ケーブルの使用電圧の区分 交流電圧
600V以下 3,000V
600Vを超え3,500V以下 10,000V 3,500Vを超過 18,000V
ロ イの試験の後において,導体と大地との間に100Vの直流電圧を1分間加えた後 に測定した絶縁体の絶縁抵抗が別表第7に規定する値以上であること。
2.1.3 規定の制・改正の経緯
解釈第127条【水上電線路及び水底電線路の施設】 (第2項及び第3項)の制・改正の経 緯について,当該規定が制定された昭和29年の「電気工作物規程」改正時までさかのぼ って整理したため,その概要を以下に示す。
(1)条文
昭和29年 ○「水底電線路の施設」が新たに規定された。
<施設方法>
損傷を受けるおそれがない場所に危険のおそれがないように施設
<電線>
低圧,高圧;別に告示する規格による水底ケーブル 特別高圧 ;規定なし
<例外認可>
所轄通商産業大臣の認可を受けた場合は上記によらない施設が可能
Ⅲ−2−4
昭和30年 ○昭和29年の「電気工作物規程」改正に伴い「電気工作物の規格等を定め る告示」が新たに制定され,この第22条に「水底ケーブルの規格」が規 定された。
昭和32年 ○水底電線路(特別高圧)の電線に「がい装のあるケーブル」を使用でき るよう規定が追加された。
(ケーブルの規格は規定されていない)
昭和34年 ○水底電線路(低圧,高圧)の電線を堅ろうな管に収めて施設する場合は,
水底ケーブル以外のケーブル(鋼帯がい装鉛被ケーブル,ジュート巻鉛 被ケーブル等)を使用できるよう規定が追加された。
○水底電線路(特別高圧)の電線を堅ろうな管に収めて施設する場合は,
がい装のないケーブルを使用できるよう規定が追加された。
(ケーブルの種類は規定されていない)
昭和37年 ○水底電線路(低圧)の電線を堅ろうな管に収めて施設する場合は, 「ポリ エチレン外装ケーブル」を使用できるよう規定が追加された。
昭和38年 ○水底電線路(特別高圧)の電線を堅ろうな管に収めて施設する場合は,地 中電線と同様のケーブルを使用するよう規定が変更された。
○水底電線路(特別高圧)に使用する「がい装を施したケーブル」の規格 が, 「電線に直径6mmの亜鉛めつき鉄線もしくはこれと同等以上の強さお よび太さの金属線によりがい装を施したケーブル」と規定された。
昭和40年 ○水底電線路(低圧,高圧)のケーブルを「水底に埋設する場合」又は「が い装部に防食被覆を施す場合」は, 「直径4.5mm以上の亜鉛めっき鉄線に よりがい装を施したケーブル」を使用できるよう規定が追加された。
昭和43年 ○水底電線路(特別高圧)であって使用電圧が35kV以下の場合は, 「絶縁体 がエチレンプロピレンゴム混合物のケーブル」を使用できるよう規定が 追加された。
昭和47年 ○水底電線路(低圧,高圧)の電線が「飛行場の誘導路橙その他の標識橙 に接続するもの」の場合は, 「がい装を施したケーブル」の亜鉛めっき鉄 線が「直径4.5mm以上」から「直径2mm以上」に緩和された。
Ⅲ−2−5
昭和51年 ○水底電線路(低圧,高圧)について, 「別に告示する構造のがい装を有す るケーブル」が使用できるよう規定が追加された。
平成9年 ○規定の機能性基準化が図られた。
○水底電線路(低圧,高圧,特別高圧)に使用する電線について,例外認 可の規定が削除された。
○水底ケーブルの規格が規定された。
平成23年 ○規定の記載方法が変更された(規定事項は変更なし) 。
表1 水底電線路の規定条文の変遷
制・改正年 規定内容 備 考
昭和 29 年 電気工作物規程
<施設方法>
損傷を受けるおそれがない場所に危険のおそれがないよう に施設
<電線>
・低圧,高圧;別に告示する規格による水底ケーブル
・特別高圧 ;規定なし
<例外認可>
所轄通商産業大臣の認可を受けた場合は上記によらない施 設が可能
水底電線路を新 たに規定
昭和 30 年
告示 ○告示制定,告示に「水底ケーブルの規格」を規定
昭和 29 年の電気 工作物規程改正 に伴い告示制定 昭和 32 年
電気工作物規程
○特別高圧
電線を「がい装のあるケーブル」と規定
(ケーブルの規格は規定なし)
昭和 34 年 電気工作物規程
○低圧,高圧
電線に,水底ケーブル以外のケーブルを追加
【堅ろうな管に収めて施設する場合に限る】
○特別高圧
電線に「がい装のないケーブル」を追加
(ケーブルの種類は規定なし)
【堅ろうな管に収めて施設する場合に限る】
昭和 37 年 電気工作物規程
○低圧
電線に「ポリエチレン外装ケーブル」を追加
【堅ろうな管に収めて施設する場合に限る】
ケーブル種類追加
(全条文共通)
Ⅲ−2−6
制・改正年 規定内容 備 考
昭和 38 年 電気工作物規程
○特別高圧
電線は,地中電線と同様のケーブルを使用するよう規定を 変更
【堅ろうな管に収めて施設する場合に限る】
○特別高圧
「がい装を施したケーブル」の規格を規定
「電線に直径6mmの亜鉛めつき鉄線もしくはこれと同等以上 の強さおよび太さの金属線によりがい装を施したケーブル」
昭和 40 年 技術基準
○低圧,高圧
電線に「直径4.5mm以上の亜鉛めっき鉄線によりがい装を施 したケーブル」を追加
【ケーブルを水底に埋設する場合,又は,ケーブルのがい装 部に防食被覆を施す場合に限る】
ケーブル種類追加
昭和 43 年 技術基準
○特別高圧
電線に「絶縁体がエチレンプロピレンゴム混合物のケーブ ル」を追加
【堅ろうな管に収めて施設し,かつ使用電圧が35kV以下の場 合に限る】
ケーブル種類追加
(全条文共通)
昭和 47 年 技術基準
○低圧,高圧
「がい装を施したケーブル」の亜鉛めっき鉄線を
「直径4.5mm以上」から「直径2mm以上」に緩和
【飛行場の誘導路橙その他の標識橙に接続するものに限る】
規定緩和
昭和 51 年 技術基準
○低圧,高圧
電線に「別に告示する構造のがい装を有するケーブル」を 追加
平成 9 年 技術基準の解釈
○規定の機能性基準化
○低圧,高圧,特別高圧
・例外認可の規定削除
・水底ケーブルの規格を規定
省令から機能性 基準に変更
(全条文共通)
告示の規定取込
(全条文共通)
平成 23 年
技術基準の解釈 ○規定の記載方法を変更(規定事項は変更なし) (全条文共通)
詳細は,添付資料1「解釈第127条【水上電線路及び水底電線路の施設】 (第2項及び第 3項)制・改正の概要と理由(条文) 」参照。
(2)数値
昭和30年 ○「電気工作物の規格等を定める告示」に水底電線路(低圧,高圧)の水底 ケーブルの亜鉛めっき鉄線が「直径6mm以上」と規定された。
昭和38年 ○水底電線路(特別高圧)の電線を堅ろうな管に収めて施設する場合は,電
線に「絶縁体がブチルゴム混合物またはポリエチレンであり,線心または
線心をより合わせたものの上に金属製の電気的しゃへい層を設けたケー
ブル」を使用するときの条件が,使用電圧「35kV以下」と規定された。
Ⅲ−2−7
○水底電線路(特別高圧)に使用する「がい装を施したケーブル」の亜鉛 めっき鉄線が, 「直径6mm以上」と規定された。
昭和40年 ○水底電線路(低圧,高圧)のケーブルを「水底に埋設する場合」又は「が い装部に防食被覆を施す場合」は, 「がい装を施したケーブル」の亜鉛め っき鉄線が, 「直径4.5mm以上」と規定された。
○水底電線路(特別高圧)の例外認可の条件が,使用電圧「100kV未満」と 規定された。
昭和47年 ○水底電線路(低圧,高圧)の電線が「飛行場の誘導路橙その他の標識橙 に接続するもの」の場合は, 「がい装を施したケーブル」の亜鉛めっき鉄 線が「直径4.5mm以上」から「直径2mm以上」に緩和された。
○水底電線路(特別高圧)の電線を堅ろうな管に収めて施設する場合は,
電線に「絶縁体がブチルゴム混合物またはポリエチレンであり,線心ま たは線心をより合わせたものの上に金属製の電気的しゃへい層を設けた ケーブル」を使用するときの条件(使用電圧「35kV以下」 )が削除された。
○水底電線路(特別高圧)の例外認可の条件が,使用電圧「100kV未満」か ら「170kV未満」に変更された。
平成9年 ○水底電線路(特別高圧)の例外認可の条件(使用電圧「170kV未満」 )が 削除された。
○水底ケーブルの規格が規定された。
表2 水底電線路の規定値の変遷
制・改正年 規定内容 備 考
昭和 30 年 告示
○告示制定,告示に「水底ケーブルの規格」を規定
○低圧,高圧
水底ケーブルの亜鉛めっき鉄線;
直径「6mm以上」
昭和 29 年の電気 工作物規程改正 に伴い告示制定
昭和 38 年 電気工作物規程
○特別高圧
・「絶縁体がブチルゴム混合物またはポリエチレンであり,
線心または線心をより合わせたものの上に金属製の電気 的しゃへい層を設けたケーブル」の使用条件;
使用電圧「35kV以下」
【電線を堅ろうな管に収めて施設する場合】
・がい装を施したケーブルの亜鉛めっき鉄線;
直径「6mm以上」
地中電線に準拠
昭和 40 年 技術基準
○低圧,高圧
がい装を施したケーブルの亜鉛めっき鉄線;
直径「4.5mm以上」
【ケーブルを水底に埋設する場合,又は,ケーブルのがい装
Ⅲ−2−8
制・改正年 規定内容 備 考
部に防食被覆を施す場合に限る】
○特別高圧
例外認可の条件;
使用電圧「100kV未満」
昭和 47 年 技術基準
○低圧,高圧「がい装を施したケーブル」の亜鉛めっき鉄線;
「直径4.5mm以上」から「直径2mm以上」に緩和
【飛行場の誘導路橙その他の標識橙に接続するものに限る】
規定緩和
○特別高圧
・「絶縁体がブチルゴム混合物またはポリエチレンであり,
線心または線心をより合わせたものの上に金属製の電気 的しゃへい層を設けたケーブル」の使用条件;
使用電圧「35kV以下」を削除
【電線を堅ろうな管に収めて施設する場合】
・例外認可の条件
使用電圧「100kV未満」から「170kV未満」に変更
通商産業局長の 許可権限引上
(技術基準共通)
平成 9 年 技術基準の解釈
○特別高圧
例外認可の条件(170kV未満)削除
○水底電線路
水底ケーブルの規格を追加
省令から機能性 基準に変更 告示の規定取込
(技術基準共通)
詳細は,添付資料2「解釈第127条【水上電線路及び水底電線路の施設】 (第2項及び第 3項)制・改正の概要と理由(数値) 」参照。
2.1.4 規定内容の根拠
(1)条文
ア 水底電線路の施設方法(第2項第一号)
水底電線路の施設方法は, 「損傷を受けるおそれがない場所に,危険のおそれがな いように施設」と規定されており,これは昭和 29 年の「電気工作物規程」改正(本 条文制定)時に規定された。
この規定根拠は, 「最新 電気工作物規程解説(昭和29年6月30日 商工出版社) 」 の解説によれば, 「沈設場所の地質,水底の状態,水深,波浪,潮流,流水,艦船の 停舶等の関係を充分考慮して,損傷を受ける虞がない場所に溝を作つてそこに沈設 する等危険のないように施設しなければならない。 (中略)沈設,引揚等の際に大き な張力を受け,布設後も外傷を受ける虞が多い」と記載されており,水底ケーブル が布設時及び布設後に外傷を受けるおそれが多いことに鑑みて規定された。
イ 水底電線路(低圧,高圧)の電線
(ア)直径6mmの亜鉛めっき鉄線以上の機械的強度を有する金属線によりがい装を施し
た水底ケーブル(第2項第二号イ)
ドキュメント内
平成23年度電気設備技術基準関係規格等調査役務請負報告書
(ページ 85-93)