• 検索結果がありません。

第 3 章 調査概要

3.2 資料の性格

ここでは各資料の刊行の言葉や本書の使い方などに書いてある内容を参考にし、各資料 はどのような語を収めているのかということについてまとめる。まず、日本の新語の研究

- 33 -

資料である『現代用語』の「本書の収録語」には次のように書いている。

「a)内外の政治・経済・産業の動きを理解するために必要な時事語、b)今日の文化・科学 を理解するために必要な学術常識語、c)現代生活の常識として知っておきたい風俗語・流 行語、d)国際化が進展する中でマスコミなどで使用される外来語・略語。以上の基準をも とにえらばれたものである。各種の常識試験に出てきそうな各分野の新語はもちろん、あ るいは専門的な用語であっても現代人の常識・知識として必要な用語は、ほぼ完全に網羅 したと自負する。」-『現代用語 2002』(5 ページ)-

「世の中で新しく生み出されることばのうち、一般読者の耳に入る可能性のあるもの全て です。また新しいことばでなくとも、用語の「今日的な意義/ニュアンス」が大きく、あら ためて解説が必要なものは収録しています。逆に、既に世の中に定着しきっている用語は 収録の優先順位を落としています。それらの用語については国語辞書・百科事典をご利用 ください。」-『現代用語 2006:』(11 ページ)-

以上の記述からも分かるように『現代用語』は時事語、風俗語・流行語、専門的な用語 であっても知っておくべき、知っておきたい語を収録している広い意味での新語辞典であ る。必ず、新語のみでを載せているのではないが、定着している語の優先順位を落として いるということからまだ定着していない新語を優先 的に収めていることが分かる。また、

「新語・注目語」に関しては基礎語ページとは別に新語を載せているということを次のよ うに明記している。

「1)2006 年版では各ジャンル用語集の各項目を 2 分類して掲載しています。

・新語・注目語ページ

・基礎語ページ

の 2 つに分けて編成しています。基礎語のページでは新語のみならず、現在を読むため に必要な忘れてしまいがちな「ちょっと古いことばも収録しています。」-『現代用語 2006:』(11 ページ)-

- 34 -

もう一つの資料である『月刊言語』ではその連載と関連しては何も述べていないが、載 せている語を見ると放送語・流行語・若者言葉などの語を扱っていることが分かる。

一方、韓国語の資料である『○○年新語』の刊行の言葉には次のように書いてある。

「……올해는 몇몇 주요 일간지(동아일보、매일경제)와 방송(한국방송공사、문화방

송)뉴스를 대상으로 신어를 조사하였다. 국립국어원에서 펴낸 표준국어대사전에 올 라있지 않은 말은 모두 신어로 보았다. 그렇지만 자료집에서는 2002 년에 새로이 만 들어진 말과 오래전부터 쓰여왔으나 여러 가지 이유로 국어사전에 오르지 않은 말 을 따로 구분하여 정리하였다……」-『2002 년 신어

』(11 ページ)-

[「……今年はいくつかの主要日刊紙(東亜日報、毎日経済)と放送(韓国放送公社、文化 放送)のニュースを対象に新語を調査した。国立国語院が発行した『標準国語大辞典』

に載っていない語はすべて新語として認めた。ただし、資料集では 2002 年に新しく作 られた語とその前から使われているものの様々な理由で国語辞書には載っていない語 を区別してまとめた……」]-『2002 年新語』(11 ページ)-

「1994

년부터 국립국어원에서는 언어의 변화결과를 찾아가기 시작했다. 그러나 국어에 대한

전반적이거나 체계적인 탐사는 아니었다. 1994

년에서 1996 년까지는 기존 사전에 등재되지 않은 미등재어를 찾는 작업이었고 2000 년부터 2001 년까지는 표준국어대사전에 등록되지 않은 어휘를 찾기 위한 작업이었다. 본격적으로 신어와 미등재어를 구분하면서 진행된 신어조사는 2002 년부터 시작되었다. ……2008 년 신어조사는 종합 일간지 11 개、 스포츠 신문 5 개、 방송매체 4 개、 인터넷 뉴스 7 개 총 27 개의 언론 매체를 대상으로 373、736、065 어절을 조사했다. 기왕의 신어조사와 달리 조사 대상 매체가 다양해졌고、말뭉치의 양도 엄청난 규모로 커졌다」-『2008 년 신어』(i ページ)-

[「1994 年から国語国語院では言語の変化の結果に対する調査を始めた。ただし、初期の 段階では国語に対する全般的かつ体系的な調査ではなかった。1994 年から 1996 年までは 既存の辞書に載っていない未登載語を調べる作業で、2000 年から 2001 年までは『標準国 語大辞典』に登録されていない語を調べる作業であった。本格的に新語と未登載語を区別 して調べた調査は 2002 年から始まった。……2008 年の新語調査は総合日刊紙 11、スポー ツ新聞 5、放送媒体 4、インターネットニュース 7、合計 27 の媒体を対象にし、373、736、

- 35 -

065 語節を調査した。既存の新語調査に比べ、調査対象の媒体が多様化し、コーパスの量 的な規模もはるかに大きくなった。」]-『2008 年新語』(i ページ)-

本研究で対象にしている韓国の資料の記述からは実際 2002 年から新語調査が始まった ことが分かる。そしてその新語は主要日刊誌や放送ニュースなどで使われた語の中でその 年の新しい語、すでに使われているものの国語辞典には載っていない語などのように多少 広範囲であることが分かる。本研究のデータはこれらの資料から「3.1.2」に述べたものを 除いた結果、<図 1>(7 ページ)の新語の範囲に納まっていると考えられる。