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とい うル ール が 自発 され る。 このルール が確立操作 として機能す ることで、他 の 自転車利 用者 等 が撤去 が実施 され た場所 で駐輪す る行動 を減少 させ た と考 え られ る。 この よ うな複 数 の随伴性 が機 能 し、介入 条件後 に放置駐輪台数 が減少 し、少 ない状態 で維持 され た こ と が示唆 され る。
一方 で、撤去施策実施 による施策実施側へ の影響 は ど うであろ うか。放置駐輪台数 が減 少 し、その状態 が維持 され た とい う結果 は、キャンパ ス内の放置駐輪問題 等 に頭 を抱 えて い る大学 の担 当者 の放置車両撤去 とい う行動 を大 き く強化す る と考 え られ る。撤去施策 の 大 きな効果 を 目の当た りに した担 当者 は、放置駐輪 問題 だけでな く、キャンパ ス内で起 こ つてい る他 の問題 に対 して も撤去 な どの よ り強力で嫌悪的な手段 を実施す るであろ うこと が予測 され る。
ただ し、 こ ういった撤去施策 の効果 が、長期 に渡 つて維持 され るか否 か に関 しては不明 で あ る。長谷川 (2003)は、時折強制撤去 に よ り罰 され る状況 にあつて もなお放 置 自転 車 が無 くな りに くい一番 の理 由は、駅前 に 自転車を駐輪す る行動 が利便性 によつて強化 され てい るた めであ る と述べ てお り、罰 の効果 を妨 げる別 の強化随伴性 が同時 に働 いてい るこ とに 目を向けるべ きである と主張 してい る。この ことか ら、自転車 を返還 され た利用者 が、
利便性 に よる強化 を回避す ることは困難 であ り、 当分 の間撤去 され る機 会 がない と、再び 放置駐輪 をす るよ うにな るであろ うこ とが想 定 され る。 また、伊藤 (2005)は、 自転車 が 撤去 され 、保 管料や罰金 を徴収 され るこ とは、所有者 に とつて罰 にな るが、 この こ とが間 欠 的罰 になってい る と述べ てい る。 そ して、間欠的罰 は罰 がない ときにその行動 を強 め、
罰 自体 も一時的 な効果 しか持 たない ことか ら、放置 自転車 を抑制す る効果 はない と述べ て い る。本研 究では、撤去施策 の効果 が約
1か
月間維持 され ていたが、 よ り長期 間 に渡 って 放 置駐輪 台数 を測定 した上 で、効果 が長期 に渡 つて維持 され るのか検証す る必要が あ る。さらに、大学 とい う性質上、新年度 になった際に撤去 を経験 していない学校 関係者 (特に、
学生 であ る と推測 され る
)が
放 置駐輪 をす るこ とは十分 に考 え られ 、そ うい つた場合 、撤 去施策 を再度実施 しない と撤去 の効果が維持 され ない可能性 があ り、 これ に関 して も今後検討 の必要 が ある。 一方 、撤去施策 の効果 について佐伯 0伊 藤 (2004)は、 シ ミュ レー シ ョン実験 によつて、 ランダムな撤去 の方が周期性 のある撤去 よ りも路上駐輪行動 を抑制す る効果 が あ り、撤去確 率や撤去保管料 の増加 に伴 って路上駐輪行動 が減少す る とい うデー タを提示 してい る。今後、撤去施策 の効果 を検討す る際 には、 この点 を実際 の フィール ド に よつて検討す ることも必要であろ う。
放置駐輪撤去 の課題 に関 して、明石 (2008)は、福 岡市 中央 区の天神地 区で、
2001年
と2003年
に放置 自転車台数が全国 ワース ト1位
であったが、駐輪場の整備 と放置 自転車の撤 去 に注力 した結果、放置 自転車が大幅 に減少 した と述べてい る。ただ し、明石 (2008)は、 放置 自転 車 の撤去 に注力 した結果 、放置 自転車 の撤去、処分 、保 管等 のための予算 が増加 した こ とか ら、問題 の根本的解決 になつてい る とは言い難い とも述べてい る。梶 田・外井・佐 々木 (2010)は、工学 のアプ ローチか ら、違法駐輪 の撤去 が駐輪行動 の変化 に及 ぼす影 響 について検討 してい る。その結果 、違法駐輪対策 の効果 として駐輪場利用が進 んだ こ と、
撤去 した後 の保 管料 の上昇 は撤去 され た人 の 自転車離れ を進 める可能性 があ ること、撤去 強度 (撤去 の規模 と頻度
)を
上 げる と駐輪場利用者 が増 え違法駐輪者 が減 るが、その減少 幅 は小 さい こ とを明 らかに した。 これ らの ことか ら、 自転車利用 を促進 しつつ放置駐輪 問 題 を解 消す るた めには、撤 去施策 の推進 だ けではな く、駐輪場利用促進 のた めの施策 を含 めた適切 な駐輪行動 を生起 させ るための施策 を導入す ることが必要であると考 え られ る。応 用行動分析 学 に基づ くアプ ローチ にお ける代替行動 の分化 強化 とい つた視 点、 あ るい は放置駐輪行動 を撤去等 の方法 によつて抑止 した場合 に、別 の場所 に再び放置す る とい つ た行動 が見 られ ることを考 える と、放置駐輪問題 の根本的 な解決 を 目指す た めには、適切 な駐輪行動 を促す よ うな利用 しやすい駐輪場 を整備 す るこ とや適切 な駐輪行動 に対す る強 化 の機 会 を設 定す るな どして、適切 な駐輪 スペースの利用行動 を増加 させ るこ とも重要で ある。
そ こで研 究
5で
は、適切 な駐輪行動 として駐輪場 を利用す る行動 を取 り上 げ、駐輪場情 報 の提供 が、駐輪行動 に与 える影響 について検討す る。2‑5。 研 究
5
駐輪場情報 の提供が 自転車利用者 の駐輪行動 に及 ぼす効果2‑5‑1。
序研 究
4で
は、放置駐輪 の撤去施策 の効果 を検討 した結果、撤去施策 の顕著 な効果 が確認 され た。 ただ し、撤去 を経験 した場所 と異 な る場所 に車両 を放置す るといつた行動 が見 ら れ るこ ともあ り、特 に研 究1か
ら3に
おいては、本研 究で設定 した駐輪禁止範 囲の周辺 に 車 両が移動 した こ とが複数名 の通行人か ら報告 され てい る。 この こ とか ら、放置駐輪 問題 を解決す るためには、撤去 といった嫌悪的 な手段 だけではな く、適切 な駐輪行動 を生起 さ せ るた めの手段 も実施す る必要がある。大学側 は駐輪場 に駐輪 させ るこ とを意 図 して、放 置車 両 に貼付す る ビラに駐輪場 の情報 を地 図 とともに記載 したが、それ らの駐輪場 が研 究 対象 とした範 囲か らは離れ てお り、場所 が分か りに くかつた ことに加 えて移動 に コス トが かか る とい うことか ら、適切 な駐輪がな されなかつた可能性 が考 え られた。研 究
5で
は、適切 な駐輪行動 として駐輪場 を利用す る行動 を取 り上げ、駐輪場情報 を分 か りやす く提供す ることに加 え、利用 した場合 の利点 を伝 えることで強化 の機会 を設定 し、駐輪行動 に及 ぼす効果 について検討す る。
2‑5‑2。
方法2‑5‑2‑1.研
究期 間、場所及 び状況本研 究 は、2009年
H月
11日 か ら2009年 12月 23日 までの間、土 日祝 日を除 く平 日に実 施 した。 月曜 日か ら金 曜 日の 13時30分
か ら14時30分
の間 に測 定 され た。 この よ うに1日に1回測 定す る こ とを1セ ッシ ョン と した。 場 所 は、講 義棟 の地 下 に あ る駐 輪 場 で あ つ た (Fig。 13;Photo 14)。 地 下駐 輪場 には、713台の 自転 車 を駐輪 す る こ とが で き る、個別 の専用 ラ ックが設 置 され てい た。Fig。 13から分 か る よ うに、周 辺 に も駐 輪 場 が あ った。