第 5 章 新語における混種語の特徴
5.3 混種語の造語パターンにおける特徴
5.3.3 連接する造語成分の語種の組み合わせ
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ておらず、後ろの造語成分としては外来要素よりは使われにくいことが分かる。しかし、「造 語成分 1、2、3」では 20%前後を占めており、「造語成分 2」以外は外来要素よりその割合が高 いことがわかる。韓国語の固有要素は日本語の固有要素に比べて後ろでは使われにくいが、日 本語よりは高い割合を占めている。混種要素は日本語の場合は「造語成分 5」まで現れている のに対し、韓国語の場合は「造語成分 3」でしか見られない。しかし、日本語も韓国語も混種 要素の大部分が「造語成分 1」で用いられている。その割合は日本語が 13.5%、韓国語が 20%
で、韓国語の方が高い。
このように日本語と韓国語の混種語における造語成分別の語種の分布はかなり違う形を取 っている。日本語と韓国語の大きな差は固有要素と外来要素にある。日本語の外来語は 20%か ら 30%の間に分布し、固有語とは約 15%から 20%の差を有しているのに対し、韓国語の外来語は 固有語との差があまりなく「造語成分 2」でピークとなり、「造語成分 4」まで下がるが、その 幅も大きい。また、日本語は「5.2」で述べた混種語全体に占める各造語成分の比率から見た
「漢語要素>外来語要素>固有語要素>混種語要素」の順が、何番目の造語成分でも同じである ことが分かる46。一方、韓国語は混種語の造語成分の比率である「漢語要素>外来語要素>固有 語要素>混種語要素」の順と各語種が必ず合致してはいない。それは外来要素と固有要素の順 番が上になったり下になったりしているためである。このように全体的に見ると韓国語の方が 変動が大きいと言える。
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<図 13>連接する造語成分の語種の組み合わせの分布
まず、日本語と韓国語の比率が高いところを見ると日本語は「固・漢」、「漢・漢」、「漢・外」、
「外・漢」で、韓国語は「固・漢」、「漢・固」、「漢・外」、「外・漢」である。両言語ともに高 い割合を占めている組み合わせは「固・漢」、「漢・外」、「外・漢」である 。高い比率の組み 合わせの中で韓国語にはなく日本語にあるのは「漢・漢」、日本語にはなく韓国語にあるのは
「漢・固」である。次に、前の成分の語種別に見て最も比率が高いのは日本語は「固・漢」、「漢・
漢」、「外・漢」で、韓国語は「固・漢」、「漢・外」、「外・漢」である。この内、両言語に共通 でないのは前が「漢」の場合で、日本語は「漢・漢」、韓国語「漢・外」である。このように 連接する造語成分の組み合わせには類似点と相違点があるが、その詳細な内訳は次のようであ る。
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<表 22>連接する造語成分の語種の内訳 固·
固 固·
漢 固·
外 固·
混 漢·
固 漢·
漢 漢·
外 漢·
混
J 個
数 49 295 106 2 192 738 518 22 J % 1.9 11.2 4.0 0.1 7.3 28.0 19.7 0.8
K 個 数
51 309 50 5 179 136 206 9
K % 3.8 23.0 3.7 0.4 13.3 10.1 15.3 0.7 外 ·
固
外 · 漢
外 · 外
外 · 混
混 · 固
混 · 漢
混 · 外
混 ·
混 合計
J 個
数 45 504 77 7 4 54 19 1 2633 J % 1.7 19.1 2.9 0.3 0.2 2.1 0.7 0 100
K 個
数 40 256 24 3 11 47 18 2 1346 K % 3.0 19.0 1.8 0.2 0.8 3.5 1.3 0.1 100
日本語の場合は「漢・漢」が 28%で最も高い割合を占め、「漢・外」と「外・漢」は約 19%で ある。その次は「固・漢」が 10.6%、「漢・固」が 6.9%で、この五つの結合が約 75%を占めてい る。その五つの結合はその造語成分としてすべて漢語要素を含んでいる。韓国語の場合は「固・
漢」の結合が 23%で最も高く、「外・漢」が 19%、「漢・外」が 15.3%である。その次に「漢・固」
が 13.3%、「漢・漢」が 10.1%である。この五つの語種の結合が約 70%を占めている。韓国語の 方も日本語と同様に高い割合を占めている組み合わせに漢語要素が含まれている。しかし、日 本語で割合が最も多いのは「漢・漢」であるのに対して韓国語は「固・漢」である。両言語と も「漢・固」よりは「固・漢」の方が多いが、その割合を見ると韓国語の方が日本語よりそれ ぞれの比率が約 2 倍程度高いことが分かる。二、三番目に割合が高いのは両言語ともに「外・
漢」と「漢・外」である。日本語は「外・漢」が 19.1%、「漢・外」が 19.7%で、「漢・外」の 方が少し高いが、小数点の差でほぼ同じ割合であると言える。韓国語は「外・漢」が 19%、「漢・
外」が 15.3%で、「外・漢」の方がやや高い。
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多く現れる組み合わせの順序から二番目と三番目は両言語ともに外来要素を含んでいる
「外・漢」、「漢・外」である。その割合も両方を合わせて 30%を超え、外来要素が漢語要素の 前でも後ろでもよく組み合わされていることが分かる。この点は漢語要素と外来要素による語 の造り方に注目すべき理由でもある。