(9) VRRP
4.1 運用端末による管理
本装置の運用にはコンソールまたはリモート運用端末が必要です。コンソールは RS232C に接続する端 末,リモート運用端末は IP ネットワーク経由で接続する端末です。また,本装置は IP ネットワーク経由で SNMP マネージャによるネットワーク管理にも対応しています。コンソールやリモート運用端末など本装 置の運用管理を行う端末を運用端末と呼びます。
4.1.1 運用端末の接続形態
コンソールは本装置のシリアル接続ポート(CONSOLE)に接続します。また,本装置のシリアル接続ポー ト(AUX)に接続することもできます。コンソールの接続形態を次の図に示します。
図 4‒1 コンソールの接続形態
リモート運用端末は,次に示す三つの接続形態がとれます。
• マネージメントポート接続する形態
• 通信ポートが接続する IP ネットワークから接続する形態
• シリアル接続ポート(AUX)にダイアルアップ IP 接続する形態 リモート運用端末の接続形態を次の図に示します。
図 4‒2 リモート運用端末の接続形態
(1) シリアル接続ポート(CONSOLE)
シリアル接続ポート(CONSOLE)にコンソールを接続します。コンフィグレーションを設定していなく ても本ポートを介してログインできるので,初期導入時には本ポートからログインして,初期設定ができま す。
(2) シリアル接続ポート(AUX)
シリアル接続ポート(AUX)にコンソールを接続します。コンフィグレーションを設定していなくても本 ポートを介してログインできるので,初期導入時には本ポートからログインして,初期設定ができます。な お,シリアル接続ポート(AUX)から接続した場合,Rom,Boot 状態は表示されません。
(3) マネージメントポート
マネージメントポートを介して,遠隔のリモート運用端末からの本装置に対するログインや SNMP マネー ジャによるネットワーク管理ができます。このポートを介して telnet や ftp によって本装置へログインす るためには,本装置のコンフィグレーションで IP アドレスおよびリモートアクセスの設定をする必要があ ります。
(4) 通信用ポート
マネージメントポートと同様の運用ができます。
(5) シリアル接続ポート(AUX)にダイアルアップ IP 接続
リモート運用端末をマネージメントポート接続した場合と同様の運用ができます。本装置やモデムの設定 については,「7.1.3 ダイアルアップ IP 接続」を参照してください。
4.1.2 運用端末
コンソールとリモート運用端末の運用管理での適用範囲の違いを次の表に示します。
表 4‒1 コンソールとリモート運用端末の運用管理での適用範囲の違い
運用機能 コンソール リモート運用端末
遠隔からのログイン 不可 可
本装置から運用端末へのログイン 不可 可
アクセス制御 なし あり
コマンド入力 可 可
ファイル転送方式 なし ftp
IP 通信 不可 IPv4 および IPv6
SNMP マネージャ接続 不可 可
コンフィグレーション設定 不要 必要
(1) コンソール
コンソールは RS232C に接続する端末で,一般的な通信端末,通信ソフトウェアが使用できます。コンソー ルが本装置と通信できるように,次の標準 VT-100 設定値(本装置のデフォルト設定値)が通信ソフトウェ アに設定されていることを確認してください。
• 通信速度:9600bit/s
• データ長:8 ビット
• パリティビット:なし
• ストップビット:1 ビット
• フロー制御:なし
シリアル接続ポート(CONSOLE)接続の場合に,通信速度を 9600bit/s 以外(1200/2400/4800/
19200bit/s)で設定して使用したい場合は,コンフィグレーションコマンド speed で本装置側の通信速度 設定を変更してください。ただし,実際に設定が反映されるのはコンソールからいったんログアウトしたあ とになります。
なお,シリアル接続ポート(AUX)接続の場合は,通信速度は 9600bit/s 固定です。
図 4‒3 コンソール接続時の通信速度の設定例 (config)# line console 0
(config-line)# speed 19200
! 注意事項
コンソールを使用する場合は次の点に注意してください。
• 本装置ではコンソール端末からログインする際に,自動的に VT-100 の制御文字を使用して画面サイズを取 得・設定します。VT-100 に対応していないコンソール端末では,不正な文字列が表示されたり,最初の CLI プロンプトがずれて表示されたりして,画面サイズが取得・設定できません。
また,ログインと同時にキー入力した場合,VT-100 の制御文字の表示結果が正常に取得できないため同様 の現象となるので注意してください。この場合は,再度ログインし直してください。
• 通信速度の設定が反映されるのは,ログアウトしたあとになります。コンソールからいったんログアウトし たあとで,使用している通信端末や通信ソフトウェアの通信速度の設定を変更してください。変更するまで は文字列が不正な表示になります(「login」プロンプトなど)。
• 通信速度を 9600bit/s 以外に設定して運用している場合,装置を起動(再起動)するとコンフィグレーショ ンが装置に反映されるまでの間,不正な文字列が表示されます。
(2) リモート運用端末
本装置に IP ネットワーク経由で接続してコマンド操作を行う端末が,リモート運用端末です。telnet プロ トコルのクライアント機能がある端末はリモート運用端末として使用できます。
! 注意事項
本装置の telnet サーバは,改行コードとして[CR]を認識します。一部のクライアント端末では,改行コードとし て[CR]および[LF]を送信します。これらの端末から接続した場合,空行が表示されたり,(y/n)確認時にキー入 力ができなかったりするなどの現象がおこります。このような場合は,各クライアント端末の設定を確認してく ださい。
4.1.3 運用管理機能の概要
本装置はセットアップ作業が終了し,装置の電源 ON で運用に入ります。本装置と接続した運用端末では,
運用コマンドやコンフィグレーションコマンドを実行し,装置の状態を調べたり,接続ネットワークの変更 に伴うコンフィグレーションの変更を実施したりできます。本装置で実施する運用管理の種類を次の表に 示します。
表 4‒2 運用管理の種類
運用機能 概要
コマンド入力機能 コマンドラインによる入力を受け付けます。
ログイン制御機能 不正アクセス防止,パスワードチェックを行います。
コンフィグレーション編集機能 運用のためのコンフィグレーションを設定します。
ネットワークコマンド機能 リモート操作コマンドなどをサポートします。
ログ・統計情報 過去に発生した障害情報および回線使用率などの統計情報を表示し
ます。
LED および障害部位の表示 LED によって本装置の状態を表示します。
MIB 情報収集 SNMP マネージャによるネットワーク管理を行います。
装置保守機能 装置を保守するための状態表示,装置とネットワークの障害を切り
分けるための回線診断などのコマンドを持ちます。
MC 保守機能 MC のフォーマットなどを行います。