4 JP1/FTP の運用管理
4.1 運用管理コンソールの設定
運用管理機能を使用するには,管理するホストと管理対象となるホストで,それぞれプ ログラムを起動します。なお,運用管理コンソールは,Administrators権限のあるユー ザ(Windows Server 2008の場合は管理者)で起動してください。
●管理するホスト:運用管理コンソールを起動する
管理するホストで起動します。リモートまたはローカルで動作する
JP1/FTP
サーバの 伝送履歴の参照や,各定義情報の登録・更新・参照ができます。運用管理コンソールの起動方法
Windows
の[スタート]メニューから[プログラム]−[JP1_FileTransmission Server_FTP]−[運用管理コンソール]を選択する。
運用管理コンソール画面が表示されます。運用管理コンソール画面を次の図に示 します。
図
4-1 運用管理コンソール画面
1.
[編集]−[管理ホスト一覧]:「4.1.1 管理対象ホストを追加する」2.
[表示]−[履歴表示件数]:履歴情報画面に表示する履歴件数を設定します。[履歴表示件数]ダイアログボッ クスが表示されますので,表示したい履歴件数を
1
〜10,000
件の範囲で指定しま す。3.
ツリー画面:管理対象ホストと,各情報の一覧が表示されます。表示切り替えタブで,ホストご と,機能ごとの表示に切り替えられます。
管理対象のホストが増え,ツリー画面に表示し切れない場合は,選択したホストの 前後四つまでの情報が表示されます。
4.
リスト画面:ツリー画面で選択した情報の一覧が表示されます。表示切り替えタブで,各機能の 表示に切り替えられます。
5.
詳細画面:リスト画面で選択した情報の詳細が表示されます。ただし,定義ユティリティの場 合は,何も表示されません。
●管理対象ホスト:運用管理エージェントを起動する 運用管理エージェントが動作するホストで起動します。
管理エージェントの起動方法
運用管理コンソールで管理する管理エージェントは,サービスの「JP1/File
Transmission Server/FTP Agent」を開始します。サービスの起動については,
「2.3 サービスの起動・終了」を参照してください。
4.1.1 管理対象ホストを追加する
運用管理コンソールから,管理するホストを設定します。
1.
運用管理コンソールで,[編集]−[管理ホスト一覧]を選択する。[管理ホスト定義情報の編集]ダイアログボックスが表示されます。
図
4-2
[管理ホスト定義情報の編集]ダイアログボックス2.
追加する管理対象ホストのアドレスと表示名をコンマ区切りの形式で指定する。ホストアドレス[,表示名[,ポート番号]] ホストアドレス
システムで定義されているホスト名称(OSのインストールディレクトリ
¥system32¥drivers¥etc¥hosts
に記載されているホスト名称),またはIP
アドレスを指定します。
この項目は省略できません。
表示名
((0
〜15
バイトの文字列))
管理対象ホストとして,運用管理コンソール画面に表示される任意の表示名を指 定します。
この項目は省略できます。省略した場合は,ホストアドレスで指定したものが表 示されます。
ポート番号
管理対象ホストのポート番号を指定します。
ポート番号は省略できます。省略した場合は,ローカルホストの
ftsagent
のポー ト番号が仮定されます。ホストアドレスまたは表示名に「,(コンマ)」または「"(引用符)」が含まれる場合 ホストアドレスまたは表示名を「"(引用符)」で囲んでください。
(例)表示名「aaa,bbb」を指定する場合→
myhost,"aaa,bbb",20252
(例)表示名「aaa"bbb」を指定する場合→
myhost,"aaa""bbb",20252 3.
複数のホストを登録する場合は,手順2
を繰り返す。4.
[変更]をクリックする。入力したホスト名が,ツリー画面に表示されます。
4.1.2 管理対象ホストを削除する
1.
運用管理コンソールで,[編集]−[管理ホスト一覧]を選択する。[管理ホスト定義情報の編集]ダイアログボックスが表示されます。
2.
削除する管理対象ホストをドラッグで指定し,[Delete]キーを押す。3.
[変更]をクリックする。そのほかの編集方法
管理対象ホストの情報は,JP1/FTPのインストールディレクトリ
¥manager¥console¥hostdef.csv
ファイルにcsv
形式(コンマ区切り)で保存 されています。このファイルは,メモ帳などのテキストエディターで編集できます。テキストエディターで編集した情報を有効にするには,運用管理コンソールを再起 動する必要があります。