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44 JBFO3 ええ、全然、(ああ、そうですか)行かなかったですね。 P

45 JOFO1 あ一、あ一、あ一。

NM

46 JBFO3 /沈黙3秒/先生、じゃその一先生のご専門は、国文学

E?。

NM

1

47 JOFO1 ええ、近代文学なんです。 P

48 JBFO3 あ、そうですか。 P

49 JBFO3 そうすると、スコットランドのほうの…?。

NM

1

 日本人同士の会話例を見ると、女性べ一スのJBFO3の会話例においては、発話文末 が丁寧度を示すマーカーのない発話(NM)」の場合の発話文タイプのコーディングの 対象は、発話文番号35、39、46、49の4つの発話文であるが、その4つの全ての発話文 のタイプが「言い切らない発話文(1)」となっている。対話相手である年上の女性のJ OFO1の会話例を見ても、発話文末が丁寧度を示すマーカーのない発話(NM)」の場合

の発話文タイプのコーディングの対象は、発話文番号34、40、43の3つの発話文であ るが、その中で発話文番号34、43の2つの発話文において、 「言い切らない発話文

(1)」が現れている。この例からも、日本人女性の発話には、発話文末が「丁寧度を 示すマーカーのない発話(NM)」の場合、対話相手の年齢や性別により差はあろうが、

「言い切らない発話文(1)」を好んで使われていることが窺える。発話文番号35のJBF O3の発話を見ると、年上の対話相手であるJOFO1がイギリスに行ったことに対し、直 接的かつ断定的に「それはなにか目的があるか」と最後まで言い切って聞かず「それ はなにか目的が…。」と最後まで言い切らないで言いよどみをもって問いかけている。

それは対話相手の領域を侵すことへの躊躇を示すものであると解釈でき、相手への配 慮を示していると考えられる。鈴木(1989)によると日本人は聞き手の私的領域につい て発話するのを回避する傾向があるとしているが、 「言い切らない発話文(1)」の使 用もそのような機能を果たすストラテジーになっていると考えられる。

韓国人同士の会話例(女性べ一スと年上の女性との会話)

発話文

ヤ号

発話文

62 KBFO1 〈ooフご「E「〉.

NM

(〈笑い〉。)

63 KOFO1 せユ司叫菅音土叫誓昊司ノ『萱昊曽く亡司1…

NM

1

〉{<}.

(わたしはそのような色はあわないので着くないけど…〉

〈}。)

64 KBFO1 〈。ト〉{〉},・1翌オ皇[↑]. P

(〈ああ一〉こんな色ですか[↑]。)

65 KOFO1 是苦当巳。同,ユ珪司早フ}ス同甚言円ηL是菩

NM

1

叫剤号{≧〈。酬…〉{〈}.

(ピンク色はもう、肌がきれいじゃないから、ピンク系はく

う…〉{<}。)

66 KBFO1 〈Oj早li〉{〉}列契斗但司1,香る旦忍週剋力召

NM

1

芒司1….[晋早暑斗{≧△司呈]

(〈肌は〉{〈}きれいだが、ちょっと黒いようだけど…。[最 後に小さな声で])

67 KOFO1ユ司ゴ,喫せ司1,判書壮司計ヱ叫咀フ}剖戴音 N

晋,10旦社句1.

(そして、昔、偉そうにピーリングをやったの、十年前に。)

68 KBFO1 。}。ト.

NM

(ああ一。)

69 KOFO1 モ司1,・1零力い斗司司フ『・㌃.= N

(でも、こんなにだめになったの=。)

70 KOFO1 =ユ胡ノ『司升子♀同1苛亡斗昔蚊旦望司升,碧 N 司豊司礼「翌司!そ巳]

(=それで、私は周りにやろうとする人がいると、絶対とめる

わ。[ 絶対 強調])

71 KBFO1 却干蚕‖銀・司且. P

(私もやりました。)

72 KOFO1 モ司1(」望刃1胡書旦司1且?. P

(なのに大丈夫ですか?。)

73 KBFO1 刈七早会司早ロ1菩包召書日肉戴≡司1干….

NM

1

(私はある美容室でやったが…。)

74 KOFO1叫司誓皇?.

iピーリングをですか?。)

P

75 KBFO1 叫.

iはい。)

NM

 次に韓国人同士の会話例を見ると、女性べ一スのKBFO 1の発話文番号66を見ると、

年上の対話相手のKOFO1の皮膚色が黒いことに対し、「君」≧入1亡}(黒い)」と断定的に 言えるところを、「る巳但遡剋夷社V}(黒いほうのようだ)」と「〜週Ol叶(〜ほうで ある)」と「〜夷召叶(〜のようだ)」の発話内容を和らげる表現を使うと同時に

「〜誤吾巳司1…(〜のようだけど…)」と最後まで言い切らないで言いよどみをもっ て発している。つまり、皮膚色という女性にとっては敏感な話題の、対話相手の領域 を侵す可能性のある内容を「言い切らない発話文(1)」を使うことで、対話相手の領 域を侵すことへの躊躇を示しており、対話相手への配慮を示していると言えよう。韓 国人の会話においても鈴木(1989)の指i摘している聞き手の私的領域について発話する のを回避する例が見られ、 「言い切らない発話文(1)」はその手段の一つとして使わ れていることが窺える。また、発話文番号73においては、KBFO1のピーリングの経験 に対立する内容を最後まで言い切らないことで間接的に使えている。つまり、 「言い 切らない発話文(1)」を使うことで、直接的に対立することを回避し、対話相手との 円滑なコミュニケーションを図っていると言えよう。

 以上のような、 「言い切らない発話文(1)」の使用は円滑な人間関係を保つための 一つのポライトネス・ストラテジーを示すものであると言えよう。

(1)対話相手の年齢による「丁寧度を示すマーカーのない発話(NM)の発話文タイプ」

の比較

  それでは、 「丁寧度を示すマーカーのない発話(NM)の発話文タイプ」の「言い切  らない発話文(1)」、 「言い切っている発話文(C)」が対話相手の年齢に応じてどのよ  うな分布を示しているかを、べ一スの性別という要因と合わせて調べてみる。

  以下では、ベースの性別ごとに、対話相手の年齢に応じた「丁寧度を示すマーカ  ーのない発話(NM)の発話文タイプ」の「言い切らない発話文(1)」、 「言い切ってい  る発話文(C)」の使用割合と使用頻度を表42と図37に示す。

表42対話相手の年齢に応じたNMの発話文タイプの使用割合と使用頻度

      会話

mM発話文

JBF

JBM KBF KBM

O S

Y

0 S

Y

0 S

Y 0

S

Y

1 59.7

i46)

53.3 i32)

45.1 i41)

43.2 i51)

37.4 i40)

41.5 i49)

71.9 i64)

47.2 i59)

40.2 i47)

54.7 i35)

50.8 i32)

48.9 i44)

C 40.3

i31)

46.7 i28)

54.9 i50)

56.8

i670

62.6

i670

58.5 i69)

29.1 i25)

52.8 i66)

59.8 i70)

45.3 i29)

49.2 i31)

51.1 i46)

合計%

i頻度)

100

i77)

100

i60)

100

i91)

 100 i118)

 100

i107)

 100 i118)

100

i89)

 100 i125)

 100 i117)

100

i64)

100

i63)

100

i90)

100

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会話

ドキュメント内 第4章スピーチレベル:文レベルからの分析 (ページ 93-96)