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第 6 章 混種語における外来要素の特徴

6.2 日本語の混種語における外来要素

6.2.1 混種語における外来要素の使用頻度と位置

まず、混種語に外来要素を含んでいる語がどのくらいあるかを見ると、混種語 1568 語の内、

1053 語が外来要素を含んでいる。本研究での混種語の語数 142147語の内 74.1%が外来要素を 含んでおり、外来要素を含んでいない 25.9%(368 語)の約 3 倍に達している。外来要素を含ん でいる混種語はそれぞれβ数や外来要素の位置も異なる。そのため、造語成分別に外来要素を

47 本研究での造語成分はβ単位で区切ったものであるため 1βの混種語はそれ自体が造語 成分である。もちろんその混種語には外来要素が使われているが、それは分析単位が異な るのでここでは 1βの 147 語を除外した。

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全部取り出した結果、延べ数 117248、異なり数 719 であった。では、その外来要素が混種語の 中でどの位置で使われているのかを見るためにその使用頻度と位置49を表で表すと下のようで ある。

<表 23>日本語の外来語の使用頻度と位置(異なり数) 使用頻度

/位置 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 12 14 16 23 27 総 計 前 266 15 6 1 3 1 0 0 0 0 0 0 0 0 0 292 後 208 35 9 3 2 2 1 2 0 0 0 0 0 0 0 262 中 68 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 78

* 38 17 9 2 5 6 0 4 1 1 1 1 1 1 87 総計 542 98 32 13 7 8 7 2 4 1 1 1 1 1 1 719

<表 23>の異なり数の混種語における外来要素の位置を見ると「前」が 292、「後」が 262、

「中」が 78 で、複数の位置に来る「*」が 87 である。混種語における外来要素の位置は大 きく前と後ろに分かれることが分かる。また、使用頻度の面からは「使用頻度 1」の外来 要素は 542 で、混種語の外来要素の約 2/3 以上が「使用頻度 1」である。「使用頻度 2」か らは急激に減り、その傾向は「使用頻度 5」まで続くが、「使用頻度 6~9」の間ではその数 が多くなったり少なくなったりする。それが「使用頻度 10」以上になると全部 1 に止まっ ている。総計からその位置を見ると後ろより前に来る外来要素が多いが、それは「使用頻 度 1」で第一造語成分の外来要素が多いことと関係がある。そこで使用頻度による位置を 見ると「使用頻度 2」からは第一造語成分より最終造語成分が多くなり、それが使用頻度 5 を除いて「使用頻度 8」まで続く。それに「使用頻度 7」以上からは前のみに位置する外来 要素はない。さらに、「使用頻度 9」以上になると後ろのみに位置する外来要素もなく、複

48 第 5 章の<表 20>の造語成分別外来要素を参考にされたい。

49 大きく前、後、中、* の 4 つに分けて分類しているが、「前」は造語成分として第一造 語成分を、「後」は最後の造語成分を意味する。また、「中」は第一造語成分でも最後の造 語成分でもないところに位置する成分であり、「*」はその 3 つの中で一つではなく複数の 位置で使われている成分である。

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数の位置で混種語の要素として使われることが分かる。つまり、日本語の混種語における 外来要素は「使用頻度 1~8」では使用頻度が高くなるにつれ第一造語成分よりは最終造語 成分として使われる傾向があるが、「使用頻度 9」以上になると第一造語成分としても最終 造語成分としてもそれ以外の位置の成分としても用いられると言える。

このように混種語の外来要素は第一造語成分と最終造語成分が圧倒的に多いが、「中」

に位置する外来要素と複数のところに位置するものの使用頻度を見ると「中」は「使用頻 度 3」以上からは見当たらない。また、複数の位置に使われる外来要素は「使用頻度 2~29」

にかけて「使用頻度 8」を除くすべての使用頻度に見られる。

では、ここではまず第一造語成分と最終造語成分の外来要素とそれを含んでいる混種語 の実例を見ながら前の成分と後ろの成分にはどのような違いがあるのかについて述べる。

その後、「中」に位置する外来要素と複数のところに位置する外来要素について述べること にする。その順序は使用頻度別に「前」と「後」の外来要素の実例をアイウエオ順に提示 する。ただし、「使用頻度 1」の場合は外来要素を別に出さずにそれを含んでいる実例のみ を提示することにする。「使用頻度 1」の実例は次のようである。

【使用頻度 1】

「前」266 例

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「後」208 例

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