3‑3‑3.
結果3‑3‑3‑1.安
全行 動 従 事者 率Fig。
25に
は、安全行 動従 事 率 (%)の推 移 を示 した。 縦軸 は、安全行 動 従 事者 率 、す な わ ち観 察 対 象 者 の うち安 全 行 動 を とった対 象者 の割 合 を表 してい る。横 軸 は 、セ ッシ ョン を表 してい る。Fig。 25よ り、BL条件 か らPrpt条件 にか けて安全 行 動従 事者 率 が顕 著 に増 加 して お り、Prpt+PP l条件 で さ らに増加 してい る こ とが分 か る。PP l条件 で は 、Prpt十 PP l条件 と比較 す る と安全 行 動 従 事者 率 が減少 してい る ものの、BL条
件 と比 べ る と少 し高 い こ とが分 か る。直後 のPrpt+PP 2条件 で は、再 び増加 し、PP 2条件 で は、減 少 してい る。各 条件 の安全 行 動 従 事者 率 の平均値 は、
BL条
件 で24%(範
囲:19%から28%)、Prpt条
件 で 72%(範囲:61%か ら79%)、 PrptttPP l条件 で88%(範囲:81%から96%)、 PP l条件 で41%(範 囲:34%か ら45%)、 PrptttPP 2条件 で86%(範囲:83%か ら92%)、 PP 2条件 で30%(範囲:13%か ら
45%)で
あった。 また 、Prpt条件 の平均値 は 72%、 PrptttPP l条件及 び Prpt+PP 2条 件 の平均値 は87%、 PP l条件 及 びPP 2条件 の平均値 は 35%で あ つた。これ らの結 果 か ら、 プ ロンプ トと記録公 表 手続 き を併用 した場合 に最 も安 全 行 動 従 事者 率 が 高 い こ とが分 か つた。 また、 プ ロンプ ト単独 の効 果 も再 現 され た。 記 録 公 表 手続 きに 関 して は、一 定 の効果 が あ る こ とが確 認 され た
車 両 の種類 別 及 び男女別 の各 条件 にお け る安全 行動 従 事者 率 (%)を以 下 に示 す。Prpt条 件 の安全 行動 従 事者 率 は、 自転 車利 用者 で76%、 バ イ ク利 用者 で は44%であ つた。
Prpt+PP l条
件 及 び Prpt+PP 2条件 の安全行動 従事者 率 は、 自転 車利 用者 で 90%、 バ イ ク利 用者 で は64%であった。PP l条件 及 びPP 2条件 の安全行動従 事者 率 は、 自転 車利 用者 で37%、 バ イ ク利 用者 で は29%であ った。また、Prpt条件 の安全行 動従 事者 率 は、男性 が72%であ り女性 が 77%であった。Prpt+PP l条件及 び PrptttPP 2条件 の安全行 動従 事者 率 は、男性 が 81%で あ り女性 が93%であ った。PP l条件及 びPP 2条件 の安全行動 従 事者 率 は、男性 が34%であ り女性 が 36%であ った。
Ю.
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〇銀 OH ∞H 卜H ⑬H ЮH ヾH ∞H 銀H HH OH O ∞ 卜 ⑬
〇
〇
〇∝
〇∞
〇ヾ OЮ O⑬ Oト
〇∞
〇〇
〇〇
(%)素 昇章影鷹影↓ ¥
∝飩飩銀﹄﹄︲TPQ粕﹄召﹄飩召飩﹄︲TPQ粕飩PQ粕飩HJm
3‑3‑3‑2。
社 会 的妥 当性社 会 的 妥 当性 の指標 と して 、研 究協 力者 で あ る7名の警備 員 か ら得 られ た本研 究 の介 入 手続 き (プロンプ ト及 び記録公表 手続 き
)に
対す る評価 結果 を示 す (Table 2;Table 3)。まず 、
7件
法 で評価 させ た項 目の 中で比較 的得 点 が高 か つた項 目は、 歩道 上 で の走行 行 為 が減 少 す る こ とは重 要 で あ る"、 今 回 の取 り組 み (プロンプ ト)が
な けれ ば歩 道 上 の走行 行 為 を減 少 させ る こ とは難 しか つた"、 今 回 の取 り組 み の よ うに歩道 上 の走行 行 為 の禁 止 を学 生 に周 知 す る必 要 が あ つた" 今 回 の取 り組 み (プロンプ ト及 び記録公 表 手続 き)は
警 備 員 に とって負 担 で あ った"、 自転 車 0バイ ク利 用者 が、大 学 内 で車 両 を押 して歩 くこ とは重 要 で あ る"であ つた。比較 的得 点 が低 か った項 目は、 今 回 の取 り組 み (プロンプ ト
)に
よって警備 員 に よ る歩道 上 の走行 行 為 へ の対応 の負 担 が減 った"、 今 回 の よ うな取 り組 み (プロンプ ト
)を
、今 後 も続 けてい って欲 しい"で
あ つた。 そ して、 自由記述 か ら得 られ た 評 価 に は以 下 の ものが あ った。 取 り組 み全 体 に対 して は、声 か け を実施 して い る時 に は安 全行 動 を とる 自転 車及 びバ イ ク利 用者 が多 か った、 とい う意 見 が数名 か ら得 られ た。 自転 車及 びバ イ ク利 用者 の反応 と して、声 か けに対 して無視 をす る者 、 自転 車及 びバ イ クか らしぶ しぶ 降 りる者 がい た とい う回答 が得 られ た。 また、 自転 車及 びバ イ ク利 用者 が歩道 上 を走行 して しま う理 由 と して、 目的地 に早 く着 くた め、押 して歩 くの は疲 れ る とい う意 見 が 自転 車及 びバ イ ク利 用者 か ら得 られ た とい うこ とで あった。 この取 り組 み にお い て改 善 す べ き点 と して は、警備 員 のみ で はな く大学 が よ り力 を入 れ て歩道 上 の安全 行 動 を増加 さ せ るた めの施 策 を実施 す るべ きで あ る とい う点 が挙 げ られ た。
Table 2
プ ロンプ トに関す る社会的妥 当性 質問紙 の結果 ω =7)
質 問項 目 平均値
1.歩道 上 での走行行為 が減 少す る こ とは重要 で あ る。 6.0
2。 今 回 の取 り組 み がな けれ ば、歩道 上 の走行行為 を減 少 させ る こ とは難 しか つた。 5。 9
3。 今 回 の取 り組 み は、歩道 上 の走行行為 を減少 させ るための方 法 と して好 ま しい ものだ つた。 3.6
4。 今 回 の取 り組 み に よって、警備 員 に よる歩道 上 の走行行為 へ の対応 の負担 が減 った。 2.4
5。 今 回 の取 り組 み は、歩道 上 の走行行為 の減 少 のた めの取 り組 み と して納得 のい くもの だ つた。 3.6
6。 今 回 の取 り組 み は、歩 道上 の走行行為 の減 少 に効果 が あつた。 5。 1
7。 今 回 の取 り組 み は、満 足 で き る もので あった。 3.3
8。 今 回 の取 り組 み は、歩道 上 の走行行為 を減 少 させ るた めの方 法 と して公正 な ものだ つた。 3.1
9。 今 回 の取 り組 み は、歩道 上 の走行行為 へ の対応 と して納得 のい くものだった。 4.1
10。 今 回 の取 り組 み の よ うに、歩道 上 の走行行為 の禁止 を学生 に周 知す る必要 が あ つた。 5。 7
H。 今 回 の取 り組 み がな けれ ば、歩 道上 の走行行為 を減少 させ る こ とは難 しか った。 4.9
12。 今 回 の取 り組 み は、学 生 に対 して悪影 響 を及 ぼす こ とはなか った。 4.3
13。 今 回 の取 り組 み の 中で用 い た方 法 (声か け)はよか つた と思 う。 5。 0
14。 今 回 の取 り組 み は、警備 員 に とつて負担 で あった。 5.6
15。 今 回 の よ うな取 り組 み を、今後 も続 けてい って欲 しい。 2.4
16。 今 回 の取 り組 み は、 自転 車・ バ イ クを押 して歩 かせ るための取 り組 み と して納得 のい くものだ った。 4.1
17。 今 回 の取 り組 み は、 自転 車・ バ イ ク利 用者 のモ ラル 向上 に効果 が あつた。 4.3
18。 自転 車・バ イ ク利 用者 が、大学 内で車 両 を押 して歩 くことは重要 で あ る。 5。 7
19.全体 的 に、今 回 の取 り組 み は学 生 に とつてた めにな る ものだ った。 4.6
Table 3
記 録 公 表 手 続 き に 関 す る社 会 的 妥 当性 質 問 紙 の結 果 (〃 =7)
質 問項 目 平均値
1.今回 の取 り組 み が な けれ ば、歩道 上 で の走行行為 を減 少 させ る こ とは難 しか った。 4.7
2。 今 回 の取 り組 み は、歩道 上 の走行 行為 を減少 させ るた めの方法 と して好 ま しい ものだ つた。 4.9
3。 今 回 の取 り組 み に よつて、警備 員 に よる歩道 上 の走行行為 へ の対応 の負担 が減 った。 3.1
4。 今 回 の取 り組 み は、歩道 上 の走行行 為 の減 少 のた めの取 り組 み と して納得 のい くものだ つた。 3.6
5。 今 回 の取 り組 み は、歩道 上 の走行行 為 の減 少 に効果 が あつた。 3.7
6。 今 回 の取 り組 み は、満 足 で き る もので あった。 3.1
7。 今 回 の取 り組 み は、歩 道上 の走行行 為 を減 少 させ るた めの方 法 と して公正 な ものだ つた。 3.4
8。 今 回 の取 り組 み は、歩道 上 の走行行 為 へ の対応 と して納得 のい くものだ った。 3.5
9。 今 回 の取 り組 み が な けれ ば、歩道 上 の走行行為 を減 少 させ る こ とは難 しか つた。 3。 7
10。 今 回 の取 り組 み は、学 生 に対 して悪影響 を及 ぼす こ とはなか った。 3.9
H。 今 回 の取 り組 み の 中で用 い た方法 (看板 の設 置)はよか つた と思 う。 5.0
12.今回 の取 り組 み は、警備 員 に とつて負担 で あつた。 5,7
13。 今 回 の取 り組 み は、 自転 車・バイ クを押 して歩 かせ るための取 り組 み と して納得 のい くものだ った。 4.0
14。 今 回 の取 り組 み は、 自転 車0バイ ク利 用者 のモ ラル 向上 に効果 が あった。 4.4
15。 全体 的 に、今 回 の取 り組 み は学生 に とってた めにな る ものだ つた。 4.3
3‑3‑4。
考 察研 究
8で
は、安 全 行 動 に対 す る記録 公 表 手続 き及 び プ ロンプ トの効 果 を検 討 した。 そ の 結 果 、 プ ロンプ トの効 果 が確 認 され 、研 究6及
び7を支持 す る結 果 が得 られ た。 一 方 、記 録 公 表 手続 きにつ い て は、 プ ロンプ トと記録公 表 手続 き を併 用 した条件 に比 べ る と安 全 行 動 従 事者 率 が低 い ものの、BL条
件 にお け る安全行動 従 事者 率 を上 回 つてお り、記録公 表 手 続 き単独 で も一 定 の効 果 が あ つた こ とが示 唆 され た。 また、 プ ロ ンプ トと記 録 公 表 手続 き を併 用 した場 合 に、 プ ロンプ トを単独 で実施 した条件 の安全行 動 従 事者 率 を上 回 つてお り、両手続 き を併 用 した場合 、安 全行 動 に対 して よ り効果 が あ る こ とが 明 らか とな った。
記 録 公 表 手続 き を実施 したセ ッシ ョン と比較 す る と、 プ ロンプ トを実施 したセ ッシ ョン の方 が よ り安 全 行 動 従 事者 率 が高 く、顕 著 な効果 が確 認 され た。 しか し、 プ ロンプ トを提 示 す る こ とは、警備 員 の配 置 を必 要 とす るな ど経 済 的 コス トが 高 い方 法 で あ る。 また 、本 研 究 実施 中 に、バ イ クが警備 員 のい る方 向 に走行 して くる とい う危 険 な事象 が報告 され て い る。 これ ら経 済 的 コス トと介入 実施 の際 の安全性 を考慮す る と、記録 公 表 手続 きは実施 に際 して警備 員 な どの配 置 を必 要 と しない こ とか ら、経 済 的 コス トが低 く、安 全性 の 高 い 方 法 で あ る と考 え られ る。 これ らの点 を鑑 み る と、記録 公 表 手続 きのみ 実施 したセ ッシ ョ
ンで も一 定 の効 果 が確認 され た こ とは、 自転 車及 びバ イ ク利 用者 の安全 行 動 を生起 させ る た め の方 法 を検 討 す る上 で 、有 用 な結 果 で あ る と考 え られ る。 た だ し、安 全 行 動 と比 較 し て行 動 に要 す る反 応 努 力 が低 い と考 え られ る速度超 過 車 両 に関す る研 究 と比 べ る と効 果 は 限 定 的 で あ った。 また 、研 究デ ザイ ンの性 質 上 、記 録 公 表 手続 き単独 の効果 を明確 に示 す こ とが で きた とは言 い難 い。PP l条件 で は、
BL条
件 と比較 して安全 行 動 従 事者 率 が 高 くな つてい るが、これ は直前 のPrptttPP l条件 の持 ち越 し効果 で あ つた可能性 が否 定 で きない。また 、PP 2条件 も PrptttPP 2条件 に続 い て実施 してお り、安全行 動 従事者 率 の変動 も大 き く、持 ち越 し効 果 が あ つた可能性 もあ り、効果 は明確 で は ない。 一 方 、研 究
6に
お い て 、プ ロンプ ト実施 後 のベ ー ス ライ ンにお い て 、安全行 動 従事者 率 が急激 に減 少 してお り、 プ ロ ンプ ト導入 に よる後続 す るフェイ ズヘ の持 ち越 し効 果 が あ った可能性 につ い て は低 い と