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間取り問題の目的(6 部屋と廊下の場合)

第 4 章 進化的多目的最適化 39

4.4 間取り問題の目的(6 部屋と廊下の場合)

目的 1  床面積

住戸全体の床面積を84 m2 とした場合の各部屋の床面積の目標を居間=20m2, 台所=16m2,寝室1=12m2,寝室2=12m2,寝室3=12m2,水廻り=9m2,住戸内 廊下=1m2とする.なお,この設定での合計は82m2である.

次に部屋iの床面積aiと目標床面積aˆiからこの部屋のフィットネス関数fi1(ai) を図4.1のように定める.間取り全体の床面積仕様に対するフィットネス値をこれ ら6部屋と住戸内廊下のフィットネス値の総和(f1 =∑7

i=1fi1(ai) )で表す.

目的 2  部屋形状

部屋毎にフィットネス関数と形状重要性の重み係数を用意し,これを総合して目 的2に対するフィットネス値を求める.

第1に,部屋iの短辺長/長辺長比をriとし,この部屋の縦横比に対するフィッ トネス関数fi2(ri)を図4.2のように定める.

第2に,部屋形状の矩形の度合いとしてgi2を(床面積ai)/(部屋iを全て含有す る最小の四角形の面積)と定めた.

第3に,部屋に種類によって形状の重要性が違うため各部屋の形状に対して重 み付けwiをする(居間=0.75,台所=0.50,寝室1〜3=1.00,水廻り=0.25,住戸 内廊下=0.00).なお,4部屋の最適化時は水回り=0.10としていた.

以上より,間取り全体に対する部屋形状のフィットネス値を,f2 = ∑7

i=1(wi× fi2(ri)×gi2)で表す.

目的 3  動線(部屋間の隣接関係)

今回は住戸内に廊下を設置する場合を想定しているが,4部屋の場合と同じく,

空間の性格をパブリックとプライベートの二つに分類し,パブリックな性格の空 間を通過経路として利用できるものとする.パブリックな空間(通過経路とでき る)は居間,台所,住戸内廊下であり,プライベートな空間(通過経路とできな い)は寝室1〜3と水廻りとする.また,隙間が出来た場合にはその隙間を通過経 路とすることができるものとする.

部屋間の隣接関係,間取りの動線の建築計画的な成立のためには,共同通路か ら住戸にアクセスし各部屋を経由してベランダに出ることができることが必要で ある.次の7つの隣接関係が成立する毎に1点を動線に関するフィットネス値に加 算する.⇔はその左右の部屋または空間の行き来ができる,隣接関係にあること を意味する.

共同通路 ⇔ (住戸内廊下 or 居間or 台所) または 共同通路 ⇔ 隙間 ⇔ (住戸内廊下 or居間 or台所)

寝室1 ⇔ (居間or 台所or 住戸内廊下) または 寝室1 ⇔ 隙間 ⇔ (居間 or台所 or住戸内廊下)

寝室2 ⇔ (居間or 台所or 住戸内廊下) または 寝室2 ⇔ 隙間 ⇔ (居間 or台所 or住戸内廊下)

寝室3 ⇔ (居間or 台所or 住戸内廊下) または 寝室3 ⇔ 隙間 ⇔ (居間 or台所 or住戸内廊下)

水廻り ⇔ (居間or台所 or住戸内廊下)または 水廻り ⇔ 隙間 ⇔ (居間 or台所 or住戸内廊下)

ベランダ ⇔ (居間or 台所or 住戸内廊下) または ベランダ ⇔ 隙間 ⇔ (居間or台所 or住戸内廊下)

(居間 ⇔ 台所) and (居間 ⇔ 住戸内廊下)または (居間 ⇔ 台所) and (台所 ⇔ 住戸内廊下)または (居間 ⇔ 住戸内廊下) and (台所 ⇔ 住戸内廊下)

(厳密にはここも隙間経由の場合を含める必要がある.)

目的 4  採光(窓面積)

4部屋の場合と同様.

目的 5  住戸内壁長

4部屋の場合と同様.

目的 6  住戸内給排水管長

4部屋の場合と同様.

目的 7  定性的評価

4部屋の場合と同様.