第 6 章 救命救急型ドライブレコーダによる実事故解析
6.4 衝撃実験による傷害予測アルゴリズムの検討
108 6.4 衝撃実験による傷害予測アルゴリズムの検討
109 6.4.3 スレッドによるドライブレコーダ搭載実験
今回のスレッド実験では,交通安全環境研究所のスレッド試験機に日本大学のドライ ブレコーダを 1 台搭載して実験を行った.搭載図を図 6-16(a)及び図 6-16(b)に示す.
スレッド試験機に搭載したのはドライブレコーダ本体,車外カメラ,車内カメラ,バッ テリー,モーションセンサである.また,今回のスレッド実験では前面から歩行者や自 転車と衝突することを想定することから,加速度計のセンサ方向は図 6-17の向きで固 定した.
ドライブレコーダ本体
ステイ バッテリー
モーションセンサ
車内カメラ 車外カメラ
スレッド進行方向
図 6-16 (a) スレッド試験機
図 6-16(b) スレッド試験機
X軸 Y軸 センサ方向
スレッド移動方向 X軸
Y軸 センサ方向
スレッド移動方向 X軸
Y軸 センサ方向
スレッド移動方向
X軸 Y軸
スレッド移動方向
図 6-17 加速度計取り付け方向
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今回のスレッド実験では,衝突速度の加速度データを収集し,そのデータからドライ ブレコーダの加速度閾値を設定する.その加速度閾値を設定し,衝突速度に適合した傷 害予測が出力されるかの検証を行う.スレッド試験機で再現する速度は,⊿V=10[km/h],
⊿V=15[km/h],⊿V=20[km/h],⊿V=25[km/h],⊿V=30[km/h],⊿V=40[km/h]であ る.
(スレッド実験手順)
①現在使用している,対車内乗員用の加速度閾値設定の状態で⊿V=10[km/h]の打ち 出しを行う.
②⊿V=15[km/h]の打ち出しを行う.
③⊿V=10[km/h]及び⊿V=15[km/h]の加速度データから,新たな加速度閾値を検討,
設定する.
④ドライブレコーダの加速度閾値を変更し,再度⊿V=15[km/h]の打ち出しを行い,
傷害予測結果を検証する.
⑤以後,⊿V=10[km/h]~⊿V=40[km/h]の打ち出しを行い,各衝突速度における傷害 予測結果を検証する.
6.4.4 実験結果
図 6-18に救急救命型ドライブレコーダとスレッド試験機それぞれの加速度波形の一
例,図 6-19 には同じく速度波形の一例を示す.また,図 6-20 にトリアージランプの
点灯状況を示す.
-100 -80 -60 -40 -20 0 20
-0.04 -0.02 0 0.02 0.04 0.06 0.08 0.1 0.12 0.14 0.16 加速度(X軸) [m/s2]
Time [sec]
20110117_03_15
GRADE [-1]
GRADE [0]
GRADE [1]
救急救命型ドライブレコーダ スレッド試験機
図 6-18 加速度波形の一例
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0 1 2 3 4 5 6
-0.5 0.5 1.5 2.5
速度[m/s]
Time [sec]
20110117_03_15
図 6-19 速度波形の一例
GRADE[1]点灯
図 6-20トリアージランプ点灯状況
スレッド試験では, X 軸方向の加速度データから対自転車事故,対歩行者事故に対 する新たな加速度閾値を設定した.設定した加速度閾値を設定した.設定した加速度閾 値を表6-3に示す.この閾値を20110117_04_10の打ち出しから閾値として設定し,実 験を行った.全ての打ち出しの結果と波形を以後のデータシートに記載する.データシ ートの記載内容は,実験ナンバー,ファイル名,加速度閾値,我々が予測した傷害予測 グレード,実際の傷害予測グレード,スレッド試験機及び救急救命型ドライブレコーダ で計測した X 軸方向最大加速度,救急救命ドライブレコーダのデータから算出した合 成加速度,速度である.
表 6-3 対歩行者および自転車用トリガー
傷害予測グレード 傷害程度 歩行者・自転車用 トリガー:⊿V(km/h)
乗員用トリガー
:加速度(m/s2)
GRADE [-1] 無事故 - 7
GRADE [0] 傷害なし - 19
GRADE [1] 軽傷 - 50
GRADE [2] 重傷・中等傷 10 200
GRADE [3] 重篤 15 400
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