Ю .
■ ︶
⊃ K
2‑3‑4。
考 察研 究
3に
おいて、視覚プ ロンプ ト及び放置駐輪 に よつて生 じる通行 の困難 さとい う他者 が被 害 を受 ける形 の行動 の結果 を、写真付 きポスター を用いて提示す ることで、放置駐輪 行動 を変容す るこ とを意 図 したが、効果 は確認 され なかつた。 また、研 究1及
び研 究 2と 同様 にキャンパ ス内の駐輪台数 の増減傾 向 との関連 を検討 したが、関連 は見 られ なかつた。一方、PhotottPrpt条 件 において天候 の都合 によ り視覚プ ロンプ トを撤去 した ことで、放置 駐輪台数 が増加 した ことも示唆 された。つま り、PhotottPrpt条 件 で全体的 に放置駐輪台数 が増加傾 向にあることを考慮す る と、写真付 きポスター と視覚プ ロンプ トを同時 に実施す るこ とに よつて、放置駐輪 台数 の増加 を抑制す るこ とがで きた可能性 が ある とい うこ とで あるι
研 究 2と 同様 に、研 究3の BL l条 件 にお ける放置駐輪台数 は、研 究1の BL l条 件 にお け る放 置駐輪台数 と比較 して少 なかつた ことか ら、ある種 の床効果 が生 じ、介入 の効果 が確 認 され な か つた 可 能 性 が示 唆 され る。 写真 付 きポ ス ター の随伴 性 に関 して は 、佐 藤 ら
(2001)の分析結果 と同様 である と推察 され る。す なわち、写真付 きポスター を見た 自転 車 あ るいはバイ ク利用者 が、「ここに駐輪す る と通行 が困難 とな る」 とい うル ール を 自発 し、
そのル ール が確 立操作 として、研 究場所へ駐輪 しよ うとしてい る状態 を嫌悪刺激 と して確 立 し、その場 か ら移動す る行動が強化 され る と考 え られ る。 ただ し、 自転車 あるいはバイ ク利用者 がポスター を見た時 に、 自分が駐輪す ると必ず通行 が困難 になる
"と
い うルールを 自発す るわけではない。 自分 が駐輪 した後 に、他 の 自転車 あるい はバイ ク利 用者 がその 場所 に駐輪す るか否 かは不明だか らである。 この点 も、介入効果 が見 られ なか つた
1つ
の 理 由であ る と考 え られ る。 さらに、研 究2で
放置駐輪 の常習者 が存在す る可能性 につ いて 言及 したが、研 究3に
おいて も、ポスターの設置 といった比較的穏や かな方法 のみでは、これ ら常習者 あるいは最初 に放置す る確信犯 の行動 を変容 させ るこ とが困難 であったため に、放置駐輪台数 が減少 しなかった可能性 が示唆 され た。 そ して、それ らの者 が放置駐輪 行動 を とつた結果 、後 にその場所 を訪れ た者 が放置駐輪行動 を同 じよ うに とつて しまい、
放置駐輪 が減少 しなかった可能性 が考 え られ る。
そ こで研 究
4で
は、放置駐輪行動 に対す る、 よ り強力な結果 の操作である撤去施策 を大 学側 が実施す る際 にデー タを収集す ることで、その効果 を検討す る。2‑4。 研 究
4
撤去施策 が駐輪行動 に及 ぼす効果2‑4‑1.
序研 究
1か
ら3に
おいては、 フィー ドバ ックポスターや視覚プ ロンプ トとい つた、いわ ゆ る穏や かな結果 の操作や先行事象 の操作 が、放置駐輪行動 に与 える効果 を検討 した。 その 結果 、 フ ィー ドバ ックポス ター と視覚プ ロンプ トを同時 に実施す ることで、一定 の水準 ま では放置駐輪行動 を減少 させ ることができた。 しか し、放置駐輪 を完全 に防止す るまでに は至 らなか った。 その理 由 として、放置駐輪 の常習者 の存在 が考 え られ た。 常習者 は、放 置駐輪 をす るこ とに対 して何 らかの嫌悪的 な結果 が随伴 しない こ とに加 え、 目的 とす る場 所 に早 く到着す るこ とがで きる とい う強化 の随伴性 に繰 り返 しさらされ てい る と考 え られ る。 そのため、ポスターの設置 といった比較的穏や かな方法 では、駐輪行動 を変容 させ る こ とが困難 であつた と考 え られ る。 そ して、それ らの者 が放置駐輪 を した結果 、後 にその 場所 を訪 れ た者 も同 じよ うに放置駐輪 を して しまい、放置駐輪台数 が減少 しなか つた可能 性 が考 え られ る。大学側 は この よ うな現状 に対 して、撤去施策 を実施す ることを計画 していた こ とか ら、
研 究
4で
は、大学の担 当部局が放置駐輪 に対す る撤去施策 を実施す る際 にデー タを収集 し、よ り強力 な結果事象 の操作である撤去施策 の効果 を検討す る。
2‑4‑2。
方 法2‑4‑2‑1。
研 究 期 間 、 場 所 及 び 状 況本研 究は、2010年 10月 18日 か ら
20H年
1月 13日 までの間、土 日祝 日を除 く平 日に実 施 した。月曜 日か ら金曜 日までのH時
、13時、15時5分
、16時 45分にデー タが計測 された。 これ らの時間帯は、大学の授業時間割 において、
2時
限 日(H時 10分
か ら開始)、 3 時限 日 (13時30分
か ら開始)、4時
限 目 (15時 10分か ら開始)、5時
限 日 (16時50分
から開始
)の
各授 業開始前 の休憩時間であつた。 なお、研 究4の
開始前 に駐輪 台数 を予備 的 に測定 した ところ、H時
以前、18時 以降の時間帯にはほ とん ど駐輪 され てお らず、測定の 必要性 がない と考 えたため、上記 の4つ
の時間帯に駐輪台数 を測定 した。場所 は、研 究1、2及
び 3と 同様 に大学施設周辺 の空間であつたが (Fig。 11)、 研 究1、2及
び 3と は異 な る場所 であつた。Figo H.研
究場所 の位 置.赤
色の円が研 究場所 を示 してい る.青
色 の矩形 は既存 の駐輪場 の位 置 を示 し,そ
れ以外の場所への駐輪 は不法駐輪 と見な され ていた。茶色 の矩 形 は授業棟 を示 し,薄
茶色 の矩形 はグラウン ドの位 置 を示 してい る.一 旧
・
ri=
2‑4‑2‑2。
観 察対象、観 察者及び研 究協力者研 究場所 に駐輪 されていた 自転車及びバイ クを観 察対象 とした。観察者及び研 究協力者 は研 究 1と 同様 であった。観察は計 45セ ッシ ョン実施 された。
2‑4‑2‑3。
研 究デザイ ンベ ースライ ン条件 (以下、
BL条
件 とす る)と
介入条件1(以
下、TA l条 件 とす る)及
び介入条件
2(以
下、TA 2条 件 とす る)か
らなるABBデ
ザイ ンを用いた。BL条
件 では、介入 を実施せず観察場所 に放置 されてい る車両の台数 を測定 した。TA l条 件及び TA 2条 件 では、各条件 の最初 のセ ッシ ョンで放置車両の撤去 を実施 し、放置車両の台数 を測定 した。
2‑4‑2‑4。
手続 きベ ー ス ライ ン
研 究 1と同様 で あ つた。
撤 去施 策
放 置 車 両 の撤 去 は大学側 に よつて実施 され た。 撤 去 は
22セ
ッシ ョン ロと 26 セ ッシ ョン ロの計2回
実施 され 、14時か ら行 われ た。また、撤 去 を予告す る貼 り紙 が 17セ ッシ ョン ロに路 上 に貼 付 され た。 撤 去 予 告 の貼 り紙 には、具 体 的 に撤 去 日時 は書 かれ て お らず 、撤 去 す る 旨のみ 書 かれ てい た。 撤 去 され た車 両 は、大 学 内 に保 管 され 、返還 希 望者 が大 学 の担 当部 局 に行 き、所 定 の手続 き を行 う必 要 が あ つた。 撤 去 した場 所 に は、 自転 車 を撤 去 した こ と、放 置 車 両 の持 ち主 に対 して受 け取 りに来 る よ うに促 す 旨の文 言 が書 かれ た紙 が貼 付 され た。 なお 、 この施 策 の実施 以前 に撤 去施策 は実施 され てい なか つた。2‑4‑2‑5。
イテ動 のキ旨標研 究場所 にお ける駐輪行動 を行動 の指標 とした。
2‑4‑3。
結 果Fig.12に
は、平均放置駐輪台数 (台) と大学 キャンパ ス内の駐輪台数 (台)の
推移 を示した。左縦軸 が、平均放置駐輪台数 を表 し、右縦軸 が大学 キャンパ ス内の駐輪台数 を表 し てい る。横軸 は、セ ッシ ョンを表 してい る。Fig。 12よ り、TA l条 件 において平均放置駐輪 台数 が顕著 に減少 してい るこ とが分 か る。 また、TA 2条 件 において も平均放置駐輪 台数 が 減少 したままであることも分 か る。各条件 にお ける平均放置駐輪台数 の平均値 は、
BL条
件 で9。9台
(範囲:4。8台
か ら15。0台
)、 TA l条 件 で3.9台 (範囲:2。0台
か ら5。3台
)、 TA2条
件 で2。6台
(範囲:0。 8台か ら6。 3台)で
あつた。Fig。 12からは、キャンパス内の駐輪台数がほぼ変化 していない ことが分か る。各条件 に お けるキャンパ ス内の駐輪台数 の平均値 は、BL条件 で 2,647台 (範囲:1,920台か ら 3,097 台)、TA l条 件 で 2,812台 (範囲 :2,623台 か ら2,960台)、TA 2条 件 で 2,617台 (範囲 :1,647 台か ら 2,955台
)で
あつた。以上 の結果 よ り、TA l条 件及び TA 2条 件 で実施 した撤去施策 の顕著 な効果 が確認 され た。
一方、Fig。 12よ り、研究場所 にお ける放置駐輪台数 の各条件 にお ける増減傾 向 とキャンパ ス内の駐輪台数 の増減傾 向 との間に関連 は見 られない ことが分か る。
2‑4‑4。
考 察研 究
4で
は、大学側 が実施す る撤去施策が、駐輪行動 に及 ぼす効果 を検討 した。 その結 果、大学が実施 した撤去施策 が放置駐輪行動 の防止 に大 きな効果 があることが確認 され た。さらに、撤去施策 実施後 も、放置駐輪台数 が減少 したまま、維持 され てい るこ とが明 らか となった。
撤去施策実施後 に、放 置駐輪 台数 が減少 し、少 ない状態 で維持 され た とい うこ とに関 し ては、い くつかの可能性 が考 え られ る。 自転車等の利用者 は、車両 を撤去 され るこ とで 自 転 車利用 に よつて得 られ る利便性 を失 う。 これ は、いわゆ る強化子 の消失 で あ る。 また、
返還 の手続 きに行 つた際 には、担 当者 か ら指導 を受 ける。 これ は、いわ ゆる罰 子 の出現 で あ る。 さらに、他 の 自転車等 の利用者 に とつては、車両が撤去 され た こと、あ るいは車両 が撤去 された ことを示す貼 り紙 を 目にす ることで、 この場所 に駐輪す る と、撤去 され る"