2.3 特別企画
2.3.2 ASIAGRAPH 2013 匠(たくみ)賞・創(つむぎ)賞授賞記念シンポジウム「技
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造形助手として参加。特撮監督を担当した『ガメラ大怪獣空中決戦』(95)で日本アカデ ミー賞ほか数々の賞を受賞。以降、『平成ガメラ3部作』に携わり、絶大な支持を得る。『ロー レライ』(05)で長編映画監督デビューを果たし、大ヒットを記録。その他の監督作に『日 本沈没』(06)、『隠し砦の三悪人 THE LAST PRINCESS』(08)。犬童一心監督と共同監 督した最新作『のぼうの城』(12)で日本アカデミー賞優秀監督賞を受賞。観る者を圧倒 する大迫力の映像を生み出し続ける日本特撮界の第一人者。2012年「特撮博物館」(東京 都現代美術館、他全国巡回展)副館長、2013年「特撮国宝 - TOKUHO -」(日本映画専門 チャンネル)企画・監修・出演、でも好評を博す。
〇受賞スピーチ
最近は審査員になることが多く、受賞する立場になり大変嬉しく思う。今後も新しいも のづくりに挑戦していきたい。
(2) 創賞授賞式
アジアの文化・コンテンツに貢献した特に優れたク リエイター・プロデューサーを表彰する「創賞」が、
今年はアーティストの清川あさみ氏に贈られた。
〇受賞者プロフィール 清川あさみ アーティスト
写真に刺繍を施す独特な手法をもつアーティスト。
また、広告やCDジャケット、空間、プロダクトデザインなどを手掛けるアートディレク ターとしても活躍中。06年より発表しているお気に入りの美女を動植物に例えて表現する
「美女採集」シリーズでは、衣装・ディレクション・アートワークの全てを手がけている。
現在、『FRaU』(講談社)にて好評連載中。11年、水戸芸術館にて個展「清川あさみ美女 採集」を開催(全館規模の個展を開催する作家としては最年少)。12年には表参道ヒルズ にて開催し、最多動員数を記録。04年にベストデビュタント賞、10年にVOCA展入賞。
〇受賞スピーチ
名誉ある賞をいただき大変光栄。この賞に恥じないよう、自分が納得するものづくりを これからもしていきたい。
(3) 授賞記念シンポジウム「技術とアートの融合が生み出す新しい表現」
〇清川あさみ氏は、強烈なインスピレーションをもとに、写真に鮮やかな糸やビーズで刺 繍を施し、次々にレイヤーを重ねて作品を生み出していく。その手法はとても斬新で興味 深い。
71 清川氏より、水戸芸術館で開かれた個展「清川あ さみ 美女採集」のDVD を見ながら解説。清川氏 は、著名な女優、モデル等を動植物に例えて、標本 箱に閉じ込めるように「採集」していくという。
次に、最新の作品を映像で紹介。美しさだけでな く、内包する毒や個性を引き出していくというコン セプトにマッチした、デジタルの画像に刺繍という アナログな工程を加えていく独自の手法が、これま でにない新たな表現を生み出し、鮮やか
で斬新な作品群に登壇者、会場からもた め息がもれていた。
〇樋口監督は、東京都現代美術館で「特撮博物館」を開催した際に制作・上映した特撮短 編映画『巨神兵東京に現わる』を上映しながら解説。
樋口氏は、「本物らしく見せることを目的としてデジタル 技術が使用されるのに伴い、昔の技術、特撮やミニチュア 作成等はどんどん衰退していった。しかし、CG 一辺倒に なったとき、同じことを繰り返すだけではつまらないし、
特撮等の技術はデジタル技術と比べるものではなく、独自 技術であり、無くしてはいけないもの、今、見直すべきで
ある、という観点で、かつてのミニチュアや手法を再現して制作した。デジタルかそうで ないか、というようなところを超えて、「面倒くささの先にあるもの」が人の心を動かすの ではないか。」と述べた。
メイキング映像も上映し、興味深いミニチュア等の制作過程、撮影過程も披露した。
〇最後に河口氏が自身の作品を紹介しながら解説。自然界 の美や太古の地球、そして宇宙をCGで幅広く表現。
樋口氏からは、自身の特撮技術と重ね、河口先生も CG から手に取れるものを作ることに興味を移し、最近はさわ れる立体物等を制作しているのが興味深い。CG、デジタル、
といった先端技術礼賛だけでなく、バランスをとっていく 時代になっていくのではないか。
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