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てしまっているので、次に、作るときには最初から入口を曲げることを前提として作るべきである。

(※文責:樋口就大)

6.2 3D 映像

今後の課題として結果で述べた3つの問題を解決する必要がある。まず、あまり立体的に見える 映像にならなかった問題だが、これは本プロジェクトの対象がこどもということもありクロマデプ スを惑星にも使うと惑星の色を間違えて覚えてしまうのではないかと考えたために背景の星しか色 を変えなかったためである。これを解決するためには惑星の色が変わってしまうことを考えずにク ロマデプスを全てに適用した映像を制作する必要がある。

 また、実際の惑星の色にこだわる場合は色の違いで奥行きを感じさせるクロマデプスではなく、

色を変える必要がない他の立体視技術を使用する必要がある。しかし他の立体視技術は調べたとこ ろエアードームで実現するのは難しいのであまり現実的ではない。

 次に最初のクロマデプスメガネを掛けるように促すための文字と最後のクレジットの文字がつ ぶれてうまく見えなかったという問題だ。今回はIllustratorで作成した文字のファイルをAdobe

After Effects CS5.5で極座標変換することで文字を見せようとしたがこの極座標変換が上手くい

かなかったために文字が見えなかった。これを解決するために違うソフトで極座標変換を行うか、

ファイルのアスペクト比を実際に投影しながら微調整を行う必要がある。

 最後に映像作成に使用していたパソコンのスペックが足りないために低い画質でしか映像を出力 することができなかったという問題だが、これは単純にスペックの高いパソコンで映像を出力すれ ば解決できる。これらを解決することができればさらに良い3D映像を作ることができるだろう。

(※文責:岡田一真)

6.3 3D 影絵

赤川小学校での上映の際、小学生の反応はとても良かった。1つ1つの影絵に「わぁ!」「すご い!」と驚きの声があがり、立体的に見える影に触ろうと手を伸ばす子もいた。特に原子の反響が ものすごく、アンコールも聞こえたぐらいだ。

 しかしこの原子は一度損傷してしまった。アンコールに答え、他の影絵よりも登場回数が多かっ たこと、投影機に刺す時の接触、形が大きく保管や移動の際に壊れてしまう、といった点が考えら れる。頂点部分に使用した発砲スチロールも、適していなかったのかもしれない。突起物に弱く、

小さな傷から大きな傷になりやすい。今後は大事に扱うと共に、傷を発見したら早い段階での修復 をしなくてはいけないことが分かった。

  壊れやすい物は原子だけでない。赤青メガネも同様であった。フレームが紙であり、フィル ターを挟みのりで接着する。紙という材質は弱く、のりも強力なのりではなかった。そのため、

フィルターがフレームから出てしまってレンズが外れてしまうという状態になってしまった。少し のフィルターのズレは使用できるが、見栄えが悪く気分を害してしまう。赤青メガネの数は人数分 だけでなく予備の分も用意し、壊れてしまったらすぐに貼り直さなければ数が足りなくなってしま うことが分かった。壊れる物は原子や赤青メガネだけではない。3D影絵はたくさんの作品で行う ものであり、成り立つ。どんな小さな傷でもすぐに直し、最高の作品を提供する意識を持つことが

大事である。

 上映中は歓声や驚きの声だけが聞こえてくるとは限らない。ENDが出てくると、「えー、もう終 わっちゃうの?」「まだ見たい!」という声が多く聞こえる。このような声に応えるには影絵のバ リエーションをもっと増やし、楽しい時間を長くする必要がある。例えば、天体の分野に関する影 絵は土星しかなかったので、他にも制作をする。天体の大きさ比べや軌道についても表現できるか もしれない。そうすると楽しみながら学習もすることができる。

 しかし、ただ影絵のバリエーションを増やせば良いということではない。キャラクターに関して は増やしすぎは良くないと考える。キャラクターの影絵を見せた時、思わず快哉を叫ぶ子どもが多 数であった。もしも知らないキャラクターが出てきたらどうであろう。おそらく立体映像は楽しむ が物体の本質に対しては無関心であろう。そして周りの友達の多くがそのキャラクターを知ってい て自分は知らないと思うと孤立感を与えてしまうかもしれない。だから、キャラクターの影絵に関 しては、誰もが知っているキャラクターを用いたり、その年代にヒットしたアニメのキャラクター を選択し使用するのが望ましいと考える。

 3D影絵について述べてきたが、忘れてはいけないのが移動プラネタリウムのあり方である。3D 影絵はアナグリフ法とエアードームを掛け合わせた最高の演出である。だからといって、上映プロ グラムのほとんどを3D影絵で占めてはいけない。他のプログラムとのバランスを考えて最適な演 出方法を、対象者に合わせて行わなければいけない。

(※文責:熊谷明音)

6.4 ピンホール投影機

ピンホール投影機を用いた投影には成功したが、まだまだ課題の残る結果となってしまった。そ の一つとして明るさの問題がある。明るい外から急に暗いドームに入って上映を行うので、なかな か目が慣れず投影している星が見づらいということが多く見受けられた。クリプトン球を用いるこ とで明るさを確保し、できる限り解決を試みたがまだ像が暗い印象を受けた。今後は光源をもっと 明るいものにしたり、電池の数を増やすなど、工夫を行う必要があると思う。

 その他の問題として、星座が不完全に投影されていることなどが挙げられる。プラネタリウムに おいて、星座が不完全に投影されているのは大きな問題になってしまうと思う。今回は3等星以上 に限って投影したためこのようなことが起こってしまった。しかし、もっと低い等星まで表現する ことも可能であるので、今後の課題として解決すべきであると思う。また、投影中、見ている人に ピンホール投影機からの光が直接当たってしまい、まぶしそうにしている人も見られたので、ピン ホールの位置を高くするなどして対策をする必要がある。

 さらに、今回制作したピンホール投影機では、恒星球の下の方に位置する星が全て床に投影され てしまうという問題がある。そのため、ドーム内に投影される星空はいつも同じものになってしま う。今のピンホール投影機のままでは全ての星を楽しむことができないので、ピンホール投影機を 傾けるなど、工夫をして全ての星を投影できるように改良する必要がある。また、今後投影する星 の中に月を一緒に上映したり、星ごとに多少色を変えて上映するなど、まだまだ改良できる点はあ ると思う。

 天の川投影機に関しては期間内に完成させることができなかった。完成させることができなかっ た要因として挙げられるのは、光源として今回使用したライトが豆球じゃなかったということであ る。豆球を使用しなかったために光が分散してしまい十分な光量を得ることができなかった。制作

期間も、ほかの活動と比べて非常に短く、それも完成しなかったひとつの原因と思われる。また、

今回はピンホール投影機の恒星球と同じ厚紙を利用して制作を行ったが、フィルムケースを黒く塗 りつぶして制作している例も多いようなので、試してみる価値は十分にあると思われる。

(※文責:鈴木陽亮)

6.5 星座ライト

星座ライトを完成させることはできたが、まだまだ改善の余事があり、また課題も多く残ってい る。その課題は大きく分けて3つある。

 1つ目は星座の像の大きさを微調整できる仕組みを作ることである。今回完成した星座ライト は、中型ドームの中心から使用した際に、ピンホール投影機で映し出した星と星座の大きさがおお よそ合致していた筒の長さに設定している。これは、中心からでしか星座を映すことができず、そ れ以外の場所では、大きさが合わず星と星座をリンクさせて映すことができない。それだけでな く、この筒の長さを変えてしまうと、像がぼやけてしまったり、光が乱反射してしまう。そのため、

大きさを調整するための筒を作ることを断念した。この星座の像の大きさを自在に変えられれば、

星座ライトも今よりもクオリティの高いものとなる。

 2つ目の課題として、投影できる星座の数が少なすぎることである。これはピンホール投影機の 改善と並行してやっていくことになる。今回の星座ライトの投影に使用した星座は全て、ピンホー ル投影機で投影可能な星座だけを選んだ。逆に言えば、このピンホール投影機に投影不可能な星座 は、星座ライトの方でその星座を用意してもリンクさせる星が映し出されることがないため、選ぶ ことができない。

 これを改善するには、ピンホール投影機の映し出せる星の数を増やす必要がある。具体的には、

4等星以降の星が映し出すことができれば、今以上に多くの星座をみることができる。加えて、、ピ ンホール投影機に使用しているライトの光量を上げることができれば、3等星以降の星が星座ライ トを使用してもはっきりと残るようになるだろう。

 3つ目の課題は、星座の型紙の入れ替えである。星座の型紙は、何度も取り替える必要をなくす ため、大きな円の型紙に複数の星座の絵を用意し、リボルバーのように回転するだけで、順番に星 座を投影できる仕組みとなっている。しかし、1つの型紙に4つの星座しかないため、4つの星座 を映し終えたら次の型紙を装着しなければならない。この際における型紙の入れ替えで、筒の中空 構造に竹串を刺すという動作がどうしても時間が掛かってしまう。

 また、その動作をドーム内の暗闇の中で行わなければならないため、余計に時間が掛かってしま う。動作中に手元を光で照らすことも考えたが、その場合は観客がせっかく慣れたドームの暗さに 光が入り、星座ライトの準備中にドーム内の星を見失ってしまう可能性があるため、光は極力使用 できない。したがって、このようなリボルバー式よりもさらに多くの星座を最短で最小の動きによ り取り替える方法を考える必要があると思われる。

 4つ目の課題は、星座ライトを使用した上映会をするとしたら起こる問題である。1つは、従来 のの目的の中では、星の中から自分で星座を見つけ出すことで楽しみながら鑑賞してもらえること を狙いとしているものがあるが、この星座ライトというものは、制作者である我々にしか使用する ことができないという点。また、上映会時における、星座を含む星の知識が乏しいため、観客への 詳細な説明をすることができない点である。

 1つ目の問題の改善策として、あらかじめドームの正面に有名な星座、もしくは星を配置し、上