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3. 2 情報教育支援サービス

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 情報教育支援サービスでは教育用コンピュータシステムの運用を中心に情報教育を支援するサービスを所掌して いる.現行の教育用コンピュータシステムは2007年2月に更新されたものであり,2011年度で運用は最終年度(5 年目)にあたり,2012年3月に新システムに更新された.本サービスではシステムの更新作業と昨年度に続いて システムの運用の安定稼動を目指して活動した.

3. 2. 1 サービス概要

 情報教育支援サービスは教育用コンピュータシステム(以下「本システム」という)の運用を中心に本学におけ る情報教育を支援する以下のサービスを展開している.

 ・授業や自習に利用するパーソナルコンピュータ端末(以下「PC端末」という)を提供するサービス  ・利用者に電子メールの利用環境を提供するサービス

 ・持ち込みPCを学内ネットワークに接続する情報コンセントサービス  ・学内の他のシステムへの認証機能の提供

 ・コース管理システムWebCTを提供する学習支援サービス

PC端末を提供するサービス 各学部に設置されサテライトと呼ばれている端末室と,オープンスペースラボラト リ(以下「OSL」という)と呼ばれる人環・総人図書館,附属図書館,船井交流センター,学術情報メディアセン ター(以下「本センター」という)南館,北館に設置されている自習用端末室およびコラボレーションスペースラ ボラトリ(以下「CSL」という)と呼ばれる本センター北館に設置されているグループワーク用端末室に,合計約

1,300台のPC端末が分散配置されており,授業や自習に利用されている.PC端末設置場所を表3.2.1に示す.利

用者にWindowsとLinuxという2つの異なるオペレーティングシステムの利用環境を提供するために,各PC端末

にWindows XP上で動作するX-Windowソフトを用いて,遠隔のLinuxサーバにログインして利用する方法をとっ

ている.

サテライト PC端末設置場所 サテライト PC端末設置場所 総合人間学部 総合人間学部棟1206 文学部 L312

教育学部 2階サテライト,4階サテライト 法学部 208/209

経済学部 法経3番教室,310演習室 理学部 6号館208/209, 210 医学部 解剖センター2F実習室 医学部 人間健康科学科1F端末室 薬学部 情報処理端末室 工学部 物理系校舎124, 230 工学部 工学部3号館端末室1,端末室2 農学部 W222, W228 本センター南館 マルチメディア演習室

(203, 204, 303) 桂キャンパス 工学研究科電気系図書室

OSL・CSL PC端末設置場所 OSL・CSL PC端末設置場所

人環・総人図書館 2F閲覧室 附属図書館 3F情報端末エリア 本センター南館 OSL 本センター北館 OSL・CSL 桂キャンパス 船井交流センターE-スタディルーム

表3.2.1:サテライトおよびOSL・CSL PC端末設置場所

情報コンセントサービス 利用者が持込みPCにUTPケーブルを接続しECS-IDとパスワードによる認証後,学内 ネットワークに接続するサービスを提供している.情報コンセントにはネットワークスイッチ自身に認証機能が付 加されたものを導入し,附属図書館3階閲覧室に24席,本センター南館1階に8席,一部のサテライトにも導入 している.

97 3. 2 情報教育支援サービス

学習支援サービス(CMSコース管理システム) コース管理システムBlackboard Learning System(WebCT)を導入し,

Webブラウザを使って授業の運営における教員と学生の活動を支援するサービスを提供している.主な機能として,

授業資料の配布,学生からの課題提出,小テストなどが利用できる.

認証機能の提供 本システムのECS-IDとパスワードによる利用者認証機能を全学認証システムの統合LDAPを経 由して学内の他のサービスに提供している.

 本年度に提供しているサービスは以下の通りである:

   SSHポートフォワードおよびPPTP(VPN)の認証サービス(KUINS):KUINSが運用しているSSHポート フォワードサービスおよびPPTPサービスによるネットワーク接続.

   SMTP-authの認証サービス(KUINS):KUINSが運用している認証つきSMTPサービスに提供している.こ のサービスは2007年12月より運用が開始された.

   教室予約システムの認証サービス(遠隔講義支援サービス):遠隔講義支援サービスが運用している教室予約 システムに認証を提供している.

   情報セキュリティe-Learningの認証サービス(情報セキュリティ対策室):情報セキュリティ対策室が運用し ている情報セキュリティe-Learningの認証を提供している.2006年度は試験稼動であったが,2007年度には 本格稼動に移行し,全学の構成員が受講を義務付けられた.

   電子ジャーナルの認証サービス(図書館機構):図書館機構では契約している電子ジャーナルにアクセスする 際に利用者を認証する方法が採用された.このシステムに本システムの側から利用者認証を提供している.こ のサービスは2007年3月12日より試験運用が開始され,同年6月1日より本格稼動している.

   MyKULINEの認証サービス(図書館機構):図書館機構の利用者ポータルMyKULINEに対して利用者の認証 を提供している.このサービスは以前より提供されていたが,2007年4月より本システムによる認証に切り 替えられた.

   全学生共通ポータル:全学認証基盤構築の一環として,学生向けの全学的な情報サービスをシングルサインオ ン連携する全学生共通ポータルが2008年度に導入された.これに対して認証サービスを提供するとともに本 システムの電子メールサービスもシングルサインオン連携に参画している.

3. 2. 2 サービス提供の体制

 本システムの業務は

 ・ 情報部情報基盤課共同利用支援グループ共同利用担当(南館窓口,2名)が事務窓口として,

 ・ 同課教育支援グループ(7名,内2名は,遠隔講義支援サービス業務を主に担当)が運用管理業務や技術的事 項について,および

 ・ 学術情報メディアセンター情報教育システム研究分野の教員(3名)が運営方針全般,技術的事項や企画調査 などについて

担当している.

 さらに,ティーチング・アシスタント(TA)のべ24名が全学共通教育の経費で雇用されOSLでの利用者の支 援のため勤務した.またオフィス・アシスタント(OA)として本学学生によるアルバイト3名を雇用し,運用管 理業務補助のため勤務した.勤務時間数は,TAが約100時間/週,OAが約10時間/週であった.

 情報環境機構運営委員会の下に,教育用コンピュータシステム運用委員会が設けられ,本システムやサテライト の運用,技術的な事項と利用に関わる広報を扱っている.同委員会は学内の関連部局の委員を含めて構成されてお り,年に1-2回の開催となっている.2011年度は2011年7月28日と2012年1月30日に開催され,システムの運

用状況,予算の執行状況,CMSコース管理システムや自習用コンピュータシステムの運用状況,次期教育用コン ピュータシステムの調達等についての要望や進捗状況の報告および審議が行われた.

3. 2. 3 サービスの提供状況

 ここでは情報教育支援サービスが提供しているサービスについて2011年度の利用状況を概観する.

利用者の登録状況 2011年度の利用者の登録状況とECS-IDの新規交付数を表3.2.2に示す.本サービスの主たる 利用者は学部学生であり,授業との関連から99%の学生がECS-IDの交付を受けている.2009年4月より学部学 生が履修登録の際に利用するKULASISも全学生共通ポータルを通じて,ECS-IDを利用するため学部1回生のほ

ぼ全員がECS-IDを取得しており,これとともに学部学生全体の交付率は100%に近づいている.

 また大学院生のECS-IDの取得も毎年増加している.増加の理由として,大学院の授業にも教務情報システム

KULASISの利用が始まったこと,研究室や専攻単位での電子メールの運用が年々難しくなり本システムのメール

を利用する事例が多く見られること,大学院生の場合は,学部段階からメールを継続的に利用するケースが増えて いること,電子ジャーナルの利用にECS-IDが必要なこと,全学生共通ポータル(2008年)の導入など,ECS-ID が本学での学生生活に必須のものとなりつつあり大学院生についても高い交付率となってきている.

 一方,従来ECS-IDでのみ認証を行っていたサービスのうち,電子ジャーナルなどいくつかのサービスが教職 員グループウェア用ID(以下「SPS-ID」という)でも利用できるようになった.また教職員用のメールサービス

「全学メール」が2010年度より運用開始された.このため大半の教職員にとってECS-IDは必要性が低下してお り,SPS-IDが利用可能な教職員に対しては,ECS-IDからSPS-IDへの移行を推奨している.これにより,教職員

のECS-ID取得率は52%に減少した.

 ECS-IDの交付については,現システムのレンタル終了に伴い,2012年度より全学認証基盤の下で交付の体制や ワークフローの大幅な見直しを実施する.

利用資格 学部学生 大学院生 教職員 その他 合計

新規登録 3,030 1,217 21 757 5,025

登録者数 13,388 9,100 3,630 1,954 28,072

在籍数(概数) 13,537 9,282 6,900 − −

2011年度交付率 99% 98% 52% − −

2010年度新規登録 3,015 1,268 54 798 5,135

2010年度交付率 99% 97% 59% − −

2009年度交付率 99% 96% 64% − −

2008年度交付率 99% 93% 65% − −

2007年度交付率 98% 88% 64% − −

2006年度交付率 97% 77% 46% − −

2005年度交付率 96% 63% 26% − −

表3.2.2:2011年度ECS-ID交付状況

演習室,サテライトの利用状況 本システムのPC端末が設置されている本センター南館内の演習室とサテライト は,概ね情報処理教育などの授業に利用されている.本センターで把握しているこれらの施設の利用状況を表3.2.3 に示す.サテライトは設置されている学部によって,その規模(PC端末台数)や施設(ビデオプロジェクターの 有無など)が必ずしも当該学部の授業に適するとは限らないことや,情報処理教育以外の通常の授業にも利用可能 な設置形態をとっているところ,自習用の利用を認めているところなど状況はさまざまである.一方,本センター 南館内の演習室は全学共通教育科目を優先して割り当てる運用形態を取っているが,先の理由などから学部の専門 教育科目での利用や教室数が不足気味の語学学習(CALL)での利用なども行われることもある.

 また,本センター南館のマルチメディア演習室では,平日の授業終了後や夏期休暇,年度末などの休暇期間での 一時的な利用(以下「スポット利用」という)を受け入れている.利用状況は表3.2.3のとおりである.スポット

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