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― 短果枝3cm 一士― 中果枝21cm
―尋―発育枝39cm
…→―発育枝 62cm
― ◆―発育枝 l14cn
4/1 5/1 5/31 6/30 7/30 8/29 月/日
第
4節 Y字
形欄整技樹 と主幹 形整枝樹 にお ける新梢長 と新梢数 の年次変化1.材
料 お よび方法供試 樹 は1984年 春植 えのM。 26中間台木樹 ̀お、じ
'で ,Y字
形 区 と主 幹形 区 の中か ら各 年 に平 均 的な3〜5樹を用 いた。1986年か ら1998年 まで,毎
年 収穫 後 に新梢 長 と新梢 数 を測 定 し,10cm以下 を短果枝 と した。 また,5年
生樹 と9年生樹 につ いて新梢長別分布頻度を調 査 した。2.結
果第10表に整 枝法 の違 いが新梢数 と平均新梢長お よび短果枝数の年次変化 に及 ぼす影響 を 示 した。新梢 数 は樹齢 を経 るにつ れて増加 したが
,Y字
形 区の新梢数 は主幹 形 区に比べ3〜6年生 と9年生 で多 く
,有
意 差が認 め られ た,4年
生 までの平均新梢長 はY字
形 区,主
幹形 区と も20cm以 上 で長か ったが
,7年
生か らは20c皿以下 にな った。 また,平
均新梢長 は8年 間の うち5年間で有意 差が認 め られ,Y字
形 区が短 か った,10cm以下 の短果枝 数 はいず れ の年 と もY字
形 区が多 く,特
に3〜6年生 と9年生 で有意差が認め られ た,第35図に5年生樹の新梢長別分布頻度を示 した。新梢 の分布頻度 は
,Y字
形 区,主
幹形 区 と も10cm以下 が50%以上 と最 も多 く,10〜
20cn,20〜 30cn,30〜40cmは10%程
度 で あ った。Y字
形 区 と主 幹形 区で比較す る と,10cm以下 の新梢の頻度 はY字
形 区が55%で
主幹形 区に 比ぺ4%程
度 高か ったが,30cm以上 の新梢 の頻度では主幹形 区が高か った。第36図に9年生樹 の新梢長別分布頻度を示 した。10cm以下 の新 梢 の分布 頻度 は
,Y字
形 区, 主幹形 区 とも5年生樹 よ り10%程
度高 く60%以
上 とな ったが,40cm以上 の分布頻度 は低下 し た。Y字
形 区 と主幹形 区で比較す る と,5年
生樹 と同様 な傾 向を示 し,10cm以下 の新 梢 の分 布 頻度 はY字
形 区が主幹形 区 に比べやや高か ったが,逆
に,30cm以上 の新梢 では主 幹形 区 が高か った。第10表
整枝法の違いがM.26中間台木樹̀ム、じ
'の
新梢数と新梢長の年次変化に及ぼす影響 生F 1986 1987 1988 1989 1990 1901 1992 1993 樹齢345678 9 10
新梢
数 (本)
Y字
形114.0 229.3
主幹形76.0 157.0
有意差** **
537.0 413.7 933.0 029.3 359.7 280.7 984̲3 896.3 ** ** NS NS 1,326.2 1,380.2 1,022.6 1,156.2 * NS
︲ΦO︲ 平均新梢長 (cm)
Y字
形 主幹形 有意差7 6 nv6﹀* 3 3
25.0 24.6 NS 15.5 17.7 *
20。9 25.3 * 11.8
H.2
NS 15,3 17.3 * 10.7 12.6 *14.0 15.5 鵡 短果枝数 (10Cm以下) (本)
Y字
形 主幹形 有意差 51.0 25.0 *73.0 294.0 142.3 55.3 185.3 57.0 * * **
610.7 506.0 660。3 475,0 NS NS 858.6 603.4 * 816̲2 655.6 NS
Z**:P(0.01,*;0.01く
Pく0.05,NS i有意差なし0 0 0 4 3 2
︵ゞ
︶ 悩 懸 倖 最
E
〇
〇
﹄ Aハ E OO 隣
︐く
〇
〇 E O O O
︐く 0 蛉 E
〇〇 め
︐ く
〇 ヾ 長 C m E O O 即
︐て
〇
∞ 蜘卵 E OO
∞
︐ に
〇 曲 E O O い
︐く
〇 出 E O O 出
︐く
〇
第35図
5年
生 リンゴ ̀ふ じ)の
新梢長別分布頻度(1988)
第36図
9年
生 リンゴ ̀ふ じ'の
新梢長別分布頻度(1992)50
0 0 0 4 3 2
︵ゞ
︶ 製 雲 倖役
E OO
﹄
∧ E O O
﹄ くう
〇
〇 E OO O
︐く
〇 い
3 儲 1 軍
長 cm
E 0 0 ヾ くj
〇
∞ 蜘 郷 目
〇
〇
∞
︐く
〇 曲 E O O 曲
︐く
〇 出 日
〇
〇 出
︐く
〇
‑61‑
第5節
Y字
形欄整技 樹 と主 幹形整技樹 にお けると樹 当た りの葉面積 の季 節変化1.材
料 お よび方 法供試樹 は9年生M,26中間台木樹 とお、じ
'で ,Y字
形 区 と主幹形 区それ ぞれ5樹であ った。各樹 の葉面積 は1992年5月 2日 か ら11月 15日 までの 間に6回全新梢長 を測定 し
,同
時 に,各
区 か ら20本 の新梢 を採取 し,新
梢長 と葉 面積の 回帰式を求 め, この式 と全新梢長か ら算 出 し た。 そ して,各
樹 の葉 面積 に植 え付 け本数を乗 じて,10a当た りの葉面積 を求め,そ
れ を1, 000m2で 除 してLAIを
求 め た。2.結
果第37図は整枝法 の違 いが
LAIの
季 節変化 に及 ぼす影響 をみた もので ある。LAIは Y
字 形 区
,主
幹形 区 とも,4月か ら6月 に急激 に増加 し,7月下旬 にな る とほぼ 一定 にな った。しか し
,常
にY字
形 区のLAIが
高 く推 移 し,H月
には主幹形 区が2.8で,Y字
形 区 の3.0 で ほぼ 同 じにな った。 また,各
調査 日のY字
形 区 と主 幹形 区のLAIの
比率 を みる と,5月2日 が1.8倍,5月 25日が1.4倍,7月 20日が1,3倍,11月 15日が 1,02倍 で あ り
,生
育 の初期 ほ どY字
形 区が主幹形 区 よ り高か った,整枝 法 の違 いが最終
LAlに
対す る葉 面積 の拡大率 の季 節変化 に及 ぽす影響 を示 したの が第38図で ある。5月 2日 にお けるLAIの
拡大率 はY字
形 区が29%,主
幹形 区が18%で
あ り,5月25日 はY字
形 区が78%,主
幹形 区は67%で
あ り,初
期 の拡大率 はY字
形 区の ほ うが 高 か った。LAIの
拡 大率 を生育 時期 で積算す る と,Y字
形 区は主幹形 区 よ り約6%多
か っ た。3.5
3
2.5
̲ 2
く 口 1.5
1
0.5 0
4/1 5/11 6/20 7/30 9/8 月/日
第37図
整枝法 の違 いが9年生
M.26中
間台木樹 ̀お、じ.季節変化 に及ぼす影響 (1992)
10/18 11/27 における
LA
Iの00
90
80
70
60
50
40
30
20
10
0
︵沢
︶ 冊
< 擦 Q
︻く ロ
/
/
′学
5/11 6/20 7/30 月/日
9/8 10/18 11/27
第38図
整枝法の違 いが9年生
M.26中
間台木樹 ̀お、げ における葉面積の 拡大率 の季節変化 に及 ぼす影響 (1992)63
第6節 考 察
高橋 (1986)は ブ ドウの純 生産量 は累積
LAlに
比例 して多 くな り,累
積LAIは
新梢 の 長 さと密度 に規定 され,果
実分配率 は新梢長が短 いほ ど高 くなると している。 また,小
豆沢 ら(1983)に よれば
,二
十世 紀 ナ シの高生産樹 は低生産樹 に比べ果 そ う葉 の割 合が高 く, 果 そ う葉 は5月の早 い時期 に展葉を終 了す るので,展
葉 してか ら落葉す るまでの期 間が長 い が,発
育枝 は9月頃 まで伸 び続 ける もの もあ り,落
葉 までの光合 成期 間が短 い と して い る. また,果
そ う葉 は短果枝 に着生 してい るため葉 当た りの茎の割合が少ないが,発
育 枝 は茎 の割合が高 いため,茎
に分配 され る魂物 の割合が高 くな り,果
実生産 に不利 にな る と報告して い る。
まず
,新
梢長 と葉 面積 の 関係 を みる と,ブ
ドウでは,高
橋 (1986)が 新 梢長 と葉面積 の 関 係 につ いて,副
梢 が発生 して いな い もの は一次 回帰式 が 当ては まるが,副
梢 の発生 が多 い場合 には二 次 回帰式を適用す るのが望 ま しい と報告 している.リ ンゴの新梢長 と葉面積 の 間 には
,副
梢 の発 生が少 な いため,相
関係数が0,971と 非常 に高 い一次 回帰式が適用 で き,新梢長 を測定 す る ことによ って
,葉
面積 を高 い精 度 で推定す る ことがで きる と考 え られ る。したが って, リンゴ園の
LAIは ,新
梢 長 と葉面積の 回帰式か ら簡易 に推定 で きる. 葉 面積 の拡 大 につ いてみ る と,Barrittら (1090)は リンゴの個葉面積 の拡大す る 日数 は, lDencious'が21日, lGranny Smith'が 35日
, ̀Rome'が
5S日 と報告 している.高
橋 (1986)は,ブ
ドウにお ける個葉 の面積 はS字
状 の 曲線 を描 いて生長 し,基
部 の葉 ほ ど早 く展葉す るが,大
きな葉 は30日程度かか る と報告 して いる.リ ンゴ ̀お、じ'の
個葉 も同様に
S字
状 曲線 を描 いて増加 し,着
果節や個葉 の面積 に よ って異 な るが,10〜
30日程度 で成 葉 にな り, ̀Delicious' とほぼ 同様 であ った。新梢 当た りの葉 面積 の拡 大 につ いてみ る と
,新
居 (1980)は カキ ̀富有'で
新 梢 と葉 面積の拡大 を調査 した ところ
,新
梢 の生長速 度 の ピー ク期 は5月上旬で,葉
面積 の生長速度 はや や遅 れ て5月 中旬 が最大 で あ った と してい る。 リンゴ ̀込、じ'で
もほぼ 同様 で,新
梢 伸長 の ピー クは4月下旬 か ら5月 下旬 で あ り,葉
面積 の拡大生長 は新梢伸長 よ りやや遅 くまで続 き,4月下旬 か ら6月下旬 で あ り
,新
居 の報告 と似 ていた。高橋 (1986)は
,ブ
ドウにお ける中庸な新梢 の葉面積の拡大 は6月 下旬 に終 了 したが,強
刀 守
勢 な新梢 は8月 中旬 まで増加 し続 けた と している
.本
章で リンゴの短果枝 と発育枝 にお ける 葉 面積 の生育 を比較す ると,3.5cmの短果枝の葉は4月 上旬か ら展葉を開始 し,5月 中旬 には ほぼ どの葉 とも成葉 にな っていたのに対 し,39cmの発育枝 の葉 は4月 中旬 か ら展葉 を 開始 し,す べての葉 が成葉 にな ったのは6月 中旬 であ った。 また
,葉
面積拡大停止 時期 は,短
果枝 や 中果枝 が6月 中旬 で あるの に,62cmの発 育枝 は8月 中旬 で,114c皿 の枝 では9月 上旬 であ り,長 い新梢 ほ ど遅 い ことが 明 らか にな った。 したが って, リンゴの物質生産を高 めるには, 成葉 にな るのが早 い短 果枝 葉 の割合 を高めて
,最
適LAIに
達す る時期 を早 めて,そ
れ を 落葉期 まで保 つ ことが大切 である。松井 (1989)によれば光 合成産物の転流 には
,葉
で生成 された光合成産物 が直接転流す る一次 的な経路 と,一
度葉 や他 の器 官 に貯蔵 され た後 に,転
流す る二次 的な経路が あ り,さ らに光合成産物 は シンクに均等 に分配 され るのではな く
,シ
ンクカの高い器 官 によ り多 く分配 され る と報告 している。 また,鎌
倉 ら (1990)は, ウェル スパ ー・ デ リシ ャスを用 い て,強
せん定樹 と無せん定樹 に14cを処理 した ところ,新
梢伸長 には新梢 自身 で 同化 した 光合成産物 の ほか に短果枝葉 で同化 した光合成産物の供給を受 けてお り,新
梢 伸長 が盛 ん な樹 ほ ど果 実への分配が少 ない と報告 している。本報告 の ̀お、じ1で
は
,新
梢長 と新梢 乾 物 重 の 関係 を み る と,新
梢長 が長 くな るにつれ て,茎
乾物 重 は二次 曲線 を描 いて増加 し, 全 乾物重 に対す る茎乾物重の割合 も高 くな った。JohnsOnら (1985)は リンゴの5品種 を用 いた調査 で も同様の報告 を している
.こ
の ように,短
い新梢 は茎の比率が少な いため, シ ン クカ が弱 ま り,短
い枝が生産 した光合成産物 ほど果実へ の分配率 は高 くなる と考え られ る. 塩 崎 (1994)が弘大方式の半密植主幹形樹が高収量を維持 しているのは,側
枝 に比較 的小さい成 り枝 を数多 く着生 させてい るため としている。以上の ことか ら, 日本 の西南 暖地 の リンゴ園では新梢 が良 く伸 びて徒長 しやすいので (友清