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義援金、支援物資の対応   1 義援金、支援物資の対応

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 (1)義援金、支援物資の募集、配布、活用 

      義援金の募集、配分、活用          

   

町地域防災計画では、町義援金に関する業務は総務対策部が行うこととな っている。 

災害翌日の8月10日から19日の間に5金融機関の協力を得て募集口座 を開設した。 

8月12日の記者会見で義援金募集を広報し、その後は口座開設の都度、

報道発表を行った。8月16日からは町ホームページにおいても公開し、P Rを行った。 

9月30日第1回義援金配分員会を開催し、義援金の配分方法、配分の対 象及び配分の基準などを協議、決定した(表1)。配分基準は、人的被害に対 し死亡30万円、住家被害に対し全壊20万円、大規模半壊・半壊10万円、

床上浸水5万円としたほか、商工業復興の趣旨から商工業者支援として店舗 等の床上浸水以上の被害に対し、3万円の配分を行った。 

県の協力を得て10月15日の第1次配分から、被災者に対して町の義援 金と県の義援金を同時に給付することができた。 

2月10日第2回義援金配分委員会を開催し、人的被害に対し死亡15万 円、住家被害に対し全壊9万6千円、大規模半壊・半壊4万8千円、床上浸 水2万4千円、商工業者支援として店舗等の床上浸水以上の被害に対し1万 4千円を配分することとし、県の義援金と同時に第2次配分を3月26日に 行った。なお、第2次配分は口座振込を利用した。 

また、町では義援金のうち944万円は災害遺児修学支援金として基金に 積み立て、災害で保護者を亡くした児童・生徒5名に対し、高等学校卒業ま での支援を行うこととした(表1)。 

このほか、被災者の福祉・教育行政や昆虫館の復旧などに使途を指定した 義援金も多く寄せられた。 

寄せられた義援金の総額は 206,946,601 円(平成22年3月31日現在)

となっている。 

    【主たる要因】 

各金融機関は、浸水した店舗の復旧に追われるなか、義援金口座の開設を 迅速に進め、町と県の募集に対して全国から温かい多くの義援金が寄せられ た。 

検証の視点 義援金の募集、配分、活用の状況  検証項目1 

町では、応急復旧対策や被災者の生活再建に係る相談などの被災者支援に 取り組むなか、被災者生活再建支援金と合わせた事務処理システムを構築し、

2か月余りの期間で第1次配分を行った。 

また、現行の被災者支援制度の中には、災害で保護者を亡くした児童・生 徒の修学を支援する制度がないため、町では、高校卒業までの修学援助制度 を設けた。 

 

         支援物資の募集、配布、活用          

   

町地域防災計画では、支援物資の受入れについて総務対策部が広報、受け 入れ、仕分けを担当し、生活対策部が避難所等への配布を担当することとな っていたが、支援物資に関する広報は行っておらず、生活対策部が受け入れ、

仕分けから配布までを行った。 

災害発生の翌日から、道路状況を勘案し、大型貨物自動車の乗り入れが可 能な佐用中学校体育館を支援物資の受け入れ場所とし、10日未明に支援を 要請していた日本赤十字社からの毛布、緊急日常生活用品セットなどを同日 午前中に受け入れ、その日のうちに各市町からの毛布などの支援物資や各大 手企業やメーカーなどから申し出のあったペットボトルの飲料水の受け入れ を行った。  

その後は道路状況及び搬入車両により直接配布可能な、また、各避難所等 へ分類配布ができる役場敷地内の勤労者体育センターで保管配布を行った。 

災害当初、生活対策部では、支援物資の申し出を断っていたが、全国から 非常に多くの支援申し出があり、生活対策部の判断で受け入れることを決定 した。 

支援物資の受け入れにあたって、品目や質、量などについての町の基本方 針がなく、受け入れの作業量や事務量が膨大になったが、申し入れがあった もののほとんどを受け入れた。 

支援の申し出に対して電話では飲料水、カップ麺や医薬品などは品目や必 要数量を伝え、衣料は新品に限定していることをお願いしていたが、インタ ーネットなどを活用した広報をしなかったため、全国から善意により、予定 以上の飲料水や古着などが送られてきた(表2)。 

支援物資の受け入れは、支援の申し出に対し品目・数量・輸送手段・輸送 ルート・到着予定日時などの確認を行い、搬入後の仕分けは職員、教職員及 びボランティアなどが協力して行い、品目ごとに保管を行った。 

被災者のニーズは、被災当初は水や食料の要望が多かったが、数日後には 復旧作業のための長靴や手袋となるなど日々必要品目が変化するため物資の 不足が生じることがあり、全ての被災者ニーズに応えることができず、直接 関係企業に支援を依頼し確保した物資もあった。 

検証の視点 支援物資の募集、配布、活用の状況  検証項目2 

支援物資は、毎日3回配送する食料と合わせて生活対策部が各避難所まで 搬送し、各避難所では担当職員が受領して、自治会長等の代表者が被災者に 配布していたが、個々の被災者ニーズの把握や、在宅避難者及び縁故先への 一時避難者の把握が困難であった。各指定避難所、本庁及び支所で常時配布 を行ったが、支援物資が十分に被災者に行き渡らない地域があるなど、きめ 細かな配慮をした配布ができなかった。 

当初受け入れを想定していなかった家具及び電化製品等の大型の物資につ いても、NPOやレンタル業者から申し出があったため急遽受け入れを決定 し大型屋内施設である笹ヶ丘ドームで受け入れを行い、タンス、ベッドなど の家具及びテレビ、冷蔵庫、洗濯機など電化製品など約1,500点全品を 被災者に公開し、申し込みを受け2度に渡る公開抽選会により全品の配布を 完了した(表3)。 

なかでも、マスコミ各社が支援物資として募集していることを報じたタオ ルは膨大な量となり水害の後かたづけに活用された。残ったものについては、

分類整理後、今後の全国の被災地域への緊急支援物資とするため、西播磨科 学公園都市内の県の広域防災拠点に預けることとした。 

また、災害後3カ月以上経過した時点でも全国からの物資支援の申し出が 相次いだが、これらはボランティアが引き継ぎ、被災地の中心部や各イベン トなどで衣類や食器などの配布を行った。 

    【主たる要因】 

物資の提供については、全国から申し出があり、水害による被害であり被 災者の方が全ての生活用品を必要としていたため、ほとんどの支援物資を受 け入れることとしたことから物資の量も膨大であったが、本部において原則 一元管理をすることで効率的に支援物資の受け入れ、配布、在庫管理等を行 い、被災者に配布することができた。 

被災直後、役場庁舎には大型自動車の乗り入れが困難で、復旧支援活動に 支障を来すおそれがあったが、夏休み中で中国道佐用インターから最寄りの 学校施設が物資の受け入れ場所として利用できたことが大きな利点であった。 

災害当初の物資配布においては、被災により道路が寸断されていたこと、

公用車が使用できなかったこと及び物資の受入れ、配布などの人員不足など のため、配布に時間がかかった。 

各指定避難所、本庁及び支所における配布では、配布場所まで遠距離とな る被災者や自動車など支援物資を持ち帰る手段がなかったことなどにより、

受け取りが困難な被災者もあり、支援物資を必要とする個々の被災者に行き 渡るようにきめ細かな配慮をした配布ができなかった。 

多くの被災家庭で、家具や家電製品が使用できなくなったが、企業の社会 貢献に加えNPO、多数のボランティアの協力により大型家具や家電製品な どを被災者に届けることができた。 

 

義援金募集にあたっては、積極的に広報活動を行う必要がある。 

義援金は、被災者の生活再建を図る上で非常に重要な役割を果たすこと、

特に、被災者の再建支援にあたり、現行の公的制度では支援の対象にならな い被災者に対して地域の特性に応じた支援が可能となることから、大規模な 災害では被災者の数が多く、一人あたりの給付額を被災者の支援に十分なも のとするため、積極的な広報活動に努める必要がある。

       

被災地のニーズに合った支援物資の調達ができるよう、十分な広報が必 要である。 

      全国から寄せられる支援物資には、生鮮食料品など保管に適さないものが あったほか、タオルは使い切れない膨大な量となった。必要な物資を必要な だけ調達できるよう、十分な広報に努めることが必要である。

物流事業者と連携した被災者ニーズに合った支援物資の調達、確保や民 間ノウハウを活かした輸送体制の構築などに取り組むことが必要である。 

物流事業者の協力を得て、全国から送られてくる支援物資のうち不必要な 物の受け取りを制限し、被災者のニーズに合った物資だけを受け入れるシス テムや民間ノウハウを活かした避難所への物資輸送体制の構築などに取り組 むことが必要である。

また、支援物資の受け入れが長期間に及ぶことを考慮し、物資を保管・管 理する場所をあらかじめ確保しておくことも必要である。

平時から、支援物資の配布体制等を検討しておくことが必要である。 

災害時に全国から寄せられる膨大な量の支援物資を迅速に被災者に届ける ため、平時から自治会組織等と連携した支援物資の配布体制や配布方法、ボ ランティアの支援も考慮した職員配備計画及び支援物資配布計画を検討し、

民間ノウハウも活用したマニュアルを作成しておくことが必要である。 

支援物資は、必要とする個々の被災者に行き渡るよう配布することが望 ましい。 

自治会長等の代表者が各避難所、集会所や在宅での避難者などに支援物資 を配布するようになっていたが、災害時に自治会長は業務が多く支援物資の

義援金、支援物資の対応の改善への提言 

提言 36 

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