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IPv6 環境での使用

ドキュメント内 JP1/File Transmission Server/FTP(UNIX(R)用) (ページ 100-103)

IPv6 アドレスを使用してファイルを伝送できます。

IPv6 アドレスでファイル伝送するには,定義情報をあらかじめ登録しておきます。

3.18.1 指定方法

次の定義方法に従い,テキストエディターを使用して定義ファイル(ftsipversion.conf)に記述してくだ さい。

定義ファイルは,1 つの定義に対して 1 行の形式で表します。定義名と「:(コロン)」の間,「:(コロン)」

と指定値の間は,空白またはタブで区切ります。定義名の前には空白またはタブが指定できます。"#"以降 の文字は,改行するまでコメントと見なされます。

表 3‒26 定義ファイル(ftsipversion.conf)に指定できる定義名および指定値の内容

定義名 定義内容 指定値

Server IPv4 FTP クライアントから接続を受け付けると

きに FTP サーバ側で IPv4 を使用するかど うかを指定します。

[ON|OFF]《ON》

Server IPv6 FTP クライアントから接続を受け付けると

きに FTP サーバ側で IPv6 を使用するかど うかを指定します。

[ON|OFF]《OFF》

Client IPv4 FTP サーバに接続するときに FTP クライ

アント側で IPv4 を使用するかどうかを指 定します。

[ON|OFF]《ON》

Client IPv6 FTP サーバに接続するときに FTP クライ

アント側で IPv6 を使用するかどうかを指 定します。

[ON|OFF]《OFF》

Client Priority FTP サーバに接続するときに FTP クライ

アント側で優先するインターネットプロト コルバージョンを指定します。

この定義は,次の場合に接続するインター ネットプロトコルバージョンをどちらにす るか選択するときに使用します。

[IPv4|IPv6]《IPv4》

定義名 定義内容 指定値

Client Priority FTP クライアントの発信元アドレスを指定

しない場合

伝送カードの相手ホスト名にホスト名 を指定し,当該ホスト名に IPv4,IPv6 の両方の IP アドレスが定義されている。

FTP クライアントの発信元アドレスを指定 する場合

ftstran コマンドの-H オプション,カス タムジョブでのクライアントホスト名 の入力フィールドにホスト名を指定し,

当該ホスト名に IPv4,IPv6 の両方の IP アドレスが定義されている。

[IPv4|IPv6]《IPv4》

作成する定義ファイルの属性は次のようにしてください。

表 3‒27 定義ファイル(ftsipversion.conf)の属性

項目名 設定内容

ファイル名 ftsipversion.conf ディレクトリ名 /var/opt/jp1_fts/sys

所有者 スーパーユーザ

アクセスパーミッション 所有者に「r」,所有者以外に「r」

定義ファイルの例を次に示します。

3.18.2 注意事項

• 定義ファイルがない場合,インターネットプロトコルバージョンの選択は無効になります。その場合,

FTP サーバ側および FTP クライアント側で仮定される値は,IPv4=ON,IPv6=OFF になります。

• FTP サーバ側で IPv4=OFF,IPv6=OFF を定義した場合,定義が存在しないものと見なされます。こ の場合,IPv4=ON,IPv6=OFF が仮定されます。

• FTP クライアント側で IPv4=OFF,IPv6=OFF を定義した場合,定義が存在しないものと見なされま す。この場合,IPv4=ON,IPv6=OFF が仮定されます。

4 JP1/FTP の運用管理

運用管理コンソールは,JP1/FTP の定義情報の確認や,伝送履歴の参照ができます。この章で は,運用管理コンソールの操作方法を説明します。

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