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が安全行動 を とる利用者 の割合 が高かった。 この よ うな結果 が得 られた理 由 として、研 究 6と 同様 にバイ ク利用者 自体 の数 が少 な く、デー タが変動 しやすい状況 にあつた ことが挙 げ られ る。 また、研 究協力者 である警備員 が、 自転車 と比べ て危険 なバイ クの走行行動 に 対 して、確 実 にプ ロンプ トを提示 した可能性 が考 え られ る。視覚 プ ロンプ トを同時 に提示 す る方 が、言語 プ ロンプ トを提示 しやす い とい う意見 も得 られ た こ とか ら、視 覚 プ ロンプ トと言語 プ ロンプ トを同時 に実施 した際 に、車両の種類別 に安全行動従事者 率が異 なって いた可能性 が推察 され る。 また、研 究 6と 同 じく、安全行動従事者率の性差 について も検 討 した ところ、VP l条 件及び VP 2条 件 の安全行動従事者率 は、男性 よ り女性 の方が高い と い う結果 が得 られた。 この結果 は、研 究

6で

述べた

Fletcher(1995)の

結果 に沿 うもので あ る。 ただ し、研 究

6で

は性別 に よる影響 が確認 され てお らず、性別 の影響 については、

今後別 の研 究で検討す るこ とが求 め られ る。一方、VP+VP l条件及 び

VP+VP 2条

件 の安全 行動従事者 率 については、 ほぼ性 差が見 られ なかった。 これ に関 して も、車 両の種類別 の 安全行動従事者 率 の分析 と同 じく、女性 の利用者 が少 な く、デー タが変動 しやすい状況 に あつた こ とが原 因の一つ として考 え られ る。

研 究

6及

び研 究

7に

おいて、プ ロンプ トの有効性 が確認 され たが、プ ロンプ トとい う介 入 手続 きは、警備員 な どを配置す るため、実施 に要す るコス トが高い方法 である。例 えば、

フ ィー ドバ ックサイ ン (ee g.,Van Houten et ale,1980)や点滅標識 (Van wagner,Van

Houten,&Betts,2011)の

よ うに、警備員 が不在 で も実施 でき、費用効率が高い と思われ る手続 きの有効性 が確認 されれ ば、実施 に要す るコス トが よ り低 い方法 を実施 できる可能 性 が広 が る と考 え られ る。

したが つて、研 究

8で

は、安全行動従事者率 を 自転車及びバイ ク利用者 に対 して フィー ドバ ックす るための記録公表手続 きを用い、プ ロンプ トとともにその効果 を検討す る。

3‑3。 研 究

プ ロ ンプ ト及 び 記 録 公 表 手続 きが 歩 道 上 の 走 行 行 動 に及 ぼす 効 果13

3‑3‑1. 

研 究

6で

は、 自転 車及 びバ イ ク利 用者 の安 全行 動 に対す るプ ロンプ トと称 賛 の メ ッセ ー ジの効 果 を検 討 した。 そ の結果 、介入 実施 時 に安全行 動 が顕 著 に増加 し、警備 員 に よ るプ ロ ンプ ト及 び称 賛 の メ ッセ ー ジが効果 が あ る こ とが実証 され た。 また、研 究

7で

は、言 語 プ ロ ンプ ト単独 で も効 果 が確 認 され た。 しか し、効 果 的 な介 入 手続 きで あ った一方 、人 的 資源 の問題 もあ り、継 続 的 に実施 す る こ とは困難 で あ る こ とも示 唆 され た。 そ の た め、人 的 資源 が少 ない場 合 で も実施 で き る介入 手続 き も必 要 とされ る。 そ の よ うな手続 きの 中で も効 果 を上 げて い るのが 、記録 公 表 手続 きで あ る。 記録公 表 手続 きは、 不特 定 多数 の人 に 対 して 、記録 され た行 動 の結 果 につ い て の数値 等 を公 的 に フ ィー ドバ ックす る手続 きで あ

る。 これ まで記録 公 表 手続 きは、 スポー ツ場 面 (BrObst&Ward,2002;Smith&Ward,2006;

Ward&Carnes, 2002)、   学を吏場易百罫 (Van Houten, Hill, &Parsons, 1975; Van Houten et al。 ,

2007)で

効 果 を上 げて きた が 、交通 問題 に関連 した行 動 を対 象 と した研 究 で も効 果 が 実 証 され て い る。 特 に、速 度 超 過 車 両 を対象 と した研 究 が これ ま で多 く行 われ 、記 録 公 表 手続 きの効果 が確 認 され て きた (e.g。

,Van Houten,Nau,&Marini,1980)。

研 究

8で

は、Van Houten et al。 (1980)の研 究 で用 い られ た記録公 表 手続 き を参 考 に、介入 を実施 した。 自 転 車及 び バ イ ク利 用者 の安 全 行 動 を対象 と した研 究

7で

用 い られ た プ ロンプ トは、警 備 員 を歩 道 に配 置 して声 か け を させ る とい う方 法 で あ った が、記 録 公 表 手続 きで は、看 板 を設 置 してデ ー タ を計 測 し、看 板 に提 示 され る数値 を変 え る とい う手続 き を行 うのみ で あ り、

時 間的 な コス トと同時 に人 的 資源 も節 約 で き る方法 で あ る。

これ ま で速 度 超 過 車 両 を対 象 と して記録公 表 手続 き を適 用 した研 究 にお い て は、対 象 者

13本研 究 は以 下 の学術論 文 と して刊行 され てい る。

沖 中武 (2012)。 記 録 公 表 手続 き とプ ロ ンプ トが 自転 車 及 びバ イ ク利 用者 の歩 道 にお け る 安 全 行 動 に及 ぼす 効果

.行

動 分析 学研 究夕 ′/(1),16‑28。

であ る 自動車の運転手 は比較的低い反応努力 を要す る行動 (ブレー キングの動作 をす るこ と、 あるい はア クセル を緩 めること

)に

よって速度 を抑制す ることがで きた。 しか し、本 研 究 で対象 とした、 自転車及 びバイ クか ら降 りて押 して歩 く行動 は、速度抑制 のた めの動 作 よ りも比較的高い反応努力 を要す る と考 え られ る。研 究

8で

は、Van Houten et al。 (1980) で用 い られ た看板 を参考 に して記録公表手続 きを実施 し、速度の抑制 といった行動 よ りも 反応努力 を要す る行動 に対 して も効果 が見 られ るかについて も検討す る。

3‑3‑2。

  方 法

3‑3‑2‑1。

研 究 期 間 、 場 所 及 び 状 況

本 研 究 は 、2010年 6月 1日 か ら2010年 7月 14日 ま で の 間 、 土 日祝 日を 除 く平 日に 実 施 した 。 研 究 場 所 及 び 状 況 に 関 して は、研 究

6及

7と 同様 で あ っ た。

3‑3‑2‑2。

観 察対象者 、研 究協力者及び観察者

観 察対象者 、研 究協力者及び観察者 は、研 究

6及

び 7と 同様であつた。観察 は全 20セ ッ シ ョン実施 され、計460台の車両の利用者 が観察対象 となつた。

3‑3‑2‑3。

研 究デザイ ン

ベ ースライ ン条件 (以下、BL条件 とす る)、 介入条件

1(以

下、Prpt条件 とす る)、 介入 条件

2(以

下、Prpt ttPP l条件 とす る)、 介入条件

3(以

下、PP l条 件 とす る)、 介入 条件

4(以

下、Prpt+PP 2条件 とす る)、 介入条件5(以下、PP 2条 件 とす る

)か

らな る ABCDCD デザイ ンを用いた。

BL条

件 では、介入 を実施せず歩道 を通行す る自転車及びバイ クを観察 した。Prpt条件 では警備員 に よるプ ロンプ トのみ実施 し、Prpt+PP l条件及 びPrpt+PP 2 条件 ではプ ロンプ トに加 えて記録公表手続 きを実施 し、PP l条 件及び PP 2条 件 では記録公 表手続 きのみ実施 し、歩道 を通行す る 自転車及びバイ クを観察 した。

3‑3‑2‑4。

手続 き

ベースライ ンとプ ロンプ トの手続 きは、研究

6及

び 7と 同様であった。

記録公表手続 き Van Houten et al。 (1980)で用い られた記録公表手続 きを参考 として、

記録公 表 を実施す るための看板 を作成 し、歩道上

(Fig.23)に

設置 した (Photo 24)。 看 板 のサイ ズは縦90cm×横 120cmで あ り、安全行動従事者率 を示す部分 には黄色 の背景 に黒 い数字 を書いた札 (縦 16cm×

H.5cm)を

掛 けた。 この看板 では、 当該セ ッシ ョンの1週 間前 のセ ッシ ョンの安全行動従事者率 を示 した。 また、割合 を示 した箇所 の横 には、適切 な行動 を明示す るために、人 が 自転車 を押 して歩いてい るシルエ ッ トを描 いた。 さらに、

看板 の下部 には当該セ ッシ ョンまでの安全行動従事者 率の最 高記録 を示 した。 この箇所 に は、黒い背景 に 白い数字が書かれ た札 (縦 10cm×横 7 cm)を 掛 けた。看板 の数値 を掛 け替 える作業 は、 当該 セ ッシ ョンの前 日のセ ッシ ョン終了後 に実施 した。 なお、 この看板 の前 方 には、歩道 上 での走行 をや めるよ うに促す 立て看板 が本研 究実施前 か ら設 置 され ていた (Fig.23)。 記録公表手続 きを単独 で実施 した条件 では、警備員 は研 究場所付近 に配置 され ていたが、視覚 プ ロンプ ト及 び言語 プ ロンプ トは実施 され ていなか つた。記録公表条件 を 実施す るにあたつて必要な手続 きは著者 と第

2観

察者 が行 つた。

3‑3‑2‑5.標

的行 動

研 究

6及

び7と同様 で あつた。

3‑3‑2‑6.観

察者 間一致率

観察者 間一致率 を算 出す るた めのセ ッシ ョンは、全セ ッシ ョンの 45%で ある計9セ ッシ ョ ンで あ り、各条件 において必ず 1セ ッシ ョンが含 まれ るよ うに した。 その結果 、9セ ッシ ョンの一致率の平均値 は、安全行動で93%、 車両の種類 で96%、 性別 では 94%で あつた。

Fig.23.研

究場所 の位 置

.赤

色の長方形が研 究場所 を示 してい る

.矢

印は観察地点

,左

の長方形 と直線 の組合せ は記録公表手続 きで用い られ た看板の位置

,そ

の右側 に あ る同様 の図形 は歩道 上 でバ イ クを押 して歩 くよ うに促 す看板 の位 置 を示す 。 青色 の矩形 は既存 の駐輪場 の位置 を示 し

,そ

れ以外 の場所への駐輪 は不法駐輪 と 見 な され ていた。茶色 の矩形 は授 業棟 を示 し

薄茶色 の矩形 は グラ ウン ドの位 置 を示 してい る。

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