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航空運送事業
2012年 3月期の概況
震災の影響があるも供給量拡大を背景に増収
国内線貨物は、震災の影響により、仙台空港の貨物上 屋が被災し、一時的に貨物の取り扱いができない状況と なりましたが、北海道路線を中心に陸送からの代替需要 が発生したことなどにより、北海道発着路線を中心に増加 した宅配貨物需要を取り込むことができました。加えて、
2011年 11月からは従来のボーイング 767型機に比べ、
相対的にベリースペースの容量が大きいボーイング 787
型機の投入による供給量拡大効果もあり、好調に推移し ました。
以 上 の 結 果 、当 期 の 国 内 線 貨 物 輸 送 重 量 は 前 期 比 3.0%増加の 46万 7千トンとなり、収入は前期比 2.6%増 加の 332億円となりました。
また、国内郵便輸送重量は前期比 1.0%増加の 3万 1千 トン、収入は前期比 3.6%増加の 35億円となりました。
ハイライト
2012 2011 2010 2009 2008
売上高(億円)
1,280 1,250 943 1,097 1,143
貨物輸送重量(千トン)
1,038 1,011 881 829 795
貨物収入(億円)
1,212 1,184 875 1,021 1,027
郵便輸送重量(千トン)
57 53 53 56 103
郵便収入(億円)
68 65 68 75 115
2012年 3月期における貨物郵便事業の売上高は、総売上高(内部取引消去前)の 8.2% を占めています。
国際貨物事業の収入増減要因
(億円)
単価要因
重量要因
2011 2012
860 879
-30 +50
貨物郵便収入推移
(億円)
2012 2011 2010
実績 前期比 実績 前期比 実績 前期比 国内線 332 +2.6% 324 +1.8% 318 -3.8%
国際線 879 +2.2% 860 +54.4% 557 -19.3%
合計 1,212 +2.3% 1,184 +35.3% 875 -14.3%
国内線 35 +3.6% 34 -3.9% 35 -9.4%
国際線 33 +5.0% 31 -2.5% 32 -11.2%
合計 68 +4.3% 65 -3.2% 68 -10.3%
貨物郵便輸送重量推移
(千トン)
2012 2011 2010
実績 前期比 実績 前期比 実績 前期比 国内線 467 +3.0% 453 -1.1% 458 -3.4%
国際線 570 +2.4% 557 +32.0% 422 +19.3%
合計 1,038 +2.7% 1,011 +14.7% 881 +6.3%
国内線 31 +1.0% 30 -5.8% 32 -13.5%
国際線 26 +18.1% 22 +8.6% 20 +9.6%
合計 57 +8.2% 53 -0.2% 53 -5.9%
貨物 貨物
郵便 郵便 BoardingTakeoffClimbingCruisingIn-Flight ServiceApproachLanding
アニュアルレポート 2012
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今後も継続するとみられる円高を背景に、輸出貨物需 要が本格的に回復するまでには一定の時間を要すること が想定されます。一方、アジア・中国発北米向けの需要 は回復の兆しが見えています。
2013年 3月期は、こうした需要を確実に取り込み、旅 客便増便によるベリースペースの活用を図りながら、フ レイター 事 業 の 機 材 稼 働 の 効 率 性を高めていきます。
中でも、「沖縄貨物ハブネットワーク」を含むアジアを中心 とした高速輸送・集荷力のさらなる充実を図るとともに、
付加価値向上および差別化戦略を推し進めることで、収 入の最大化を図ります。
こうした取り組みを通じ、2013 年 3 月期の貨物郵便 事業の収入は当期から 8.2%増加の 1,385 億円を予想 しています。
2013年 3月期の取り組み
旅客便のベリースペースの活用とフレイター事業の機材効率化により 収入の最大化を図る
月次国際線有償貨物トンキロ 前年同期比推移
40
20 30
10 0
-10 4
2011年5 6 7 8 9 10 11 1 2012年
12 2 3 (月)
(%)
日本発貨物トンキロ 日本着貨物トンキロ 総貨物トンキロ
国際フレイターの収入・貨物輸送重量の推移
350
250 200 150
0 2008 2009 2010 2012
300
100 50
350
250
50 0 200 150 100 300
2011
(億円) (千トン)
収入(左軸) 貨物輸送重量(右軸)
(3月期)
国際線貨物は、震災による航空貨物輸送全般の需要減 が懸念されましたが、緊急性の高い生活物資や医療品な ど、航空輸送の特性を活かした需要が一時的に高まりまし た。しかし、夏場以降は過去最高水準の円高を背景に日 本企業の工場生産の海外移転傾向が強まるなど、日本発 の輸出航空貨物を中心に厳しい市場環境となりました。こ うした状況を踏まえ、当期は輸送重量確保を目的に単価 水準の低い三国間輸送貨物についても積極的に取り込む こととしました。一方、2012 年 2月からは新携帯端末の 大型出荷もあり、航空貨物需要全体が増加傾向となった ことから、輸送重量を伸ばしました。
アジアの主要都市間をハブ&スポーク方式で深夜時間 帯に接続運航する「沖縄貨物ハブネットワーク」は、アジア 域内における貨物需要を積極的に取り込み、順調に推移し
ています。2011年 12月からは、成田−那覇線を1日2便に 増便し、ネットワークの強化に努めました。なお、2011年 11月に発生したタイの洪水に対しては、緊急および復興 需要に向けてバンコク線の臨時便を設定しました。
運賃面では、燃油特別付加運賃が増加したものの、上 述の三国間貨物の取り込みによる単価低下や円高の影響 から、単価は前期比 0.1% の減少となりました。
以 上 の 結 果 、当 期 の 国 際 線 貨 物 輸 送 重 量 は 前 期 比 2.4%増加の 57万トン、収入は前期比 2.2%増加の 879 億円となりました。
また、国際郵便輸送重量は前期比 18.1%増加の 2 万 6千トンとなり、収入は前期比 5.0%増加の 33億円となり ました。
円高などによる荷動き鈍化の中、三国間貨物の取り込みにより重量確保
航空運送事業
全日本空輸株式会社
旅行事業
2012年3月期の状況
2012年 3月期は微減収ながらコスト削減に努め増収 2013年 3月期も当期並みの収益を見込む
国内旅行は、震災の影響により上半期における関東・東北方面への需要が大き く落ち込みましたが、航空券と宿泊を自由に組み合わせて作るダイナミックパッ ケージ「旅作」の需要が伸びたことなどにより、2011 年 10 月以降は前年同期を 上回る取扱高に回復しました。
海外旅行は、震災の影響により第 1 四半期には旅行需要が一時減退しました が、円高の影響や需要喚起策の実施により、2011 年 7 月以降は中国を除き各 方面で震災発生前の水準に回復しました。主力の「ANA ハローツアー」について は 、出 発 間 際に発 生 する需 要 の 取り込 みを強 化した ダイナミックパッケ ージ
「WEB フリープラン」などが大幅に取扱高を伸ばしました。
以上から、当期の旅行事業の売上高は前期比 0.3%減少の 1,589 億円となり ましたが、コスト削減に努めたことなどにより、営業利益は前期比 48.2%増加の 39億円と大幅に増加しました。
2013 年 3 月期は、国内旅行では東京スカイツリー開業を契機に東京向け商 品の拡充に注力するほか、海外旅行ではスターアライアンス加盟会社のネット ワークを活用した商品を造成し、A N A ハローツアーのブランド力向上と販売強 化に取り組みます。
こうした取り組みにより、2013 年 3 月期の旅行事業の売上高は、当期とほぼ 同水準の 1,590億円、営業利益は 40億円を見込んでいます。
売上高構成比(%)
10.2%
売上高
(億円) 2,500 2,000 1,500 1,000 500
0 2008 2009 2010 2011 2012
営業利益(損失)
(億円) 50
30 20 10 0
-10 2008 2009 2010 2011 2012 40
2,153 1,887
1,669 1,593 1,589
10
(6) 0
26 39
49
BoardingTakeoffClimbingCruisingIn-Flight ServiceApproachLanding
アニュアルレポート 2012