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16. フォントの管理

16.1 フォントのタイプとその使用方法

フォントファミリ フォント

記号 Symbol

PDF 環境には、この標準フォント セットに ZapfDingbats が追加されます。

16.1.2 PostScript Type 1 フォント

本来、PostScript Type 1 フォントは、PostScript プリンタで使用するために Adobe Systems が 開発したものです。

PostScript Type 1 フォントは、アウトラインフォントです。このフォントは、直線と 3 次曲線 であるベジエ曲線を使用して、文字の形、つまり「グリフ」を定義しています。「グリフ」と は、画面または用紙上で文字コードを表現するのに使用するフォントの形です。グリフの例と しては、アルファベットの文字や ITC ZapfDingbats (たとえば ) 、J または 4 ) のようなフォント の記号があります。

Type 1 フォントには、以下の特徴があります。

• これらのフォントのファイル サイズは、TrueType フォントよりも小さく、システムのハー ド ディスクで占める容量が少なくて済みます。

• アウトライン フォントであるため、Type 1 フォントは、ほとんど全てのサイズに縮小/拡大 できます。これらのフォントは、どのようなプラットフォームや印刷でも、シャープでス ムーズな曲線を再現します。

• ほとんどのハイエンド出力装置がページ記述言語に PostScript を使用しているた め、PostScript Type 1 フォントは専門的な出版環境で一般的に使用されています。

• PostScript Type 1 フォントは、2 つのファイルに分かれて保存されます。1 つのファイルに は、文字のアウトラインが保存され、もう 1 つのファイルには、フォントのメトリックデー タが保存されます。Microsoft Windows の場合、拡張子でこれらを区別できます。 文字のア ウトラインを保存したファイルは *.pfb 、メトリックデータを保存したファイルは *.pfm と なります。前者 (.pfb) は一般的にプリンタフォントと呼ばれ、後者 (.pfm) は画面フォントと して知られています。これら両方のファイルサイズを足しても、TrueType のフォントより も容量を小さく抑えられます。PostScript フォントのファイルサイズは、対応する TrueType フォントの半分程度の場合もあります。

16.1.3 PostScript Type 3 フォント

PostScript Type 3 フォントは、主に飾り文字の装飾的なフォントとなっており、同じ文字で あっても、トーンのバリエーションが多く、塗りつぶしや斜線が使われています。実際、Type 1 または TrueType フォントは完全な黒だけですが、Type 3 フォントの場合、グレースケールの 塗りつぶしや斜線、その他の「特殊効果」もあります。これらの結果として、Type 3 フォント には、以下の特徴があります。

• ファイルサイズが対応する Type 1 または TrueType フォントよりも大きくなります。

• 印刷または出力に時間がかかる場合があります。

• 非常に小さいポイントサイズに設定して低い解像度で印刷すると、Type 1 または TrueType フォントよりも表示品質が低くなります。

• 画面では、正常に表示されないことがあります。

注: PitStop Server では、PostScript Type_3 フォントをアウトラインに変換できませ ん。

16.1.4 TrueType フォント

TrueType フォント形式は、Apple Computer が Adobe Type 1 標準の代替フォントとして開発し ました。Macintosh と Windows コンピュータの両方で使用されています。

PostScript Type 1 フォントと同じように、TrueType フォントも文字の描画にアウトラインを使 用しています。

TrueType フォントには、以下の特徴があります。

• 広く普及しており、Microsoft Windows または Macintosh システムのほとんど全てのデスク トップオフィスソフトウェアプログラムに統合されています。

• TrueType フォントは、非 PostScript 出力デバイスでも、PostScript 出力デバイスでも正常 に印刷できます。ただし、PostScript デバイスで正常に印刷するには、TrueType フォント を PostScript アウトラインに変換する必要があります。この処理は、出力結果のフォント の品質に影響を与える場合があります。したがって、多くのプリプレスサービスビューロは TrueType フォントのサポートに消極的です。

• Windows ベースのシステムでは、TrueType フォントは物理的に 1 つのファイルに保存さ れます。このファイルの名前には、拡張子の .ttf が付けられます。Macintosh では、1 つの スーツケースとして保存されます。

• TrueType フォントは、Windows 環境では アイコン、Macintosh オペレーティングシステ

ムでは アイコンで表されます。

• TrueType フォントを使用する場合、または TrueType と PostScript フォントを 1 つの文書で

併用する場合、特にイメージセッターなど、ハイエンドの PostScript デバイスで問題が発生 する可能性があります。

 

 

画面に表示される PostScript Type 1 Single Master フォントの Times 画面に表示される TrueType フォントの Times New Roman

印刷される PostScript Type 1 Single Master フォントの Times 印刷される TrueType フォントの Times New Roman

16.1.5 Multiple Master フォント

Multiple Master フォントフォーマットは、PostScript Type 1 フォーマットの拡張版です。

「Multiple Masters」は、デザイン軸の上下左右の端を基準にして、デザインのバリエーション を提供するフォントです。このデザイン軸によって、以下のようなフォントの可変プロパティ を表現します。

• 太さ (標準と ボールド)

• 幅 (縮小と 拡大)

• オプティカルサイズ

Multiple Master フォントの仕組みは、デザイン軸の端にある 2 つのマスターのデザインが固 定されており、これらのマスターの間でバリエーションを作成できるということです。一般的 に、Multiple Master フォントには 2 つのデザイン軸があり、4 つのマスターが必要です。これ らのマスターは、マトリックスの基盤と考えることができます。

A. マスター

B. フォントプロパティ C. デザイン軸

D. ユーザ定義の「中間的な」バリエーション

中間的なバリエーションを作成するには、Adobe Type Manager が必要です。

16.1.6 2 バイトフォント

日本語、中国語、韓国語など、アジアの言語を使用する場合、2 バイト文字セットが必要で す。これらの言語には多くの文字があり、2 バイトフォーマットをサポートするハードウェア とソフトウェアが必要です。

2 バイト文字は、8 ビット (1 バイト) 文字の代わりに、16 ビット (2 バイト) の文字を使用しま す。