第 4 章 既存地域熱供給システム需要家の震災前後の熱負荷・電力負荷の変化の分析
4.7 震災前後の負荷の変化がエネルギーシステムに与える影響
4.7.1 熱負荷の負荷率の出現頻度による分析・考察
度が最も高いことが分かる。また、低負荷率の出現頻度に着目すると、負荷率1~30%の出現頻度 は2015年度の方が高くなっていることが分かる。
Fビルでは、冷熱負荷の負荷率別の出現頻度において、2009年度、2015年度共に、負荷率1~
10%の出現頻度が最も高いことが分かる。また、低負荷率の出現頻度に着目すると、負荷率 1~
20%の出現頻度は2015年度の方が高くなっていることが分かる。温熱負荷の負荷率別の出現頻度 において、温熱負荷のデータが欠如しているため比較ができなかった。
Gビルでは、冷熱負荷の負荷率別の出現頻度において、2009年度、2015年度共に、負荷率1~ 10%の出現頻度が最も高いことが分かる。また、低負荷率の出現頻度に着目すると、負荷率 1~ 30%の出現頻度は2015年度の方が高くなっていることが分かる。温熱負荷の負荷率別の出現頻度 において、2009年度は負荷率11~20%の出現頻度が最も高く、2015年度共は負荷率1~10%の出 現頻度が最も高いことが分かる。また、低負荷率の出現頻度に着目すると、負荷率 1~10%、21~ 30%の出現頻度は2015年度の方が高いが、負荷率11~20%の出現頻度は2009年度の方が高くなっ ていることが分かる。
Hビルでは、冷熱負荷の負荷率別の出現頻度において、2009年度、2015年度共に、負荷率1~ 10%の出現頻度が最も高いことが分かる。また、低負荷率の出現頻度に着目すると、負荷率 1~ 20%の出現頻度は2009年度方が高くなっていることが分かる。温熱負荷の負荷率別の出現頻度に おいて、2009年度、2015年度共に、負荷率1~10%の出現頻度が最も高いことが分かる。また、
低負荷率の出現頻度に着目すると、負荷率1~30%の出現頻度は2015年度の方が高くなっている ことが分かる。
これらの結果より、温熱負荷の方が震災前後での変化が大きいが、冷熱負荷は温熱負荷より負荷 率30%以下の低負荷時間の割合が大きいことが分かる。また、負荷率30%以下の低負荷運転時間 の出現頻度割合が震災前後で増加している建物は、冷熱負荷は8件中5件、温熱負荷は7件中6件 であった。そして、震災前と比べて震災後の負荷は、Aビル、Bビル、Cビル、Hビルでは温熱源 機器、Dビル、Fビルでは冷熱源機器、Eビル、Gビルでは冷熱・温熱源機器の台数分割によっ て、低負荷率時の熱源機器の高効率化が図られ省エネルギーに寄与すると予想される。
図 4.7.1 全分析建物の震災前後の冷熱負荷率の出現頻度割合
図 4.7.2 全分析建物の震災前後の温熱負荷率の出現頻度割合
4.7.2 電力負荷に対する熱負荷の比率・温熱比率の変化による分析・考察