本条文は,「1構内のみに施設する電線路」や「地中電線路と橋に施設する電線路を 接続する電線路」として施設する地上電線路の施設方法について,施設場所の特殊性を 考慮し,感電及び火災の防止を図る趣旨から規定している。
現状において実運用上の問題は生じていないが,今後も規定の趣旨を踏まえ,必要に 応じて,見直しすることが望ましい。
以上
(添付資料)
添付資料1 解釈第128条【地上に施設する電線路】制・改正の概要と理由(条文)
添付資料2 解釈第128条【地上に施設する電線路】制・改正の概要と理由(数値)
(出典等)
1.最新 電気工作物規程解説(昭和 34 年 7 月 30 日 商工出版社)
2.最新 電気工作物規程解説(昭和 38 年 9 月 30 日 東京図書)
3.解説 電気設備の技術基準(昭和 40 年 10 月 10 日 東京図書)
4.解説 電気設備の技術基準(昭和 47 年 4 月 10 日 総合図書)
5.解説 電気設備の技術基準(平成 10 年 10 月 23 日 文一総合出版)
6.解説 電気設備の技術基準(平成 21 年 3 月 31 日 文一総合出版)
7.改正点解説付 電気設備技術基準(昭和 47 年 2 月 20 日 日本電気協会)
8.改正点解説付 電気設備技術基準(昭和 51 年 10 月 25 日 日本電気協会)
9.改正点解説付 電気設備技術基準(昭和 57 年 2 月 20 日 日本電気協会)
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解釈第128条【地上に施設する電線路】制・改正の概要と理由(条文) 年月日 規 定 制・改正の概要 制・改正の理由 M29.5.9 「電気事業取締規則」 (逓信省令第5号) 規定なし M30.6.23 改正「電気事業取締規則」 (逓信省令第14号) 規定なし M35.8.22 改正「電気事業取締規則」 (逓信省令第36号) 規定なし M38.12.4 改正「電気事業取締規則」 (逓信省令第77号) 規定なし M39.8.23 改正「電気事業取締規則」 (逓信省令第44号) 規定なし M41.7.11 改正「電気事業取締規則」 (逓信省令第33号) 規定なし M42.10.25 改正「電気事業取締規則」 (逓信省令第36号) 規定なし M44.9.5 「電気工事規程」 (逓信省令第26号) 規定なし T3.1.4 改正「電気工事規程」 (逓信省令第1号) 規定なし T4.2.23 改正「電気工事規程」 (逓信省令第14号) 規定なし T8.10.13 「電気工作物規程」 (逓信省令第85号) 規定なし T13.3.3 改正「電気工作物規程」 (逓信省令第3号) 規定なし T14.11.13 改正「電気工作物規程」 (逓信省令第84号) 規定なし S7.11.21 改正「電気工作物規程」 (逓信省令第53号) 規定なし S12.8.2 改正「電気工作物規程」 (逓信省令第51号) 規定なし S14.1.19 「電気工作物臨時特例」 (逓信省令第1号) 規定なし S24.12.29 改正「電気工作物規程」 (通産省令第76号) 規定なし S29.4.1 改正「電気工作物規程」 (通産省令第13号) 規定なし S30.11.17 改正「電気工作物規程」 (通産省令第60号) 規定なし S32.3.23 改正「電気工作物規程」 (通産省令第8号) 規定なし S34.5.1 改正「電気工作物規程」 (通産省令第47号)
(地上に施設する電線路) 第123条の2 地上に施設する低圧または高圧の電線路は,次の各号のいずれ かに該当する場合であつて,工事上やむを得ないときを除くほか,施設して はならない。 一 1構内だけに施設する電線路の一部または全部として施設する場合 二 1構内専用の電線路中その構内に施設する部分の一部または全部として 施設する場合 三 鉄道の専用敷地内に施設する電線路中公衆の立ち入るおそれがない場所 に施設する部分の一部または全部として施設する場合 2 前項の電線路は,交通に支障を及ぼすおそれがない場所において,第113条 から116条までの規定に準ずるほか,次の各号により,かつ,危険のおそれ
○「地上に施設する電線路」の条文が新たに追加され,地上電線路が規定された。 本条文の規定根拠は,「最新 電気工作物規程解説(昭和34年7月30日 商工出版社)」の本条文の解説によれば, 「地上電線路は,地中電線路の一部または全部を地上に露出したものと考えることができるもので,この種の形態の電 線路は本来好ましくないので,原則的にはその施設を禁止し,第44条各号の一般電線路に対し,同条ただし書で特殊 電線路としている。 (中略) 〔改定点〕新たに設けた条文である。」 と記載されており,感電,火災防止の考えから規定された。 <参考>
添付資料1
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年月日 規 定 制・改正の概要 制・改正の理由 がないように施設しなければならない。 一 低圧電線には,鋼帯がい装鉛被ケーブル,ジユート巻鉛被ケーブル,鉛 被ケーブル,クロロプレン外装ケーブルまたはビニール外装ケーブルを使 用すること。 二 高圧電線には,第168条第1項第四号イに規定する鋼帯がい装鉛被ケー ブル,ジユート巻鉛被ケーブル,鉛被ケーブル,クロロプレン外装ケーブ ルまたはビニール外装ケーブルを使用すること。 三 電線は,鉄筋コンクリート製の堅ろうな開きよに収め,かつ,開きよに は取扱者以外の者が容易にあけることができないような構造を有する鉄製 または鉄筋コンクリート製のふたを設けること。ただし,前項第三号に該 当する場合において,堅ろうなトラフまたは開きよに収めて施設するとき は,この限りでない。 3 地上に施設する特別高圧の電線路は,第1項第三号に該当する場合であつ て,工事上やむを得ないときを除くほか,施設してはならない。 4 前項の電線路は,第114条,第115条および第168条第1項第四号ロの規定 に準ずるほか,電線には金属被覆を有するケーブルを使用し,かつ,これを 堅ろうなトラフまたは開きよに収めて施設しなければならない。 5 特別の理由により所轄通商産業局長の認可を受けた場合は,第1項から第3 項まで(第2項第二号を除く。)の規定によらないことができる。
(電線路の種類) 第44条 電線路は,次の各号に掲げるものを除くほか,施設してはならない。ただし,本章第8節の規定により施設する 場合または特別の理由により通商産業大臣の認可を受けた場合は,この限りでない。 一 架空電線路 二 屋側電線路 三 屋上電線路 四 地中電線路 五 トンネル内電線路 六 水上電線路 七 水底電線路 ○第1項 地上電線路(低圧,高圧)を施設できるケースが規定されており, 規定根拠は,「最新 電気工作物規程解説(昭和34年7月30日 商工出版社)」の本条文の解説によれば, 「第1号および第2号は屋側電線路の施設範囲(ܐ第81条の2解説)と同じであるが,鉄道の専用敷地内では従来からこの 種の電線路を施設する例が多いので第3号で容易に公衆に立ち入ることができない場所に限つて施設できることとして いる。」 と記載されている。 ○第2項本文 ・地上電線路(低圧,高圧)の施設場所が「交通に支障を及ぼすおそれがない場所」と規定されている。 この規定根拠となる資料は見当たらないが,地上電線路の施設形態を踏まえ,交通事故防止,自動車や人等の交通支障 への配慮の考えから規定されたものと推定される。 ・地上電線路(低圧,高圧)の接地(第113条),誘導障害の防止(第114条),地中電線等との接近又は交差(第115条, 第116条)について規定されている。 この規定根拠となる資料は見当たらないが,省令の趣旨を踏まえ,感電,火災防止の考えから,関係条文に準ずること が規定されたものと推定される。 ○第2項1号〜3号 地上電線路(低圧,高圧)の工事方法が規定されている。 ・第1号,第2号の規定根拠 「最新 電気工作物規程解説(昭和34年7月30日 商工出版社)」の本条文の解説によれば, 「第112条の地中電線と同じである。」 と記載されている。(第112条には「地中電線の種類」が規定されている) ・第3号の規定根拠 「最新 電気工作物規程解説(昭和34年7月30日 商工出版社)」の本条文の解説によれば, 「これらのケーブルを鉄筋コンクリート製の堅ろうな開きよ(普通,ダクトまたはトレンチといわれる。)に収め,開 きよには取扱者以外の者が容易にあけることができないような構造の鉄製または鉄筋コンクリート製のふたを設け ることを規定している。なお,ただし書において,第1項第3号に該当する場合は公衆の接近するおそれがないので, 堅ろうな蓋付きのトラフに収めて施設することができ,また開きよに収めて施設する場合でも,それ程厳重なふたを 設けなくてもよいことを認めている。」 と記載されている。 ○第4項 地上電線路(特別高圧)の工事方法が規定されている。 ・使用電線(金属被覆を有するケーブル)の規定根拠 「最新 電気工作物規程解説(昭和34年7月30日 商工出版社)」の第25条(低圧用ケーブル)の解説によれば, 「〔解説〕一般にケーブルの取扱いは非常に煩雑であるので,本条の解説をする前に概念的にこの省令におけるケーブ ルの取扱い方を次に述べる。 (中略) (4)ケーブルと特別高圧ケーブル 一般に特別高圧と呼称されているケーブルについても高圧ケーブルと同様であるが,この省令では特別高圧ケーブル は高圧ケーブルほど普遍性がないので規格が明示されていない。従つて「金属被覆を有するケーブル」(ܐ第112条第 3項)や「がい装ケーブル」(ܐ第118条第3号)のように表現されているので,上述の理由によつて,このままでは第 25条の規定による低圧用ケーブルおよび第168条第1項第4号の規定によるケーブルはそれぞれの条項で定めている条 件に合致すればすべて使用することができるわけである。しかし,第55条の規定による絶縁耐力試験に耐えるもので
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年月日 規 定 制・改正の概要 制・改正の理由 なければならないので,この面から自ら制約を受けることになる。」 と記載されている。 また,第112条(地中電線の種類)の解説によれば, 「第3項は,特別高圧地中電線には単に金属被覆を有するケーブルを使用すべきことを定め,その規格については別段 制限していないが(ܐ第25条解説),従来から使用されている紙絶縁鉛被ケーブルを考えているものであつて,これ らのうち比較的電圧の低いものについては日本工業規格その他の規格が定められているのでこれらを参考として選 定すればよい。地中電線に金属被覆を要求しているのは,主として紙絶縁のケーブルを対象としているのであつて, 空気または湿気の侵入を防ぐとともに電界強度の分布を一様にし,かつ,地中への漏えい電流の流出を防ぐためであ る。」 と記載されている。 ・施設方法(ケーブルを堅ろうなトラフまたは開きよに収めて施設)の規定根拠 この規定根拠となる資料は見当たらないが,「堅ろうなトラフまたは開きよ」により地上電線路の電線を損傷から保護 するためと推定される。 ○上記以外は,規定根拠となる資料は見当たらない。 ・接地(第168条第1項第四号),誘導障害の防止(第114条),地中電線等との接近又は交差(第115条) 省令の趣旨を踏まえ,感電,火災防止の考えから,関係条文に準ずることが規定されたものと推定される。 ・ケーブル 同時期に規定された地上電線路(低圧,高圧)の「ケーブル」(第1号,第2号)と同様,「地中電線と同じ」という考え により規定されたものと推定される。 <参考> 準拠条文 改正前 改正後 特記事項 (地上に施設する電線路)の条文なし 第113条【地中線の被覆金属体の接地】 第114条【地中弱電流電線への誘導障害の防止】 第115条【地中電線と地中弱電流電線との接近または交さの場合の 工事】 第116条【地中電線相互の接近または交さの場合の工事】 第168条【高圧屋内電気工作物の施設】
新規 新規 新規 新規 新規 新規 S37.8.14 改正「電気工作物規程」 (通産省令第86号)
(地上に施設する電線路) 第123条の2 地上に施設する低圧または高圧の電線路は,次の各号のいずれ かに該当する場合であつて,工事上やむを得ないときを除くほか,施設して はならない。 一 1構内だけに施設する電線路の一部または全部として施設する場合 二 1構内専用の電線路中その構内に施設する部分の一部または全部として 施設する場合 三 鉄道の専用敷地内に施設する電線路中公衆の立ち入るおそれがない場所 に施設する部分の一部または全部として施設する場合 2 前項の電線路は,交通に支障を及ぼすおそれがない場所において,第113条 から第116条までの規定に準ずるほか,次の各号により,かつ,危険のおそ れがないように施設しなければならない。 一 低圧電線には,鋼帯がい装鉛被ケーブル,ジユート巻鉛被ケーブル,鉛 被ケーブル,クロロプレン外装ケーブル,ビニル外装ケーブルまたはポリ エチレン外装ケーブルを使用すること。 二 高圧電線には,第168条第1項第四号イに規定する鋼帯がい装鉛被ケー ブル,ジユート巻鉛被ケーブル,鉛被ケーブル,クロロプレン外装ケーブ ルまたはビニール外装ケーブルを使用すること。 三 電線は,鉄筋コンクリート製の堅ろうな開きよに収め,かつ,開きよに は取扱者以外の者が容易にあけることができないような構造を有する鉄製 または鉄筋コンクリート製のふたを設けること。ただし,前項第三号に該 当する場合において,堅ろうなトラフまたは開きよに収めて施設するとき は,この限りでない。 3 地上に施設する特別高圧の電線路は,第1項第三号に該当する場合であつ て,工事上やむを得ないときを除くほか,施設してはならない。 4 前項の電線路は,第114条,第115条および第168条第1項第四号ロの規定
○第2項第一号 地上電線路(低圧)の電線に「ポリエチレン外装ケーブル」が追加された。 この規定根拠となる資料は見当たらないが,本条文の他,第23条(コード),第59条の2(架空ケーブル工事),第112条(地 中電線の種類),第123条(水底電線路の施設)等に使用する低圧用ケーブルとして「ポリエチレン外装ケーブル」が追加 されていることから,この当時にポリエチレン外装ケーブルが開発され,その品質と性能が検証されたため,追加された と推定される。 <参考> 準拠条文 改正前 改正後 特記事項 第113条【地中線の被覆金属体の接地】 第114条【地中弱電流電線への誘導障害の防止】 第115条【地中電線と地中弱電流電線との接近または交さの場合の 工事】 第116条【地中電線相互の接近または交さの場合の工事】 第168条【高圧屋内電気工作物の施設】
第113条【地中線の被覆金属体の接地】 第114条【地中弱電流電線への誘導障害の防止】 第115条【地中電線と地中弱電流電線との接近または交さの場合の 工事】 第116条【地中電線相互の接近または交さの場合の工事】 第168条【高圧屋内電気工作物の施設】