は︑
ES
細胞の抱える本質的な倫理問題から逃れることのできる有望な方法と考えられており︑
ES
細
胞よりもさらに活発に様々な研究活動が行われていま
す︒
エピ
ジェネティックな方法によるリプログラミン
グでは︑癌
化という問題があることがわかりましたが︑
これを避けるための様々な方法が研究されています︒
また
E
S
細胞と
同様
に︑
ipS
細胞を︑目標とする様々
な細胞に分化させる方法の研究も行われています
︒
相
E
に影響し含つ幹細胞克九幹細胞研究は組織幹細胞︑
E
S
細胞︑
ipS
細胞がありますが︑それぞれの研究はお互いに影響し合いな
がら︑科学的知見を急速に拡大しています︒組織幹細
胞は︑生体内にある安全性が保証された細胞として治
療の臨床的研究に強みがあります︒単離細胞の導入
細胞シl
トに増殖した上での導入の研究が進んでおり︑
組織工学と共同しながら幹細胞由来の組織や臓器の作
製に研究の方向が示されています︒多能性幹細胞を目
標とする細胞に分化する研究では︑
ES
細胞が一歩リl
ドしています︒しかしこの研究成果は
1 P
S
細胞の分 化に関しても有効に使われることでしょう
︒
9 2
もう
一つ重要なことは︑幹細胞を使用した再生医療
の研究は︑従来行われてきた一般的な治療方法を大き
く飛躍させる可能性を持っています︒それは幹細胞か
らの分化の過程で発生する様々な障害を研究すること
によって︑疾病や傷害が発生する機序に関する発見が
期待できます︒また︑大量の細胞を培養して試験
管の
中で薬剤の効果を検証することも可能になると考えら
れます︒このように︑再生医療ばかりでなく副次的な
効果も大いに期待できます︒
幹細胞を使用した再生医療は︑最終的には
I P
S
細胞から目的とする細胞︑組織︑器官︑臓器を作製して
治療を行うことです︒患者の体細胞から
ipS
細胞を樹立し︑疾病を持つ部位の細胞︑組織︑器官︑臓器を
作製して治療を行う︑究極のオーダーメイド医療です︒
研究開発は未だ始まったばかりですが︑急速に進展し
ていることは間違いのないところです︒
(今
岡達
雄)
研究活動報告
大 は 署
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1、 がウジアラビア等がこの分類に入ります︒
次に︑前述の分類順に︑主な国別の具体的な対応状
況について報告します︒
AV
アメリカの場合
二
OOO
年八月にクリントン大統領(当時)がヒト旺研究を認めるガイドラインを発表しました
︒彼は
受精卵を破壊して
E
S
細胞をつくる研究については連邦政府予算を用いることは許されないが︑すでにつ
くられた
E
S
細胞を用いた研究については︑連邦政府予算による支援が可能との方針を示しました︒
その
後︑
二
OO
一年七月にヒトクローンの全面禁止法案が下院
で可決されました︒この法案は︑体細胞クローン技術
の人間への応用を全面的に禁止しクローン人聞を誕
生させた者に最高で禁固十年︑罰金一
OO
万ドルを科すという内容のもので
ヒト
E
S
細胞研究に使うヒトクローン旺をつくることも認めていません︒
二
OO
一年八月にブッシュ大統領(当時)が大統領
令によって
ES
細胞研究への連邦資金支給を一部容認 しました︒ブッシュ大統領は就任直後から︑二
000
9 4
年のクリントン前大統領の方針の継続を倫理的問題が
あるとして一時保留し︑再検討していましたが︑私企
業などの資金によって︑すでに怪から取り出された細
胞からの培養が進んでいる国内の現状を考慮して︑既
存の
ES
細胞研究に対しては︑連邦資金を支給する方
針を発表したのです︒ただし︑新しく匪を壊して
E S
細胞をつくる研究には支給されません︒この決定を受
けて︑具体的には国立衛生研究所
(N IH )
では︑大
統領令による禁止以前に樹立されたヒト匪性幹細胞を
用いた研究やその他の幹細胞研究を自ら実施するほか
大学等の研究を積極的に支援しています︒新規のヒト
幹細胞研究は大統領令の制限を受けないカリフォル
ァ︑メリlランドコネチカット
ニュ
ー
イリ
ノイ
︑
ジャージー︑ニューヨーク︑オハイオ︑ウィスコンシン︑
フロリダなどの州政府の支援により︑連邦政府とは別
の形で進められてきました︒
直近の状況としては︑オパマ大統領が︑二
OO
九年
研 究 活 動 報告
一 一 一 白 川︑
ES
細胞研究への政府助成を解禁する大統領令
に署名しました︒先述したように倫理上問題があると
してブッシュ前大統領が二
OO
一年に禁止して以来の政策転換となります︒オパマ大統領は︑この署名式の
スピーチで﹁健全な科学と倫理的価値は矛盾するもの
ではない﹂と指摘し︑今後医療など科学分野で世界を
主導する考えを示しました︒
AV
イギリス連邦の場合
一九九
O
年に﹁ヒト受精・睦研究(胎生学)法﹂が成立しヒト駐を研究に使うことを許可制で認め︑そ
のための組織としてHFEA(ヒト受精および匪調査
当局)が設立されました︒この法律によって
クロ
l
ンによるヒト個体の複製は禁じ︑生殖目的によるヒト
クローン匪の作製や︑治療を目的とするマウスなどの
E
S
細胞研究も禁じられました︒二
OO
一年一月には同法が改正され︑クローン技術
によってヒト匪を作製し︑その旺を医学研究に使うこ
とを認めました︒これによってヒトクローン旺からE S細胞を培養することができるようになりましたがそ
の
一方でクローンによるヒト個体の複製は禁止し
つ哨
つけ
てい
ます
︒これらの研究は受精後十四日までの
未分化の怪に限定され︑ヒトクローン妊の研究からク
ローン人間作りにつながらないように配慮しています︒
さらに二