‑0.0907x2 + 0.0277x + 3.00 R = 0,736
3 2 1
路︵ ゝ も 脚 旧 搬
\嘲
≦
4 3 2 1
︵ N日 ゝ も 憚 旧 搬
\嘲
≦
0 1 2 LA1 3 4 5
第65図 M。 26中 間台木樹 ̀ム、じ
'の Y字
形棚整枝樹 におけるLAIと
単位葉面積 当た りの収量 との関係y = 0.0089x2 ̲ 0.485x + 3。 14 R = 0.761
第
4節
考 察光 は植物 群 落の 中で
, LAIが
増大 す る ことによ って指数 関数 的に減少 し,そ
の ため下 層 の葉 層の発達 は上層 の群 落 の繁茂 に伴 って消滅す る (Jenscn,1982)。 また, LAIの
増加 に伴 い
,純
生産量 は増加す るが,あ
る段 階になる と,葉
量 は一定以上 に増加 しな くな る。 しか し,呼
吸量 は増加 蓄積 され た植物体 の総 量 に比例 して増加 す るため に,純
生産量 は最大値を有す る1頂曲線 とな り, この純生産量が最大 となるLAIを
最 適LAIで
あ る として い る (Monsi, 1953)。
果樹 では
,平
野(1989)ら が ウ ンシュ ウ ミカ ンを用 いて,10a当た りの栽植密度が1,000本, 500本,250本
,125本にお ける樹齢 ごとのLAIの
推 移 を調査 し,250本
以上 で,8年
生以上 にな る と,密
度 に関係 な くLAIが
8程度 で一定 にな った と報告 してい る.本報 告 で は
LAIが
5.56の 11000本 区や5,01の 500本 区は,夏
以 降 にな る と下 層の葉 か ら 順 次黄化 落葉す る ことが観 察 され た。 このよ うな密植状 態では上層 の葉 面積 が増加 す るの に伴 って,下
層 に到達 す る光 が減少 し,光
合成 とい う本来の役 割を果 た し得 な くな って下 層 の葉 か ら落葉 し,ほ
ぼ一 定 のLAIに
とどま った もの と考 え られ る.累
積LAIに
占め る落葉 の比率 をみ る と,1,000本区が11.9%と 非常 に高 く,次
いで500本 区が7.2%,250本
区 は3.3%とわずか であ った。 したが って, リンゴでは
LA15.0以
上 にな る と下層 の光線 不 足が顕者 にな る とみな され る。 ちなみ に, LAIが
4,7で 下層 の相対照度 は4.2%で
あ り, 熊代 ら (1984)が リンゴの苗 が生育可 能 な限界受光量 は5%と してい る ことか ら考 え る と,LAIで
4.7程 度が 限界受光量 と考 え られ る。 したが って,果
実 品質 や花 芽形 成 な どを無視 した リンゴ ̀お、じ'の
最適LAIは
温州 ミカ ンの8(平
野,1989)よ りか な り低 く5程度 と考 え られ る。次 に
LAIと
純 生産 量の 関係 につ いて検討す る.高
橋 (1986)は ブ ドウで,純
生産量 はL
AIに
比例 して増大す ることを明 らか に している。村 田 ら (1976)によれば, 自然界 の純 生 産量 は,森
林,耕
地,草
原 で大 きな違 いはな く,10〜
25t/ha・ 年 の範 囲で あ るが,森
林の スギ林や常緑広葉樹林 では15〜 25t/ha。 年 であ った と報告 して い る。果樹 につ いてみ る と, リンゴで は
,小
池 ら (1990)の9年生M.26台木樹 ̀ム、じ'(4×
1.5m植 え)の
純 生産量は普通着果樹 (葉果比57枚
)の
平均が 1,396kg/10aと 報告 して い る.ブ
ドウで は高橋 (1986)が
,純
生産量 の平均 は1,045,2kg/10aで,最
高が 1,713,4kg/10aで あ った と報告 して い る. 第 Ⅲ章 にお ける10年生M.26中間台木 樹 ̀お、じ'(3.6×
2m植え)の
純生産量 は,Y字
形 区 が2,416.6kg/10a,主幹形 区は1,959。 2kg/10aで,平
均す る と2,188.9kg/10aで あ り,小
池 ら(1990)の報 告 の 1.57倍 で あ り
,村
田 ら(1976)の スギ林 や常緑広葉樹 とほぼ 同程度 に高 い 値 で ある。次 に,純
生産量 の増加 に関係 の深 いLAI(高
橋,1986)か ら考察す ると,第
Ⅲ章 で得 られ た
LAIの
平均 は3.80で,小
池 ら(1990)の 9年生M.26台木樹 ̀お、じ'(4×
1.5m植 え
)の
調査結果か ら推定 され る2.0程 度のLAI値
とは大 き く異 な る.す
なわ ち,Fors
heyら (1970),小池 ら(1990),福 田 ら(1991)の 報告 に比べ て
,第
Ⅲ章 の純生産量 が多か った 要 因の ひ とつ と してLAIが
小池 ら(1990)の 推定LAIよ
り1.9倍も高 い ため と考 え られ る。また
,第
Ⅲ章 と本章 における純生産量 とLAIの
数値 か ら,そ
れ らの関係 を第67図 に示 し た。 これ による と,純
生産量 はLAIが
高 くな るにつれ て二次 曲線 を描 いて増加 し, LA
Iが高 くな るにつ れて増加 は緩慢 にな った
.し
たが って,生
態学 的な面か らみた純生産 量 は,密
植 して,肥
料 を多 く施す ことによ って増加 し,3t/10a程度 が 最大 で,そ
の ときの 上″AIは
5.5程度 で あ ると考 え られ る.しか し
1果
樹栽培 で は,高
品質果実 を連年 多収す る こ とが 目的で あるので,純
生産量 を 増 やす だけで はな く,果
実へ の分配率 を高め,果
実 に当たる光を増 や し,着
色 が 良 く糖度 の高い果実を生産す る必要が ある。受光量 と果実品質 については,茂
原 ら(1990),神戸 ら(1992)の 報 告 が あ り
,果
実 品質 に影響を与え,良
品質の果実 を生産 す るため には,光
環境 と して20〜30%以
上の受光量が必要であ ると報告 している.施
肥量 と果 実 品質 につ いて は,窒素 の施用 が多 いほど糖度が低 く
,着
色 は遅 れ る とい う報告 (斉藤,1994)が
あ り,友
清(1982〉 は暖地 の 山口県で栽培 される リンゴは主産地 の青森県な どと比べ て平均気温が高
いので着色が悪 い と報告 している
,本
試験 では早期 に樹体 を大 き くす るため に,非
常 に多 くの施肥 を行 っている上 に,暖
地 で栽培 しているので,着
色,果
実糟度 とも全 体 的 に低 く, 果実 品質の判 断が非常 に難 しいが,本
章 で も相対照度 が低下す るにつ れ て,果
実糖度,着
色 率
,果
色 が低下 し, リンゴ酸含 量が増加 した,特
に,相
対照度が15〜20%以
下 の果実 は 糖度 が12%以下 で,着
色率 も40%以
下 と品質が極端 に低 か った。 また,前
章 で も考察 した とお り,相
対照度が20%以
下 の樹 冠 内にある果実 は糖度 の低 い ものが多 か った ことか ら考104
えて も
,品
質 良好 な果 実 を生産す るため には相対照度 が20%以上必要 と考 え られた。毎年 一定以上 の果実 を生産 す るため には
,良
質 な花 芽 の形 成が必要で ある。相対 照度 と 花 芽形 成率 につ いて茂原 ら (1990)は,良
質 な花芽 を形成す るため には 日射量 の40%以
上 の受光量が必要である と報告 している.本
実験 では,相
対照度が10%以下 で は花芽 形成率 が35%以
下 にな った こ とか ら十分 な花 芽 を確保す るため には,10%以
上の相対照度 が必要 と考 え られ る。 しか し,着
果量 が多い ほ ど次年度 の花 芽形成率 が低下す るとの報告 (小池, 1990)があ り,本
実験 で相対 照度 が低 くて も花 芽形成率が高か ったのは,1樹
当た り10果と や や着果量が少なか った ことによ り,着
果量 の影響が極 めて少 な く,葉
の受光量の多少 の 影響 しか受 けなか ったため と考 え られ る。 したが って,果
実 品質や花芽形成か らみて最低 限必要 な相対照度 は20%程
度 と考 え られ,そ
の時のLAIは
2.8〜 3.0とな る。リンゴの最適
LAIに
つ いて,小
池 ら (1984)は果実 品質 のそ ろ った ものを生産 す るた め には2〜2.5が 良い と してい る.ま
た,橘
ら(1989)は ウ ンシュウ ミカ ンで,収
量 はLAI
が高 くなるにつれ て増加す るが
, LAIが
6.7の ときに最大値 とな り,そ
れ以上 にな る と減 少 した と報 告 して いる.本
実験 で は,Y字
形 ではLAIが
4.5まで高 くな るにつれて収量 は 8t/10a程 度 と高 くな ったが,主
幹形 区はLAIが
2,3以上 にな る と,収
量 が6t/103程 度 で上 限 とな った。 この よ うに,果
実収量か らみた リンゴの最適LAと
は,Y字
形 が4.5程 度 で, 主幹形 区は2.3程 度 とな り,整
枝法 に よ り明 らか に違 いが み られ た。Y字
形 区の最適LAIが
高 いの は棚仕立 てで,結
果枝 を園全体 に均― に配 置 し,夏
季 に は徒長枝をせん除 した り,新
梢 が混 まな いよ うに誘 引 して,葉
層 を均― に分布 させ るため と考え られ る。それ に対 して,主
幹形 区では作業 をす るため に列 間を あ けるために,樹
冠占有面積率 は50〜
70%で
止 めな ければ な らず,樹
冠 占有 面積 当た りのLAIは
著 し く高 く て も,土
地 面積 当た りのLAIは
低 くな って しま うと考 え られ る。以上 の こ とか ら,Y字
形 の最適
LAIは
主幹形 よ り明 らか に高 く,3程
度 と考 え られ る。 この数字 は高橋 の ブ ドウ, 内 田の ナ ンの報告 とほぼ一致 し,棚
仕 立 て果樹 で は共通す る値 とみな され る。以上のことか ら
,Y字
形区が主幹形区より収量が多 く,果
実品質が優れたのは,Y字
形 区が棚仕立てで樹冠占有面積率が高 く,最
適LAIを
高 くすることができるためと考え ら れる│翁こ嘲N期軍
3,000
2,500
2,000
1,500
1,000
500
0
y = ‑62.2x2 + 958x ― R = 0.98ユ
2 3 4
LAI
第67図
リン ゴ ̀ふ じう
の
LAI
5
と純 生 産 量 の 関係