ツ2 の3夏3 劣2
α∈Z+とし、4点(0,0),(1+α,0),(0,1),(1,1)の凸包を△とする1
△=凸((0,0〉,(1+α,0),(0,1),(1,1)) このとき、△と対応する扇Σ△は、
Σ△菖{0フσ1,σ2,σ3,σ4,σ12,σ23,σ34,σ14}である。ただし、
0二(0,0),σ、ニR+(1,0)+恥(0,1),σ2二飛+(0,1)+R+(一1,一α),
σ3=R+(一1,一α)+R+(0,一1),σ4=恥(0,一1)+R+(1,0),
σ12:=IR+(0,1), σ23=IR+(一1,一α), σ34ニR+(0,一1), σ14二飛+(1フ0)である。
第4章 多面体から構成した実トーリック多様体 77
1
0
み
△
qp
1
9
1十α
σ23 『α
よって、
可=恥(1,0)+R+(0,1),σ}=恥,(一1,0)+IR+(一α,1),
曜=R+(一1,0〉+恥(α,一1),曜#恥(0,一1)+恥(1,0)
このことから、
砺、は(物, 1)を座標とする平面R2(=(X,}り),
砺,は(物,y2)を座標とする平面]R2(ニ(X}1,X一αγ)),
0レ,は(鞠,ッ3)を座標とする平面R2(=(X一1,Xαy−1)),
防、は(の4,g4)を座標とする平面R2(翼(X,P1))である。
これらは、ヒルツェブルフ曲面の貼り合わせの関係式を満たし、砿は実ヒルツェブ ルフ曲面である。
Σ△
彩︑多多
『
一
α
偲
ここで、射影的実トーリック多様体という名前の由来について述べておく。
(観察4.1〉射影的実トーリック多様体砿は実射影空間に代数的に埋め込める。
このことについて事実だけ述べる。凸多面体△をMの有限集合の凸包とし、
△∩M={Uo,…,u.}とおき、dim△=磁m醗晦=ηと仮牢する。
Fを△の面とすると、UF∈F∩Mに対し、UrUF∈σ》∩Mなので、P∈0命
に対し、値P(鉛賦i噸F)が意味を持ち、比φF(P):=IP(ザ〇一UF):…:P(zu・一UF)1の
各成分が一斉には零にならない。この比はUFの取り方によらずに決まる。
また、P∈U娠∩砺.、のとき、φ猷P)=φ乃(P)なので、これにより、射影的実 トーリック多様体砿から7次元実射影空間P(罠)への埋め込み写像φ:私→P「(飛)
が定まる。
さらに、次の定理を証明なしで述べる。詳しくは、小田151,Danilov[20】,Fulton[231 を参照のこと。
定理4.1射影的実トーリック多様体砿が非特異多様体ならば、観察1で考察し た埋め込み写像φ:1㌔→P7(R)は閉写像である。
私が非特異多様体でないときでも、自然数αに対し、α△:={αu l u∈△}とおく と、Σα△=Σ△なので、鑑△=砿である。α△の格子点を用いて、上と同様にして、
写像φ:島△→Pγ(R)を考えることができる。このとき、次の定理を得る。
定理4.2射影的実トーリック多様体鉱が必ずしも非特異多様体でない場合で も、十分大きな自然数αが存在して、φ:鑑△=P五→P7(R)は埋め込み写像に
なる。
4.3 モーメント写像と向き付きトーリック改変
まず、モーメント写像を定義する。
定義4。6有限個のu1,…,Um∈Mに対し、△を娠内での{u1,…,Um}の凸包と する:△=凸(U1,…,Um)。
Fを△の面とすると、UF∈.F∩Mに対し、Ui−UF∈σ》∩Mなので」Ui−UP∈RσF である。よって、P∈砺Fに対し、P(¢U董畷F)∈Rとなる。
さて、P∈σレFに対し、
lP(zu1心UF)iu1+…+1P(zU UF)恒m
μF(P)== (4ユ)
ip(¢U1−UF)i+…+!P(諮U UF)i
とおくと、これはUF∈F∩Mの取り方によらずに決まるので、写像μF:0命→ぬ
が定まる。
また、P∈0娠∩砺.、のとき、μ恥(P)瓢μ地(P)も容易に確かめられるので、
これらの写像を貼り合わせることができ、写像μ:私→!レ娠が定まる。この写像 μ:砿→娠をモーメント写像という。
(注意)面Fを明示する必要がないときは、(4.1)を次のようにかく:
Izu11U・+…+1¢UmlUm
μ(z):篇 ,z∈砿 (4.2)
i¢U刊+…+1のUml 凸多面体△の面.Fに対し、
碓=一{P∈の.lp(¢ )≧0,∀u∈σ}∩M},松:一∪碓
F一く△
第4章 多面体から構成した実トーリック多様体 79
とおく。また、
Orb+(σF):ニ{P∈UぴF iP(詔u)>0,∀u∈σ歩∩ハ4かつP(¢u)=・0,∀u¢σ歩∩ノ、4}
とすると、自然な分割碓罫H:Orb+(σ角)が存在する。
ガェ くで
(42)において、μ(¢)のUiの係数の和は、1となるので、μ(の)⊂凸(u1,…,Um)
となることがわかる。
補題4。5u1,…,u.∈Rπが飛πを張り、0瓢恥u1+…+恥u.が強凸な多面錘 とする。このとき、自然対数eと定数c1>0,…,c.>0に対して、次で定義される 写像
ヂ
F:晒飛π,F(X):一ΣC歪ε〈u量⑳Ui(X一(∬・7…,のη)∈Rπ)
嬉=1
は、F:Rη→lnt(σ)の実解析同型写像である。ここで、Int(σ)はσの内部である。
証明 ηに関する数学的帰納法で示す。
(1)η=1のとき、u1,…,u.∈Rなので、
ヂ
F:B→R,F(∬) Σ⊃cσe Ui(∬∈飛)
=1
ア
であり、F (の)罫Σ解Ui¢Ui2>なので、F(z)は単調増加であることから、明らか 蛋=1である。
(∬)一般のηに対して示す。Ukニ(晦,1,…,娠,処)∈lRη,κ=1,…,Tと成分表示 し、Fの第¢成分を現かくと、
∂瓦 「
可=苔cκe〈鞠x〉鉱噛
なので・Fのヤコビ行砺一(舞)2」一、門のは・対称行列であるが・
ア
Xみ¢X一ΣCκeく咽〈Uk,X〉2
ん江1
が成り立っので、正値対称行列である。よって、Fのヤコビアンdetみ(x)≠0で
ある。
さて、Fが単射であることを示そう。異なる2点x,x ∈Rηに対し、F(x)=F(x 〉 と仮定して矛盾を導こう。適当に座標変換をFに合成して、xとx を含む直線Lが
コp1軸に平行であると仮定してよい。このとき、昂をLに制限した理Lは単射でな
い。 しかし、
ア
瓦IL(z1)=Σ4κε勉為・両娠,1,娠>0:定数 尭=王
となるが、(1)より、これは単調増加関数であるから、単射となり矛盾が生じる。よっ てFが単射であることが示された。
次に、F(IR穐)瓢Int(0)を示そう。そのために、次の3つに分けて示すことにする。
①F(Rπ)⊂0が成立する。
②各乞=1,…,バこ対し、1R+u量⊂c1.F(Rη)となる。ここで、c1F(灘)はF(Rπ)の IRπにおける閉包である。
③F(冊)は凸図形である。
①は明らかので、②を示そう。¢=1として示せば十分である。u2,…,Ukのうち、
いくつかはu1と同じ方向のベクトルかもしれないので、番号を付け替えて、次のよ うに仮定してよい:
馬一
停ま異なる方向のベクト,レ蹄鴨 定数)
このとき、
プ
F(X)一(C・+C2α2εの+…+Cmαmεαm)eく姻U・+Σ曜Uk⑳Uk ゐ鶉m十1
となる。また、0は強凸な多面錘なので、次を満たすv∈冊が存在する:
︷
〈u、,v〉=0
〈Ui,v><0(乞=m+1,…,κ)
このとき、w∈Rηに対し、次が成り立っ:
五mF(むV+W)=(・、+C2α2εα2+…+C㎜αme砺)ε〈叩・〉U、
君→o◎
W d贈を変化させると、U1の係数はR+全体にわたって動く。よって、R+U1⊂
c1F(Rπ)となる。
③を示そう。凸図形の定義から、任意の直線」⊂Rηに対し、狛F(冊)が連結であ ることを示せばよいのでこれを示す。Fの行き先のi即の座標を(霧1,…, π)とする。
必要ならば、座標変換を行って、直線 は卸1軸に平行であると仮定してよい。ここ で、1欝から第一成分IRへの自然な射影
P触:Rη→IR, (∬1,…,妬)←〉コP1
第4章 多面体から構成した実トーリック多様体 81 を考えると、
Xの、:=μ辰1(の1)ニ{の1}×爬4.(物,…,の物)を座標とするユークリッド空間 である。また、次の新しい写像を定義する:
σ¢1:一(&,…,鑑)lx¢1:X¢1→飛π一1
ここで、σ を、凸多面錘0を(肋,…,ッη)成分に射影して得られる凸多面錘とおく。
これに数学的帰納法の仮定を適用すると、砺、:X訟、→・lntO :実解析同型写像であ ることが示せる。
(馳,…,野η)∈IntO を固定し、み:躍(&,…,鑑)一1(肋,…,翫)dRπとおく。こ のとき、。4翼∪(穿認(g2,…,ッπ)で、各¢1∈盈に対し、砺、:.為、→IntO が実解 のユ
析同型写像より、(7云1(馳,…,轡η)≠¢である。
ここで、p7副ム:且→Rは実解析同型写像である。なぜなら、上のことよりpゲ副Aは 鉗である・また先に行ったヤコビアンの計算より肚至る所det(舞)、」、㍗μ>・
がわかるので、第0章第1節定理0。2陰関数定理より、且はIRπの非特異曲線で、p7RIA は単射かっ実解析的写像である。このことから、五は飛と実解析的同型であるので、
。4は連結であることがわかる。したがって、F(み)も連結であることがわかった。 〔コ 補題4・6u1,…,Us∈譜が]餅を張るとする。このとき、定数c1>0,…,c.>0に 対して、次で定義される写像
ぢ
Σ・信ε〈Ui⑳Ui
∫:晒Rκ・ノ(X):一鮭 1(X一(¢・,…,コrκ)∈Rん)
Σc琶e〈咽 乞=1
は、ノ:1餅→Int凸(u1,…,U.)の実解析同型写像である。
証明 任意のUo∈餅に対し、
お
ΣC¢ε〈Ui㊧(U至一U・)
ノ(X)=U。+ゑ謂1、
Σc葱εく咽 漏1
なので、Uoの各成分を十分絶対値の大きな負の数とすれば、UrUo,(乞=1,…,5)
の各成分は全て正の数になる。したがって、上のような座標変換を行って、各Uiが
1餅の第一象限に属するとして補題を証明すれば十分であるので、この条件で示すこ とにする。
K=凸(u1,…,u.)とおく。嘱:=(Ui,一1)∈餅+1(乞=1,…,ε)として、凸多面
錘0=R+噺+…+IR+瓜d餅+1を考えよう。そこで、次の写像を定義する:
タ
F:聡κ+1→R械F(x,オ):一Σ・¢ε綱茜 奮;1
このとき、F(R厨1)⊂0であることはすぐわかるが、
タ
F−1(lnt(κ)×{一1})一{(x,孟)∈盈κ+11Σc乞ε〈咽ε¢一1}ゑ竃1
タ
ー{(x,毒)∈Rκ+1降一1・9(Σ・歪ε〈u董⑳)}
ゑコ
である。もし、F:1餅+1→Int(0):実解析同型写像であれば、
お
Σc¢ε〈u 〆〉Ui β
ノ(x):一信=1 −F(x,一1・9(Σc¢〈Ui,x〉))
Σc¢e〈咽 圖
琶=1も!1踏→lnt(κ)の実解析同型写像である。
ここで、各Uiが餅の第一象限に属すると仮定していたので、特に、0は強凸な 多面錘である。したがって、補題4.5より、F:1餅+1→Int(σ):実解析同型写像で あることがわかり、補題が示された。 ロ 命題4.1 モーメント写像μ二1㌦→娠のOrb+(σF)の制限
μb.わ+(.F)=Orb+(σF)→reLiHt(F)は実解析同型写像である。
証明 Mの部分加群吋∩Mは自由加群なので、その生成元をm1,…,mkとする と、σ歩∩M謀Zm1+…+Zmkである。ここで、dimF=κに注意しておく。した
がって、P∈Orb+(σF)は(z1,…,禰=(P(ωm・),…,P(zmk))で定まる。仮定よ り、z藪>0,(¢=1,…,κ)である。このとき、次が成り立つ:
P岬り一{1汐…ぐ鴇こ繋鄭瓢儲
(ただし、Ui−UF=α信,1m1+…+α2,κmk)
U1…,Umの番号を付け替えて、最初の5個がU1…,U8∈吋∩Mであると仮定
第4章 多面体から構成した実トーリック多様体 83 してもかまわない。このとき、
ぎ タ
Σ之野・1…z鷺ちκ・Ui Σz警・1…ぐ・(UrUF)
μ(P)ニづ=1. =UF+縄8
Σンfち1…z象^ Σ孝・1…之磐
¢=1 2#1
さ
Σ㌶ち1…魂幼・(u葦一UF)
となる。特に、側 . ∈幡である。したがって、補題4。6で、
Σz望 ・1…ぐ ゆニユ
Uiをu葦一UF、砺=1,zF酔とすれば、この命題が従う。 □ 最後に、モーメント写像の重要な定理を述ぺる。
定理4。3 モーメント写像μ:1㌔→ハ娠の塚の制限川堪:耽→△は
同相写像である。
証明 μ1砥:砿→Rπは命題4.1より、単射で、μ1松(堪)=△になる。また、μ1堪 が連続であることは明らかである。
最後に・曝が連続であることを示そう・そのためには・晦が閉写像であるこ とを示せばよい。しかし、これは次の位相空間論の定理より明らかである。
定理 Kをコンパクト位相空間、Hをハウスドルフ空問、ノ:K→Hを連続写 像とする。このとき、ノ:κ→Eは閉写像である。
口
(観察4.2)
△を、Rπの原点を中心とする十分大きな球の外側でRl物の第一象限と一致するη 次元凸多面体とする。
¢;1,2,…,ηに対し、εづ:=圭1とし、ε=(ε1,…,εη)とする。また、劣∈醜に対
し、sign劣で実数zの符号士1をあらわすことにする。
。4ε:={(¢1,_,のπ)∈盈『signω =ε活,(乞=1,…,η)}とおき、実トーリック改 変7r:砿→1欝を考える。πによる・4,の逆像ズ1(・4.)の砿での閉包を具(△)とす
る:瓦(△):一c1砿ズ1(λ.)このとき、砿一∪鳥(△)が成り立っ。
ご
定理43より、各具(△)は△と同相なので、△.を第4章第1節の△.:=S,(△)と すると、a(△)と△εを同一視すれば、砿は具(△)を各面で貼り合わせて得られる
ことがわかる。