワークをつけた。

 まず、1800フレーム目だがこれは月から金星までの移動のときに説明したとおりに設定した。

次に2050フレーム目はカメラ中心のX座標を154Y座標を0Z座標を60にして角度のY 向だけ180に変更した。2300フレーム目はカメラ中心のX座標を114Y座標を0Z座標を20