• 検索結果がありません。

第3章 扇から構成した実トーリック多様体 69 で定義される線型写像を一っ決めて固定しておく。

定義3.15ΣをノVでの扇、Σ をN での扇とする。各σ ∈Σ に対し、σ∈Σが存在し

て、ψ(σ )⊂σとなるとき、(Σ ,N )が(Σ,N)を支配するといい、(Σ ,N )→(Σ,N)

とかく。

 明らかに、N=1〉 のとき、(Σ ,!V )が(Σ,N)を支配すること、すなわち(Σ ,N )→

(Σ,ノV〉とΣ がΣの細分であることΣ →Σは同値である。

(観察3.6)定義3.5のときと同様にして、、η 次元横ベクトルのなす実ベクトル空闇 畷とηノ次元横ベクトルのなす整数ベクトル空間M を考えて、M と1V は互いに

双対空間とみなす。このとき、写像幹を通して(Σ ,ノV )が(Σ,ノV)を支配していると すると、ψが誘導する自然な写像:

      れ       れ

     グ:M→M }(・b…,cη)吟(Σ⊃α量・¢,…Σα劉砺)

      歪=1       乞慰1 すなわち、

幽…頭偽…凸)(lll喋1)

により、双対錘をとれば包含関係が逆になることに注意すれば、ψ*(σv)⊂(σ )vと なることがわかる。よって、z =(婿,…,z夷,)とおいて、環

      罵 :一㊥飛¢ u

       U∈σ V∩M

        ユ      ルノを考えると、¢4ゆ婿α …垢,α (¢=1,2,…,η)で決まる自然な写像

      幹*:Rσ→罵,,のu→〆(u)

が定義できる。よって、

       03,:ニ{P :罵,→R I環準同型写像,P (1)=1}

とおくと、自然な写像

       ψ,:砿 →砺

が定まる。これらを貼り合わせることにより、実トーリック多様体間の写像

      @*:X(Σ ,N )→X(Σ,N)      、 が定まる。

定義3.16上の観察3.6で構成した写像ψ。:X(Σ ,N )→X(Σ.めを実トーリック写像と いう。

多面体から構成した実ト・一リッ ク多様体

この章では、ユークリッド空間内の多面体から実トーリック多様体を構成する。ま た、コンパクト多面体から構成される射影的実トーリック多様体や向き付きトーリッ ク改変についても述べる。

4.1 多面体と実トーリック多様体

まず、ユークリッド空間内の凸多面体を貼り合わせる方法にっいて述べる。1贈の 有理的凸多面体を考える:

  △:={(%、,…,%れ)∈馴伽、+・一+α掴≧b嬉(¢=1,2,…,P)}

ここで、婚,び∈IZ(乞二1,2,…7P lゴ=1,2}…,η)である。△が泌の第一象限内 にある、すなわち、

     △⊂{(賜・,…,窺η)∈駅η睡≧0(¢=1,2,…,η)}

とする。乞=1,2,…,ηに対し、ε茗:瓢土1とし、ε累(ε1,…,επ)とする。ここで、次 の鏡映変換を考える:

      5ε:甜→甜,(z1)…}のπ)→(ε1の1,…,ε漁)

IRπの部分集合Aに対し、A,:=S,(A)とおく。また、η次元整数縦ベクトルv謀

¢( 1,…,uη)∈Nに対し、」(v〉を次で定義する:

     ε(V):=n並n{U、U、+…+Uπ矧(%、,…,Uη)∈△}

有理的凸多面体△のη一1次元面をハ,…,瑞とし、各昂に対し、次の条件を満

たすη次元整数縦ベクトルvi=ε(η1,…, 義)∈1Vを取る=

1.瓦二{(賜、,…,uη)∈△i巾、+…+蜘物=ε(vi)}

2,gcd(η1,…,鳩〉=Lここで、gcd( 1,…,嫉)は整数媛,・

すものとする。

・・ 媛の最大公約数を表

第4章 多面体から構成した実トーリック多様体 71

(η)ε:一3ε(現),(乞一1,…,8)たちを写像Sε(vi)1ε(v量)一((一・)uI,…,(一1灼で

同一視することにより、△,:ニ&(△)たちを貼り合わせて得られた図形を△とかく。

 もし、1即の原点を中心とする十分大きな球の外側で、△が第一象限と一致すれば、

△,のコンパクト面に対応する部分を一点に潰すことにより、写像β:△→1即が定

義される。

例4.1上の△.の構成法を2次元の場合により詳しく説明する。

△:={(の,野)∈R2ゆ≧0,穿≧0,劣+ッ≧1}

すなわち、△は、】R2の有理的凸多面体で、かつ、R2の原点を中心とする十分大きな 円の外側で第一象限と一致している。

 さて、鏡映変換3,=R2→R2は、次の4つである:

 S++:IR2→聡2(¢,ッ)陣(z,ッ) :恒等変換

 3÷一:R2→IR2(ar,ッ)陣(¢,惚)溜軸に関する対称移動  S叶:館→IR2(ω, )吟(一z, ): 軸に関する対称移動  S_:IR2→R2(z,製)陣(一z,一響)源点に関する対称移動

また、それらによる△の像△。は、次のようになる:

 △++:瓢θ++(△)=△,△+_:=5+_(△),△_+:=5_+(△), △__:ニ3__(△)

次に、△の面Fを点(1,0)と点(0,1)を結ぶ辺とおくと、罵は次のようになる:

 4+:=S++(F)=F, 興_:=3+_(F), 且+:ニS_+(F〉, 瓦」=3_(F)

条件1と2を満たす2次元整数縦ベクトルv識君(1,1)∈Nを取れば、ε(v)=(一1,一1)

なので、写像Sε(v)=S_によって、Fと瓦一、興一と且+を同一視する。この同 一視を〜とかくことにする。

同一視〜により、△と△_、△+_=△升を貼り合わせて、次の集合を得る:

△:=△u△+_u△_+∪△__/〜

△,△+一,△一+,△_のコンパクト面の和集合Fu F+_∪且+U F_を一点に潰すこ とにより、写像β:△→盈2が定義される。これは、第1章で構成した、R2の原点

(0,0)でのブローアップにほかならない。

先に述べた△の構成法を、扇を使って合理化する。

定義4.1△を晦のη次元有理的凸多面体とする。v∈1服に対し、言(v〉:=min〈u,v〉

       u∈△

と定義する。このとき、v∈!服に対し、

△(V):={U∈△1〈U,V〉ニ」(V)}

をv∈!服の支持する△の面という。

 △の面Fに対し、σFを次で定義する。

       σF:謹{v∈娠i△(v)⊃F}

このとき、

      σF:=={v∈娠1〈u−u ,v〉≧0,∀u∈△,∀u ∈F}

となり、

      (σF)v:={α(u畷 )∈晦1α≧0,∀u∈△,∀u ∈F}

が成り立っ。

補題4ユΣ△:二{σF I F一《△}は扇である。

証明 σF∈Σ△なら、σFの任意の面σ1に対し、σ1∈Σ△を示そう。面の定義から、

u1∈σF〉が存在して、σ1ニσF∩{u1}⊥となる。ただし、u1は十分小さくとっておく。

ここで、次の条件を満たすように、△の面恥をとる:F⊂F1、かつ、U1=U−U

(u∈re1・int恥7u ∈F)

    亀・

u

u  ︑︐

このとき、σ1鋸σF、を得るので、σ1∈Σ△が示された。

 σF、,σ巧∈Σ△ならば、σF、∩σ乃はσF、の面、かつ、σ凸の面であることを示そう。F をaU馬を含む△の最小の面としたとき、以下の図からわかるように、σ角∩σ巧=σF

を得る。

第4章 多面体から構成した実トーリック多様体

σ巧

σ珊

73

      0

      σF、∩σ地=σF

 このとき、σFはσnの面、かつ、σ施の面であるので、示された。     □ 定義4.2補題4.1より、Σ△は扇である。これを凸多面体△に対応する扇という。こ の扇Σ△に対して、実トーリック多様体XΣ△が定まる。このX琉をR△,M)または 単に、砿とかき、多面体△から決まる実卜一リック多様体という。

 特に、私は前に構成した△と位相同型になる。

 多面体△から決まる実トーリック多様体に関するいくつかの性質を述べる。

補題4.2△を晦のη次元有理的凸多面体とし、△ を△を平行移動したものとす る。このとき、Ry=私が成り立っ。

証明 △を平行移動しても、対応する扇の関係は、Σ△=Σ△ であるから、明らかで ある。      [コ  ムのκ次元面.Fに対し、娠のκ次元部分空間で、Fのある平行移動アを含むも

のの格子点全体の集合をπ(F)であらわすことにする。このとき、次が成り立つ。

補題4忽P(聯(F))ニx(百(σF脚F))

証明 まず、M(F)=M(σF)であることに注意しておこう。次に、

 σ瓦=(σ恥+H(σ品))/H(σ品)であることに注意して、

  Σ万二{σ瓦⊂M(F)劇F・イF}諾{σ瓦⊂M(F)Rlσ〆嘔}=Σ(σF)

であり、補題が従う。       、        □  次の補題は、第3章第3節定理3.4から容易に得ることができる。

補題4.4△を娠のη次元有理的凸多面体とし、現,乃を△の面とする。このとき、

転π(珊))∩殖π(乃))=Pσ圃π(珊∩巧))

が成り立っ。

定義4.3!晦のη次元有理的凸多面体△ ,△に対し、Σ△ がΣ△の細分となるとき、

△ が△を支配するという。

例4.2Rηの原点を中心とする十分大きな球の外側で1餅の第一象限と一致する晦 のη次元有理的凸多面体△を考える。このとき、△は第一象限からなる多面体を支 配する。さらに、Σ△は第一象限の有限細分になるので、第3章第3節定理3.6より、

琉・=冊に注意すれば、固有写像π:1㌔→1諮が存在する。

 十

定義4.4ある整数行列且=(確) =1ジ..趨ゴd,_謬で定義される写像

       π