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1. 8 ソフトウェアライセンス管理

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63 1. 8 ソフトウェアライセンス管理

1. 8. 3  ソフトウェアライセンスの取得

 ソフトウェアライセンス契約期間についてはメーカにより異なるが,現在は各メーカと1年契約若しくは2年契 約の2種類の契約を行っており,随時更新すると共に新たな契約を締結した.研究者グループについては,2010 年度に ArcGIS利用研究者グループの設立を支援した.

 2011年度には,新たに「LabVIEW」のe-ラーニングコース(LabVIEWアカデミー),回路設計パッケージ(Multisim)

および文字フォント(モリサワフォント)の全学ライセンスを契約・締結した.さらに,情報学研究科が管理運営

しているMAPLE全学ライセンスの窓口を移管することとなった.

1. 8. 3. 1 契約しているソフトウェア

 以下のメーカとソフトウェアライセンス契約を締結もしくは更新し,大学生協に業務を委託している.

1)マイクロソフト

 2006年8月より,学部単位のライセンス契約を全学ライセンス契約に拡大することにより,1ライセンス当たり

平均1,000円の価格低下を行えた.2007年12月に契約更新を行った.

 また,2007年度にはコンプライアンスが確保できる全学包括ライセンスの検討を行ったが,現在使用中のソフ トウェア資産の問題(二重投資),全学的な資金の問題(学生を含めた約3万人,毎年の継続的な出費)等により,

実現に至らなかった.

 2008年度においては,新たな形態でのライセンス契約(構成員数 → パソコン台数)を検討したが,年間を通じ て固定した台数ではなく日々増減があり,契約に無理があるので実現に至らなかった.

 引き続き,京都大学に合った全学ライセンス契約を検討している.

2)アドビシステムズ

 2006年度より,CLP(Contractual License Program)を契約し,校費で購入する場合においては,安価な価格で購 入できるようになった.また,2007年11月には新たに創設された学生向けCLP契約(私費購入)を締結し,学 生の個人購入に際しても安価な価格で購入できるようになった(学生向けCLPは,同一バージョンを使用してい る限り,卒業後も継続使用できる特典が付与されている).同じく,2007年12月にCLP契約を更新した.

 2008年11月11日にAdobe Creative Suite 4が発表されたので,それに対応した.

 2009年12月にCLP契約を更新するとともに,学生向けCLP契約を2010年4月に更新した.さらに,2011年4 月より新たに教職員向けCLP契約(私費購入)を追加し,教職員についても安価に購入できるようになった.

3)シマンテック

 2007年2月に,現時点での利用ライセンス数を基にしたボリュームライセンス契約(18,000ライセンス)を行っ たが,2008年2月の契約においては需要の関係から12,000ライセンスでの契約を行った.このライセンスは,従 来10ライセンス以上での取り扱いであったが,1ライセンスからの取り扱いも可能となった.

 2008年度以降も引き続き契約更新を行っている.

4)ジャストシステム

 2006年11月に新たな形態の契約を行い,より安価なライセンスを購入できるようになり,2008年度以降も引き 続き契約更新を行っている.

 2010年度契約更新時より,以下の契約形態となった.

 ・JL-Education Master[大学版]契約:50ライセンス以上の購入  ・JL-Education Master契約:1ライセンスから購入可

5)モリサワ

 2011年度より,多彩な文字フォントを作成しているモリサワとの契約を締結し,モリサワ認定校となったこと により学生利用においては定価の40%の割引が適用されることとなった.

1. 8. 3. 2 グループ対象ソフトウェア

 専攻や研究室,教室という単位でソフトウェア使用グループを構成していただき,そのグループに対して全学ラ イセンスを取得する支援を行っている.

1)ChemDrawUltraユーザグループ

 2007年3月にケンブリッジソフト社提供ChemDrawUltraの大規模サイトライセンス契約(全学)を締結(参

加:4研究科,1研究所,800人),毎年3月に契約更新を行っている.契約更新時の参加者数により1ライセン スの価格が決定され,各研究科,研究所毎に利用者数に応じた請求が行われる.年度途中からの利用者について は,研究者グループとの協議の結果,当該年度は無償で使用できるが,次年度より請求が行われるシステムとし た.このシステムは,参加者が多くなるほど1人当たりの負担額が少なくなるようになっている.2009年3月以

降ChemBioDrawとなったが,同様の形態を継続している.

2)ArcGIS ユーザグループ

 2009年度から,ESRIジャパン社提供のArcGIS利用者からの相談を受け,ユーザ会設立に向けた調整を行った 結果,2010年11月に設立総会を開催し,15部局23専攻・研究室の参加で同年12月にユーザ会が発足した.参加 条件は組織単位(専攻・研究室)であり,サイトライセンス価格を参加組織数で割った金額が毎年メーカより請求 されることとなる.

3)大学院経済学研究科

 2007年3月にQUANTITATIVE MICRO SOFTWARE 社製EViews のアカデミックサイトライセンス契約を締結,

経費は経済学研究科が負担するが全学利用を認められている.

4)学術情報メディアセンター

 教育用コンピュータシステムのPC端末(OSL,サテライト)に搭載するエス・ピー・エス・エス 社のSPSSの サイトライセンス契約・マルチライセンス契約を引き続き締結.

5)工学研究科附属情報センター

 2008年7月より,附属情報センターが全学サイトライセンス契約を行い工学研究科で使用している「LabVIEW」

を,情報システム管理センターを窓口として全学展開を行なうこととなり,ライセンスの発行作業を行なっている.

 2011年度より,新たに「LabVIEW」のe-ラーニングコース(LabVIEWアカデミー),回路設計パッケージ(Multisim)

の全学ライセンス契約を締結した.

1. 8. 3. 3 評価

 ソフトウェアのライセンスについては,部局に限定されていたものを全学に展開(2006年度).値上げを協議に より回避し,新たな契約体系を協議することでより安価なライセンスの提供(2008年度,2011年度).学生向けに も安価なライセンスの提供(2007年度,2011年度).特定のソフトウェアについては利用者グループを構成するこ とによりメーカーとの交渉を有利に行う(2010年度はArcGISについて新ユーザ会設立)等,本学構成員に対して 費用負担を軽減したことは,高く評価できる.

 新たに,各ソフトウェアメーカーより全学包括ライセンス契約の打診が来ているが,マイクロソフト社のコンプ ライアンスが確保できる全学包括ライセンスと同様,現在使用中のソフトウェア資産の問題,全学的な資金の問題

(学生を含めた約3万人を対象とする)等により,実現できなかったことは,今後の検討課題となった.

1. 8. 3. 4 今後の方針

1) 不特定多数の教職員を対象とした全学展開が困難な教育・研究関連のソフトウェアについては,当該のソフト ウェアについて研究者若しくは研究者のグループからの相談があればユーザ会の設立を支援し,当該ソフトウェ アメーカーとソフトウェアライセンスについ積極的な交渉等を行う.

2) 校費・個人購入にかかわらず,幅広くソフトウェアライセンス契約を行い,ソフトウェアの充実を図り,高度 で安心なソフトウェア環境の構築を目指す.

3) ライセンス契約の形態により,ライセンスサーバを構築するのが有効な場合があるので,ライセンスサーバの 構築を検討する.

1. 8. 4 ソフトウェア著作権に関する啓発活動

 啓発活動として,セミナーの開催,ポスターの掲示,パンフレットの作成・配布を行った.

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1. 8. 4. 1 セミナーの開催

 2006年度以降,年1回のセミナーを開催している.

1)著作権セミナー

 日 時:2011年12月22日(木)

 場 所:学術情報メディアセンター南館 202講義室

 演 題:平成23年度コンピュータソフトウェア著作権セミナー

     ―貴方は,ソフトウェア使用の許諾内容を確認されましたか?―

 講 師:社団法人コンピュータソフトウェア著作権協会  中川 文憲 氏  参加者数:75名

1. 8. 4. 2 ポスター,チラシの配布

 2006年度はポスター配布(A3版),チラシの配布(A4版)を行い,2008年度は2007年度に引き続きパンフレッ ト(A3版見開き)を教育用コンピュータID講習会時及び新採用職員に配布した.2009年度以降は情報環境機構サー ビスのパンフレットの1つの章として掲載し,新入学生・新採用職員に配布し,コンピュータソフトウェアの適正 な使用の啓発活動を行なっている.

1. 8. 4. 3 評価

 啓発活動として,各部局へポスター,チラシの配布(2006年度)に続き,新入生及び新採用教職員にパンフレッ トの配布を行った(2007年度,2008年度).セミナーについては,2006年度(100名の参加)は著作権権利団体に よるセミナー,2007年度(120名の参加)〜2008年度(52名の参加)の間は,教育関係者を対象とした「教育著 作権セミナー」をメディア教育開発センターと共催していたが,2009年度〜2011年度については,コンピュータ ソフトウェアの著作権に絞ったセミナーを開催した(2009年度56名,2010年度53名, 2011年度75名).

 近年,ソフトウェアのコンプライアンス関係の訴訟が多発しており,本学に於いても十分な啓発活動を展開して いかなけらばならない.

パンフレットの中身

1. 8. 4. 4 今後の方針

 1) 2012年度も,引き続き著作権セミナーを開催する予定である.2008年度末にはメディア教育開発センター

(NIME)が組織の見直しにより放送大学学園の一部門となったので,別途講師を検討し,2009年度以降はコ ンピュータソフトウェアの著作権に絞って行っているが,今後については新たな対応策を考える必要がある

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