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電力負荷に対する熱負荷の比率・温熱比率の変化による分析・考察

第 4 章 既存地域熱供給システム需要家の震災前後の熱負荷・電力負荷の変化の分析

4.7 震災前後の負荷の変化がエネルギーシステムに与える影響

4.7.2 電力負荷に対する熱負荷の比率・温熱比率の変化による分析・考察

4.7.2 電力負荷に対する熱負荷の比率・温熱比率の変化による分析・考察

(2) 分析結果比較

図 4.7.4に震災前後の電力負荷に対する熱負荷の比率、図 4.7.5に震災前後の熱負荷に対する温

熱負荷の比率の比較結果を示す。

Aビルは震災前の電力負荷のデータが欠如し電力負荷に対する熱負荷の比率の算出ができなかっ た。Aビルでは、熱負荷に対する温熱負荷の比率が30%から27%に3ポイント減少していた。

Bビルは震災前の電力負荷のデータが欠如し電力負荷に対する熱負荷の比率の算出ができなかっ た。Bビルでは、熱負荷に対する温熱負荷の比率が10%から23%に13ポイント増加していた。

Cビルでは、電力負荷に対する熱負荷の比率が54%から65%に11ポイント増加していた。ま た、熱負荷に対する温熱負荷の比率が32%から37%に5ポイント増加していた。

Dビルでは、電力負荷に対する熱負荷の比率が68%から71%に3ポイント増加していた。ま た、熱負荷に対する温熱負荷の比率が24%から22%に2ポイント減少していた。

Eビルでは、電力負荷に対する熱負荷の比率と熱負荷に対する温熱負荷の比率が震災前後で同程 度の値を示した。

Fビルは温熱負荷のデータが欠如し熱負荷に対する温熱負荷の比率の算出ができなかった。Fビ ルでは、電力負荷に対する熱負荷の比率が51%から56%に5ポイント増加していた。

Gビルは2009年度の4月の熱負荷のデータが欠如していると考えられるため、5月~3月のデー タで算出した。Gビルでは、電力負荷に対する熱負荷の比率が50%から62%に12ポイント増加し ていた。また、熱負荷に対する温熱負荷の比率が23%から25%に2ポイント増加していた

Hビルでは、電力負荷に対する熱負荷の比率が85%から89%に4ポイント増加していた。ま た、熱負荷に対する温熱負荷の比率が21%から27%に6ポイント増加していた。

AビルとEビルでは、震災前と比較し震災後の値が減少もしくは同程度の値であったため、震 災後のCGS導入の有効性は確認できなかった。一方、Bビル・Cビルでは熱負荷に対する温熱負 荷の比率、Fビルでは電力負荷に対する熱負荷の比率、Dビル・Gビル・Hビルでは、両方の値が 震災前と比較し震災後に増加していた。これらの建物では、震災後に排熱を有効利用できる量が増 えると考えられる。

図 4.7.3 震災前後の電力負荷に対する熱負荷の比率の比較結果

図 4.7.4 震災前後の熱負荷に対する温熱負荷の比率の比較結果 92

71

54

65 68 71

51 52 51 56

50 62

85 89

0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100

2010年度 2015年度 2009年度 2015年度 2009年度 2015年度 2009年度 2015年度 2009年度 2015年度 2009年度 2015年度 2009年度 2015年度 2009年度 2015年度

Aビル Bビル Cビル Dビル Eビル Fビル Gビル Hビル

電力負荷に対する熱負荷の比率[%]

2009年度(Aビルのみ2010年度) 2015年度

30 27

10 23

32 37

24 22 23 23 23 25

21 27

0 5 10 15 20 25 30 35 40

2010年度 2015年度 2009年度 2015年度 2009年度 2015年度 2009年度 2015年度 2009年度 2015年度 2009年度 2015年度 2009年度 2015年度 2009年度 2015年度

Aビル Bビル Cビル Dビル Eビル Fビル Gビル Hビル

熱負荷に対する温熱負荷の比率[%] 2009年度(Aビルのみ2010年度) 2015年度

図 4.7.5に、X 軸に電力負荷に対する熱負荷の比率の変化、Y 軸に熱負荷に対する温熱負荷の比 率の変化をとった変化の分布を示す。今回、A ビルとBビルは電力負荷の欠如、Fビルは温熱負荷 データが欠如しているため分布からは除いた。

熱負荷に対する温熱負荷の比率は 5 件中 3 件が増加、1 件が同程度、1 件が減少する傾向を示し た。それに対して電力負荷に対する熱負荷の比率はすべてのビルにおいて増加していた。温熱比率 と電力負荷に対する熱負荷の比率がともに増加しているビルは5件中3件であった。このことから、

これらの建物では温熱負荷の割合が増加し、CGS の排熱利用の有効利用によるエネルギー効率の向 上が期待できるため、震災後はCGS導入が有効になると考えられる。

図 4.7.5 温熱比率と電力負荷に対する熱負荷の比率の変化による分布

-20 -15 -10 -5 0 5 10 15 20

-20 -15 -10 -5 0 5 10 15 20

熱電比の変化率[%]

熱負荷に対する温熱比率の変化率[%]

Aビル Cビル Dビル Eビル Gビル Hビル 平均