17. カラーの管理
17.5 Enfocus PitStop Serverでのカラーマネージメントの使用
17.5.1 ICC プロファイルを使った作業
カラーマネージメントを使用する作業環境では、PDF 文書内のオブジェクトに ICC プロファイ ルでタグ付けできます。ICC プロファイルは、特定装置に関連したカラースペースを記述した ものです。ICC プロファイルは、異なるプラットフォーム、装置、ICC 準拠ソフトウェアプログ ラム間でカラーを正確に再現する際に有用です。
たとえば、デジタルカメラで写真を撮影するとします。これらの写真のカラーが特定のモニタ 上で一貫して表示されるようにするには、デジタルカメラの ICC プロファイルを使用して画 像にタグ付けします。タグ付けにより、デジタルカメラが撮影した写真のカラーをどのように
「見た」のかが、詳細な数学的記述として画像に記録されるようになります。カラーマネージ メントシステムは、この記述を使用してカラーをモニタなどの別の出力装置のカラースペース
に変換します。この場合、デジタルカメラのレンズが捉えたカラーと、モニタ上に表示される カラーは、ほとんど同一のカラーになります。
17.5.2 Enfocus PitStop Server での ICC プロファイルの使用
Enfocus PitStop Serverでは、すべてのオブジェクトに対して同一のプロファイルを使用する設 定と、画像に対しては特定のプロファイルを使用する設定が使用できます。前者の場合、すべ てのオブジェクトのカラーマネージメントを定義するタブが 1 つ表示されます。後者の場合、
画像のカラーマネージメントを定義するタブと、その他のオブジェクトに対応するタブが表示 されます。
Enfocus PitStop Serverでは、次のカラーモデルに対応するソースとターゲットの ICC プロファ イルを指定できます。
• グレー
• RGB
• CMYK
• Lab
ICC プロファイルは、RGB カラーを CMYK カラーに変換するなど、特定のカラーモデルから別 のモデルへカラー変換を実行する必要がある場合に使用されます。
ターゲットプロファイルには、必要に応じてソースプロファイルとは異なる設定を使用でき ます。その際は、[ソースと別の ICC プロファイルを使用する] オプションをオンにして、ター ゲットプロファイルを定義します。
ICC プロファイルは異なるレベルに対して定義できます。
• すべてのホットフォルダに適用されるデフォルトの ICC プロファイル。このプロファイル はEnfocus PitStop Serverの環境設定で指定します。
• 指定するホットフォルダにのみ適用する ICC プロファイル。このプロファイルは、特定のカ ラーモデルからデバイス固有カラーへのカラー変換を実行する必要がある PDF 文書の処理 に使用します。
• プリフライトプロファイルやアクションリストで定義される特定の ICC プロファイル。
17.5.2.1 全ホットフォルダにデフォルトの ICC プロファイルの使用
全ホットフォルダにデフォルトの ICC プロファイルを使用する手順 1. [ウィンドウ] > [環境設定]を選択します。
2. [カラーマネージメント] カテゴリをクリックします。
3. [カラーマネージメントの有効化] チェック ボックスをクリックします。
4. すべてのオブジェクトに同じプロファイルを使用するか、画像とその他のオブジェクトに プロファイルを定義するかを選択します。
5. 選択したカラーモデルに対して、ソースおよびターゲットの ICC プロファイルを選択しま す。
6. [OK] をクリックします。
17.5.2.2 特定のホットフォルダに ICC プロファイルを使用する
特定のホットフォルダに ICC プロファイルを使用する手順 1. 関係するホットフォルダをダブルクリックします。
2. [カラーマネージメント] カテゴリを選択します。
3. [全般的なカラー設定より優先する] をクリックします。
4. すべてのオブジェクトに同じプロファイルを使用するか、画像とその他のオブジェクトに プロファイルを定義するかを選択します。
5. 選択したカラーモデルに対して、ソースおよびターゲットの ICC プロファイルを選択しま す。
6. [OK] をクリックします。
17.5.3 カラーマネージメントの無効化
Enfocus PitStop Server環境では、カラー管理を使用すべき場合と、そうではない場合がありま す。カラーマネージメントと ICC プロファイルを使用する理由はICC プロファイルを使った作 業 161 ページのに記載されています。Enfocus PitStop Serverでカラーマネージメントを使用 しないケースには次のようなものがあります。
• カラーマネージメント環境との間で受け渡しされるPDF 文書を処理しない場合。たとえば、
特定のホットフォルダに追加される PDF 文書には ICC プロファイルのタグが付いた画像が 含まれないことが分かっていて、タグ付けを行いたくない場合など。
• PDF 文書内の ICC タグの付いた画像を処理せず、そのままにしておく場合。
このような場合は、カラーマネージメントを無効にできます。無効にした後で、プロファイル のタグ付き画像を含む PDF 文書を処理した場合、カラープロファイルは処理されずそのまま残 されます。 タグが削除されたり、変更されることはありません。
カラーマネージメントは、すべてのホットフォルダで有効にすることも、指定したホットフォ ルダでのみ無効/有効にすることもできます。すべてのホットフォルダでカラーマネージメント を無効にした場合、その設定はそれ以降に作成するホットフォルダにのみ適用されます。特定 の ICC プロファイルを使用している既存のホットフォルダでは、既存の設定がそのまま使用さ れます。
17.5.3.1 全ホットフォルダでカラーマネージメントを無効にする手 順
1. [ウィンドウ] > [環境設定]を選択します。
2. [カラーマネージメント] カテゴリをクリックします。
3. [カラーマネージメントを有効にする] チェック ボックスをクリックしてオフにします。
4. [OK] をクリックします。
注: 特定の ICC プロファイルを使用している既存のホットフォルダでは、既存の設
定がそのまま使用されます。
17.5.3.2 指定のホットフォルダでカラーマネージメントを無効にす
る手順
1. ホットフォルダを選択して、[編集] をクリックします。
2. [カラーマネージメント] のプロパティを表示します。
3. [全般的なカラー設定より優先する] チェックボックスを選択します。
4. [カラーマネージメントを有効化] チェック ボックスをクリックしてオフにします。
5. [OK] をクリックします。