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 (1)検証の趣旨 

平成21年8月9日に佐用町に大きな被害をもたらした台風第9号災害に対す る町の対応を中心に検証する。その結果を町地域防災計画に反映させるとともに、

今後の災害対策を充実、強化し、災害における被害を最小限に抑え、二度と同じ ような大きな被害を生じることのない安全で安心な佐用町の実現に資する。 

 (2)検証の視点 

① 台風第9号災害に関する課題 

     台風第9号による記録的な豪雨により、人的被害を始め広範囲に及ぶ浸水、家屋、河 川、道路、農地、農業用施設等など甚大な被害を受け、町では災害対策本部を設置し、

県・他市町の応援も得て全庁体制のもと応急対策に取り組んだが、以下のような課題も 明らかとなった。 

<課題>

・町の防災準備体制、災害用資機材の配備、

職員参集配備体制      → 町の防災体制に関すること

・県や他市町からの広域応援体制、

救援物資等の募集や配分         → 町と関係機関との連携に関すること

・被害状況の把握、防災関係機関内の

情報共有や避難に関する情報発信     → 災害情報の伝達に関すること

・避難所の開設、運営       → 避難所の設置・運営に関すること

・災害救援ボランティアの募集、受入れ、

活動支援      → ボランティアに関すること

・超過洪水に対する河川整備        → 河川の整備等に関すること など

② 国・県の検証委員会 

      国・県においても、避難のあり方や災害対応に係る検証等が以下のとおり行われている。

      内 閣 府・・・大雨災害における避難のあり方等検討会       消 防 庁 ・ 内 閣 府・・・災害時要援護者の避難対策に関する検討会       国土交通省近畿地方整備局・・・局地的豪雨による被害軽減方策検討会       兵 庫 県・・・兵庫県台風第9号災害検証委員会 

③ 検証項目の考え方 

佐用町検証委員会では、町が行った災害対応に限った検証を行う。

町の防災体制、町と関係機関との連携に関すること

災害情報の伝達、避難の実施等に関すること       町の委員会で検証 災害救援ボランティア活動の支援体制に関すること

      河川の整備等に関すること → 国・県の委員会で検証

④ 検証の主な視点 

災害対策本部体制、関係機関との連携 

・警戒準備体制及び災害警戒本部の設置、災害対策本部の設置及び災害対策本部会議の開催 

・本部各部職員の事務分担、各地域対策部の機能、広報体制(報道機関への対応)、災害対応職員 の支援体制 

・職員の配備体制、職員の配備連絡、職員の参集状況、参集報告 

・防災に係る組織体制、防災担当職員の配置 

・職員に対する防災研修、防災訓練の実施 

・庁舎の浸水対策、災害対策本部事務室 

・情報通信機器、非常用電源の確保 

・消防団の出動、消防団の活動 

・自主防災組織の体制・活動 

・地域と町との情報連携 

・神戸海洋気象台との情報共有、県との情報共有 

・県等への支援要請と支援 

・他市町への支援要請と支援 

・広域防災応援協定の活用 

・備蓄物資の確保 

・備蓄物資の配布、活用 

・義援金の募集、配分、活用、支援物資の募集、配布、活用  災害情報の伝達、避難の実施等 

・避難準備情報(洪水)の判断指標、避難勧告(洪水)の判断指標、避難指示(洪水)の判断指標、避 難準備情報、避難勧告、避難指示(土砂災害)の判断指標 

・防災情報機器等による情報収集、パトロールや電話等による情報収集 

・避難情報の発信時期、避難勧告等の対象地域 

・防災行政無線による情報伝達、防災行政無線以外による情報伝達、町からの情報伝達の内容 

・防災行政無線による情報発信、防災行政無線による放送内容、防災行政無線の聴取 

・消防団による避難誘導、自主防災組織による避難誘導 

・避難場所の事前設定、避難経路の事前設定、避難の場所 

・事前の取り組み(情報収集、支援体制の構築など)、避難の支援、障がい者・外国人等への情報 伝達 

・社会福祉施設の避難支援 

・町内の道路状況の情報収集、高速道路など周辺道路の交通規制に関する情報共有、自動車移動 者への情報伝達及び流入車両の誘導 

・指定避難所の開設、指定避難所の設置、指定避難所への職員派遣、避難所の設備、備品 

・避難所との連絡体制、避難者への情報伝達、避難所の運営体制 

・避難所の健康管理、避難所の衛生対策  災害救援ボランティア活動の支援体制 

・災害 VC の拠点の確保、支部の開設、ボランティアの募集や募集停止の経緯、ボランティア ニーズの把握方法 

・災害対策本部と災害 VC の連携・情報共有のあり方、災害対策本部と災害 VC の情報の発信 

・災害ボランティア活動の状況と安全衛生面の確保 

・災害 VC の運営資金、災害ボランティア保険 

・災害 VC の運営と介護サービスの運営体制 

・その他の地域支援活動と専門職による応援、専門ボランティアの活動   

 (3)検証の体制 

「佐用町台風第9号災害検証委員会」 

          分野別にワーキング部会を設置し、担当委員を中心に災害時の町、消防団、自主防災 組織及び社会福祉協議会などの災害対応の状況について、町の担当者や被災者からなど のヒアリングや検証委員会に対する住民意見の聴き取り、被災地の現地調査などから具 体の課題を抽出し改善策の検討等を行い、委員会で横断的に78項目の検証、90項目 の提言を取りまとめた。 

① 委員構成 

検証委員 所属・職 

宇田川 真之  人と防災未来センター主任研究員 

○齋藤 富雄  (財)兵庫県国際交流協会理事長  菅 磨志保  関西大学社会安全学部准教授 

前林 清和  神戸学院大学防災・社会貢献ユニット長 

◎室﨑 益輝  関西学院大学災害復興制度研究所長 

      (五十音順  ◎:委員長  ○:副委員長) 

② ワーキング部会、担当委員 

ワーキング部会 検証委員 

全ワーキング 室﨑 益輝 

災害対策本部体制、関係機関との連携  宇田川 真之  齋藤 富雄  災害情報の伝達、避難の実施  宇田川 真之 

前林 清和  災害救援ボランティア活動の支援体制  菅 磨志保  前林 清和 

      (五十音順) 

③ 検討経緯 

期間:平成22年1月26日から平成22年7月16日 

・検証委員会(6回) 

・現地調査及び被災者、町担当者等のヒアリング(7回)

・住民意見の聴き取り(1回)

・ワーキング部会(34回)  

第2章 台風第9号の気象状況及び被害状況 

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