Ⅲ−2−11 ウ 水底電線路(特別高圧)の電線
昭和 34 年の「電気工作物規程」改正時に規定された。
五 前号の開きょ又はトラフには取扱者以外の者が容易に開けることができないよ うな構造を有する鉄製又は鉄筋コンクリート製その他の堅ろうなふたを設けるこ
こと。
ハ 第125条第1項の規定に準じて施設すること。
五 電線がキャブタイヤケーブルである場合は,次によること。
イ 電線の途中において接続点を設けないこと。
ロ 電線は,損傷を受けるおそれがないように開きょ等に収めること。ただし,
取扱者以外の者が出入りできないように措置した場所に施設する場合は,この 限りでない。
ハ 電線路の電源側電路には,専用の開閉器及び過電流遮断器を各極(過電流遮 断器にあっては,多線式電路の中性極を除く。)に施設すること。(関連省令 第14条)
ニ 使用電圧が300Vを超える低圧又は高圧の電路には,電路に地絡を生じたときに 自動的に電路を遮断する装置を施設すること。ただし,電線路の電源側接続点か ら1km以内の電源側電路に専用の絶縁変圧器を施設する場合であって,電路に地 絡を生じたときに技術員駐在所に警報する装置を設けるときは,この限りでない。
(関連省令第15条)
3 地上に施設する特別高圧電線路は,次の各号により施設すること。
一 第1項第一号又は第二号に該当する場合は,使用電圧は,100,000V以下であるこ と。
二 第111条第2項第七号,第124条及び第125条の規定に準じること。
三 電線は,ケーブルであること。
四 電線を,鉄筋コンクリート製の堅ろうな開きょ又はトラフに収めること。
五 前号の開きょ又はトラフには取扱者以外の者が容易に開けることができないよ うな構造を有する鉄製又は鉄筋コンクリート製その他の堅ろうなふたを設けるこ と。
2.2.3 規定の制・改正の経緯
解釈第128条【地上に施設する電線路】の制・改正の経緯について,当該規定が制定 された昭和34年の「電気工作物規程」改正時までさかのぼって整理したため,その概要 を以下に示す。
Ⅲ−2−44
(1)条文
昭和34年 ○「地上に施設する電線路」が新たに規定された。
<適用箇所>
工事上やむを得ないときであって,次のいずれかの一部又は全部
・1 構内だけに施設する電線路 (低圧,高圧)
・1 構内専用の電線路中その構内に施設する部分 (低圧,高圧)
・鉄道の専用敷地内に施設する電線路中公衆の立ち入るおそれがない 場所に施設する部分 (低圧,高圧,特別高圧)
<電線>
・低圧,高圧;鋼帯がい装鉛被ケーブル,ジユート巻鉛被ケーブル,
鉛被ケーブル,クロロプレン外装ケーブル,ビニル外 装ケーブル
・特別高圧 ;金属被覆を有するケーブル
<施設方法>
・電線を,堅ろうなトラフまたは開きょに収めて施設
・開きょは,取扱者以外の者が容易にあけることができない鉄製また は鉄筋コンクリート製のふたを有するもの
<例外認可>
所轄通商産業局長の認可を受けた場合は上記によらない施設が可能
昭和37年 ○地上電線路(低圧)の電線に「ポリエチレン外装ケーブル」が追加され た。
昭和38年 ○地上電線路(低圧,高圧)の電線の規定が「ケーブル(フレクシブルが い装ケーブルおよびこれに保護被覆を施したケーブルを除く) 」に変更さ れた。
○地上電線路(特別高圧)の「交流35kV以下又は直流80kV以下の場合」の 適用箇所に「1構内だけに施設する電線」 「1構内専用の電線路中その構内 に施設する部分」が追加された。
○地上電線路(特別高圧)の電線の規定が「特別高圧地中電線の規定に準 ずる」に変更された。
昭和40年 ○地上電線路(低圧,高圧,特別高圧)の適用箇所から「工事上やむを得
ないとき」「鉄道の専用敷地内に施設する電線路中公衆の立ち入るおそ
れがない場所に施設する部分」が削除された。
Ⅲ−2−45
○地上電線路(低圧,高圧)の電線から「フレクシブルがい装ケーブルお よびこれに保護被覆を施したケーブルを除く」の条件が削除された。
昭和47年 ○地上電線路(低圧,高圧)の電線に「キャブタイヤケーブル」が追加され た。
○地上電線路(低圧,高圧,特別高圧)のトラフに使用するふたに,開きょ と同様の条件(取扱者以外の者が容易にあけることができない鉄製または 鉄筋コンクリート製のふた)が追加された。
○使用期間が2ヵ月以内の地上電線路(低圧,高圧)の規定が追加された。
昭和51年 ○使用期間が2ヵ月以内の地上電線路(低圧,高圧)の規定が削除された。
昭和57年 ○地上電線路(低圧,高圧)の電線に「クロロスルホン化ポリエチレンキ ャブタイヤケーブル」が追加された。
○開きょやトラフに使用するふたに「その他の堅ろうなふた」が追加され た。
平成9年 ○規定の機能性基準化が図られた。
○地上底電線路(低圧,高圧,特別高圧)の適用箇所に「地中電線路と橋 に施設する電線路又は電線路専用橋等に施設する電線路との間で,取扱 者以外の者が立入らないように措置した場所に施設する場合」が追加さ れた。
○地上電線路(低圧,高圧,特別高圧)の例外認可の規定が削除された。
平成20年 ○地上電線路(低圧)の電線に「3種耐燃性エチレンゴムキャブタイヤケー ブル」が追加された。
平成23年 ○規定の記載方法が変更された(規定事項は変更なし) 。
Ⅲ−2−46
表1 地上電線路の規定条文の変遷
制・改正年 規定内容 備 考
昭和 34 年 電気工作物規程
<適用箇所>
工事上やむを得ないときであって,次のいずれかの一部又は 全部
・1 構内だけに施設する電線路 (低圧,高圧)
・1 構内専用の電線路中その構内に施設する部分
(低圧,高圧)
・鉄道の専用敷地内に施設する電線路中公衆の立ち入るおそ れがない場所に施設する部分 (低圧,高圧,特別高圧)
<電線>
・低圧,高圧;鋼帯がい装鉛被ケーブル,ジユート巻鉛被ケー ブル,鉛被ケーブル,クロロプレン外装ケーブル,
ビニル外装ケーブル
・特別高圧 ;金属被覆を有するケーブル
<施設方法>
・電線を,堅ろうなトラフまたは開きょに収めて施設
・開きょは,取扱者以外の者が容易にあけることができない 鉄製または鉄筋コンクリート製のふたを有するもの
<例外認可>
所轄通商産業局長の認可を受けた場合は上記によらない施 設が可能
地上電線路を新 たに規定
昭和 37 年 電気工作物規程
○低圧
電線に「ポリエチレン外装ケーブル」を追加
ケーブル種類追加
(全条文共通)
昭和 38 年 電気工作物規程
○低圧,高圧
電線の規定を「ケーブル(フレクシブルがい装ケーブルおよ びこれに保護被覆を施したケーブルを除く) 」に変更
○特別高圧
・交流35kV以下又は直流80kV以下の場合の適用箇所に「1構 内だけに施設する電線」 「1構内専用の電線路中その構内に 施設する部分」を追加
・電線の規定を「特別高圧地中電線の規定に準ずる」に変更
昭和 40 年 技術基準
○低圧,高圧,特別高圧 適用箇所から次を削除
・「工事上やむを得ないとき」
・「鉄道の専用敷地内に施設する電線路中公衆の立ち入る おそれがない場所に施設する部分」
○低圧,高圧
電線から「フレクシブルがい装ケーブルおよびこれに保護被 覆を施したケーブルを除く」の条件を削除
鉄道の規定を除外
(全条文共通)
Ⅲ−2−47
制・改正年 規定内容 備 考
昭和 47 年
ドキュメント内
平成23年度電気設備技術基準関係規格等調査役務請負報告書
(ページ 127-131)