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図5．27（A）1月の亜熱帯ジェット気流 高層天気図（300hPa）使用
AUPQ35 011200UTC AUPQ35 021200UTC AUPQ35 031200UTC
神戸海洋気象台
JAN AUPQ35 020000UTC JAN JAN AUPQ35 030000UTC JAN JAN AUPQ35 040000UTC JAN
JAPAN Meteorological Agency
業務課hO78−222−8907
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図5．27（B）3月の亜熱帯ジェット気流 高層天気図（300hPa）使用
AUPQ35020000UTC MAR AUPQ35021200UTC MAR AUPQ35031200UTC MAR AUPQ35041200UTC MAR AUPQ35060000UTC MAR AUPQ35061200UTC MAR AUPQ35071200UTC MAR AUPQ35081200UTC MAR
JAPAN Moteorological Agenc 神戸海洋気象台業務課1嵐078−222−8907
・113・
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図5．27（C）4月の亜熱帯ジェット気流 高層天気図（300hPa）使用
AUPQ35 080000UTC APR AUPQ35 090000UTC APR AUPQ35 091200UTC APR AUPQ35 100000UTC APR AUPQ35 101200UTC APR AUPQ35 110000UTC APR AUPQ35 120000UTC APR AUPQ35 130000UTC APR AUPQ35 131200UTC APR
JAPAN Meteorological Agency
神戸海洋気象台業務課hO78−222−8907
・114・
（A） nss・SO42騨イオン （C） NH4＋イオン
軟田 柏崎
富山 石川 福井
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秋田
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濃度（μe uiv L−1）
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［＝＝＝1120〜160 【＝＝＝コ 160《ゴ200 ■200〜240
濃度（μ閃uiv L−1）
■■■■■ 0〜25 ■1■■匿 25〜50 ⊂＝＝＝コ 50〜75
［＝＝＝］ 75〜100正＝＝＝］ 100〜125 ■■■願125〜150
（B） NO一イオン
秋田 ・・
柏崎 富山 石川
福井 鳥取
米子 ・・
萩 福岡
牽「
蝶讐蝸蝿塞
▼■ 7一
（D）
秋田
nss−Ca2＋イオン
柏崎 富山 石川 福井
鳥取 米子 萩
福岡
蠕富士蝿霧零離
濃度（μ閃u蓋vL−1）
圏 0〜30 1■1■■ 30〜60 ［＝＝＝コ 60〜90
［＝＝＝］ 90〜120 〔＝＝］ 120〜150 ■150〜180
濃度（μeq面vL−1）
1■■1■ 0〜30 ■■1■曜 30〜60 ［＝＝コ 60〜90
［＝＝＝］ 90〜120 ［＝＝＝］ 120〜150 ■150♂》180
■ 180〜210
1月の亜熱帯ジェット気流の範囲 3月の亜熱帯ジェット気流の範囲 4月の亜熱帯ジェット気流の範囲
図5．28汚染物質と亜熱帯ジェット気流の関係
・115・
によって、ほとんどのものが運搬されると考えられる。
それに対して、nss・SO42一イオンやN｝｛4＋イオンは、亜熱帯ジェッ ト気流のコースの範囲以外にも、濃度の広がりが見られる。これは、
nss・SO42一イオンやM｛4＋イオンは、亜熱帯ジェット気流によって運 搬されるもの以外にも、下層の大気の流れによって運搬されるもの が存在していることを示している。
この下層の大気の流れは、亜寒帯前線ジェット気流によって押し 出される北西季節風であると考えられる。この亜寒帯前線ジェット 気流は、亜熱帯ジェット気流の北上によって北に押し上げられるま で、日本列島に影響を与えている。しかし、亜寒帯前線ジェットが 北に押し上げられた3月以降は、目本列島は亜熱帯ジェット気流の 影響を強く受けるようになる。このようなことから、p且経月変化 で述べた鳥取より北側の地域の夏から冬にかけてのpHの低下は、
北西季節風によってもたらされる酸性の汚染物質によるものだとい
える。
また、亜熱帯ジェット気流と北西季節風では、大気が流れてくる コースが異なるため、運搬してくる汚染物質も違っていると考えら れる。亜熱帯ジェット気流では、砂漠地帯や中国の工業地帯、朝鮮 半島を通ってくるため、黄砂と酸性汚染物質を運搬してくる。これ に対して、北西季節風は、砂漠地帯を通らず、中国東北部の工業地 帯を通ってくるため、酸性汚染物質を運搬してくる。この汚染物質 の供給源の違いによって、中国大陸から飛来する汚染物質の種類が 変化すると考えられる。
さらに、中国地方の日本海側の地域では、朝鮮半島（韓国）を通 る亜熱帯ジェット気流によって運搬されるNO3一イオンの影響によ って、他の地域よりもNO3一イオンの沈着量が増加していると考え
・116一
られる。中国地方の日本海側に位置する松江でも、越境汚染による NO3〜イオンの沈着量の増加が、島根県保健環境科学研究所から報
告されている（12＞。
・117一
5．4．5 海塩起源の汚染物
（1） 海岸からの距離と海塩起源物質の濃度・沈着量の関係 海塩の濃度は、海岸からの距離に対して指数関数的に減少す ることは今までに報告されている。そこで、日本海の海岸付近 に分布する各調査地点について、海岸までの距離X（㎞）と海塩 の濃度・沈着量Y（μequiv：L−1・μequiv m−2：r1）との関 係を調べた。
ここで、濃度がX鵠0すなわち海岸沿いの値の半分に減ず るに要する距離を半減距離としてB（㎞）で表し、海岸からの距 離と海塩の濃度との関係式について考えた。
また、図5．29のように、海塩には地上風によって海岸付近の 海から吹き上げられた海塩と高層の大気の流れによって長距離 輸送された海塩がある。この高層の大気の流れによって長距離 輸送された海塩の濃度は、海岸からの距離に関係なく一定であ ると考えられる。調査地点において採集された海塩は、これら の和であるめで、式に高層の大気の流れによって定常的にもた らされる海塩の濃度C（μequiv L㎜1）を足すと
Y＝A×e一（ln2）x／B＋C ……①
となる。
そこで、海塩起源物質（Na＋イオン、 Crイオン、 Mg2＋イオ ン）について、①式をコンピュータのグラフ作成ソフト「カレイ ダグラフ」を用いて、最小2乗法によるフィッティングを行い、
図5．30（A）、図5．30（B）、図5．30（C）に示すような結果を得た。1
年を通じて海岸からの距離と海塩粒子の濃度の関係について、
①式が成り立つことがいえた。
噛118・
高層の気流
海塩エアロゾルが 雲に取り込まれる。
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海水の飛沫が乾燥し、
海塩エアロゾルとなり、
大気中を浮遊する。