第 6 章 建築計画支援システム主観評価実験 85
6.1.3 実験の説明
– 計画する部屋:リビングルーム(LR),ダイニングキッチン(DK),水 周り(水),ベッドルーム(BR)の4部屋です.水周りは風呂,便所,
洗面,洗濯機置き場などを含みます.今回はこの内部までの計画は行い ません.
– アクセス:共同通路から住戸に入ります.
– 方角:上(共同通路)側が北です.
– 2D/3D表示切替:間取り図の2D/3Dの切り替えはいつでも好きなよう
に行ってください.固定でも良いです.
• 計画条件:目標面積(±10%程度):LR=16m2,DK=12m2,水=9m2,BR=12m2 動線(共同廊下側から住戸に入り各部屋への出入り)を考慮してください.
基本的に部屋と部屋との間は壁によって隔てられるものとし,必要に応じて 扉等を付けるものとします今回は住戸内に廊下はありません.よって共同通 路側の一つのセルを玄関として下さい.採光:水周り以外の部屋の採光を考 慮してください(建築基準法では床面積に対する1/7以上の採光(窓)面積 が必要).共同通路側には玄関と必要に応じて窓(腰壁付き)(1m2/m程度)
を設置し,ベランダ側にはベランダへ繋がる開口部(2m2/m程度)を設置す るものとします.DKとLRが接する場合,その接する壁面は可動間仕切り
(ふすま,アコーデオンカーテン)とすることが出来ます.そのため採光の 計算やその利用方法(例えば食事をする場所やさらに一室のように使うこと も出来るなど)に関しても自由度があるものとします.間取り図に時々表れ る「空(から)」はどの部屋にも割り当てられていません.システム上の欠 点なのですが,今回ここは通路や物入れとして使えるものとします.
• 評価方法:
1. 表示された間取りに対して全て1〜5の評価をして下さい.評価は相対 評価とします.主観的な評価でかまいません.5点評価で5が最も良い,
1が最も悪いとします.例えば,一つの画面上(21の間取り)で最も良 いと思われるものに5を,最も悪いと思われるものに1を付け,その間 の評価も相対的に行ってください.同じ点数が複数あり得ます.注意:
とても良いと言える間取りがない場合や,すべて良い間取りばかりに
なった場合があるかもしれませんが,必ず最高5点と最低1点の間取り を選び全体を相対評価してください.
2. 「並び替え」ボタンについて:評価した評価値を順に間取り図を並び替 えます.これによって同じ点数同士の間取りなどを比べながら評価をし 直すことができ,かつ,評価の精度を上げると同時に気楽に評価ができ るようになります.また評価していない間取りを簡単に知ることもでき ます.
3. 全ての間取りを評価し終えたら「次の世代」ボタンを押します.
4. 計算が終わるとまた次の評価を行ってください.1回の実験で複数回程 度繰り返します.システムA,Bの実験があり,1回当たり15分を目標 に評価をお願いします.
• その他:途中での質問もかまいません,操作の時間は1つのシステム実験に 15分から20分を目安としてください.