0 詩■ボ蚕■ ☆ぷボ誌が
会話
PNN M
‡+
図13実質的発話文における対話相手の年齢に応じた発話文末のスピーチレベルの使用割合
ベースの性別ごとに、実質的発話文における対話相手の年齢に応じた発話文末のス ピーチレベルの使用を見ると、日本語では、敬体(P)は、全ての発話文における敬体
(P)の使用と比べた場合、年上の対話者との会話において敬体(P)の使用割合が相対的 にやや高くなっているが、同年齢の対話者との会話において使用割合がもっとも高い。
それに対し、韓国語においては、敬体(P)は対話相手の年齢に比例している。特に、
韓国語の場合、前述したように、敬体(P)には大きく格式体(智斗叫[hapnita]体)と非 格式体(6n B−[hayyo]体)の2つの形式があるが、敬体(P)の中でもより丁寧度の高い言 語形式の格式体(曾月叶[hapnita]体)の使用割合を見ると、女性べ一スは年上の対話相 手に対して約0.4%、同年齢に対して約0.4%、年下に対して約0.3%である。また、男 性べ一スは対話相手に対して約1.6%、同年齢に対して約0.6%、年下に対して約O.1%
であり、対話相手の年齢に比例している。つまり、べ一スの男女ともに使用割合は低 いものの年上の対話相手に対してより丁寧度の高い言語形式を使っていることが分か る。常体(N)は、韓国語の男性べ一スを除くと、日本語・韓国語ともに対話相手の年 齢にほぼ反比例していると言えよう。なお、分散分析の結果、韓国語の女性べ一スに おいては、敬体(P)の使用に年上と年下の間に有意差が見られ(F値=5.175、p<0.05)、
常体(N)の使用には年上と同年齢の間、また、年上と年下の間に有意差が見られた
(年上と同年齢:F値二18.710、p<0.01、年上と年下:F値=18.710、 p<0.001)。丁寧度を
示すマーカーのない発話(NM)は、日韓ともに年上か年下かに関わらず、年齢の差が ある対話相手との会話において使用割合が高い。
この結果から、ベースの性別を問わず、日本語は、対話相手の年齢から生じる上下 関係が主に常体(N)という言語形式に表れていることが分かる。それに対して、韓国 語は対話相手の年齢から生じる上下関係が、敬体(P)や常体(N)といった発話文末の
言語形式に強く表れており、その傾向は男性べ一スより女性べ一スのほうが強いと言 える。このことは、全ての発話文から「はい」、 「ええ」、 「うん一」、 ⑭[ye y]」、 「句回1[eyey]」、 「音一[um−]」などの丁寧度を示すマーカーのない発話(NM)
の中のあいつち的発話文(BA)を除くことにより分かることである。つまり、丁寧度 を示すマーカーのない発話(NM)の中のあいつち的発話文(BA)は、言語形式によって 人間の上下関係をマークすることをあいまいにする機能を果たしていると言えよう。
(3)対話相手の性別による「実質的発話文の発話文末のスピーチレベル」の比較 次に、実質的発話文における発話文末のスピーチレベルの「敬体(P)」、 「常体
(N)」、 「丁寧度を示すマーカーのない発話(NM)」が対話相手の性別に応じてどの ような分布を示しているかをべ一スの性別という要因と合わせて調べてみる。
以下では、べ一スの性別ごとに、実質的発話文における対話相手の性別に応じた発 話文末のスピーチレベルの「敬体(P)」、 「常体(N)」、 「丁寧度を示すマーカーの ない発話(NM)」の使用割合と使用頻度を表25と図14に示す。
表25実質的発話文における対話相手の性別に応じた発話文末のスピーチレベルの使用割合と 使用頻度
会話
ュ話文末
JBF
JBM KBF KBM
F
M
FM
FM
FM
P 73.2 i503)
78.6 i514)
57.1 i367)
60.7 i311)
61.3 i489)
62.2 i471)
72.6 i574)
73.7 i500)
N
8.3i57)
55
i36)
12.4 i80)
9.4 i48)
16.2 i129)
14.4 i109)
12
i95)
10.9 i74)
NM
18.5i127)
15.9 i104)
30.5 i196)
29.9 i153)
22.6 i180)
23.4 i177)
15.4 i122)
15.3 i104)
合計%
i頻度)
100 i687)
100 i654)
100 i643)
100 i512)
100 i798)
100 i757)
100 i791)
100 i678)
一18.5
W.3 一159
T.5
[30.5L」12.4 [29.99.4 [22.6蜴16.2 [23.4暢14.4 一15.4
P2
一15.3一10.9
3. 8.
2. 3.
7. 0. 1. 2.
図14実質的発話文における対話相手の性別に応じた発話文末のスピーチレベルの使用割合
べ一スの性別ごとに、実質的発話文における対話相手の性別に応じた発話文末のス ピーチレベルを見ると、まず敬体(P)の使用においては、日本語・韓国語ともに、べ 一スの性別を問わず、男性の対話相手に対して、その使用割合がやや高くなっている。
特に、韓国語の場合は、敬体(P)の中でもより丁寧度の高い言語形式の格式体(曾司叶
[hapnita]体)の使用割合を見ると、女性べ一スは女性の対話相手に対して約0.6%、男 性の対話相手に対しては約0.9%で、男性べ一スは女性の対話相手に対して約0.7%、
男性の対話相手に対しては約2.0%である。つまり、使用割合は低いもののべ一ス男 女ともに男性の対話相手に対してより丁寧度の高い言語形式を使っていると言えよう。
常体(N)は、日本語・韓国語ともに、女性の対話相手に対して、その使用割合がやや 高くなっている。丁寧度を示すマーカーのない発話(NM)は、その使用割合が、日本 語の方はべ一スの性別に関係なく女性の対話相手に対してやや高くなっているが、
韓国語では異性の対話相手に対してやや高くなっている。
全ての発話文を分析の対象としたものと比べると、日本語は丁寧度を示すマーカー のない発話(NM)の使用において、男性の対話相手より、女性の対話相手に対してそ の使用割合がやや高くなっており、韓国語は、敬体(P)の使用において、女性の対話 相手より、男性の対話相手に対してその使用割合がやや高くなっている。つまり、全 ての発話文を分析の対象としたものと異なる傾向を見せている。このことは、丁寧度 を示すマーカーのない発話(NM)の中の「はい」、 「ええ」、 「うん一」、 怖[ye y]」、 「司回1[eyey]」、 「音一[um−]」などのあいつち的発話文が、男性の対話相手に 対して、相対的に多く使用されたことを意味する。
全体的に、敬体(P)と常体(N)の以上のような使用から、日本語・韓国語ともに、
ベースの性別に関係なく、発話文末のスピーチレベルの選択においては男性の対話相
手に対してより丁寧な言語形式を使う傾向があることが分かる。
4.3.2.1.3実質的発話文から丁寧度を示すマーカーのない発話(NM)を除いた発 話文末のスピーチレベル
ここでは、 「実質的発話文から丁寧度を示すマーカーのない発話(NM)を除いた発 話文末のスピーチレベル」の分析結果を示す。 「丁寧度を示すマーカーのない発話
(NM)」は前述したように、丁寧度を示すマーカーがもともとの言葉の性質上付けら れない応答詞や感動詞だけの発話文、笑いの声などの「あいつち的発話文(BA)」と
「丁寧度を示すマーカー」が付けられる「中途終了型発話文」などの「実質的発話文
(SB)」に大きく分けられる。 「実質的発話文(SB)」から「丁寧度を示すマーカーの ない発話(NM)」を除くことで、 「あいつち的発話文(BA)」以外の「中途終了型発話 文」などの「丁寧度を示すマーカーのない発話(NM)」の機能がより明確になると考 えられる。その前にまず、日本語と韓国語におけるべ一スの総発話文数に占めるスピ ーチレベルの「敬体(P)」、 「常体(N)」の使用割合の平均値と使用頻度を、以下の 図15に示す。
言語 J
K
88.5(1695) 1t5(221)
83.3(2034) 16.7(407)
0% 20% 40% 60% 80% 100%
國
図15実質的発話文からNMを除いた発話文末のスピーチレベルの使用割合の平均値と使用頻度
実質的発話文から丁寧度を示すマ・一・一 カーのない発話(NM)を除いた発話文末のスピ ーチレベルの使用を見ると、日本語・韓国語ともに敬体(P)の使用割合が80%以上と もっとも高い。日本語と韓国語を比較すると、日本語は敬体(P)が、韓国語は常体
(N)の使用割合がやや高くなっている。
(1)べ一スの性別による「実質的発話文から丁寧度を示すマーカーのない発話
(NM)を除いた発話文末のスピーチレベル」の比較
以下では、べ一スの性別ごとの「実質的発話文から丁寧度を示すマーカーのない発 話(NM)を除いた発話文末のスピーチレベル」の「敬体(P)」、 「常体(N)」の使用割 合と使用頻度を表26と図16に示す。
表26実質的発話文からNMを除いた場合の、べ一スの性別ごとの発話文末のスピーチレベルの 使用割合と使用頻度
話者
ュ話文末
JBF
JBM KBF KBM
P 91.6(1017) 84.1(678) 80.1(960) 86.4(1074)
N
8.4(93) 15.9(128) 19.9(238) 13.6(169)合計%(頻度) 100(1110) 100(806) 100(1198) 100(1243)
100%
80%
60%
40%
20%
0%
8.4 159 199 13.6
91.6 84」 80.1 86.4
JBF JBM KBF KBM
圏
話者
図16実質的発話文からNMを除いた場合の、べ一スの性別ごとの発話文末のスピーチレベルの 使用割合
べ一スの性別ごとの「実質的発話文から丁寧度を示すマーカーのない発話(NM)を 除いた発話文末のスピーチレベル」の使用を見ると、全ての発話文や実質的発話文に おけるスピーチレベルの傾向と同様に、日本語の場合、女性べ一スは、男性べ一スに 比べ、敬体(P)の使用割合が高く、常体(N)の使用割合が低い。韓国語は日本語と反 対の傾向を示しており、男性べ一スが女性べ一スに比べ、敬体(P)の使用割合が高く、
常体(N)の使用割合が低い。分散分析の結果においても、日本語・韓国語ともに敬体
(P)と常体(N)の使用に女性と男性の間に有意差が見られた(日本語の敬体(P):F値=5.
122、p<0.05、日本語の常体(N):F値=5.115、 p<0.05、韓国語の敬体(P):F値=10.731、
p<0.01、韓国語の常体(N):F値=10.731、p<0.01)。しかし、日本語・韓国語ともに、
実質的発話文におけるスピーチレベルと比べてみると、べ一スの性別による常体(N)
の使用割合の差は相対的に大きくなり、敬体(P)の使用割合の差が相対的に小さくな っていることが分かる。
(2)対話相手の年齢による「実質的発話文から丁寧度を示すマーカーのない発話
(酬)を除いた発話文末のスピーチレベル」の比較
本節では、 「実質的発話文から丁寧度を示すマーカーのない発話(NM)を除いた発 話文末のスピーチレベル」の「敬体(P)」、 「常体(N)」が対話相手の年齢に応じて
どのような分布を示しているかを、べ一スの性別という要因と合わせて調べてみる。
以下では、べ一スの性別ごとに、 対話相手の年齢による、 「実質的発話文から丁 寧度を示すマーカーのない発話(NM)を除いた発話文末のスピーチレベル」の「敬体
(P)」、 「常体(N)」の使用割合と使用頻度を表27と図17に示す。
表27実質的発話文からNMを除いた場合の、対話相手の年齢に応じた発話文末のスピーチレベルの 使用割合と使用頻度
会話
ュ話文
JBF
JBM KBF KBM
0 S
Y
0 SY
O SY
0 SY
P 93.4 i324)
93.5 i359)
88.1
i334)
87.8 i216)
87.9 i248)
77.0 i214)
86.7 i267)
79.8 i376)
75.7 i317)
90.2 i304)
85.2 i396)
84.8 i374)
N
6.6i23)
6.5
i25)
ll.9
i45)
12.2 i30)
12.1
i34)
23.0 i64)
13.3
i41)
20.2 i95)
24.3 i102)
9.8
i33)
14.8 i69)
15.2 i67)
合計%
i頻度)
100 i347)
100
i384)
100
i379)
100 i246)
100
i282)
100
i278)
100
i308)
100
i471)
100
i419)
100
i337)
100
i465)
100
i441)