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2. 2 業務システム運用支援

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2. 2. 1  サービス内容について

 情報推進課業務システムグループは財務,人事・給与,教務などの事務系基幹業務システムの維持・管理および 執行原課への運用支援,事務改善等に伴う機能追加や新システム導入への支援,事務本部棟のネットワーク管理と 情報セキュリティ対策,全学的な事務職員の情報リテラシーの向上に関連した業務を行っている.また,日常的な PC トラブル等に対応するヘルプデスクを併設している.

2. 2. 2 サービス提供の体制

 業務システム担当スタッフは,業務システム主査1名,教務システム主査1名,専門職員1名,一般職員3名,

特定職員1名,ヘルプデスク1名で,業務システム担当及び教務システム担当が関係する委員会等は次のとおりで ある.

京都大学教務事務電算管理運営委員会

 電子計算機による教務事務の処理に関し,教務事務電算化のための基本方針に則り,各研究科に共通する業務シ ステムの適正な管理,運営を図ることを目的に設置された委員会.研究科の専任の教員,高等教育研究開発推進機 構の推薦する教員,教育推進担当部長および情報部長で構成し,年3〜4回程度開催する.

財務会計システム稼働プロジェクト

 財務会計システムへの要望事項等諸課題について連絡・調整するために設置されたプロジェクト会議.財務部お よび研究推進部の予算,契約,決算,支払,資産,外部資金,収入の領域ごとの担当職員および情報部情報推進課 の職員で構成し,月1回開催する.

国立大学法人等情報化連絡協議会

 国立大学法人等の連携・協力により事務情報などに関する情報共有に資するための協議会.全国8地区連絡校で 構成し,年2回程度開催する.平成23年度は大阪大学が近畿地区幹事校(京都大学は副幹事校)で,近畿地区国 立大学等情報化連絡協議会及び近畿地区国立大学法人等情報化推進実務担当者連絡会を通じて全国各機関の情報共 有や地区内の連絡・調整を行っている.

標準共済システム導入方策検討専門部会

 電子政府構築計画の一環として整備が進められている「標準共済システム」を国立大学法人等に円滑に導入する ために設置された全国協議会の専門部会 .熊本大学,東北大学,京都大学および汎用共済システム開発ベンダーで 構成し,オブザーバーとして文部科学省,高専機構が参加して複数年に亘り取り組んできたが平成23年11月から

「標準共済システム」が本稼働し始め,本部会の役目も終了した.

2. 2. 3 サービスの提供状況について

 業務システム担当スタッフが2011年度に運用を行ったシステムは表2.2.1のとおりである.業務システムごとに 担当者を設置し,システムの維持・管理,執行原課への運用支援を行っている.

 また,併設するヘルプデスクではPC等情報機器のトラブル等について,一般職員からの電話による問い合わせ に対応している.問い合わせはパソコンやアプリケーションの使用方法,各種設定,トラブル時の対処方法,ハー ドウェアの障害,新しいシステムの設計・設置・設定等多岐に渡り,そのほとんどは現場での対応を必要としてい る.2011年度は700件を超す問い合わせに対応した.ヘルプデスクの対応件数は年々増加傾向にあるが,その内 容についても軽微なものから高度な知識を必要とするものまで多岐に渡っている状況である.

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2. 2. 4  業務改善の取組状況について

業務システム

 人事・給与統合システム(㈱サイエンティア製UPDS)の拡張機能であるWeb系システムのUPDS HRをベー スに職員各個人が直接入力する「諸手当申請(諸手当および税法上の申告など)のシステム」及びUPDS HRの勤 務時間及び出勤簿の管理を行う「就業管理システム」を2007年度に開発導入し,事務本部での試行運用を経て,

2008年度から本稼働を行っている.

 諸手当申請システムは,職員が以前に入力した申請情報を再利用して容易に新たな申告等の申請を行うことがで き,申請事項の認定等の結果を速やかに職員にフィードバックすることも可能であり,より透明性が高められ,か つ担当部署での入力業務の軽減及び転記入力誤りを無くし業務効率の改善にも寄与するものである.

 就業管理システムは,打刻による出退勤時の記録や年次休暇等の申請,超過勤務の承認等を行うことができ,勤 務時間の管理が容易に行え,年次休暇用紙への記入・押印,届け出を不要とし,担当部署における出勤簿や年次休 暇用紙の準備・管理も不要とすることができるものである.

 さらに,給与明細については,2008年度から「Web給与明細閲覧システム」を利用して紙ベースで配布してい たものに変えての運用をしており,これにより給与明細の印刷・配付が不要となり,業務の軽減に繋がっている.

 なお,これらのシステムは全て電子事務局のNotes/Domino経由での認証を利用したシングル・サインオンで連 携させており,人事シートや諸手当申請及び給与明細閲覧などはIC身分証等を利用した高セキュリティな物理認 証を行っている.

 本学では,法人化にあわせてUPDSの運用を開始し,同システムの機能強化について全国各機関の先進的な役 割を果たしており,本学が中心となって2005年度から取り組みを進め2006年度に結成した「UPDSユーザ連絡会」

の充実を図り,全国的な連携を推進するとともに多くの国立大学法人等で運用しているUPDS の機能強化に努め ている.

システム名 システム概要

財務会計システム 京都大学の財務会計に関する情報を一元的に管理している.2010年度において 収益1,539億円,費用1,466億円の財務を処理している.

人事・給与システム 人事給与統合型システム.人事・給与システムを中心とし,Web系システムと して職員人事シート,勤務評定記録等を行うU-PDS HR,就業管理システム,

人件費試算サブシステムなどを導入し,業務支援から人事制度支援,経営情報 支援へ拡大している.

共済組合事務システム 組合員管理,短期給付,レセプト,貸付,貯金,団終等,文部科学省共済組合 の業務を人事・給与システムと連携して処理している.(文部科学省汎用シス テム)

授業料免除事務システム 授業料,入学料の免除申請から免除決定・統計に至るまでの一連の事務処理を 行っている.

契約実績検索システム 本学の契約実績(契約書等)の情報を年度別に管理している.新システムの構築・

導入に向けた作業を完了し,2010年度からNotes/Domino上で契約実績検索シ ステムとして本稼働している.

出張旅費システム(全学用) Web版の出張申請及び旅費計算システム.(Notes/Domino経由でのシングル・

サインオンにて連携)

寄附金領収証書・礼状発行システム 寄附金領収証書及び礼状を発行するシステム.

教務情報システム 本学学生の学籍,履修,成績を管理する教務系事務の基幹システム.

本部電子メールシステム 事務本部の連絡用メールサーバ.

一般公開用メールシステム オープンキャンパス等に一般公開するメールアドレス専用のメールサーバ.

ウィルス対策システム 6台のアンチウィルスサーバで事務本部棟のPC(約500台)を管理している.

FAQシステム ヘルプデスクへの問い合わせを基にした,パソコン等の情報機器のトラブル等 を解決するための方法を学内専用Webサイトで検索できるシステム.

表2.2.1:業務システム一覧

 UPDSを導入した機関は2011年11月現在で国立大学法人56機関,その他9機関に至っており,UPDSユーザ連 絡会の第1回を2006年5月に京都大学で開催したのを皮切りに,2011年度は,第7回目を11月14日に,京都大 学百周年時計台記念館国際交流ホールにおいて開催し,㈱サイエンティアからのUPDSのエンハンス計画等に関 する説明をうけ,各機関の要望などについて意見交換等を行った.

 また,2008年度からは,UPDSユーザ連絡会の要望を踏まえ,UPDS導入機関の人事・給与事務担当者を対象と したUPDS研修会を開催し,担当者及び管理ユーザ双方のスキルアップを図っている.しかし,2011年度におい ては本学と共に研修開催担当校となっている東北大学が東日本大震災の影響で開催困難な状況となったため,開催 を見送ったものである.

 財務会計システムにおいては,2011年度からより高いセキュリティを確保し,運用するために,ICカード認証 による利用を開始した.

 さらに,はがきにより支払先に送付している振込通知書を,財務会計システムから電子メールで通知する機能の 追加を行い運用を開始した.

情報リテラシー

 業務システム担当スタッフは,業務システムの運用・維持管理とは別に,日常の事務の効率化,合理化を図る観 点から,一般職員の情報リテラシーの向上を図るための施策を実施している.

 研修は,Microsoft Offi ceを効率的に業務に活用できることを目指して,2006年度からOffi ceの全てのアプリケー ション(Word,Excel,PowerPoint,Access)を学べる構成にし,プロのインストラクターと情報企画課の2名の補 助講師により,参加者全員が十分理解できるよう丁寧な指導を行うよう心がけている.これらの研修に加え2008 年度から,情報化を利用者の立場から推進する者の要員養成のために,ITパスポート研修,ExcelマクロVBA研 修及びホームページビルダー等の研修を行っている.

 パソコン研修は,受講者のアンケート結果からも「実務に役立つ」,「更に進んだ講習会を希望する」と約95%

の受講者から回答を得ている.また,自由意見としては「受講者人数に制限があり希望の研修が受講できないため,

増員してほしい」などの意見もあるので,研修の実施状況等を踏まえ研修計画を策定し,次年度以降も継続して実 施する予定である.2011年度に開催したパソコン研修は表2.2.2のとおりである.

FAQシステム

 2007年度に構築した.ヘルプデスクが対応した実績を基にしたパソコンの設定及びトラブル対応方法をWebで 検索できる「FAQシステム」については,利用者のニーズに対応するため検索データの充実を図った.

2. 2. 5  今後の業務改善の計画について

 電子政府構築計画の一環として国が統一・構築した標準共済事務システムの安定稼動のための維持管理を行って いく.

 現在,導入している旅費システムについては,新たなシステムを2012年度の稼働を目途とし導入に向けて支援 を行っていく.

 職員の情報リテラシーの向上のため,レベルに応じたパソコン研修を実施するとともに,パソコンリーダー的な 役割を担う職員の養成も踏まえた研修を継続して実施していく.

 職員のインシデントへの対処方法としての共有化を進めるため開発した,FAQシステムの検索データの充実を 図る.

2. 2. 6 これまでの活動と今後について

 業務システムは,文部科学省の7センター化構想に基づき構築された汎用システムを導入し,安定した稼動のた めに維持管理を行ってきた.

 2004年度の法人化に伴い,運用形態が各機関独自のものになっていくことを勘案して,共通のシステムでの運 用・管理には限界があり,各システムの開発・管理担当校における管理は行わないことと決定し,第1期中期計画 期間内に汎用システムから脱却して各機関で独自のシステムを構築することとなっており,これが最大の課題で

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