(1)条文
ア 適用箇所(第1項)
第一号の「1構内だけに施設する電線路の全部又は一部として施設する場合」,第 二号の「1構内専用の電線路中その構内に施設する部分の全部又は一部として施設す る場合」は,昭和34年の「電気工作物規程」改正(本条文制定)時に規定された。
この規定根拠は,「最新 電気工作物規程解説(昭和34年7月30日 商工出版社)」
の解説によれば,「屋側電線路の施設範囲と同じである」と記載されている。
第三号の「地中電線路と橋に施設する電線路又は電線路専用橋等に施設する電線 路との間で,取扱者以外の者が立ち入らないように措置した場所に施設する場合」
は,平成 9 年の「技術基準の解釈」制定時に規定された。
この規定根拠は, 「解説 電気設備の技術基準(平成 10 年 10 月 23 日 文一総合 出版) 」の解説によれば, 「1 構内だけ及び 1 構内専用の設備にとどまらないケースと して,⑨解釈では,一般公衆が立入らないように措置した場所に施設する場合で,
地中電線路から橋に施設する電線路及び電線路専用橋等に施設する電線路に接続さ れた地上電線路に限り施設可能とした。 」と記載されている。
イ 地上電線路(低圧,高圧)の施設(第2項)
(ア)施設場所(第2項第一号)
施設場所「交通に支障を及ぼすおそれがない場所に施設」は,昭和34年の「電 気工作物規程」改正(本条文制定)時に規定された。
この規定根拠となる資料は見当たらないが,地上電線路の施設形態を踏まえ,
交通事故防止,自動車や人等の交通支障への配慮の考えから規定されたものと推 定される。
(イ)接地,誘導障害の防止,地中電線等との接近又は交差(第2項第二号)
接地,誘導障害の防止,地中電線等との接近又は交差は,昭和34年の「電気工 作物規程」改正(本条文制定)時に規定された。
この規定根拠となる資料は見当たらないが,省令の趣旨を踏まえ,感電,火災 防止の考えから,関係条文に準ずることが規定されたものと推定される。
(ウ)電線(第2項第三号)
低圧,高圧の「ケーブル」は,昭和34年の「電気工作物規程」改正(本条文制 定)時に規定された。
この規定根拠は, 「最新 電気工作物規程解説(昭和34年7月30日 商工出版社) 」
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の解説によれば, 「地中電線と同じである。 」と記載されている。
低圧,高圧の「3 種クロロプレンキャブタイヤケーブル」 ,低圧の「4 種クロロプ レンキャブタイヤケーブル」は,昭和 47 年の「技術基準」改正時に規定された。
この規定根拠は, 「解説 電気設備の技術基準(昭和 47 年 4 月 10 日 総合図書) 」 の解説によれば, 「導体,絶縁体,外装それぞれの形状およびそれらとの関係につ いての規格はない。単に構造上からは,キャブタイヤケーブルとケーブルとは区別 をつけることはできない。この点から両者の保安上のレベルは同等」と記載されて いる。
低圧,高圧の「3 種クロロスルホン化ポリエチレンキャブタイヤケーブル」 ,低 圧の「4 種クロロスルホン化ポリエチレンキャブタイヤケーブル」は,昭和 57 年 の「技術基準」改正時に規定された。
この規定根拠は, 「改正点解説付 電気設備の技術基準 (昭和 57 年 2 月 20 日 日 本電気協会) 」の解説によれば,「キャブタイヤケーブルの外装に使用できる絶縁 物として,従来から使用が認められていたクロロプレンゴム混合物に比較して,
物理的特性(耐熱性能等)及び機械的特性(耐摩耗性等)が同等以上の性能を有 するクロロスルホン化ポリエチレンゴム混合物が外装に使用できる絶縁物として 新しく認められた。 」と記載されている。
低圧の「3 種耐燃性エチレンゴムキャブタイヤケーブル」は,平成 20 年の「技 術基準の解釈」改正時に規定された。
この規定根拠は, 「解説 電気設備の技術基準(平成 21 年 3 月 31 日 文一総合 出版) 」の「平成 20 年 10 月解釈改正の概要」によれば, 「環境に配慮した材料とし て耐燃性エチレンゴムを絶縁体及び外装に使用したキャブタイヤケーブルについ て新たに規定した。 」と記載されており,また,解説によれば「耐燃性エチレンゴ ムキャブタイヤケーブルは,クロロプレンキャブタイヤケーブルと同等の性能を有 するものと位置づけられている。 」と記載されている。
(エ)ケーブルの施設方法(第2項第四号)
ケーブルの施設方法は,昭和34年の「電気工作物規程」改正(本条文制定)時 に規定された。
この規定根拠は, 「最新 電気工作物規程解説(昭和34年7月30日 商工出版社) 」
の解説によれば, 「地上電線路は,地中電線路の一部または全部を地上に露出した
ものと考えることができるもので,この種の形態の電線路は本来好ましくないの
で,原則的にはその施設を禁止し,第44条各号の一般電線路に対し,同条ただし
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書で特殊電線路としている。 」と記載されており,感電,火災防止の考えから規定 された。
この規定における「トラフに使用するふた」は,昭和47年の「技術基準」改正 時に開きょと同様の条件(取扱者以外の者が容易にあけることができない鉄製ま たは鉄筋コンクリート製のふた)が規定された。この規定根拠となる資料は見当 たらない。
また, 「その他の堅ろうなふた」は,昭和57年の「技術基準」改正時に規定され た。
この規定根拠は, 「改正点解説付 電気設備の技術基準 (昭和 57 年 2 月 20 日 日 本電気協会) 」の解説によれば,「鉄製又は鉄筋コンクリート製ふたと強度上,防 災上なんら遜色のない強化プラスチック複合板等を用いたふたが開発されたため である。 」と記載されている。
(オ)キャブタイヤケーブルの施設方法(第2項第五号)
キャブタイヤケーブルの施設方法は,昭和47年の「技術基準」改正時に規定さ れた。
この規定根拠は, 「解説 電気設備の技術基準(昭和47年4月10日 総合図書) 」 の解説によれば, 「特例認可による施設実績を参考としている。 」と記載されてい る。また,各規定の規定根拠は,次のとおりである。
イ(電線の途中において接続点を設けない)の規定根拠は, 「解説 電気設備の 技術基準(昭和47年4月10日 総合図書) 」の解説によれば, 「電線の接続点は第12 条の規定に従うにしても,移動して使用する場合の弱点となりやすいことから,
電気機械器具との接続以外は中間で接続点を設けることを禁止している。 」と記載 されている。
ロ(電線は損傷を受けるおそれがないように開きょ等に収める)は,この規定 根拠となる資料は見当たらないが,省令の趣旨を踏まえ,電線損傷による感電,
火災防止の考えから規定されたものと推定される。
ハ(専用の開閉器及び過電流遮断器の施設)およびニ(地絡遮断装置の施設)
の規定根拠は, 「解説 電気設備の技術基準(昭和47年4月10日 総合図書) 」の解
説によれば, 「移動電線の事故時に他の回路と独立に開路できるように専用の開閉
器および過電流しゃ断器を設けるほか,地気を生じたとき電路をしゃ断する装置
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を設けることを定めている。 」と記載されている。
ニ(ただし書きにある地絡遮断装置の省略)は,この直接的な規定根拠となる 資料は見当たらないが, 「解説 電気設備の技術基準(昭和47年4月10日 総合図 書) 」の他条文(地上電線路の規定事項,用途が同じ条文)の解説によれば, 「地 絡事故が生じたときただちに電源をしゃ断して,移動クレーンを停止すると,移 動クレーンの下の作業員の安全に支障をきたす場合もあるので,接触電線の電源 側に絶縁変圧器(1次電圧が特別高圧であってもよい)を設置して,接触電線を含 む電路の長さを短くし,1線地絡電流を小さくして,地絡事故時の事故点の電位上 昇を低く抑制できるようにすれば,警報装置でもよい。 」と記載されている。
ウ 地上電線路(特別高圧)の施設(第3項)
(ア)使用電圧(第3項第一号)
地上電線路(特別高圧)の「使用電圧は,100,000V以下であること」は,昭和 47年の「技術基準」改正時に規定された。
この規定根拠は, 「改正点解説付 電気設備技術基準 昭和 47 年 1 月改正(昭和 47 年 2 月 20 日 日本電気協会) 」の解説によれば, 「60kV,77kV 級に使用される優 秀なケーブルの開発と,大工場等における電力需要の増大に対応して設けられたも のである。 」と記載されている。
(イ)接地,誘導障害の防止,地中電線等との接近又は交差(第3項第二号)
接地,誘導障害の防止,地中電線等との接近又は交差は,昭和34年の「電気工 作物規程」改正(本条文制定)時に規定された。
この規定根拠となる資料は見当たらないが,省令の趣旨を踏まえ,感電,火災 防止の考えから,関係条文に準ずることが規定されたものと推定される。
(ウ)電線(第3項第三号)
特別高圧の「ケーブル」は,昭和34年の「電気工作物規程」改正(本条文制定)
時に規定された。
この直接的な規定根拠となる資料は見当たらないが,同時期に規定された前記 ア(ウ)の低圧,高圧の「ケーブル」と同様, 「地中電線と同じ」という考えによ り規定されたものと推定される。
(エ)施設方法(第3項第四号,第五号)
地上電線路(特別高圧)を開きょ又はトラフに収める施設方法は,低圧,高圧
の施設方法(第2項第四号イ,ロ)と同じである。この規定は,昭和34年の「電気
ドキュメント内
平成23年度電気設備技術基準関係規格等調査役務請負報告書
(ページ 133-138)