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ES 細胞の抱える本質的な倫理問題から逃れ

ドキュメント内 教化研究 No.21 (ページ 93-97)

は︑

ES

細胞の抱える本質的な倫理問題から逃れ

ることのできる有望な方法と考えられており︑

ES

胞よりもさらに活発に様々な研究活動が行われていま

す︒

エピ

ジェネティックな方法によるリプログラミン

グでは︑癌

化という問題があることがわかりましたが︑

これを避けるための様々な方法が研究されています︒

また

E

S

胞と

同様

に︑

ipS

細胞を︑目標とする様々

な細胞に分化させる方法の研究も行われています

E

に影響し含つ幹細胞克九

幹細胞研究は組織幹細胞︑

E

S

胞︑

ipS

細胞が

ありますが︑それぞれの研究はお互いに影響し合いな

がら︑科学的知見を急速に拡大しています︒組織幹細

胞は︑生体内にある安全性が保証された細胞として治

療の臨床的研究に強みがあります︒単離細胞の導入

細胞シl

トに増殖した上での導入の研究が進んでおり︑

組織工学と共同しながら幹細胞由来の組織や臓器の作

製に研究の方向が示されています︒多能性幹細胞を目

標とする細胞に分化する研究では︑

ES

細胞が一歩リl

ドしています︒しかしこの研究成果は

1 P

S

細胞の分 化に関しても有効に使われることでし

ょう

9 2  

もう

一つ重要なことは︑幹細胞を使用した再生医療

の研究は︑従来行われてきた一般的な治療方法を大き

く飛躍させる可能性を持っています︒それは幹細胞か

らの分化の過程で発生する様々な障害を研究すること

によって︑疾病や傷害が発生する機序に関する発見が

期待できます︒また︑大量の細胞を培養して試験

管の

中で薬剤の効果を検証することも可能になると考えら

れます︒このように︑再生医療ばかりでなく副次的な

効果も大いに期待できます︒

幹細胞を使用した再生医療は︑最終的には

I P

S

胞から目的とする細胞︑組織︑器官︑臓器を作製して

治療を行うことです︒患者の体細胞から

ipS

細胞を

樹立し︑疾病を持つ部位の細胞︑組織︑器官︑臓器を

作製して治療を行う︑究極のオーダーメイド医療です︒

研究開発は未だ始まったばかりですが︑急速に進展し

ていることは間違いのないところです︒

(今

岡達

雄)

研究活動報告

大 は 署

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1、 が

ウジアラビア等がこの分類に入ります︒

次に︑前述の分類順に︑主な国別の具体的な対応状

況について報告します︒

AV

アメリカの場合

OOO

年八月にクリントン大統領(当時)がヒト

旺研究を認めるガイドラインを発表しました

︒彼は

受精卵を破壊して

E

S

細胞をつくる研究については

連邦政府予算を用いることは許されないが︑すでにつ

くられた

E

S

細胞を用いた研究については︑連邦政府

予算による支援が可能との方針を示しました︒

その

後︑

OO

一年七月にヒトクローンの全面禁止法案が下院

で可決されました︒この法案は︑体細胞クローン技術

の人間への応用を全面的に禁止しクローン人聞を誕

生させた者に最高で禁固十年︑罰金一

OO

万ドルを科

すという内容のもので

ヒト

E

S

細胞研究に使うヒト

クローン旺をつくることも認めていません︒

OO

一年八月にブッシュ大統領(当時)が大統領

令によって

ES

細胞研究への連邦資金支給を一部容認 しました︒ブッシュ大統領は就任直後から︑二

000

9 4  

年のクリントン前大統領の方針の継続を倫理的問題が

あるとして一時保留し︑再検討していましたが︑私企

業などの資金によって︑すでに怪から取り出された細

胞からの培養が進んでいる国内の現状を考慮して︑既

存の

ES

細胞研究に対しては︑連邦資金を支給する方

針を発表したのです︒ただし︑新しく匪を壊して

E S

細胞をつくる研究には支給されません︒この決定を受

けて︑具体的には国立衛生研究所

(N IH )

では︑大

統領令による禁止以前に樹立されたヒト匪性幹細胞を

用いた研究やその他の幹細胞研究を自ら実施するほか

大学等の研究を積極的に支援しています︒新規のヒト

幹細胞研究は大統領令の制限を受けないカリフォル

ァ︑メリlランドコネチカット

ニュ

イリ

ノイ

ジャージー︑ニューヨーク︑オハイオ︑ウィスコンシン︑

フロリダなどの州政府の支援により︑連邦政府とは別

の形で進められてきました︒

直近の状況としては︑オパマ大統領が︑二

OO

九年

研 究 活 動 報告

一 一 一 白 川

ES

細胞研究への政府助成を解禁する大統領令

に署名しました︒先述したように倫理上問題があると

してブッシュ前大統領が二

OO

一年に禁止して以来の

政策転換となります︒オパマ大統領は︑この署名式の

スピーチで﹁健全な科学と倫理的価値は矛盾するもの

ではない﹂と指摘し︑今後医療など科学分野で世界を

主導する考えを示しました︒

AV

イギリス連邦の場合

一九九

O

年に﹁ヒト受精・睦研究(胎生学)法﹂が

成立しヒト駐を研究に使うことを許可制で認め︑そ

のための組織としてHFEA(ヒト受精および匪調査

当局)が設立されました︒この法律によって

クロ

l

ンによるヒト個体の複製は禁じ︑生殖目的によるヒト

クローン匪の作製や︑治療を目的とするマウスなどの

E

S

細胞研究も禁じられました︒

OO

一年一月には同法が改正され︑クローン技術

によってヒト匪を作製し︑その旺を医学研究に使うこ

とを認めました︒これによってヒトクローン旺からE S細胞を培養することができるようになりましたがそ

一方でクローンによるヒト個体の複製は禁止し

つ哨

つけ

てい

ます

︒これらの研究は受精後十四日までの

未分化の怪に限定され︑ヒトクローン妊の研究からク

ローン人間作りにつながらないように配慮しています︒

さらに二

O

ドキュメント内 教化研究 No.21 (ページ 93-97)