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災害対応に係る資機材   1 防災資機材の備蓄

ドキュメント内 2 (ページ 117-125)

 (1)防災物資、資機材の備蓄 

      備蓄物資の確保          

   

町地域防災計画では、災害時の食料及び物資の調達については、住民によ る自主備蓄、町、県等の備蓄拠点における現物備蓄及び流通備蓄による総合 的な備蓄体制を確立し、災害発生後3日間の非常物資等を確保すること、食 料等については、住民等は発災から3日分を備蓄、町は発災4日目から被災 者の2日分を備蓄、県は発災6日目の被災者の1日分を備蓄するよう努める こととなっている。

水害により住民の備蓄食料等は水没又は流出し、町の現物備蓄食料で発災 翌日の朝食を賄うことはできたが、昼食と夕食は県西播磨地域広域防災拠点 で備蓄していたアルファー化米に加え、JAから購入した米を町給食センタ ーで炊飯し、おにぎりにして配給した。また、不足した食料やトイレットペ ーパーなどの他の生活必需品等については、緊急購入により対応した。

非常用食料、防災資機材などの備蓄物資は、役場本庁、上月支所、南光支 所、三日月支所、幕山小学校、上月小学校、久崎小学校及び三日月中学校の 8箇所で保管していた(表1、表2)。

県は、西播磨地域4市2町での、災害時の備蓄物資の保管場所、災害対応 の拠点として西播磨広域防災拠点を設置している。町では、同拠点の救援、

救助物資から8月10日アルファー化米2,800食、12日テント1式、

13日仮設トイレ110基、15日と16日ビニールシート1,000枚を 活用した。

    【主たる要因】 

町の備蓄物資の中にはアルファー化米等3,400食分があったが、被害 が甚大であったため、避難者が多く、また、水害で自宅で調理ができない被 災者が多く、町の現物備蓄食料では1日分にも満たなかったが(表1)、米に ついては、JAが保管しており確保し易い状況であった。

検証の視点 備蓄物資の確保の状況  検証項目1 

 (2)防災物資、資機材の配布、活用 

      備蓄物資の配布、活用         

    

町地域防災計画では、町は、緊急輸送路を活用した、被災者への食料、生 活必需品等の搬送体制を整備するほか、広域的な物資の受入れについては、

県の西播磨広域防災拠点等を通じて支援を受ける体制及び広域的な相互応援 体制の整備に努めるとともに、被災者への食料、生活必需品等の受入れ、搬 送及び配布についてのマニュアルを作成することとなっている。

8月10日午前2時、生活対策部は、南光地域と三日月地域の被害が少な かったため、南光、三日月地域対策部に非常食・炊き出しを指示し、南光、

三日月支所で備蓄していたアルファー化米をすぐに食べられるようにした上 で、10日の朝食を、昼食、夕食には、県西播磨広域防災拠点で備蓄してい たアルファー化米に加え、JAから緊急購入した米を町給食センターでおに ぎりにして、各約2,500食分を配給した。

水害により堆積した流木などのゴミや土砂が障害となり、道路がいたると ころで渋滞しており、避難所等への搬送に多大の時間を費やすこととなり、

食料の配布等に困難を極めた。 

土のう袋をはじめ、現物で備蓄していた物資はほとんど全て活用され、さ らに必要となった物資は緊急購入により賄った(表3)。

食料、生活必需品は、町役場敷地内にある勤労者体育センターを集積・搬 送拠点として、公用車や無償で借り上げた職員の自家用車等により、町が避 難所等まで搬送して配布したが、被災者への食料、生活必需品等の受入れ、

搬送及び配布についてのマニュアルはなかった。

    【主たる要因】 

南光、三日月支所には被害がなかったため、発災翌日の朝から同支所の公 用車を活用した配布活動ができたほか、職員の自家用車の無償借り上げによ り、搬送車両を確保することができた。

被災世帯が町全体の3割にも及ぶ大災害であったため、現物備蓄では、到 底賄うことができなかったが、民間流通事業者との協定を締結していたことに より、必要な物資を円滑に購入することができた。

 

検証の視点 備蓄物資の配布、活用状況  検証項目1 

防災資機材の備蓄計画を策定する必要がある。 

町における災害に備えるための防災資機材の備蓄については、県が広域防 災拠点に備蓄している資機材を勘案しながら、洪水災害に対応するための救 命用具やロープ、避難者のプライバシーに配慮した間仕切り、健康面を考慮 した畳などや一時的に必要な毛布などを加えるなど、備蓄物資の品目、質、

量等を見直すとともに、使用期限等を考慮した今後の購入や防災訓練での使 用など、防災資機材の備蓄に係る計画を策定する必要がある。

防災資機材の備蓄場所の分散が必要である。 

大災害では、備蓄場所が被災することがあるため、防災資機材等の備蓄は、

各地域に分散しておくことが必要である。

住民による被災後3日分の食料等の備蓄を周知する必要がある。 

災害が起きると輸送活動に大きな支障が生じるため、各家庭において被災 後3日分の食料等を備蓄し、災害に備えておくことを周知する必要がある。 

食料や生活必需品を円滑に配布できる仕組みづくりが必要である。 

災害時に食料や生活必需品を円滑に配布するため、車両、人員の確保及び 道路状況の把握などにより搬送手段を確保するとともに、自治会組織等と連 携した配布体制や配布方法についての仕組みづくりに取り組むとともに、円 滑に被災者に配布するためのマニュアルの作成が必要である。 

また、主要道路が渋滞や寸断により利用できないことを想定した脇道を活 用した輸送路の検討や、災害時に機動力を発揮するオートバイによる輸送方 法なども検討しておくことが必要である。 

防災資機材の備蓄の改善への提言 

提言 34  提言 32 

提言 33 

提言 35 

(参考資料) 

【佐用町地域防災計画及び佐用町水防計画の規定】 

 

1 防災資機材の備蓄

(1)防災物資、資機材の備蓄 

①備蓄体制等の整備(地域防災計画 P.76、P.82〜84) 

      多くの避難者に対し、避難者保護のために必要な食料品、生活必需品等の非常物資 の確保と供給体制を確立する 

    ②災害時の食料及び物資の調達については、住民による自主備蓄、町、県等の備蓄拠点 における現物備蓄及び流通備蓄による総合的な備蓄体制を確立し、災害発生後3日間 の非常物資等を確保する 

    ③住民等は、各々次表の区分に従って食料等を備蓄するよう努める         

町による 備蓄 県による備 蓄

1 人3日分 被災 者の1日分 相当量

(現物備 蓄) (現物又は 流通在庫備 蓄) 被災 者の1日分 相当量 (流通在庫 備蓄)

被 災者の1日 分相当量 (現物又 は流通在庫 備蓄)

合     計 3日分 2日分 1 日分

(注)矢印 は、不足 が生じた場 合にカバー する手順 を示す 発災から5 日間

発災から6 日間

住民 による備蓄 行政 による備蓄

区    分 発災から4 日間

 ④備蓄食料の給与対象者 

・避難所等に収容されている被災者 

・住宅が被災を受け、炊事ができない者 

     ・病院、宿泊施設等の滞在者及び縁故先への一時避難者       ・救助、救護、災害防止、災害復旧等の従事者 

⑤町は、小学校区レベルまたはコミュニティ域で被災者の2日分の食糧を備蓄するが、

発災後すぐの対応が必要になることから、きめ細かな単位で備蓄する。なお、備蓄に 当たっては、生活物資の確保及び供給に関する協定に基づき、流通在庫備蓄を行う備 蓄倉庫の位置図は、(表2)のとおり 

⑥町は災害時感染症対策活動として速やかに次の事項について消毒を実施し、そのため に必要な薬剤を保管する 

・家屋の消毒 

・便所の消毒 

・芥溜、溝渠の消毒 

・患者輸送用器などの消毒   

       

■薬剤所要量の算出方法

×200g

×6kg 井戸の数(概数) ×1340ml 全壊・半壊家屋 普通石灰

次亜塩素酸ナトリウム 逆性石鹸

全半壊戸数 全半壊戸数

区  分 薬剤の種類(例示) 薬剤量算出方法 クレゾール

 

・上水道の給水が停止した断水世帯数を対象に応急給水を実施する 

・町は、発災直後の断水世帯に対し、最小限必要量の 1 人1日3リットルを給水する ことを目安に、給水体制を整備する 

           

・非常給水においては、停電を想定し、関西電力と非常用発電機車の提供について協 定を進める 

・医薬品について町は、各医療機関に備蓄を奨励する 

・町は、発災後3日間程度診療機能を維持するために必要となる医薬品の確保に特に 留意する 

(2)防災資機材の整備 

①住民用資機材 

      町は、住民用資機材の計画的な整備に努めることとする 

②救助用資機材 

      町は、県の自主防災組織緊急育成支援事業等の制度を活用し、住民が災害時等に使 用する資機材を自主防災組織単位できめ細かく配置する 

      町は、自治会への自主防災組織化を促進し、救助資機材の整備充実を図る 

③水防資機材 

      町は、水防倉庫、器具、資材、量水標、雨量計等について、計画数を定めて不足分 を補充する。このほか、風雨時・増水時の作業に当たっては必要と考えられる、作業 衣(レインコートなど)、ライフジャケット、長靴といった装備品についても確保し ておく 

      また、町は、エンジン付災害用ボート、トラック等、水害を想定した装備の充実に 努める 

④土のう用砂について町は、業者に備蓄を依頼する   

 

< 給水目標水準 >     

(1) 災害発生から 3 日間  1人1日  3 リットル 

(2) 4 日〜10 日目  1人1日  3 リットル〜20 リットル  (3) 11 日〜20 日目  1人1日  20 リットル〜100 リットル  (4) 21 日目以降  1人1日  100 リットル〜被災前の水準 

ドキュメント内 2 (ページ 117-125)