(9) VRRP
7.1 解説
(1) 本装置の設定
(a) モデムの準備
あらかじめモデムが自動着信するように設定します。モデムやモデムと AT 互換機を接続するためのスト レートケーブルを用意してください。また,本装置ではモデムを設定できないので,PC などに接続して設 定してください。
モデムに付属の説明書を参照して,AT コマンドを使用して次の表に示す設定をしてください。拡張 AT コ マンドを持つモデムでは,例で示したコマンドと異なるコマンドを使用する場合があります。
表 7‒2 モデムの設定
設定項目 設定内容
指定例
(Hayes 互換 AT コマ ンドの場合)
CD 信号状態 CD 信号は通常オフで,相手モデムのキャリアを受信するとオンにし ます。
AT&C1
DTR 信号状態 DTR 信号がオンからオフに変わるとモデムを初期化します。 AT&D3
コマンドエコー 入力したコマンドを DTE に出力しません。 ATE0
フロー制御 DTE と DCE 間のフロー制御を設定します。
• RTS/CTS フロー制御有効
• XON/XOFF フロー制御無効
AT&K3
リザルトコード リザルトコードを DTE に出力しません。 ATQ1
自動着信 自動着信するまでの呼び出し回数を設定します。 ATS0=2
リセット時の設定 モデム内の不揮発性メモリから設定を読み出します。 AT&Y0 設定の保存 設定をモデム内の不揮発性メモリに保存します。 AT&W0
コマンドを DTE に出力しないようにコマンドエコーを設定すると,コマンドを入力しても文字は表示され ません。設定が完了したらモデムに設定内容を保存します。設定保存後に設定内容を表示して確認します。
(例)Hayes 互換 AT コマンドでモデムを自動着信に設定する場合 AT&F&C1&D3E0&K3Q1S0=2&W0&Y0&V
シリアル接続(モデム)の場合は,通信ソフトウェアのダイアル機能を使用してダイアルします。ダイアル 機能については通信ソフトウェアの説明を参照してください。端末から AT コマンドを使用してダイアル 接続できます。ダイアル機能を持たない通信ソフトウェアを使用する場合などは AT コマンドでダイアル してください。AT コマンドのダイアル方法についてはモデムのマニュアルを参照してください。
(例)Hayes 互換 AT コマンドでダイアルする場合
• 公衆回線を使用してトーンで 123-4567 へダイアルする。
AT&FE0&S1S0=0S2=255TD123-4567
• 構内交換機を使用してトーンで 123-4567 へダイアルする。
AT&FX3E0&S1S0=0S2=255TD123-4567
• 構内交換機を使用してトーンで 0 をダイアルして,数秒待ってから 123-4567 へダイアルする。
AT&FX3E0&S1S0=0S2=255TD0,123-4567
設定したモデムを本装置の AUX ポートに接続します。
(b) コンフィグレーション設定
本装置で使用する IP アドレスと,リモート運用端末で使用する IP アドレスを設定します。設定するインタ フェースは async です。
本装置で使用する IP アドレスが 10.0.0.1,リモート運用端末で使用する IP アドレスが 10.0.0.2 の場合,
次の図のようにコマンドを実行します。
図 7‒2 async に関するコンフィグレーション設定例 (config)# interface async 1
(config-if)# ip address 10.0.0.1 255.255.255.0 (config-if)# peer default ip address 10.0.0.2
(2) リモート運用端末の設定
(a) モデムの準備
本装置にダイアルアップ IP 接続する運用端末でモデムを使用するための設定方法は,モデムのマニュアル を参照してください。
(b) 接続ソフトの設定
本装置にダイアルアップ IP 接続する運用端末にダイアルアップ IP 接続用のソフトをインストールして,次 の表のように設定します。
表 7‒3 ダイアルアップ IP 接続設定内容
設定項目 設定内容
サーバの種類 PPP
インターネットプロトコル(TCP/IP) TCP/IP
IP アドレス IP アドレスを自動的に取得する
DNS サーバのアドレス DNS サーバのアドレスを自動的に取得する
認証方式 PAP/パスワードを暗号化しない
電話番号 本装置に接続するモデムで使用する電話番号
(c) 認証に使用するユーザ名とパスワード
ダイアルアップ IP 接続の認証に使用するユーザ名とパスワードは,本装置のログインに使用するユーザ名 とパスワードを使用します。なお,パスワードなしのユーザ名で認証を行うと,入力したパスワードは無視 されます。
(3) 回線接続とログイン
(a) 回線接続
接続ソフトからダイアルします。
(b) 接続確認
ダイアルアップ IP 接続を行うと IP アドレスが割り当てられます。ping コマンドなどで宛先アドレスへの 通信可否を確認できます。
ダイアルアップ IP 接続が正しく行われている場合に本装置上で show sessions コマンドを使用すると,
ユーザが aux ポートからログインしているように表示され,運用端末で使用している IP アドレスも表示さ れます。
図 7‒3 show sessions コマンド実行例
> show sessions
Date 20XX/01/07 12:00:00 UTC
gilbert console --- 0 Jan 6 14:16
john aux --- 1 Jan 6 14:16 (ppp0:10.0.0.1) <-1
1.「aux」であることを確認します。また,運用端末に割り当てられた IP アドレス(10.0.0.1)が表示さ れます。
(c) ログイン
リモート運用端末(リモートログイン)が使用できます。
(4) 回線切断
ダイアルアップ IP 接続は次の要因で切断されます。
• 運用端末からの切断要求
• 他ログインユーザからの killuser コマンドによるユーザ※の強制ログアウト
• 回線障害
• コンフィグレーションコマンド interface async の関連コマンドの変更および削除 注※
ここでは AUX ポートからログインしているユーザを指します。
[注意事項]
ダイアルアップ IP 接続が切断された場合,すぐには再接続できないことがあります。その場合,300 秒程度の間隔を空けてから再接続してください。