• 検索結果がありません。

After Effects 上の作業

第 4 章 課題解決のプロセス 13

4.2 エアードーム制作

4.3.7 After Effects 上の作業

動画の編集では、最初にプロジェクトを新規作成し、その中にサイズが1024× 1024、正方形ピ クセルのコンポジションを作成した。このコンポジションが最終的な動画の出力サイズとなる。今 回制作した動画では一つのカットにつき、一つのコンポジションを作成しているため、最終的には 導入部分・本編・スタッフロールの3パーツを一つのコンポジションに纏めてレンダリングを行っ た。太陽系の3D映像本編の編集作業は、主に素材との合成やコントラストの調整を行った。

 最初にMMDから出力したAVI形式の動画ファイルや,Illustratorで作成した全天周映像用の黒 枠のAIファイル,MP3形式の音声ファイルなどを素材として読み込んだ。この際に読み込んだ動 画ファイルがフル画質になっていることをプロジェクトウィンドウで確認した。フル画質になって いない場合、MMDで出力した動画サイズが1024× 1024であっても、256× 256などの違うサ イズでレンダリングされてしまうためである。また、全天周映像用の枠は、Illustrator上で一辺が

1024pxの黒い正方形を直径1024pxの正円でくり抜いて作成した。

 次に動画ファイルをコンポジション上に配置し、その前面に全天周映像用の黒枠を上のレイヤー に配置したあと、動画ファイルに対してエフェクト処理を行った。主に使用したエフェクトは、調 整エフェクト内の輝度&コントラスト、ノイズ&グレイン内のグレイン(除去)である。輝度&コ ントラストは輝度とコントラストを調整することができるエフェクトである。今回は元の映像のコ ントラストが弱かったため、ドーム内で明るくなりすぎず、細かい星が消えない程度にコントラス トの値を上げている。グレイン(除去)は映像でちらついている粒子やビジュアルノイズを削除す るエフェクトである。こちらのエフェクトも細かい星が消えない程度に適応した。

 導入部分とスタッフロールについては、本編とは別のコンポジションを作成した上でIllustrator で作成したAIファイルを素材として読み込み極座標変換をし、映像のフェードイン・フェードア ウトのタイミングの調整を行った。極座標変換を行う際に横方向に素材が伸びてしまうため、素材 のファイルのアスペクト比をおおよそ2:1に設定し、大型ドーム内で投影場所と大きさを確認しな がら微調整を行った。

 最後に上記で作成したコンポジションを一つのコンポジションにまとめ、音声ファイルをレイ ヤーに配置した上で、レンダリングを行った。音声ファイルは本編の映像を出力した時点で別に編 集してあるため、After Effects上では配置以外の編集を行わなかった。レンダリングの設定は、最

初Mac用のdomeProjectorでの再生を想定していたので、MOV形式の動画ファイルで未圧縮と

した。レンダリングにかかった時間は720秒の動画で一回につき710時間で、最終的な動画 ファイルのサイズは22.7GBとなった。また、出力の際は最終的にはMOV出力を行ったが、部分 的な修正などを行う際は連番BMP出力で作業を行った。

(※文責:越後谷萌子)

4.4 3D 影絵

この章では、3D影絵の原理、3D影絵の作り方を述べる。

(※文責:熊谷明音)

4.4.1 3D 影絵の原理

影が立体的に見える理由は私たち人間が錯覚を起こしているからである。壁に映っているのは赤 い影と青い影だが、赤青メガネにより右目で見えるのは青の影であり、左目で見えるのは赤の影で ある。つまり、左右の目で見える影が違うのである。影にはそれほどの差がないため、頭の中で混 乱を起こし、右目からの画像と左目からの画像を交互に素早く処理してしまう。そうすると脳内で 2つの画像が融合されて、現実には存在しない立体的な影が見えてしまうのである。

 赤青メガネをかけてすぐに立体的な影を見ることはできない。人間には利き目があり、見始めた 時には利き目からの画像が強く処理されてしまう。時間が経つにつれて処理のバランスがとれて立 体的な影を見ることができるのである。

 この3D影絵の原理はアナグリフ法、アナグリフ方式等と呼ばれている。アナグリフ法の長所と しては赤青メガネが軽く安価であり、一度に大勢で見ることができるということである。短所とし ては、2色に限定されるためカラー画像や映像が作れないという点であったり、目が疲れるので長 時間見ることができないという点である。ヒゲキタさんはアナグリフ法を改良し、エアードームと 組み合わせ全天周立体映像を独自に作り上げた。そして私たちはヒゲキタさんの技術を学び、新た な作品を作り出したのである。

(※文責:熊谷明音)

4.4.2 3D 影絵の作り方

3D影絵は投影機、影絵にする物体、メガネの3つで成り立つ。それぞれの作り方を述べる。

投影機

投影機は赤と青のLEDライトを用い、制作した。ライトを2つ横に並べ、12センチ離して固 定する。前から見て左側に青のライト、右側に赤のライトである。電源はコンセントからとれるよ うにし、三脚をつけて足場の固定もできるようにした。

4.22 投影機

影絵にする物体

影絵を作るにあたり、黒のプラスチックダンボールや黒のガムテープを多く使用する。なぜ黒か というと、実は黒くなくても影絵は成功する。だが黒のほうが効果的であるため、物体の表面を黒 で覆うのだ。壁に映る赤と青の影は、投影機の光が物体にあたってできる。物体が黒でなければ、

光が物体に当たった時に乱反射を起こす可能性がある。乱反射を起こすと影ははっきりと映らな い。理想の黒色は光の反射率が0であり、すべての波長の光を吸収するという性質があるのだ。

 また、物体全てを黒で覆うことにより、影で映った赤と青の強さの具合を統一することもでき る。色のバランスが統一されていなければ、メガネを通して見た時の立体感も統一されない。その ため、材料となるものや繋ぎ合わせるものは黒いものを使用した。

どの物体にも持ち手となる棒が必要である。なぜ棒が必要かというと、持ち手がないと直接手で物 体を持つことになり、大きな手の影まで壁に映ってしまうからである。40センチ程長さがある木 の棒に黒のガムテープを貼り付けたものをたくさん用意して完成である。

 3Dは、プラスチックダンボールを横30センチ縦20センチ程の長方形に切る。長方形の中に 3Dという文字を下書きし、切り抜く。Dの中の空間は無視する。黒のガムテープで棒を貼り繋げ て完成である。

 ENDは、黒のプラスチックダンボールを横30センチ、縦15センチ程の長方形に切る。長方形 の四辺を1.5センチ程の幅になるよう、さらに切り抜く。切り抜いた長方形の中にENDの文字を 下書きし、切り取る。長方形の枠の中にENDの文字を並べ、竹串で枠と文字を刺し繋げる。さら に竹串とプラスチックダンボールの接点を黒のガムテープで強化し、棒も繋げて完成である。

4.23 3D

4.24 END

 土星は、まず発泡スチロールと新聞紙で直径15センチ程の球を作る。球を黒のガムテープで完 全に覆う。土星の外側の2つの輪は球の大きさに合うよう、黒のプラスチックダンボールで制作す る。2つの輪と球は竹串で4箇所刺しつなげ、黒のガムテープで貼り強化する。4箇所とは輪を上 から見た時の上下左右である。球の横に輪があるとした場合、黒のガムテープで球の底に棒を貼り 付け完成である。

   原子は、まず頂点となる部分を発泡スチロールで作る。大きさが4センチ程の正十二面体を 20個作り、黒く塗る。辺となるのは黒のストローであり、約4センチの長さに切ったものを30

用意する。20個の頂点を30本の辺でつなげ正十二面体を作る。繋げる際、発砲スチロールに軽く ストローを刺し、黒のガムテープで繋げて強化する。正十二面体ができたらひとつの頂点に棒を繋 げて完成である。

4.25 土星

4.26 原子

 宇宙ステーションは、黒のプラスチックダンボール、黒のガムテープ、直方体の箱、棒で作る。

まず、プラスチックダンボールをパーツごとに切り分ける。40センチ× 2センチの骨を2つ、20 センチ× 1.5センチの羽18つ、8センチ× 2センチの羽22つ、3センチ× 0.5センチのプ ロペラを6つ用意する。骨、羽1、羽2、プロペラは説明するにあたり名づけたものである。40 ンチ× 2センチの2つ骨は張り合わせ厚くし、1つの骨にする。箱は5センチ× 5センチ× 10 ンチ程度のものを用い、ガムテープで覆う。

 これで宇宙ステーションのパーツは全て揃ったので、ガムテープで繋げていく。まず、骨の中心 に箱をつける。箱の5センチの辺と骨の中心部の辺が合わさるようにする。次に羽1を骨につけ る。箱の左右に4つずつ、羽1の中心と骨が重なるように繋げる。骨の端から全体のバランスを見 て繋ぎ合わせ、羽と羽の間は1センチ程度空ける。羽2を箱の外側、羽1の内側の位置に付ける。

骨に対して垂直に、箱と同じ方向に付ける。最後にプロペラを箱の頭、骨と反対側に付ける。プロ ペラは6つ用意したので、1つを箱と5本のプロペラの繋ぎ役として使う。棒を箱のプロペラとは 反対側に貼り繋げ完成である。以上がヒゲキタさんのご指導の下完成した作品である。

 ピカチュウは、黒のプラスチックダンボールを約25センチの正方形に切り、ピカチュウの型を 正方形いっぱいの大きさで切り抜く。直立していてしっぽも映っている、全身のピカチュウをモデ ルにした。手はないが、目と頬にある電気袋の計4箇所を丸く切り抜く。足と重なるように棒を貼 り付けて完成である。

4.27 宇宙ステーション

4.28 ピカチュウ

 ドラえもんは、黒のプラスチックダンボールを縦30センチ、横24センチ程の長方形に切り、ド