ファイル伝送の履歴(伝送時刻,伝送ファイル名,伝送結果と詳細,エラーの詳細など)を確認します。
伝送履歴は,サーバ(着信側)およびクライアント(発信側)で,ftshistory コマンドで確認します。
履歴情報の各表示項目を,次の表に示します。
表 3‒6 履歴情報の表示項目
項目 表示内容
伝送カード • 発信(クライアント)
伝送したカードの名称が表示されます。
• 着信(サーバ)
表示されません。
ローカルファイル名 • 送信した場合
自システムから送信したファイル名が表示されます。
• 受信した場合
自システムに受信したファイル名が表示されます。
リモートファイル名 • 発信(クライアント)
送信:相手システムの出力ファイル名が表示されます。
受信:入力元ファイル名がそのまま表示されます。
• 着信(サーバ)
表示されません。
送受信種別 伝送要求時に指定した送受信種別(送信,または受信)が表示されます。
伝送モード 伝送要求時に指定した伝送モード(ASCII,または BINARY)が表示されます。
出力種別 伝送要求時に指定した出力種別(追加,または上書)が表示されます。
圧縮モード 伝送要求時に指定した圧縮モード(圧縮,または非圧縮)が表示されます。
相手ホスト名 伝送要求時に指定した伝送相手が表示されます。システムで定義されているホスト名,
または IP アドレスが表示されます。
相手ポート番号 • 発信(クライアント)
伝送をした相手のポート番号が表示されます。
• 着信(サーバ)
0 が表示されます。
ユーザ • 発信(クライアント)
伝送した相手のログインユーザ名が表示されます。
• 着信(サーバ)
着信したログインユーザ名が表示されます。
コメント • 発信(クライアント)
伝送要求時に指定したコメントが表示されます。
項目 表示内容
コメント 表示されません。
伝送番号 伝送の通番が表示されます。通番はサーバ(着信側),クライアント(発信側)をそれ ぞれ別々にカウントします。伝送ごとにユニークな番号になるので履歴を参照する際の 識別子として利用できます。伝送番号は最大 999999 で,この値を超えると 0 に戻り ます。
発着信種別 • 発信(クライアント)
発信によるファイル伝送をしたときに表示されます。
• 着信(サーバ)
着信によるファイル伝送をしたときに表示されます。
終了状態 ファイル伝送の終了状態(正常,または異常)が表示されます。
開始時刻 伝送の開始日時が表示されます。
終了時刻 伝送の終了日時が表示されます。
伝送時間 ファイル伝送に掛かった時間(秒)が表示されます。
伝送サイズ 伝送したファイルのデータサイズ(バイト)が表示されます。
接続番号 JP1/FTP が相手システムと接続したときの識別子です。サーバ(着信側)・クライアン ト(発信側)で,それぞれ 1 から最大同時伝送数までの番号が表示されます。プロト コルトレースなどの各種トレースは,この接続番号単位に出力するので,該当伝送のト レースを参照するときに使用します。
例:[接続番号]が「2」のとき
クライアント(発信側)のプロトコルトレースファイル:CSProtocolTrace2 サーバ(着信側)のプロトコルトレースファイル:SSProtocolTrace2
エラー種別 伝送状態が異常のとき,次のどれかが表示されます。
• システムコールエラー
• プロトコルエラー
• 論理エラー
• 強制終了エラー
エラー発生位置 JP1/FTP 内のエラー発生位置が表示されます。
エラーモジュール JP1/FTP 内のエラーモジュールの名称が表示されます。
システムコール名 エラーになったシステムコールの名称が表示されます。
エラーメッセージ エラーの内容が表示されます。
プロトコルメッセージ プロトコルエラーの内容が表示されます。
ワイルドカードを使用したファイル伝送のエラー表示について 最初に発生したエラーだけが表示されます。
履歴情報全件の一覧を表示する例を,次に示します。
履歴情報全件の詳細(デフォルトフォーマット)を表示する例を,次に示します。
指定時間(伝送終了時刻が「2004/04/01 15:30:45」)の履歴情報の詳細(デフォルトフォーマット)を 表示する例を,次に示します。
履歴ファイルを変更し,履歴情報の一覧を表示する例を,次に示します。
ftshistory コマンドについては,「6. コマンド」の「ftshistory−履歴情報の表示−」を参照してください。